🎼本編
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ひょっとしてひょっとしなくても…
ハメられた!!?
「人聞き悪いなぁ、入るって言ったのは柚子だろ?」
ツナさん…黒笑いやめて。
「無理。」
あぁ、こんな生き生きしてる黒笑いは初めて見たわ。
「ちなみに、働くって言うまで帰さないから。」
『えぇー!?』
信じらんない!
何この横暴!
「てめっ、10代目に失礼だぞ!」
あ、獄寺さんにも読めるのね、
あたしの心が…。
ツナさんに手を握られっぱなしで自由になれない。
『ツナさん…』
「ん?」
『手…』
「離さないよ、逃げられると厄介だし。」
そんなー!!
どうせこの心の叫びも聞こえてるクセに無視してるんだろう。
そんな事を考えてるあたしを、ツナさんは少し強く引っ張って大広間に連れて行く。
『(あ、増えてる…)』
さっきツナさんに攻撃をした雲雀さんと、他に3人がいた。
「んー?ツナ、その子は?」
黒髪の背が高い人が尋ねる。
おおらかそうな感じがする。
「お帰り山本、こいつは牧之原柚子。俺の専属家政婦だよ。」
「へー、可愛いーのな!」
えぇ!?
か、かわ……
初めて言われた……。
「そーか!宜しくな!俺は笹川了平、座右の銘は極限だ!!」
『あ、はい!宜しくお願いします!』
笹川さん…いや、了平さんって呼んだ方がしっくり来る…。
了平さんにペコリとお辞儀。
あれ?
もう一人いなかったっけ…?
「クフフフフ…」
『ひゃあーーー!!』
吃驚してツナさんに飛びついた。
だって急に後ろから笑い声が聞こえてくるんだもんっ!!
「おや、そんなに驚きましたか。」
『な、ななな、何ですか!!』
「僕は六道骸です。骸と呼んで下さいね♪」
いや、何故に♪マーク……?
テンションが怖いよー…。
「それより柚子、そんなに綱吉にくっついていると危ないですよ?」
『えっ?あ、すみませんツナさんっ!!』
つーか驚かしたの骸さんじゃん!
とか思いつつあたしはツナさんから離れようとした。
けど、
どうしてか逆に抱きしめられて。
「柚子……いい子だね。」
と囁かれる。
『いえっ、あの、全然よくないと思うのですが!』
「そうだよ綱吉、あんまり見せつけないでくれる?奪いたくなるよ。」
「何言ってるんですか雲雀さん。柚子は俺のです。」
「僕も柚子が欲しいです。綱吉、独り占めはいけませんよ。ねぇ、可愛い柚子♪」
『いえっ…あの……』
ここは…何ですか!!?
『と、とにかくツナさん!離して下さい!!』
「嫌だ。」
そーんーなー!
「専属で働いてくれる?」
『え!?』
「働いてくれるなら離すよ。」
えぇー!?
どうしてあたしがバイト!?
いや…でもひょっとしたら良い仕事かも…
ここは表向きは器楽サークルだし!
『じゃぁやります!やりますから離して下さい。』
「はい。」
早っ!!
あっさりーーー!!
「そんなに僕のお世話がしたいですか?では手始めに一緒にお風呂に…」
『誰もそんな事言ってませんからー!!』
つーか手始めに一緒に風呂って…
意味が分からない。
この人……変態!!?
もしかしてもしかしなくても変態!!?
「骸の事はどうでもいいから。柚子、早速昼食頼むよ。」
『マジですか。』
「だって家政婦だし。」
『はいはーい。』
仕方ない、一度決めた事はしっかりやろう。
これはバイトよ、柚子。
頑張るのよ、柚子。
『えっと…何人分ですか?』
「「「全員分。」」」
……やっぱり。
『30分ほど頂けますか?』
「いいよ。」
にこりと笑うツナさん。
あ、今度は黒笑じゃないや。
良かったぁ。
あたしはキッチンへと駆けて行く。
今日の昼…キッチンにあるものでいっか!
戸棚を開けてみると、一番手前にスパゲティがあった。
よし、これにしちゃお!
トマトとナスのソースでも作って。
---
------
その頃…
「なぁツナ、あの子って…」
「うん、そうだよ。」
「アイツでいーんスか?10代目。」
「随分軟弱そうだよね。」
「いえいえ、あぁ見えて気は強そうですよ?」
「俺はどんな奴でも構わんがな!」
「俺も賛成だぞ。気に入った。」
「リボーン、柚子は俺のだから。」
---
--------
30分後、
『結構いい出来かもっ♪』
あたしは大きなお盆に7人分のパスタを乗せて運ぶ。
意外と重い。
コンコン、
『すみませーん!開けて下さいませんか?』
ガチャ、
「おっ、いー匂いだな!」
開けてくれたのは山本さんだった。
『ありがとうございます。』
全員分配ったあたしは、お盆を片付けようと方向転換する。
と…
ガシ、
『へ?』
「柚子、自分のは?」
『えっ、あ、朝作ったお弁当があるので…』
あたしがそう答えると、ツナさんはにこりと黒い笑み。
ま さ か 。
「明日から、俺のも作ってよ。」
信じらんない。
「俺も欲しいぞ。な?獄寺。」
「は、はぁ…」
「俺にも作ってくんねー?」
「僕のもお願いします。」
「僕のを作らないなんて事、ないよね?」
「なら俺も頼もう!!」
…………何だコレ。
『わっ、分かりましたよ!全員分作ればいーんですよね!?』
あーもー!!
やっぱり横暴だーーー!!!
しかもその後、
「柚子、それくれよ。」
「僕はソレ。」
………ってな感じでおかずを8割方取られ、泣きたかった。
---
------
-------------
ため息をつきながら食器を洗うあたし。
そこにやってきた山本さん。
「柚子、終わったら3階の演奏室に行くぜ。」
『へ?』
演奏室…?
食器洗いをパパッと済ませ、山本さんについて行く。
「柚子、楽器出来んだよな?」
『はい、フルートなら。』
山本さんはすっごく話し易い人だった。
彼は大学の野球チームにも所属してて、無敗伝説更新中だそうで。
「お、ココだ。」
ギィ…
開いたドアの向こうには、
『わぁ……///』
小さなオーケストラ。
思わず感歎の声が漏れる。
獄寺さんのピアノに、
ツナさんのバイオリンと
雲雀さんのチェロ、
骸さんのビオラが乗せられて、
リズムをとるのは了平さんのティンパニと、
リボーンさんの指揮。
スメタナ作の【ブルタバ】の編曲だった。
『やっぱり…』
「ん?」
『ここに入って、良かったです…』
こんなすてきな演奏、滅多に聞けない。
「そか!」
山本さんはワシャワシャってあたしの頭をなでる。
ふと演奏が止まり、ツナさんがあたしに手を差し伸べて。
「柚子も、弾くだろ?」
左手で愛用のフルートを握りしめて、
あたしは頷きその手をとった。
『はいっ!』
インサイド
マフィアかオーケストラか、どちらがホントか分からないけど、それでもいいと思ったの。
continue…
ハメられた!!?
「人聞き悪いなぁ、入るって言ったのは柚子だろ?」
ツナさん…黒笑いやめて。
「無理。」
あぁ、こんな生き生きしてる黒笑いは初めて見たわ。
「ちなみに、働くって言うまで帰さないから。」
『えぇー!?』
信じらんない!
何この横暴!
「てめっ、10代目に失礼だぞ!」
あ、獄寺さんにも読めるのね、
あたしの心が…。
ツナさんに手を握られっぱなしで自由になれない。
『ツナさん…』
「ん?」
『手…』
「離さないよ、逃げられると厄介だし。」
そんなー!!
どうせこの心の叫びも聞こえてるクセに無視してるんだろう。
そんな事を考えてるあたしを、ツナさんは少し強く引っ張って大広間に連れて行く。
『(あ、増えてる…)』
さっきツナさんに攻撃をした雲雀さんと、他に3人がいた。
「んー?ツナ、その子は?」
黒髪の背が高い人が尋ねる。
おおらかそうな感じがする。
「お帰り山本、こいつは牧之原柚子。俺の専属家政婦だよ。」
「へー、可愛いーのな!」
えぇ!?
か、かわ……
初めて言われた……。
「そーか!宜しくな!俺は笹川了平、座右の銘は極限だ!!」
『あ、はい!宜しくお願いします!』
笹川さん…いや、了平さんって呼んだ方がしっくり来る…。
了平さんにペコリとお辞儀。
あれ?
もう一人いなかったっけ…?
「クフフフフ…」
『ひゃあーーー!!』
吃驚してツナさんに飛びついた。
だって急に後ろから笑い声が聞こえてくるんだもんっ!!
「おや、そんなに驚きましたか。」
『な、ななな、何ですか!!』
「僕は六道骸です。骸と呼んで下さいね♪」
いや、何故に♪マーク……?
テンションが怖いよー…。
「それより柚子、そんなに綱吉にくっついていると危ないですよ?」
『えっ?あ、すみませんツナさんっ!!』
つーか驚かしたの骸さんじゃん!
とか思いつつあたしはツナさんから離れようとした。
けど、
どうしてか逆に抱きしめられて。
「柚子……いい子だね。」
と囁かれる。
『いえっ、あの、全然よくないと思うのですが!』
「そうだよ綱吉、あんまり見せつけないでくれる?奪いたくなるよ。」
「何言ってるんですか雲雀さん。柚子は俺のです。」
「僕も柚子が欲しいです。綱吉、独り占めはいけませんよ。ねぇ、可愛い柚子♪」
『いえっ…あの……』
ここは…何ですか!!?
『と、とにかくツナさん!離して下さい!!』
「嫌だ。」
そーんーなー!
「専属で働いてくれる?」
『え!?』
「働いてくれるなら離すよ。」
えぇー!?
どうしてあたしがバイト!?
いや…でもひょっとしたら良い仕事かも…
ここは表向きは器楽サークルだし!
『じゃぁやります!やりますから離して下さい。』
「はい。」
早っ!!
あっさりーーー!!
「そんなに僕のお世話がしたいですか?では手始めに一緒にお風呂に…」
『誰もそんな事言ってませんからー!!』
つーか手始めに一緒に風呂って…
意味が分からない。
この人……変態!!?
もしかしてもしかしなくても変態!!?
「骸の事はどうでもいいから。柚子、早速昼食頼むよ。」
『マジですか。』
「だって家政婦だし。」
『はいはーい。』
仕方ない、一度決めた事はしっかりやろう。
これはバイトよ、柚子。
頑張るのよ、柚子。
『えっと…何人分ですか?』
「「「全員分。」」」
……やっぱり。
『30分ほど頂けますか?』
「いいよ。」
にこりと笑うツナさん。
あ、今度は黒笑じゃないや。
良かったぁ。
あたしはキッチンへと駆けて行く。
今日の昼…キッチンにあるものでいっか!
戸棚を開けてみると、一番手前にスパゲティがあった。
よし、これにしちゃお!
トマトとナスのソースでも作って。
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------
その頃…
「なぁツナ、あの子って…」
「うん、そうだよ。」
「アイツでいーんスか?10代目。」
「随分軟弱そうだよね。」
「いえいえ、あぁ見えて気は強そうですよ?」
「俺はどんな奴でも構わんがな!」
「俺も賛成だぞ。気に入った。」
「リボーン、柚子は俺のだから。」
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30分後、
『結構いい出来かもっ♪』
あたしは大きなお盆に7人分のパスタを乗せて運ぶ。
意外と重い。
コンコン、
『すみませーん!開けて下さいませんか?』
ガチャ、
「おっ、いー匂いだな!」
開けてくれたのは山本さんだった。
『ありがとうございます。』
全員分配ったあたしは、お盆を片付けようと方向転換する。
と…
ガシ、
『へ?』
「柚子、自分のは?」
『えっ、あ、朝作ったお弁当があるので…』
あたしがそう答えると、ツナさんはにこりと黒い笑み。
ま さ か 。
「明日から、俺のも作ってよ。」
信じらんない。
「俺も欲しいぞ。な?獄寺。」
「は、はぁ…」
「俺にも作ってくんねー?」
「僕のもお願いします。」
「僕のを作らないなんて事、ないよね?」
「なら俺も頼もう!!」
…………何だコレ。
『わっ、分かりましたよ!全員分作ればいーんですよね!?』
あーもー!!
やっぱり横暴だーーー!!!
しかもその後、
「柚子、それくれよ。」
「僕はソレ。」
………ってな感じでおかずを8割方取られ、泣きたかった。
---
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ため息をつきながら食器を洗うあたし。
そこにやってきた山本さん。
「柚子、終わったら3階の演奏室に行くぜ。」
『へ?』
演奏室…?
食器洗いをパパッと済ませ、山本さんについて行く。
「柚子、楽器出来んだよな?」
『はい、フルートなら。』
山本さんはすっごく話し易い人だった。
彼は大学の野球チームにも所属してて、無敗伝説更新中だそうで。
「お、ココだ。」
ギィ…
開いたドアの向こうには、
『わぁ……///』
小さなオーケストラ。
思わず感歎の声が漏れる。
獄寺さんのピアノに、
ツナさんのバイオリンと
雲雀さんのチェロ、
骸さんのビオラが乗せられて、
リズムをとるのは了平さんのティンパニと、
リボーンさんの指揮。
スメタナ作の【ブルタバ】の編曲だった。
『やっぱり…』
「ん?」
『ここに入って、良かったです…』
こんなすてきな演奏、滅多に聞けない。
「そか!」
山本さんはワシャワシャってあたしの頭をなでる。
ふと演奏が止まり、ツナさんがあたしに手を差し伸べて。
「柚子も、弾くだろ?」
左手で愛用のフルートを握りしめて、
あたしは頷きその手をとった。
『はいっ!』
インサイド
マフィアかオーケストラか、どちらがホントか分からないけど、それでもいいと思ったの。
continue…