ヴァリアー編
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バジルに死ぬ気丸の説明を受けているツナ。
家光さんが“親方様”だと分かるまで、
あと少し。
雷の守護者
「ただい…「お帰り~。」
ツナが言い終わる前に、返事があった。
「と、父さん!どっか出掛けんの?」
「あぁ。」
家光さんの表情が少しだけ変わり、あたしは全てを察した。
『あのっ、家光さん!』
「檸檬は知ってたんだよな。招いてない客が来ちまった。」
『あの……黙っててすみませんでした。』
「いや、檸檬がこちらにばかり加担する必要はない。伝えなくてもバチは当たらないさ。」
あたしと家光さんとのやり取りに、付いて行けないツナ。
「檸檬、何で父さんの事知ってんの??」
『イタリアで一緒に仕事をした事があって。』
「ええ!!?」
驚くツナをよそに、家光さんは言う。
「偽のリングがこうも早く見破られるとは想定外だった。考えられるとすれば、ザンザスの超直感………」
『そうですね…』
「な、何の話?」
「ヴァリアーが日本に来た。」
「なっ!例のおっかない連中が~~~っ!??」
思わず絶叫するツナ。
「俺は守護者全員の安全確認を兼ね、状況を伝えに行く。手伝え、バジル。」
「はいっ!お供します、親方様!」
「ええ!?」
バジルの言葉に、ツナは再び目を丸くする。
「父さん…?」
「何だ?」
「親方様?」
指を差しながら聞くツナに、家光さんは笑顔で答える。
「親方様。」
間。
「うそーっ!!?」
「ツナ、今は時間がない。後でゆっくり説明する。母さんには内緒だぞ。男と男の約束な♪」
そう言って家光さんは、無理矢理ツナと指切りをした。
「敵の先行隊は、レヴィ・ア・タン雷撃隊。奴らはこちらの雷のリングを奪いに来る。だが、雷の守護者はあまりに未熟で心配だ。お前には直接保護に行って欲しい。」
「そ、そんな…」
「行くぞ、バジル。」
「はいっ!」
バタン、と閉まるドア。
そして、
「どーなってんだよ!!ど~しよ~~~!!?」
またまた絶叫するツナ。
しかしリボーンはいたって冷静に。
「ここは家光の指示に従った方が良さそうだな。雷の守護者の保護に向かうぞ。」
「だけどっ…!」
「檸檬、お前はどーする?」
『えっ…?』
急に話を振られて吃驚した。
あたしはまだ………
彼らに接触する勇気がない。
ツナ達の反応を見るのが怖い。
『後で行く。必ず合流する。』
少しの間でもいい。
時間稼ぎを。
「………そうか。行くぞ、ツナ。」
「おいっ、リボーン!………………そーいや雷って……?」
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その頃。
レヴィ・ア・タン雷撃隊は、マーモンが粘写した地点に辿り着いた。
「この地点です。」
「道…」
辺りを見回すものの、人陰はない。
「そう遠くへは行ってないはずだ。探し出せ。」
レヴィの合図と共に、3人の部下が飛び立った。
と、そこに。
「流石、仕事の早さはヴァリアー1だね、レヴィ。」
ビルの屋上にいた黒いフードの赤ん坊が、何処からともなく現れる。
「君の勤勉さと残虐さがあれば、次期ボス補佐も夢じゃないよ。」
「そんなものには興味がない。マーモン、お前は霧の相手を探さないのか?」
「慌てる乞食は貰いが少ない、ってね。」
背を向け尋ねるレヴィに、答えるマーモン。
「スクアーロの情報じゃ、敵は素人らしいし、僕は霧の守護者らしく暫くは高見の見物さ。」
そう言って、深くフードをかぶった。
「じゃね。」
マーモンは、言い終わると同時に姿を消した。
と、その時。
「レヴィ隊長。」
レヴィの無線に連絡が入る。
「こちら01。2時の方向に、幼児を含む子供3名を確認。」
---
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その頃。
玄関に座り込む檸檬。
家光さんの言い方から、雷の守護者は恐らくランボちゃん。
ヴァリアーの雷がレヴィかぁ…。
レヴィなら容赦ない、よね。
『ホント、どーすればいんだろ。』
天井を見上げても、電球しか見えない。
答えなんて、ないんだろう。
あたしがどっちに付こうが、神様はどーでもいいと思ってるんだ。
ま、そりゃそうだけどさ。
『あと何分くらいで出発しようかなぁ……。』
そんな事をボーッと考えていた。
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その頃ツナは、京子とハルがフゥ太達と出掛けてはぐれてしまった事を聞いた。
「どうしよう!もしもの事があったら………!」
「心配です~~。」
.「(それどころじゃないんだけど………)」
「やべーな。」
「え?」
リボーンの呟きを耳にするツナ。
「奴らより先に見つけねーと。」
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「おなか減ったー!!ランボさんもーダメ。フゥ太、おんぶ~~。」
「重いよランボ~~!ちゃんと自分で歩きなよ!!」
道の真ん中で言い合うランボとフゥ太。
その横にイーピン。
辺りはすっかり暗くなっていて、3人ともお腹をすかせていた。
「もとはと言えば、ランボが角落としてお姉達とはぐれたんだよ!」
「んなの忘れたわボケー!!」
「も~~!」
その様子を、屋根の上から見る“01”。
「目標に接近。やはり子供です。特に変わった様子は見られません。」
それと同時に、“02”、“03”からも無線が入る。
「こちら02。12時の方向に人影はありません。」
「こちら03。9時の方向にもそれらしき人影はありません。」
それを聞いて、隊長のレヴィは数秒考えて、言った。
「3人のガキのどれかがリングを持っている。01はガキをバラせ。02・03も急行し、ガキをミンチにしろ。」
狙われているとも知らず、歩き続けるランボ、イーピン、フゥ太。
しかし、ランボのもじゃもじゃ頭の中には、月明かりで微かに光るリングがあった-----。
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「何だって!!ランボが雷のリングを!!?」
リボーンからその事実を聞かされ、走りながら驚くツナ。
「だってランボって、ボヴィーノファミリーなんだろ!?ボンゴレに入れていいのかよ!?ランボのボスが何て言うか!!」
「光栄だと泣いて喜んだらしいぞ。」
「なっ……」
ツナは少しだけ呆れた。と、その時。
「こないでっ!」
「え?」
曲がり角を曲がった先に、知ってるチビが3人。
そして、それを追い掛けている真っ黒い服の男が1人。
「助けて~~っ!!」
「あれって……!あぁ、危ない!!」
男の剣が振り下ろされようとしたその時。
ドゴッ、
「がはっ!!」
「え?」
痛そうな音がして、彼は何処かへ飛んでいった。
そして、
ツナの前には、煙を纏った拳が1つ。
「ボンゴレファミリー晴の守護者にして、コロネロの一番弟子!笹川了平、推参!!!」
台詞と共に、鋭い眼光。
「お兄さん………!(何て派手な登場!)」
呆然とするツナに、リボーンが言う。
「まだだぞ。」
すると、2人目が来た。
「こちら02、目標を補足、攻撃します!」
ビシィ!
「ぐわ!!」
やって来たかと思いきや、すぐに吹っ飛ばされる。
そして、3人目。
「こちら03。02が何者かに……………ぎゃあああ!」
ドガンッ、
敵をやっつけた後、2つの着地音。
「ったく、何でアホ牛がリングを~~~っ。」
「もー大丈夫だぜ♪」
「み、みんな!!」
ツナは思わず感嘆の声をあげる。
そしてリボーンも、
「家光の奴、何とか間に合ったみてーだな。」
と、満足そうに笑った。
家光さんが“親方様”だと分かるまで、
あと少し。
雷の守護者
「ただい…「お帰り~。」
ツナが言い終わる前に、返事があった。
「と、父さん!どっか出掛けんの?」
「あぁ。」
家光さんの表情が少しだけ変わり、あたしは全てを察した。
『あのっ、家光さん!』
「檸檬は知ってたんだよな。招いてない客が来ちまった。」
『あの……黙っててすみませんでした。』
「いや、檸檬がこちらにばかり加担する必要はない。伝えなくてもバチは当たらないさ。」
あたしと家光さんとのやり取りに、付いて行けないツナ。
「檸檬、何で父さんの事知ってんの??」
『イタリアで一緒に仕事をした事があって。』
「ええ!!?」
驚くツナをよそに、家光さんは言う。
「偽のリングがこうも早く見破られるとは想定外だった。考えられるとすれば、ザンザスの超直感………」
『そうですね…』
「な、何の話?」
「ヴァリアーが日本に来た。」
「なっ!例のおっかない連中が~~~っ!??」
思わず絶叫するツナ。
「俺は守護者全員の安全確認を兼ね、状況を伝えに行く。手伝え、バジル。」
「はいっ!お供します、親方様!」
「ええ!?」
バジルの言葉に、ツナは再び目を丸くする。
「父さん…?」
「何だ?」
「親方様?」
指を差しながら聞くツナに、家光さんは笑顔で答える。
「親方様。」
間。
「うそーっ!!?」
「ツナ、今は時間がない。後でゆっくり説明する。母さんには内緒だぞ。男と男の約束な♪」
そう言って家光さんは、無理矢理ツナと指切りをした。
「敵の先行隊は、レヴィ・ア・タン雷撃隊。奴らはこちらの雷のリングを奪いに来る。だが、雷の守護者はあまりに未熟で心配だ。お前には直接保護に行って欲しい。」
「そ、そんな…」
「行くぞ、バジル。」
「はいっ!」
バタン、と閉まるドア。
そして、
「どーなってんだよ!!ど~しよ~~~!!?」
またまた絶叫するツナ。
しかしリボーンはいたって冷静に。
「ここは家光の指示に従った方が良さそうだな。雷の守護者の保護に向かうぞ。」
「だけどっ…!」
「檸檬、お前はどーする?」
『えっ…?』
急に話を振られて吃驚した。
あたしはまだ………
彼らに接触する勇気がない。
ツナ達の反応を見るのが怖い。
『後で行く。必ず合流する。』
少しの間でもいい。
時間稼ぎを。
「………そうか。行くぞ、ツナ。」
「おいっ、リボーン!………………そーいや雷って……?」
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その頃。
レヴィ・ア・タン雷撃隊は、マーモンが粘写した地点に辿り着いた。
「この地点です。」
「道…」
辺りを見回すものの、人陰はない。
「そう遠くへは行ってないはずだ。探し出せ。」
レヴィの合図と共に、3人の部下が飛び立った。
と、そこに。
「流石、仕事の早さはヴァリアー1だね、レヴィ。」
ビルの屋上にいた黒いフードの赤ん坊が、何処からともなく現れる。
「君の勤勉さと残虐さがあれば、次期ボス補佐も夢じゃないよ。」
「そんなものには興味がない。マーモン、お前は霧の相手を探さないのか?」
「慌てる乞食は貰いが少ない、ってね。」
背を向け尋ねるレヴィに、答えるマーモン。
「スクアーロの情報じゃ、敵は素人らしいし、僕は霧の守護者らしく暫くは高見の見物さ。」
そう言って、深くフードをかぶった。
「じゃね。」
マーモンは、言い終わると同時に姿を消した。
と、その時。
「レヴィ隊長。」
レヴィの無線に連絡が入る。
「こちら01。2時の方向に、幼児を含む子供3名を確認。」
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その頃。
玄関に座り込む檸檬。
家光さんの言い方から、雷の守護者は恐らくランボちゃん。
ヴァリアーの雷がレヴィかぁ…。
レヴィなら容赦ない、よね。
『ホント、どーすればいんだろ。』
天井を見上げても、電球しか見えない。
答えなんて、ないんだろう。
あたしがどっちに付こうが、神様はどーでもいいと思ってるんだ。
ま、そりゃそうだけどさ。
『あと何分くらいで出発しようかなぁ……。』
そんな事をボーッと考えていた。
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その頃ツナは、京子とハルがフゥ太達と出掛けてはぐれてしまった事を聞いた。
「どうしよう!もしもの事があったら………!」
「心配です~~。」
.「(それどころじゃないんだけど………)」
「やべーな。」
「え?」
リボーンの呟きを耳にするツナ。
「奴らより先に見つけねーと。」
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「おなか減ったー!!ランボさんもーダメ。フゥ太、おんぶ~~。」
「重いよランボ~~!ちゃんと自分で歩きなよ!!」
道の真ん中で言い合うランボとフゥ太。
その横にイーピン。
辺りはすっかり暗くなっていて、3人ともお腹をすかせていた。
「もとはと言えば、ランボが角落としてお姉達とはぐれたんだよ!」
「んなの忘れたわボケー!!」
「も~~!」
その様子を、屋根の上から見る“01”。
「目標に接近。やはり子供です。特に変わった様子は見られません。」
それと同時に、“02”、“03”からも無線が入る。
「こちら02。12時の方向に人影はありません。」
「こちら03。9時の方向にもそれらしき人影はありません。」
それを聞いて、隊長のレヴィは数秒考えて、言った。
「3人のガキのどれかがリングを持っている。01はガキをバラせ。02・03も急行し、ガキをミンチにしろ。」
狙われているとも知らず、歩き続けるランボ、イーピン、フゥ太。
しかし、ランボのもじゃもじゃ頭の中には、月明かりで微かに光るリングがあった-----。
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「何だって!!ランボが雷のリングを!!?」
リボーンからその事実を聞かされ、走りながら驚くツナ。
「だってランボって、ボヴィーノファミリーなんだろ!?ボンゴレに入れていいのかよ!?ランボのボスが何て言うか!!」
「光栄だと泣いて喜んだらしいぞ。」
「なっ……」
ツナは少しだけ呆れた。と、その時。
「こないでっ!」
「え?」
曲がり角を曲がった先に、知ってるチビが3人。
そして、それを追い掛けている真っ黒い服の男が1人。
「助けて~~っ!!」
「あれって……!あぁ、危ない!!」
男の剣が振り下ろされようとしたその時。
ドゴッ、
「がはっ!!」
「え?」
痛そうな音がして、彼は何処かへ飛んでいった。
そして、
ツナの前には、煙を纏った拳が1つ。
「ボンゴレファミリー晴の守護者にして、コロネロの一番弟子!笹川了平、推参!!!」
台詞と共に、鋭い眼光。
「お兄さん………!(何て派手な登場!)」
呆然とするツナに、リボーンが言う。
「まだだぞ。」
すると、2人目が来た。
「こちら02、目標を補足、攻撃します!」
ビシィ!
「ぐわ!!」
やって来たかと思いきや、すぐに吹っ飛ばされる。
そして、3人目。
「こちら03。02が何者かに……………ぎゃあああ!」
ドガンッ、
敵をやっつけた後、2つの着地音。
「ったく、何でアホ牛がリングを~~~っ。」
「もー大丈夫だぜ♪」
「み、みんな!!」
ツナは思わず感嘆の声をあげる。
そしてリボーンも、
「家光の奴、何とか間に合ったみてーだな。」
と、満足そうに笑った。