ヴァリアー編
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「今宵の戦闘フィールドは、校舎B棟です。」
「B棟へお越し下さい。」
突如現れたチェルベッロが言う。
「また校舎だ………今度はどんなフィールドなんだ?」
「う"お"ぉい!それは何処だぁ!?」
「こちらです。」
駆け出すチェルベッロ。
スクアーロは去り際、山本に言う。
「待ってるぞぉ!」
「あぁ。」
山本武VSスペルビ・スクアーロ
「遅れてスマンな!」
了平の声がして、振り向くツナ達。
「ファラオーーッ!!!」
了平の隣にいる包帯ぐるぐる巻きの人物を見て、ツナは思わず叫んだ。
すると、
「違うっス!俺っス!!」
包帯男が顔の部分の包帯を緩める。
「ロマーリオのおっさんが“これが男の治療だ”とかぬかして、大雑把に包帯巻き付けやがったんスよ!」
「ご……………獄寺君!?」
何はともあれ、一行は校舎B棟へ。
「あれ?窓が塞がれてる!!?」
校舎の窓に透明な板が貼られ、それは太いネジで止められている。
「入口もだ!!」
普段ツナ達が入口として使っているドアも、完全に塞がれていた。
「ココから入れるみてーだぞ。」
「え!?」
リボーンが見つけた入口。
その前に立つと、ザァァという音が聞こえて来た。
「何の音だ…?」
不思議に思いながらドアを開ける山本。
ガチャ、
目の前に広がった光景は、ボロボロ且つ水浸しの校舎内。
「何これ!?」
「校舎の原形とどめてねーじゃねぇか。」
「これが雨の勝負の為の戦闘フィールド・アクアリオン。」
驚くツナ達に、説明を始めるチェルベッロ。
「特徴は立体的な構造。そして、密閉された空間にとめどなく流れ落ちる大量の水です。」
「最上階のタンクより散布される水は溜まって行き、勝負が続く限り水位は上がり続けます。」
「まるで沈没船だな……」
「徐々に足場の確保が難しくなっていきますね。」
「なお溜まった水は特殊装置により海水と同じ成分にされ、規定の水位に達した時点で、獰猛な海洋生物が放たれます。」
「ええっ!?ドーモーな海洋生物~~~!?」
吃驚するツナに対し、上から聞き覚えのある声が。
「面白そーじゃん♪」
『ちょっ、ベル!』
上を見上げるとそこには、
「ヴァリアー!!!」
「檸檬殿!!!」
黒い団服を着たヴァリアーが、揃って上の階に立っていた。
ふと、獄寺を見たベルが自慢げに言う。
「うししし♪朝起きたらリングゲットしてんの。王子すげー♪」
「くそっ、あんにゃろ!」
とは言いつつ、ベルも相当なダメージを受けたようで、包帯が至る所に巻かれ、松葉杖を持っていた。
『ベル、危ないからちょっと下がって。落ちちゃうでしょ。』
「えー、もちょっと見せびらかしたいーっ。」
『ダーメ。』
ベルを引っ張る檸檬を見て、ツナ達はほんの少しだけ表情を歪める。
その原因は、やはり昨晩獄寺から聞いた“約束”。
ふと、ツナがモスカの影にいる人物に気が付く。
「ザンザス!!!」
ザンザスは、ゆっくりとモスカの後ろから現れ、睨みをきかせて呟く。
「負け犬は、かっ消す。てめーらか、このカスをだ。」
「なっ!う"お"ぉい!」
『ボス………』
やはり、少しだけ表情が暗くなる檸檬。
「ザンザスの奴、本気だな。」
リボーンの言葉に唾を飲むツナ。
すると…
「あんまり勝負前に驚かすなって、リボーン。」
「ディーノさん!」
ロマーリオと一緒に、ディーノが現れた。
「山本、お前の勝負見させてもらうぜ。」
「うぃっす。」
「恭弥の奴も昨日突然リング争奪戦の話を聞いてくれてな、」
「昨日まで知らなかったのー!?」
「まぁ、檸檬が絡んでるからだと思うんだけどな、多分見に来てるぜ。」
---
------
-----------
屋上の給水タンクの上。
少し冷たい風に学ランをなびかせ、雲雀は校舎B棟を見つめる。
「皆殺しにすれば早いのに。」
欠伸を1つして、そう呟いた。
不意に、視界にぼんやりとした白い物が映る。
「霧……?」
---
------
体育館の屋上から、校舎B棟を見つめる者が3人。
その先頭に立つ男が口にする。
「山本武……………勝って自分のところまで繋いでもらおう。」
---
------
-----------
「もう1勝3敗で後がねーからな。色んな意味で注目の一戦ってワケだぞ。」
「よーし、そうと決まれば!」
雲雀まで円陣に入れようと言う了平だが、他のメンバーは口々に無理だと呟く。
そこで、ツナが提案する。
「その代わりってワケじゃないけど、バジル君入れちゃだめかな?」
「え………拙者もいいんですか?」
「10代目が言うのなら俺はいいぜ。」
「運命共同体だからなっ!」
戸惑うバジルに、獄寺と山本が言った。
「よし!!山本ファイッ!!!オーッ!!!」
上の階では、檸檬がスクアーロと話していた。
『アロちゃん、気をつけて。』
「何だぁ?俺が負けると思ってんのかぁ?」
『ち、違うもんっ!けど、アロちゃんは武を侮り過ぎ。もっと警戒しろって事!』
檸檬の言葉を聞いたスクアーロは、更に口角を上げる。
「見てろぉ、檸檬。」
『え?』
「すぐにあのガキかっさばいて、お前とバトルしてリベンジ果たしてやるからよぉ。」
『………………は?』
話飛び過ぎ。
ワケわかんない。
「すごいね、スクアーロ。アイツ倒してから更に檸檬とバトルする気?」
「まぁなぁ。」
『えぇーっ!?そんな事したら………瞬殺だよ?』
「ばっ、バカにすんなぁ!!!」
アロちゃんは、よっぽどあたしに連敗記録を更新させられてたのがイヤだったんだ。
プライド高いなぁ、もう。
「では、雨の守護者は中央へお集り下さい。なお、今回は水没する為、観覧席は校舎の外になっており、中の様子は巨大スクリーンに映し出されます。」
「守護者と檸檬様以外の方は速やかに退室して下さい。」
チェルベッロのコールがかかり、アロちゃんは下に降りた。
あたしは3階にあるカプセルに入って座る。
「檸檬!」
武に呼び掛けられた。
『何ー?』
「ぜってぇヴァリアーに入れさせないからな!」
『えっ………?』
いつもの笑顔で、武は言った。
『(あ…)』
ダメ、
まただ。
中立なのに、
結果に文句を言ってはいけない立場なのに、
まだ、決まって欲しくない。
そんな思いが、頭に渦巻いて行く。
「う"お"ぉい!!まだ懲りないらしいなぁ。1週間前に逃げ出さなかった事を後悔させてやるぞぉ!!」
「ハハ、やってみなきゃわかんねーぜ♪」
武は挑発的な笑みを見せた。
「それに、決めたんだ。檸檬に護られるんじゃなくって、檸檬を護るってな。」
『武………』
膝の上で、拳を作る。
「はっ、カスが何言ってやがる。檸檬はヴァリアーにいるべき人間だぁ。」
「冗談よせって。檸檬は暗殺部隊に入るような奴じゃねーよ。」
「何だとぉ?」
言い合いが一端途切れたところで、チェルベッロが合図をする。
「それでは、雨のリング:スペルビ・スクアーロVS山本武、勝負開始!!」
始まった…
「とばすぜぇ!!!」
いきなり武に向かって行くアロちゃん。
武は素早く屈んでかわす。
するとアロちゃんの刀から、仕込み火薬が飛び出す。
「っと!!」
『(わぁっ…!)』
この前とは違う。
武は、ちゃんと避けていた。
「ほう…」
「あっぶねー、あんたに負けてから毎日やってたイメトレのおかげだな。」
イメトレって………武らしいなぁ。
でも、アロちゃんは気に入らないみたいで。
「イメトレだぁ?カスがぁ。」
怪しく笑ってる。
「こいつもイメージ………できたか?」
「消えた……?」
アロちゃんの持つテンポの中で、一番速いモノ。
『(後ろ………!)』
武の後ろにある柱の影から姿を現し、斬りかかる。
「う"お"いっ!!」
「何だ、今の!?」
「速い!!」
「あれが俺の力だと思ったら、大間違いだぁ!!」
寸でのところで竹刀でガードした武を、仕込み火薬が襲う。
「死ねぇ!!」
「あの距離では!!」
ドォン、
「山本!!」
『(武………?)』
まだ消えてない、
武のリズム。
ドウッ、
円筒状の煙が出来上がり、中から無傷のままの武が現れる。
「山本の奴、抜いたな。」
「えっ?!」
「これが時雨蒼燕流守式七の型・繁吹き雨。」
『(すごいっ!!)』
着地したアロちゃんは振り返りながら言う。
「何だとぉ!!?」
その顔は、楽しんでるように見えた。
俺がもし負けたら、
檸檬はヴァリアーに入って、イタリアに行っちまう。
何でかさ、
俺は自分が殺されるより、
檸檬に会えなくなる方が怖ぇ。
今まで、何度元気をもらったか。
何度自信を持たせてもらったか。
初めてスクアーロに会った日も、
必死に俺達を護ってくれた檸檬。
今度は、
俺が護る番だ。
それに、
ここで負けたら雲雀に殺されそうだ。
うわ、俺どっちみち殺されんのかよ。(笑)
気張ってかねーとな!
すぐにそのカプセルから出してやる、なんて
カッコいい台詞は言えねーけど、
信じてて欲しい。
檸檬が俺を仲間だと言ってくれるように、
俺も檸檬を仲間だと思うから。
だから、
ここで負けるワケにはいかねぇ。
刀を握り直して、もう一度覚悟する。
“絶対に倒す”
「B棟へお越し下さい。」
突如現れたチェルベッロが言う。
「また校舎だ………今度はどんなフィールドなんだ?」
「う"お"ぉい!それは何処だぁ!?」
「こちらです。」
駆け出すチェルベッロ。
スクアーロは去り際、山本に言う。
「待ってるぞぉ!」
「あぁ。」
山本武VSスペルビ・スクアーロ
「遅れてスマンな!」
了平の声がして、振り向くツナ達。
「ファラオーーッ!!!」
了平の隣にいる包帯ぐるぐる巻きの人物を見て、ツナは思わず叫んだ。
すると、
「違うっス!俺っス!!」
包帯男が顔の部分の包帯を緩める。
「ロマーリオのおっさんが“これが男の治療だ”とかぬかして、大雑把に包帯巻き付けやがったんスよ!」
「ご……………獄寺君!?」
何はともあれ、一行は校舎B棟へ。
「あれ?窓が塞がれてる!!?」
校舎の窓に透明な板が貼られ、それは太いネジで止められている。
「入口もだ!!」
普段ツナ達が入口として使っているドアも、完全に塞がれていた。
「ココから入れるみてーだぞ。」
「え!?」
リボーンが見つけた入口。
その前に立つと、ザァァという音が聞こえて来た。
「何の音だ…?」
不思議に思いながらドアを開ける山本。
ガチャ、
目の前に広がった光景は、ボロボロ且つ水浸しの校舎内。
「何これ!?」
「校舎の原形とどめてねーじゃねぇか。」
「これが雨の勝負の為の戦闘フィールド・アクアリオン。」
驚くツナ達に、説明を始めるチェルベッロ。
「特徴は立体的な構造。そして、密閉された空間にとめどなく流れ落ちる大量の水です。」
「最上階のタンクより散布される水は溜まって行き、勝負が続く限り水位は上がり続けます。」
「まるで沈没船だな……」
「徐々に足場の確保が難しくなっていきますね。」
「なお溜まった水は特殊装置により海水と同じ成分にされ、規定の水位に達した時点で、獰猛な海洋生物が放たれます。」
「ええっ!?ドーモーな海洋生物~~~!?」
吃驚するツナに対し、上から聞き覚えのある声が。
「面白そーじゃん♪」
『ちょっ、ベル!』
上を見上げるとそこには、
「ヴァリアー!!!」
「檸檬殿!!!」
黒い団服を着たヴァリアーが、揃って上の階に立っていた。
ふと、獄寺を見たベルが自慢げに言う。
「うししし♪朝起きたらリングゲットしてんの。王子すげー♪」
「くそっ、あんにゃろ!」
とは言いつつ、ベルも相当なダメージを受けたようで、包帯が至る所に巻かれ、松葉杖を持っていた。
『ベル、危ないからちょっと下がって。落ちちゃうでしょ。』
「えー、もちょっと見せびらかしたいーっ。」
『ダーメ。』
ベルを引っ張る檸檬を見て、ツナ達はほんの少しだけ表情を歪める。
その原因は、やはり昨晩獄寺から聞いた“約束”。
ふと、ツナがモスカの影にいる人物に気が付く。
「ザンザス!!!」
ザンザスは、ゆっくりとモスカの後ろから現れ、睨みをきかせて呟く。
「負け犬は、かっ消す。てめーらか、このカスをだ。」
「なっ!う"お"ぉい!」
『ボス………』
やはり、少しだけ表情が暗くなる檸檬。
「ザンザスの奴、本気だな。」
リボーンの言葉に唾を飲むツナ。
すると…
「あんまり勝負前に驚かすなって、リボーン。」
「ディーノさん!」
ロマーリオと一緒に、ディーノが現れた。
「山本、お前の勝負見させてもらうぜ。」
「うぃっす。」
「恭弥の奴も昨日突然リング争奪戦の話を聞いてくれてな、」
「昨日まで知らなかったのー!?」
「まぁ、檸檬が絡んでるからだと思うんだけどな、多分見に来てるぜ。」
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屋上の給水タンクの上。
少し冷たい風に学ランをなびかせ、雲雀は校舎B棟を見つめる。
「皆殺しにすれば早いのに。」
欠伸を1つして、そう呟いた。
不意に、視界にぼんやりとした白い物が映る。
「霧……?」
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体育館の屋上から、校舎B棟を見つめる者が3人。
その先頭に立つ男が口にする。
「山本武……………勝って自分のところまで繋いでもらおう。」
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「もう1勝3敗で後がねーからな。色んな意味で注目の一戦ってワケだぞ。」
「よーし、そうと決まれば!」
雲雀まで円陣に入れようと言う了平だが、他のメンバーは口々に無理だと呟く。
そこで、ツナが提案する。
「その代わりってワケじゃないけど、バジル君入れちゃだめかな?」
「え………拙者もいいんですか?」
「10代目が言うのなら俺はいいぜ。」
「運命共同体だからなっ!」
戸惑うバジルに、獄寺と山本が言った。
「よし!!山本ファイッ!!!オーッ!!!」
上の階では、檸檬がスクアーロと話していた。
『アロちゃん、気をつけて。』
「何だぁ?俺が負けると思ってんのかぁ?」
『ち、違うもんっ!けど、アロちゃんは武を侮り過ぎ。もっと警戒しろって事!』
檸檬の言葉を聞いたスクアーロは、更に口角を上げる。
「見てろぉ、檸檬。」
『え?』
「すぐにあのガキかっさばいて、お前とバトルしてリベンジ果たしてやるからよぉ。」
『………………は?』
話飛び過ぎ。
ワケわかんない。
「すごいね、スクアーロ。アイツ倒してから更に檸檬とバトルする気?」
「まぁなぁ。」
『えぇーっ!?そんな事したら………瞬殺だよ?』
「ばっ、バカにすんなぁ!!!」
アロちゃんは、よっぽどあたしに連敗記録を更新させられてたのがイヤだったんだ。
プライド高いなぁ、もう。
「では、雨の守護者は中央へお集り下さい。なお、今回は水没する為、観覧席は校舎の外になっており、中の様子は巨大スクリーンに映し出されます。」
「守護者と檸檬様以外の方は速やかに退室して下さい。」
チェルベッロのコールがかかり、アロちゃんは下に降りた。
あたしは3階にあるカプセルに入って座る。
「檸檬!」
武に呼び掛けられた。
『何ー?』
「ぜってぇヴァリアーに入れさせないからな!」
『えっ………?』
いつもの笑顔で、武は言った。
『(あ…)』
ダメ、
まただ。
中立なのに、
結果に文句を言ってはいけない立場なのに、
まだ、決まって欲しくない。
そんな思いが、頭に渦巻いて行く。
「う"お"ぉい!!まだ懲りないらしいなぁ。1週間前に逃げ出さなかった事を後悔させてやるぞぉ!!」
「ハハ、やってみなきゃわかんねーぜ♪」
武は挑発的な笑みを見せた。
「それに、決めたんだ。檸檬に護られるんじゃなくって、檸檬を護るってな。」
『武………』
膝の上で、拳を作る。
「はっ、カスが何言ってやがる。檸檬はヴァリアーにいるべき人間だぁ。」
「冗談よせって。檸檬は暗殺部隊に入るような奴じゃねーよ。」
「何だとぉ?」
言い合いが一端途切れたところで、チェルベッロが合図をする。
「それでは、雨のリング:スペルビ・スクアーロVS山本武、勝負開始!!」
始まった…
「とばすぜぇ!!!」
いきなり武に向かって行くアロちゃん。
武は素早く屈んでかわす。
するとアロちゃんの刀から、仕込み火薬が飛び出す。
「っと!!」
『(わぁっ…!)』
この前とは違う。
武は、ちゃんと避けていた。
「ほう…」
「あっぶねー、あんたに負けてから毎日やってたイメトレのおかげだな。」
イメトレって………武らしいなぁ。
でも、アロちゃんは気に入らないみたいで。
「イメトレだぁ?カスがぁ。」
怪しく笑ってる。
「こいつもイメージ………できたか?」
「消えた……?」
アロちゃんの持つテンポの中で、一番速いモノ。
『(後ろ………!)』
武の後ろにある柱の影から姿を現し、斬りかかる。
「う"お"いっ!!」
「何だ、今の!?」
「速い!!」
「あれが俺の力だと思ったら、大間違いだぁ!!」
寸でのところで竹刀でガードした武を、仕込み火薬が襲う。
「死ねぇ!!」
「あの距離では!!」
ドォン、
「山本!!」
『(武………?)』
まだ消えてない、
武のリズム。
ドウッ、
円筒状の煙が出来上がり、中から無傷のままの武が現れる。
「山本の奴、抜いたな。」
「えっ?!」
「これが時雨蒼燕流守式七の型・繁吹き雨。」
『(すごいっ!!)』
着地したアロちゃんは振り返りながら言う。
「何だとぉ!!?」
その顔は、楽しんでるように見えた。
俺がもし負けたら、
檸檬はヴァリアーに入って、イタリアに行っちまう。
何でかさ、
俺は自分が殺されるより、
檸檬に会えなくなる方が怖ぇ。
今まで、何度元気をもらったか。
何度自信を持たせてもらったか。
初めてスクアーロに会った日も、
必死に俺達を護ってくれた檸檬。
今度は、
俺が護る番だ。
それに、
ここで負けたら雲雀に殺されそうだ。
うわ、俺どっちみち殺されんのかよ。(笑)
気張ってかねーとな!
すぐにそのカプセルから出してやる、なんて
カッコいい台詞は言えねーけど、
信じてて欲しい。
檸檬が俺を仲間だと言ってくれるように、
俺も檸檬を仲間だと思うから。
だから、
ここで負けるワケにはいかねぇ。
刀を握り直して、もう一度覚悟する。
“絶対に倒す”