ヴァリアー編
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突如現れた長髪の剣士は、街に火薬をまき散らす。
一般の人々が逃げまどう中、
少年はツナに言った。
「すみません、沢田殿。」
「え!!?」
「つけられてしましました。」
その額には、青く燃える、死ぬ気の炎。
少年の目的
リボーンは、京子達を安全な場所へと連れて行った。
「檸檬ちゃんは!?」
「心配するな。」
「折角会えたのに、こんな危険な状況に巻き込んでしまうとは………」
「あの…誰でしたっけ?」
戸惑うツナの手を引く少年。
「来て下さい!!」
しかし…
その前に、長髪の剣士が立ちはだかる。
「もう鬼ごっこは終わりにしようや。」
檸檬はそれを、遠くから見ていた。
助けなくちゃ………
でも、
掟では、あたしは彼に手を出せない。
同じボンゴレである、
彼には。
きゅっと唇を噛み締めて、バジルの勝利を願う。
だが、
暗殺部隊には適わない。
「がっ!」
「き、君!!」
バジルの身を案じるツナに、剣士は問う。
「このガキとはどーゆー関係だぁ?ゲロっちまわねーとお前を斬るぜぇ。」
「ひいいっ!そんなっ!」
『(ツナ……!!)』
「行くなよ、檸檬。」
『リボーン!!』
「檸檬は俺と同じ立場だぞ。」
『うん……分かってる。』
分かってるけど………
「俺に楯突くと、死ぬぞぉ。」
隼人と武が勝負を挑んじゃったよ。
残念だけど、あたしには分かるの。
今の2人じゃ、
彼には適わない。
「軽いぞぉ!!!」
彼の剣から火薬が出る。
予想は出来てた事だけど、
やっぱり辛いよ。
武が倒れるのが見えた。
「ヤロッ!」
「おせぇぞ。」
隼人に重いケリが入れられる。
『リボーン、』
「何だ。」
『あたし……………!』
「ダメだって言ってんだろ。」
『で、でも……!』
「バレたら、お前自身もまずいんじゃねーのか?」
確かに、
そうだけど、
でも、でも…………!!
「う"お"ぉい、話にならねーぞぉ、こいつら。」
彼は剣を振り上げる。
『ごめん、リボーン……。』
あたしは、
護れるモノは護りたい!
「知らねーぞ。」
『うんっ。』
返事が先か、駆け出したのが先か。
檸檬は、立ち上がろうとするバジルを抑制し、そのまま自分は剣士のもとへ。
「檸檬殿っ!?」
「え?君、檸檬を知ってるの!?」
「え、えぇ……。」
それは、一瞬の動き。
「死んどけ。」
彼が隼人に剣を振り降ろそうとしたその時。
キィンッ!!
高い金属音が響いた。
と同時に、彼の目は大きく見開かれる。
「お前……っ!!」
『久しぶりだね…………』
彼の剣を、あたしのナイフが受け止める。
心臓の高鳴りは、
再会の興奮。
交わる刃は、
以前より重い。
ゆっくりゆっくり顔を上げて、目を合わせる。
『…………アロちゃんっ♪』
「檸檬……!!」
スペルビ・スクアーロ、
彼の名前。
アロちゃんって呼んでんのは、あたしだけだったかな?
どうしてアロちゃんが此所にいるのか、
そんなの知らない。
だけど、
そのターゲットがあたしの仲間だって事は確かだから。
再会を喜んでる場合じゃなさそうだね。
「檸檬、こんな所にいやがったのかぁ!!」
『“こんな所”に、一体何の用?』
キンッ!キキンッ!
激しい攻防戦。
久しぶりの強敵。
俊足と剛腕を使ってアロちゃんに対抗する。
すると、突然アロちゃんが閃いたように言った。
「そうかぁ!てめぇの日本での任務……そういう事かぁ!!」
ヤバっ、そう言えば話しておいたんだっけ。「日本の後継者育てに行く」って。
って事は、このままじゃツナが狙われる。
数メートルくらい後ろで固まっているツナに、あたしは叫んだ。
『ツナ!』
「えっ!?」
『その子連れて、遠くに行って!』
「えぇっ!!?」
『早くっ!』
ツナはワケが分からないまま動き出す。
バジルを連れて。
「そうかぁ!!そいつが例の日本の……」
アロちゃんはあたしを突破しようとテンポをあげて来る。
前より断然速い。
あたしだって、アロちゃん相手にマジになりたくないのに……。
『アロちゃん……どうして?』
「あのゴミ野郎がごそごそ何かしてるからなぁ!!」
勿論、互いに攻防しながら会話を続ける。
「檸檬、てめぇは何でそんなカスどもをかばってんだぁ!!?」
『日本で出来た…仲間だからっ!!』
「仲間だぁ!?相変わらず温いなぁ!!」
『アロちゃんこそ、相変わらず攻撃が荒っぽいよ!』
速くなった相手のリズムを読み取って、確実に攻撃を避けて行く。
見ると、アロちゃんは笑ってた。
何が可笑しいんだか。
あたしはハラハラしてるってのに。
「懐かしいなぁ?檸檬。」
『………そだね♪』
「久しぶりに、手を抜かねぇで戦えるぜぇ!!」
『本気って事??』
そっか、
アロちゃんってば、
あたしにリベンジしようとしてんのね。
そんな事してる場合じゃないんだけどなぁ………。
ツナ達が気になる。
『(大丈夫かな?)』
ちらっと横を見る。
ちゃんとバジルと移動したみたい。
ホッとしたのも束の間。
「う"お"ぉい!余所見なんて、ナメた真似してくれんじゃねーかぁ!!」
『う、わっ!!』
剣から火薬。
咄嗟にトップスピードを出して、火傷は免れたけど、アロちゃんを見失ってしまった。
『(嘘でしょっ!!)』
一瞬だけだから、そこまで遠くには行かない。
急いで超五感を発動させ、アロちゃんの気配を追った。
別にね、
あたしが相手してアロちゃんが満足するなら、
戦うよ。
あたしはただ、
ツナ達が傷付くのを見たくないの。
ねぇ、アロちゃん………
どうして来たの?
========
(ツナside)
檸檬に言われて、倒れてる彼を運んだ。
そのうち彼は目を覚まして、テーブルの後ろに俺を引っ張って行った。
「き、君、大丈夫なの?」
「拙者はバジルと言います。親方様に頼まれて、沢田殿にある物を届けに来たのです。」
「は!?俺に?」
すると、バジル君はポケットから何か取り出して俺に見せた。
「これです。」
「な……何これ?」
箱の中には、7つの指輪が入ってた。
「コレが何かはリボーンさんが知ってます。」
「え!?君、リボーンを知ってるの!!?」
「リボーンさんはワケあって戦えません。これを持って逃げて下さい!!」
「ちょっ……急にそんな事言われても………!」
さっきから全然会話が噛み合わない。
俺が戸惑っていると、さっきの恐ろしい声が聞こえて来た。
「う"お"ぉい!」
同時に、俺達を隠していたテーブルが吹っ飛ばされる。
そこにはやっぱり、
あのロン毛の剣士がいた。
「そぉいぅ事かぁ。こいつは見逃せねぇ一大事じゃねぇかぁ。」
あれ?
ってことは…
檸檬もやられちゃったって事!!?
ど、どうしよう!!
あり得ないよ!!
檸檬が倒せない奴に、俺達が適うワケない。
と、思っていると…
『アロちゃんっ!!!』
目の前の煙の中から、檸檬の声がした。
俺は少しだけ安心する。
だけど、
絶体絶命な事に変わりはない。
「くそ………!」
バジル君だってこんなに怪我してるし、
檸檬も完全にロン毛を食い止められるワケじゃなさそうだし…
煙が消えて、全体像が見えた。
アロちゃんの目の前には、
追い込まれてるツナとバジル。
『(アレって……!!)』
ツナの手にある箱を見て、あたしは一瞬動きが止まった。
バジルがツナに持って来たのは…
「貴様らをかっさばいてから、そいつは持ち帰らねぇとなぁ!!」
「ひいいいっ!!」
いつか写真で見せてもらった、
ハーフボンゴレリング………
「やべーな。」
リボーンの小さな声が聞こえた。
一般の人々が逃げまどう中、
少年はツナに言った。
「すみません、沢田殿。」
「え!!?」
「つけられてしましました。」
その額には、青く燃える、死ぬ気の炎。
少年の目的
リボーンは、京子達を安全な場所へと連れて行った。
「檸檬ちゃんは!?」
「心配するな。」
「折角会えたのに、こんな危険な状況に巻き込んでしまうとは………」
「あの…誰でしたっけ?」
戸惑うツナの手を引く少年。
「来て下さい!!」
しかし…
その前に、長髪の剣士が立ちはだかる。
「もう鬼ごっこは終わりにしようや。」
檸檬はそれを、遠くから見ていた。
助けなくちゃ………
でも、
掟では、あたしは彼に手を出せない。
同じボンゴレである、
彼には。
きゅっと唇を噛み締めて、バジルの勝利を願う。
だが、
暗殺部隊には適わない。
「がっ!」
「き、君!!」
バジルの身を案じるツナに、剣士は問う。
「このガキとはどーゆー関係だぁ?ゲロっちまわねーとお前を斬るぜぇ。」
「ひいいっ!そんなっ!」
『(ツナ……!!)』
「行くなよ、檸檬。」
『リボーン!!』
「檸檬は俺と同じ立場だぞ。」
『うん……分かってる。』
分かってるけど………
「俺に楯突くと、死ぬぞぉ。」
隼人と武が勝負を挑んじゃったよ。
残念だけど、あたしには分かるの。
今の2人じゃ、
彼には適わない。
「軽いぞぉ!!!」
彼の剣から火薬が出る。
予想は出来てた事だけど、
やっぱり辛いよ。
武が倒れるのが見えた。
「ヤロッ!」
「おせぇぞ。」
隼人に重いケリが入れられる。
『リボーン、』
「何だ。」
『あたし……………!』
「ダメだって言ってんだろ。」
『で、でも……!』
「バレたら、お前自身もまずいんじゃねーのか?」
確かに、
そうだけど、
でも、でも…………!!
「う"お"ぉい、話にならねーぞぉ、こいつら。」
彼は剣を振り上げる。
『ごめん、リボーン……。』
あたしは、
護れるモノは護りたい!
「知らねーぞ。」
『うんっ。』
返事が先か、駆け出したのが先か。
檸檬は、立ち上がろうとするバジルを抑制し、そのまま自分は剣士のもとへ。
「檸檬殿っ!?」
「え?君、檸檬を知ってるの!?」
「え、えぇ……。」
それは、一瞬の動き。
「死んどけ。」
彼が隼人に剣を振り降ろそうとしたその時。
キィンッ!!
高い金属音が響いた。
と同時に、彼の目は大きく見開かれる。
「お前……っ!!」
『久しぶりだね…………』
彼の剣を、あたしのナイフが受け止める。
心臓の高鳴りは、
再会の興奮。
交わる刃は、
以前より重い。
ゆっくりゆっくり顔を上げて、目を合わせる。
『…………アロちゃんっ♪』
「檸檬……!!」
スペルビ・スクアーロ、
彼の名前。
アロちゃんって呼んでんのは、あたしだけだったかな?
どうしてアロちゃんが此所にいるのか、
そんなの知らない。
だけど、
そのターゲットがあたしの仲間だって事は確かだから。
再会を喜んでる場合じゃなさそうだね。
「檸檬、こんな所にいやがったのかぁ!!」
『“こんな所”に、一体何の用?』
キンッ!キキンッ!
激しい攻防戦。
久しぶりの強敵。
俊足と剛腕を使ってアロちゃんに対抗する。
すると、突然アロちゃんが閃いたように言った。
「そうかぁ!てめぇの日本での任務……そういう事かぁ!!」
ヤバっ、そう言えば話しておいたんだっけ。「日本の後継者育てに行く」って。
って事は、このままじゃツナが狙われる。
数メートルくらい後ろで固まっているツナに、あたしは叫んだ。
『ツナ!』
「えっ!?」
『その子連れて、遠くに行って!』
「えぇっ!!?」
『早くっ!』
ツナはワケが分からないまま動き出す。
バジルを連れて。
「そうかぁ!!そいつが例の日本の……」
アロちゃんはあたしを突破しようとテンポをあげて来る。
前より断然速い。
あたしだって、アロちゃん相手にマジになりたくないのに……。
『アロちゃん……どうして?』
「あのゴミ野郎がごそごそ何かしてるからなぁ!!」
勿論、互いに攻防しながら会話を続ける。
「檸檬、てめぇは何でそんなカスどもをかばってんだぁ!!?」
『日本で出来た…仲間だからっ!!』
「仲間だぁ!?相変わらず温いなぁ!!」
『アロちゃんこそ、相変わらず攻撃が荒っぽいよ!』
速くなった相手のリズムを読み取って、確実に攻撃を避けて行く。
見ると、アロちゃんは笑ってた。
何が可笑しいんだか。
あたしはハラハラしてるってのに。
「懐かしいなぁ?檸檬。」
『………そだね♪』
「久しぶりに、手を抜かねぇで戦えるぜぇ!!」
『本気って事??』
そっか、
アロちゃんってば、
あたしにリベンジしようとしてんのね。
そんな事してる場合じゃないんだけどなぁ………。
ツナ達が気になる。
『(大丈夫かな?)』
ちらっと横を見る。
ちゃんとバジルと移動したみたい。
ホッとしたのも束の間。
「う"お"ぉい!余所見なんて、ナメた真似してくれんじゃねーかぁ!!」
『う、わっ!!』
剣から火薬。
咄嗟にトップスピードを出して、火傷は免れたけど、アロちゃんを見失ってしまった。
『(嘘でしょっ!!)』
一瞬だけだから、そこまで遠くには行かない。
急いで超五感を発動させ、アロちゃんの気配を追った。
別にね、
あたしが相手してアロちゃんが満足するなら、
戦うよ。
あたしはただ、
ツナ達が傷付くのを見たくないの。
ねぇ、アロちゃん………
どうして来たの?
========
(ツナside)
檸檬に言われて、倒れてる彼を運んだ。
そのうち彼は目を覚まして、テーブルの後ろに俺を引っ張って行った。
「き、君、大丈夫なの?」
「拙者はバジルと言います。親方様に頼まれて、沢田殿にある物を届けに来たのです。」
「は!?俺に?」
すると、バジル君はポケットから何か取り出して俺に見せた。
「これです。」
「な……何これ?」
箱の中には、7つの指輪が入ってた。
「コレが何かはリボーンさんが知ってます。」
「え!?君、リボーンを知ってるの!!?」
「リボーンさんはワケあって戦えません。これを持って逃げて下さい!!」
「ちょっ……急にそんな事言われても………!」
さっきから全然会話が噛み合わない。
俺が戸惑っていると、さっきの恐ろしい声が聞こえて来た。
「う"お"ぉい!」
同時に、俺達を隠していたテーブルが吹っ飛ばされる。
そこにはやっぱり、
あのロン毛の剣士がいた。
「そぉいぅ事かぁ。こいつは見逃せねぇ一大事じゃねぇかぁ。」
あれ?
ってことは…
檸檬もやられちゃったって事!!?
ど、どうしよう!!
あり得ないよ!!
檸檬が倒せない奴に、俺達が適うワケない。
と、思っていると…
『アロちゃんっ!!!』
目の前の煙の中から、檸檬の声がした。
俺は少しだけ安心する。
だけど、
絶体絶命な事に変わりはない。
「くそ………!」
バジル君だってこんなに怪我してるし、
檸檬も完全にロン毛を食い止められるワケじゃなさそうだし…
煙が消えて、全体像が見えた。
アロちゃんの目の前には、
追い込まれてるツナとバジル。
『(アレって……!!)』
ツナの手にある箱を見て、あたしは一瞬動きが止まった。
バジルがツナに持って来たのは…
「貴様らをかっさばいてから、そいつは持ち帰らねぇとなぁ!!」
「ひいいいっ!!」
いつか写真で見せてもらった、
ハーフボンゴレリング………
「やべーな。」
リボーンの小さな声が聞こえた。