ヴァリアー編
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
動き始めた2つのリズム。
相手のリズムを先に止めるのは、
どっち?
怒濤の攻め
「あ"はあ"ぁ~、ドクドクが止まんないよ。」
隼人のボムをまともに喰らったベルは、血まみれになっていた。
1回だけ見た事がある。
戦った事がある。
隼人をはじめ、ツナもシャマルさんも疑問符を浮かべる。
「(どーなってやがる……!?)」
「わ、笑ってるよ!?」
「キレたようだな。」
しまいにはアロちゃんも。
「あいつの奇行、相変わらず理解できねーぜ。」
「知らないのかい?ベルが自分の血を見て興奮するのは、その血に双子の兄の姿を見るからだ。」
ずっと前、マーモンに聞いた。
ベルは、小さい頃に双子のお兄さんを殺したらしい。
「ゴキブリと間違えたんだ」って言いながら、楽しそうに話してたって。
そして、殺しの興奮を忘れられなかったベルは、ヴァリアーに入隊した。
「あの表情、無邪気でむき出しの残虐性が蘇ってる。」
「何だ、あの人………なんかヤバいよ!!」
モニターを見ながら青ざめるツナ。
「血だよ~~~、王族の血だぁ~~。」
指に付いてる血をなめるベルを見て、隼人はボムを構える。
「よくわかんねーが、(糸は見破ったんだ。もうロングレンジのナイフは来ねぇ。一気に行くしかねぇぜ!!)」
ダメだよ、隼人。
ベルのワルツは、始まったばかり。
「ロケットボム!!」
隼人の手からボムが投げられ、それは綺麗に曲がってベルの方へ。
『ベル…』
「あ"~~~?」
その場から動こうとしないベルを見て、バジルが驚く。
「避けないのか…?」
「へっ、頭ん中までヤキがまわったか?」
「ししっ。」
にっこりと笑ったベルは、ボムの中へと駆け出す。
爆発まで、1秒あるかないか。
でも、ベルは導火線を瞬時に切って、ボムの中を通り抜ける。
ドガガガッ!
ボムが爆発したのは、ベルが通り抜けた後。
「あ"はあ!!」
煙を少しだけ纏ったベルは、そのまま真直ぐ隼人に攻め寄る。
「かわしたっ!?」
「ただかわしたんじゃねぇ。」
「ムダがねぇ。」
「あれ程の身のこなしとは……」
ツナ、リボーン、武、シャマルさんが驚き、
「いよいよ奴らしくなって来たな。」
「うむ。キレてこそベルの天賦の才は冴え渡る。」
レヴィとマーモンは彼らなりに誉めていた。
そんな中隼人は、ベルに対し一歩後ずさりする。
「ししっ。」
躊躇いもなくナイフを投げるベル。
風の壁によって方向が曲げられ、難無くかわす隼人。
だけど…
バシュッ!!
「(なに!!)」
『隼人…』
「え!!?」
みんな、驚きを隠せないみたい。
でも…
『(超五感…)』
見える。
ベルのナイフのしっぽにワイヤー。
それに気が付かなくちゃ、やっぱり隼人に勝機はない。
「どーなってんだよ!!ナイフには当たってねーぞ!」
触れずに切れるなんて、まるでかまいたちみてーじゃねぇかっ!
一瞬考えを巡らせる間に、奴は俺との距離を縮めてた。
「どかーん。」
次の瞬間俺の視界には、飛び上がってナイフを構えた奴の姿。
その表情は、
本当におもちゃで遊んでるガキみてーで。
「血ぃ。」
「(殺られる…!)」
俺を貫く物凄い悪寒。
けど…
「っかよぉ!!」
リストバンドからチビボムを出して、自分と相手の間に弾く。
ドンッ!
どうやら相手は吹っ飛んだみてーだけど、俺も少しダメージを喰らった。
「っでーっ!!ブホ、ゴホッ!」
でもよぉ、
こんなトコで…
負けるワケにはいかねーんだ。
こいつに負けてるようじゃ、
俺のリベンジ相手には、
檸檬には、
到底適いっこねぇ。
それに…
あの日、自分で宣言したじゃねーか。
---「檸檬にそんな顔させるつもりはサラサラねぇ。」
あの時、
自分自身に誓った。
檸檬の笑顔を護り続ける、と。
その為にも俺は強くなる、と。
俺の最大のハードルであると同時に、護りたい大切な奴、
それが、
檸檬なんだ。
「あはあ"あ"………もっと血だぁ~~~!!」
「くっ……この距離はまずい。」
何とかして立ち上がる俺に、奴はまたナイフを投げて来る。
「待ちなよ。」
当たってねーのに、傷ばっかつきやがる。
どーすりゃいいんだ!?
しかも、悩んでる俺に聞こえて来た声は…
「あと5分で、ハリケーンタービンが爆発を開始します。」
「時間もねーのかよ!!くっそお!!」
こうなりゃ、一気に勝負をつけるしかねぇ!
隼人は角を曲がって図書室に入った。
ベルは、角のトコで一旦止まる。
「ししし、また隠れんぼ?」
『隼人……賭けに出たんだ………』
無意識に握られるあたしの拳。
爪で手の平に傷が付きそうなくらい、強く。
あの図書室で…
全てが決まる。
何となくだけど、
そう感じた。
「図書室には入口があそこだけなんだ!」
「獄寺の奴、勝負に出るつもりだな。」
ツナとリボーンが言う。
それに対してマーモンが、
「袋小路でベルと勝負なんて、自ら寿命を縮めるようなもんだよ。」
と。
奴を待ち伏せる間に俺の頭ん中に浮かんで来たのは、
やっぱり檸檬の事だった。
---『ボロボロの体で、一体何を護れるってゆーの?』
あぁ、そうだな。
今の俺は、ボロボロ過ぎる。
けどよ、
まだボムを投げられる手があるなら、
まだ強がりを言える口があるなら、
まだ走れる足があるなら-----
「しししっ。」
ジャンプして入口をくぐって来たアイツ。
「飛んだな!くらいやがれ!!」
思いっきりボムを投げる。
だがそれは…
奴のナイフに切り刻まれる。
「ああ!!また当たってないのに!!」
「あんな事が………まるでかまいたちだ……」
『(隼人なら、分かるよ。きっと。)』
どっちに勝って欲しいとか、
負けて欲しいとか、
そんなの無い。
ただ、
ただあたしは…
大切な人が傷付くのは、
どうしてもイヤなんだ。
何だ?
今のはおかしい…
切られた場所も、
切り口の方向も、
何かが不自然だ!!
「反撃開始ぃ~っ♪」
「ぐあっ!」
またかまいたちみてーに、俺に傷を付けていく奴のナイフ。
逃げたとしても、何処かしらに傷が付く。
「これこそまさに、嵐の守護者に相応しい怒濤の攻めだね。」
『(確かに、ベルの作戦はすごいよ。)』
隼人を着実に追い込んでいってる。
天才の名は、だてじゃない。
本棚にぶつかって倒れる隼人。
出血が酷い。
『だからっ………言ったじゃんよぉ。』
ボロボロになっちゃ、何も護れないよ。
護りたいモノさえも。
「ま、まだだぜ……」
「いーやっ。」
ベルがにっこりと笑う。
それは、
勝利を確信した笑み。
「でっきあっがり~~っ♪」
ベルが最後のナイフを投げる。
それで、完全に隼人の動きは封じられてしまった。
「獄寺殿!止まってはダメです!!」
「早く逃げないと!!」
「逃げないんじゃなくて、逃げられないのさ。」
ツナとバジルに、マーモンが返す。
「モニターでは微かにしか見えてないけど、彼の周りには、鋭利なワイヤーが張り巡らされている。」
隼人は、ピクリとも動けなかった。
「いつの間に!」
「どーやって!?」
「やはりナイフだな。」
「あぁ。」
そう、ベルはナイフ使いじゃない。
ナイフとワイヤーの両刀使い。
「まんまと術中にはまったね。体技だけでなく策をはれるのも、ベルが天才たる所以。」
「ししししっ、おっしまーい♪」
ここまでなの…?
ベル、お願い。
隼人を殺さないで。
全員がベルの勝利を確信した、その時だった。
「お前がな…」
『え…?』
思い掛けない台詞と、
直後に聞こえる発火の音
『(まさか……!)』
なぁ、檸檬、
ボロボロの体で何を護れるかって、俺に聞いたよな。
護ってみせるぜ、
俺の大切なモン、全部をよ。
まだボムを投げられる手があるから、
まだ強がりを言える口があるから、
まだ走れる足があるから、
まだそこに、
戦法を練る頭があるから!!
ドガガガガガッ!!
「たわんだ糸じゃ切れねーぜ。」
こぼしておいた火薬を導火線代わりにして、爆発を起こし、本棚を倒れさせる。
そーすりゃ、奴のワイヤーは鋭利じゃなくなる。
「分かってたんだ、獄寺君!!」
檸檬、
俺にはやっぱり、
相手の攻撃を全部避ける檸檬の戦法は分からねぇし、
出来ねぇ。
けどよ、
「このボムの行き先は、」
俺は檸檬とは違う戦法を知ってる。
「てめーのワイヤーに案内してもらうぜ!!」
シュルルルル…
さっき拾ったフック型の金具を、ボムに取り付けた。
ボムはワイヤーを滑って、奴の元へ。
例え傷だらけのボロボロでも、
俺は護ってみせる。
俺の大切なモンを、
そして、
檸檬の笑顔を。
---『隼人ーっ♪』
「これが嵐の守護者の、怒濤の攻めだぜ。」
ドガガガガンッ!!!
なぁ、檸檬、
こんな俺の戦い方も、捨てたモンじゃねーだろ?
相手のリズムを先に止めるのは、
どっち?
怒濤の攻め
「あ"はあ"ぁ~、ドクドクが止まんないよ。」
隼人のボムをまともに喰らったベルは、血まみれになっていた。
1回だけ見た事がある。
戦った事がある。
隼人をはじめ、ツナもシャマルさんも疑問符を浮かべる。
「(どーなってやがる……!?)」
「わ、笑ってるよ!?」
「キレたようだな。」
しまいにはアロちゃんも。
「あいつの奇行、相変わらず理解できねーぜ。」
「知らないのかい?ベルが自分の血を見て興奮するのは、その血に双子の兄の姿を見るからだ。」
ずっと前、マーモンに聞いた。
ベルは、小さい頃に双子のお兄さんを殺したらしい。
「ゴキブリと間違えたんだ」って言いながら、楽しそうに話してたって。
そして、殺しの興奮を忘れられなかったベルは、ヴァリアーに入隊した。
「あの表情、無邪気でむき出しの残虐性が蘇ってる。」
「何だ、あの人………なんかヤバいよ!!」
モニターを見ながら青ざめるツナ。
「血だよ~~~、王族の血だぁ~~。」
指に付いてる血をなめるベルを見て、隼人はボムを構える。
「よくわかんねーが、(糸は見破ったんだ。もうロングレンジのナイフは来ねぇ。一気に行くしかねぇぜ!!)」
ダメだよ、隼人。
ベルのワルツは、始まったばかり。
「ロケットボム!!」
隼人の手からボムが投げられ、それは綺麗に曲がってベルの方へ。
『ベル…』
「あ"~~~?」
その場から動こうとしないベルを見て、バジルが驚く。
「避けないのか…?」
「へっ、頭ん中までヤキがまわったか?」
「ししっ。」
にっこりと笑ったベルは、ボムの中へと駆け出す。
爆発まで、1秒あるかないか。
でも、ベルは導火線を瞬時に切って、ボムの中を通り抜ける。
ドガガガッ!
ボムが爆発したのは、ベルが通り抜けた後。
「あ"はあ!!」
煙を少しだけ纏ったベルは、そのまま真直ぐ隼人に攻め寄る。
「かわしたっ!?」
「ただかわしたんじゃねぇ。」
「ムダがねぇ。」
「あれ程の身のこなしとは……」
ツナ、リボーン、武、シャマルさんが驚き、
「いよいよ奴らしくなって来たな。」
「うむ。キレてこそベルの天賦の才は冴え渡る。」
レヴィとマーモンは彼らなりに誉めていた。
そんな中隼人は、ベルに対し一歩後ずさりする。
「ししっ。」
躊躇いもなくナイフを投げるベル。
風の壁によって方向が曲げられ、難無くかわす隼人。
だけど…
バシュッ!!
「(なに!!)」
『隼人…』
「え!!?」
みんな、驚きを隠せないみたい。
でも…
『(超五感…)』
見える。
ベルのナイフのしっぽにワイヤー。
それに気が付かなくちゃ、やっぱり隼人に勝機はない。
「どーなってんだよ!!ナイフには当たってねーぞ!」
触れずに切れるなんて、まるでかまいたちみてーじゃねぇかっ!
一瞬考えを巡らせる間に、奴は俺との距離を縮めてた。
「どかーん。」
次の瞬間俺の視界には、飛び上がってナイフを構えた奴の姿。
その表情は、
本当におもちゃで遊んでるガキみてーで。
「血ぃ。」
「(殺られる…!)」
俺を貫く物凄い悪寒。
けど…
「っかよぉ!!」
リストバンドからチビボムを出して、自分と相手の間に弾く。
ドンッ!
どうやら相手は吹っ飛んだみてーだけど、俺も少しダメージを喰らった。
「っでーっ!!ブホ、ゴホッ!」
でもよぉ、
こんなトコで…
負けるワケにはいかねーんだ。
こいつに負けてるようじゃ、
俺のリベンジ相手には、
檸檬には、
到底適いっこねぇ。
それに…
あの日、自分で宣言したじゃねーか。
---「檸檬にそんな顔させるつもりはサラサラねぇ。」
あの時、
自分自身に誓った。
檸檬の笑顔を護り続ける、と。
その為にも俺は強くなる、と。
俺の最大のハードルであると同時に、護りたい大切な奴、
それが、
檸檬なんだ。
「あはあ"あ"………もっと血だぁ~~~!!」
「くっ……この距離はまずい。」
何とかして立ち上がる俺に、奴はまたナイフを投げて来る。
「待ちなよ。」
当たってねーのに、傷ばっかつきやがる。
どーすりゃいいんだ!?
しかも、悩んでる俺に聞こえて来た声は…
「あと5分で、ハリケーンタービンが爆発を開始します。」
「時間もねーのかよ!!くっそお!!」
こうなりゃ、一気に勝負をつけるしかねぇ!
隼人は角を曲がって図書室に入った。
ベルは、角のトコで一旦止まる。
「ししし、また隠れんぼ?」
『隼人……賭けに出たんだ………』
無意識に握られるあたしの拳。
爪で手の平に傷が付きそうなくらい、強く。
あの図書室で…
全てが決まる。
何となくだけど、
そう感じた。
「図書室には入口があそこだけなんだ!」
「獄寺の奴、勝負に出るつもりだな。」
ツナとリボーンが言う。
それに対してマーモンが、
「袋小路でベルと勝負なんて、自ら寿命を縮めるようなもんだよ。」
と。
奴を待ち伏せる間に俺の頭ん中に浮かんで来たのは、
やっぱり檸檬の事だった。
---『ボロボロの体で、一体何を護れるってゆーの?』
あぁ、そうだな。
今の俺は、ボロボロ過ぎる。
けどよ、
まだボムを投げられる手があるなら、
まだ強がりを言える口があるなら、
まだ走れる足があるなら-----
「しししっ。」
ジャンプして入口をくぐって来たアイツ。
「飛んだな!くらいやがれ!!」
思いっきりボムを投げる。
だがそれは…
奴のナイフに切り刻まれる。
「ああ!!また当たってないのに!!」
「あんな事が………まるでかまいたちだ……」
『(隼人なら、分かるよ。きっと。)』
どっちに勝って欲しいとか、
負けて欲しいとか、
そんなの無い。
ただ、
ただあたしは…
大切な人が傷付くのは、
どうしてもイヤなんだ。
何だ?
今のはおかしい…
切られた場所も、
切り口の方向も、
何かが不自然だ!!
「反撃開始ぃ~っ♪」
「ぐあっ!」
またかまいたちみてーに、俺に傷を付けていく奴のナイフ。
逃げたとしても、何処かしらに傷が付く。
「これこそまさに、嵐の守護者に相応しい怒濤の攻めだね。」
『(確かに、ベルの作戦はすごいよ。)』
隼人を着実に追い込んでいってる。
天才の名は、だてじゃない。
本棚にぶつかって倒れる隼人。
出血が酷い。
『だからっ………言ったじゃんよぉ。』
ボロボロになっちゃ、何も護れないよ。
護りたいモノさえも。
「ま、まだだぜ……」
「いーやっ。」
ベルがにっこりと笑う。
それは、
勝利を確信した笑み。
「でっきあっがり~~っ♪」
ベルが最後のナイフを投げる。
それで、完全に隼人の動きは封じられてしまった。
「獄寺殿!止まってはダメです!!」
「早く逃げないと!!」
「逃げないんじゃなくて、逃げられないのさ。」
ツナとバジルに、マーモンが返す。
「モニターでは微かにしか見えてないけど、彼の周りには、鋭利なワイヤーが張り巡らされている。」
隼人は、ピクリとも動けなかった。
「いつの間に!」
「どーやって!?」
「やはりナイフだな。」
「あぁ。」
そう、ベルはナイフ使いじゃない。
ナイフとワイヤーの両刀使い。
「まんまと術中にはまったね。体技だけでなく策をはれるのも、ベルが天才たる所以。」
「ししししっ、おっしまーい♪」
ここまでなの…?
ベル、お願い。
隼人を殺さないで。
全員がベルの勝利を確信した、その時だった。
「お前がな…」
『え…?』
思い掛けない台詞と、
直後に聞こえる発火の音
『(まさか……!)』
なぁ、檸檬、
ボロボロの体で何を護れるかって、俺に聞いたよな。
護ってみせるぜ、
俺の大切なモン、全部をよ。
まだボムを投げられる手があるから、
まだ強がりを言える口があるから、
まだ走れる足があるから、
まだそこに、
戦法を練る頭があるから!!
ドガガガガガッ!!
「たわんだ糸じゃ切れねーぜ。」
こぼしておいた火薬を導火線代わりにして、爆発を起こし、本棚を倒れさせる。
そーすりゃ、奴のワイヤーは鋭利じゃなくなる。
「分かってたんだ、獄寺君!!」
檸檬、
俺にはやっぱり、
相手の攻撃を全部避ける檸檬の戦法は分からねぇし、
出来ねぇ。
けどよ、
「このボムの行き先は、」
俺は檸檬とは違う戦法を知ってる。
「てめーのワイヤーに案内してもらうぜ!!」
シュルルルル…
さっき拾ったフック型の金具を、ボムに取り付けた。
ボムはワイヤーを滑って、奴の元へ。
例え傷だらけのボロボロでも、
俺は護ってみせる。
俺の大切なモンを、
そして、
檸檬の笑顔を。
---『隼人ーっ♪』
「これが嵐の守護者の、怒濤の攻めだぜ。」
ドガガガガンッ!!!
なぁ、檸檬、
こんな俺の戦い方も、捨てたモンじゃねーだろ?