日常編
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10代目は優しい人だった。
まるで、9代目みたいな温厚な雰囲気。
ちょっと頼り無さげなオーラも無かったワケじゃないけど……問題ないと思った。
あと、突然だけど、ツナの家って面白い。
今朝起きたら、まずフリーの殺し屋で有名なビアンキさんに会った。
そして、何だか可愛いランボちゃんっていう子にも会った。
リボーンの話だと、ランボちゃんは10年バズーカっていう武器で、15歳になる事ができるらしい。
『(今度見てみたいなぁ)』
なんて思ってたら、「よっ!檸檬じゃねーか!」って声を掛けられた。
驚いて振り向くと、そこには武がいて。
『おはよう、武!』
思わずいつもの癖で頬にキス。
その時、周りの人たちに見られたような感じがした。
武はというと、こちらもぼーっとしちゃって。
あたしは慌てて弁解した。
『ご、ごめん!癖で…挨拶代わりなんだけど……』
「あぁ、そっか!ビックリしたぜー」
武はまたニカッて笑った。
あぁ、やっぱり眩しいなぁ。
「今日から転入なんだよな」
『うん!』
「ツナには会えたか?」
『おかげさまで!ホントにありがとう。今度なんかお礼する!』
「ははっ、じゃぁ楽しみにしてるぜ。」
あたしは何だか嬉しくなって、笑顔が絶えなかった。
何か大事な事を忘れているような気がする。
『そうだ!ツナ、間に合うかなぁ?』
あたしは転校初日に遅刻はしたくなかったから、ツナを置いて来ちゃったんだ。
少し不安になっていると、武が励ましてくれた。
「ヘーキだって!ツナだし!」
良く分からないけど、武の爽やかな笑顔が不安を吹っ飛ばしてくれた。
『ありがと。そうだよね、大丈夫だよね!』
第三者から見れば変なコンビだったんだろう。
ずっとお互いニコニコし合っていたんだから。
==========
『今日からこのクラスでお世話になります、雨宮檸檬と言います。イタリアから来たんですが、今はワケあって沢田君のトコに居候してます。どうぞ宜しくお願いします』
チャイムにも間に合って、笑顔で挨拶。
ん?何だか…皆が硬直してる……?
ヤバい、変だったのかも…。
髪の毛ハネてたとか!?
ってか、ツナいないじゃん!!!!
どういう事!!?間に合わなかったの!!?
心配だけど、でも…転校初日に早退なんて出来ないし……
仕方ない、後で思いっきり謝っておこう。
ふと見ると、クラスの中に武が見えた。
そしてもう1人、知っている顔が。
「雨宮は、あの席な」
『はい!(あっ…!)』
ラッキーな事に、武の隣だった。
やっぱ知ってる人の隣って安心するよね。
「宜しくな、檸檬」
『うん!』
「けど、ツナ来なかったな」
『どうしたんだろ…。置いてったから、拗ねちゃったのかなぁ』
「ハハハ、まさか!」
----
--------
そんなこんなで休み時間。
クラスの可愛い女子に話し掛けられた。
「檸檬ちゃん、だよね。ツナ君、今日どうしたの?」
『えっと…あなたは…?』
「あ!ごめんね!私は笹川京子。ツナ君に渡したい物があるんだけど…」
『そうなの!?じゃあさ、今日一緒に帰ろうよ!!』
あたしが笑ってそう言うと、京子も笑顔で返してくれた。
「うん!ありがとう。」
可愛いなぁ。
「じゃぁ、帰りにね!」
『うん!』
京子が他の女子の方へ行ったのを見計らって、あたしはもう1人の顔見知りに話しかけた。
『はーやーとっ、』
後ろから呼ばれた彼は、少し体を震わせた。
あたしは面白くなって、もう一度呼んだ。
『はーやーとっ、』
彼は恐る恐る後ろを向く。
あたしはにっこり笑って問いかけた。
『どうして無視するのさー』
「るせっ…」
そう、彼は獄寺隼人。
またの名を、スモーキン・ボム。
あたしは彼と一戦交えた事があり、見事に勝ってしまったのだ。
「何で俺に話し掛けるんだよ。」
『知り合い見つけたから何だか嬉しくて!』
へへっと笑うと、隼人は「そーかよ」とそっぽを向いた。
あたしが話しかけると、何故か隼人はリンゴみたいに赤くなる。
それを見るのも面白くって、しばらく隼人をじっと見ていた。
すると、
「なんだ、檸檬と獄寺って知り合いだったのか!」
『武!』
後ろからやって来た武が、隼人の肩に腕を乗せる。
一方的に肩を組む状態だ。
『そうなの。イタリアでちょっと会った事があってね、隼人』
「お、おぅ…」
「ふぅん、にしちゃぁ獄寺は何かびびってねーか?」
「な、何言ってんだ!野球バカ!!」
隼人がまた真っ赤になった。
あたしは面白くてプッと吹き出す。
「おめぇは檸檬の怖さを知らねぇからそんな事言えんだよ!!」
「怖さ??」
『人聞きの悪い事言わないでよー、怖くないもん』
「自分で言うかよ…」
言葉を詰まらせる隼人を見て、首をかしげる武。
あたしはちょっとからかいたくなった。
『隼人はねー、あたしに負けた事があるんだよね?』
「ばっ、言うんじゃねぇ!」
『言うんじゃねぇ、なーんて言えるのかなぁ?』
「へー、檸檬って獄寺より強いのか!すげぇな!!」
『そんな事無いよ、人よりちょっと喧嘩が上手いだけ』
武に褒められて、あたしは少し照れくさくなった。
『(転校初日は何とか大丈夫かな?)』
ホームルーム終了後、声を掛けられた。
「檸檬ちゃん!」
『京子!』
「一緒に帰ろう。ホントは花を紹介してあげたかったんだけど…委員会があるんだって」
『全然いいの!今度紹介して』
「うん」
『(京子って、ホント可愛いなぁ…)結局ツナ、来なかったねぇ』
「うん、大丈夫かなぁ。昨日、私のお兄ちゃんが無理矢理ボクシングやらせちゃったんだ。それが原因だったら……」
京子がホントに悲しそうに言うので、檸檬は思わず大声を出してしまった。
『そ、そんな事無い!朝はとっても元気だったから!』
「そう?なら良かった」
檸檬と京子は喋りながら帰り、あっという間にツナの家に着いた。
『何か…騒がしい??』
ドアを開ける気になれなかった檸檬に対し、京子はギイッと開けた。
「あの…とりこみ中?」
『(うわぉ、京子ってば勇者…!)』
中にいたツナが叫ぶ。
「京子ちゃん!どっ、どーしたの?」
「お兄ちゃんがツナ君をボクシング部に入れるの全然あきらめてなくて、ツナ君にボクシングの本を渡せって」
京子がそう言うと、ツナは目に涙を溜めた。
『(どうしたんだろ、ツナ)』
「あぁ、ツナ君、ボディペインティングしてるの~!?」
「いや、これは!違うんだ!(見ないで~っ!)」
『ん?』
檸檬はツナの腕を見て吃驚した。
『(あれって…!!)』
すると、家の奥から、誰かが出て来て京子に近づいて来た。
「君可愛いねー。チューしてあげる」
『あっ!あなたはまさか…!!』
檸檬は思わず声を上げた。
『あの、トライデント・シャマルさん!??』
「そうでーす!君も可愛いねーっ、チューしてあげる」
言いながら京子の肩を掴んだシャマル。
ツナが慌てて間に入る。
「あんた動物ですか!!っていうか京子ちゃんに近づかないで下さい!」
「なんでだよ、お前関係ないだろ。あと5分で死ぬんだし」
『えっ…??』
「あはは、さっきから変な事ばかり言って、面白いおじさん」
京子は心無しかニコニコしている。
それを聞いたツナの表情を見て、檸檬には全てが分かった。
『(ツナって、京子のこと………!)』
シャマルはツナをどけようとする。
「ほーら気に入られちゃった!チューはすぐそこ」
「そんなーっ!!」
シャマルはどんどん京子に近づこうとする。
そんな状況下でツナは、あの精神状態へと引きずられていった。
「(こんなことなら…死ぬ気で…)」
「ツナの奴、死ぬ気弾なしで死ぬ気になるつもりだな」
ツナが、自分から服を脱いだ。
「うおおおお!!!死ぬ気で京子ちゃんとを守るー!!!」
そこに書いてあるのはツナの秘密だった。
『(やっぱり、ドクロ病だ…アレ)』
シャマルも檸檬も京子も、その行動をじっと見ていた。
「ツナ君まで変な事言ってー…。わー、いろいろ書いてある~」
しかし京子のその一言がツナを元に戻して…
「やっぱりはずかしーよ!!秘密をさらすのも死ぬ気になるのも!!!」
ツナはその場にしゃがみ込んでしまった。
『ツナ……』
「わーった、わーった、治してやるよ。時間がねーんだ、さっさとシャツ着な」
「Dr.シャマル……」
『(良かったぁ…)』
檸檬はホッと胸を撫で下ろした。
シャマルとツナが部屋に行った後、檸檬は京子に言った。
『ごめんね、京子。ちょっと忙しそうだから…』
「ううん!あの、この本…」
『あたし、渡しておくから!』
「じゃぁ…お願いしていい??」
『うん!』
京子に別れを告げ、見送ると、檸檬は急いでツナの部屋に行った。
『ツナ!』
「檸檬…治ったよー……」
『良かった!本当に良かった!!』
「でも、どうして急に治してくれる気になったんですか?」
「ん?お前の背中の秘密を呼んだらお前の事が不憫に思えて来てなぁ」
「『え……?』」
檸檬とツナは首をかしげる。
「お前、京子ちゃんと話すまで女子と会話したこと無かったんだってな。悲惨すぎる」
「ほっといて下さい!!」
『(何はともあれ、ホントに良かった)』
檸檬がニコニコしていると、シャマルが檸檬に近寄って来た。
「それはそうと、君は誰?何でおじさんのこと知ってるの?」
『あっ!!あの、あたし、雨宮檸檬って言います!ボンゴレ9代目の命により、10代目の家庭教師補佐として来日しました!』
「へー、マフィアなのかー。じゃぁお近づきのチュー」
「えぇっ!?」
檸檬の頬に唇を近付けるシャマル。
ツナはハラハラしながらその光景を見ていた。
その時……
「ポイズンクッキング 2ー!!!!」
ビアンキが乱入し、シャマルを吹っ飛ばした。
『あ、あれ??』
「檸檬、こんな奴の口に触っちゃダメ。これは私の命令よ」
そう言って、ビアンキは檸檬を引き寄せた。
『命令……分かりました』
「そ、そんなぁ、ビアンキちゃ~ん…檸檬ちゃ~ん……」
起き上がって近づこうとするシャマルに、ビアンキはもう一発ポイズンクッキングを。
「死ね!!」
『シャマルさんっ…!!』
そんなこんなで、あたしはシャマルさんとチューはしなかったけど、お友達にはなれました。
まるで、9代目みたいな温厚な雰囲気。
ちょっと頼り無さげなオーラも無かったワケじゃないけど……問題ないと思った。
あと、突然だけど、ツナの家って面白い。
今朝起きたら、まずフリーの殺し屋で有名なビアンキさんに会った。
そして、何だか可愛いランボちゃんっていう子にも会った。
リボーンの話だと、ランボちゃんは10年バズーカっていう武器で、15歳になる事ができるらしい。
『(今度見てみたいなぁ)』
なんて思ってたら、「よっ!檸檬じゃねーか!」って声を掛けられた。
驚いて振り向くと、そこには武がいて。
『おはよう、武!』
思わずいつもの癖で頬にキス。
その時、周りの人たちに見られたような感じがした。
武はというと、こちらもぼーっとしちゃって。
あたしは慌てて弁解した。
『ご、ごめん!癖で…挨拶代わりなんだけど……』
「あぁ、そっか!ビックリしたぜー」
武はまたニカッて笑った。
あぁ、やっぱり眩しいなぁ。
「今日から転入なんだよな」
『うん!』
「ツナには会えたか?」
『おかげさまで!ホントにありがとう。今度なんかお礼する!』
「ははっ、じゃぁ楽しみにしてるぜ。」
あたしは何だか嬉しくなって、笑顔が絶えなかった。
何か大事な事を忘れているような気がする。
『そうだ!ツナ、間に合うかなぁ?』
あたしは転校初日に遅刻はしたくなかったから、ツナを置いて来ちゃったんだ。
少し不安になっていると、武が励ましてくれた。
「ヘーキだって!ツナだし!」
良く分からないけど、武の爽やかな笑顔が不安を吹っ飛ばしてくれた。
『ありがと。そうだよね、大丈夫だよね!』
第三者から見れば変なコンビだったんだろう。
ずっとお互いニコニコし合っていたんだから。
==========
『今日からこのクラスでお世話になります、雨宮檸檬と言います。イタリアから来たんですが、今はワケあって沢田君のトコに居候してます。どうぞ宜しくお願いします』
チャイムにも間に合って、笑顔で挨拶。
ん?何だか…皆が硬直してる……?
ヤバい、変だったのかも…。
髪の毛ハネてたとか!?
ってか、ツナいないじゃん!!!!
どういう事!!?間に合わなかったの!!?
心配だけど、でも…転校初日に早退なんて出来ないし……
仕方ない、後で思いっきり謝っておこう。
ふと見ると、クラスの中に武が見えた。
そしてもう1人、知っている顔が。
「雨宮は、あの席な」
『はい!(あっ…!)』
ラッキーな事に、武の隣だった。
やっぱ知ってる人の隣って安心するよね。
「宜しくな、檸檬」
『うん!』
「けど、ツナ来なかったな」
『どうしたんだろ…。置いてったから、拗ねちゃったのかなぁ』
「ハハハ、まさか!」
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そんなこんなで休み時間。
クラスの可愛い女子に話し掛けられた。
「檸檬ちゃん、だよね。ツナ君、今日どうしたの?」
『えっと…あなたは…?』
「あ!ごめんね!私は笹川京子。ツナ君に渡したい物があるんだけど…」
『そうなの!?じゃあさ、今日一緒に帰ろうよ!!』
あたしが笑ってそう言うと、京子も笑顔で返してくれた。
「うん!ありがとう。」
可愛いなぁ。
「じゃぁ、帰りにね!」
『うん!』
京子が他の女子の方へ行ったのを見計らって、あたしはもう1人の顔見知りに話しかけた。
『はーやーとっ、』
後ろから呼ばれた彼は、少し体を震わせた。
あたしは面白くなって、もう一度呼んだ。
『はーやーとっ、』
彼は恐る恐る後ろを向く。
あたしはにっこり笑って問いかけた。
『どうして無視するのさー』
「るせっ…」
そう、彼は獄寺隼人。
またの名を、スモーキン・ボム。
あたしは彼と一戦交えた事があり、見事に勝ってしまったのだ。
「何で俺に話し掛けるんだよ。」
『知り合い見つけたから何だか嬉しくて!』
へへっと笑うと、隼人は「そーかよ」とそっぽを向いた。
あたしが話しかけると、何故か隼人はリンゴみたいに赤くなる。
それを見るのも面白くって、しばらく隼人をじっと見ていた。
すると、
「なんだ、檸檬と獄寺って知り合いだったのか!」
『武!』
後ろからやって来た武が、隼人の肩に腕を乗せる。
一方的に肩を組む状態だ。
『そうなの。イタリアでちょっと会った事があってね、隼人』
「お、おぅ…」
「ふぅん、にしちゃぁ獄寺は何かびびってねーか?」
「な、何言ってんだ!野球バカ!!」
隼人がまた真っ赤になった。
あたしは面白くてプッと吹き出す。
「おめぇは檸檬の怖さを知らねぇからそんな事言えんだよ!!」
「怖さ??」
『人聞きの悪い事言わないでよー、怖くないもん』
「自分で言うかよ…」
言葉を詰まらせる隼人を見て、首をかしげる武。
あたしはちょっとからかいたくなった。
『隼人はねー、あたしに負けた事があるんだよね?』
「ばっ、言うんじゃねぇ!」
『言うんじゃねぇ、なーんて言えるのかなぁ?』
「へー、檸檬って獄寺より強いのか!すげぇな!!」
『そんな事無いよ、人よりちょっと喧嘩が上手いだけ』
武に褒められて、あたしは少し照れくさくなった。
『(転校初日は何とか大丈夫かな?)』
ホームルーム終了後、声を掛けられた。
「檸檬ちゃん!」
『京子!』
「一緒に帰ろう。ホントは花を紹介してあげたかったんだけど…委員会があるんだって」
『全然いいの!今度紹介して』
「うん」
『(京子って、ホント可愛いなぁ…)結局ツナ、来なかったねぇ』
「うん、大丈夫かなぁ。昨日、私のお兄ちゃんが無理矢理ボクシングやらせちゃったんだ。それが原因だったら……」
京子がホントに悲しそうに言うので、檸檬は思わず大声を出してしまった。
『そ、そんな事無い!朝はとっても元気だったから!』
「そう?なら良かった」
檸檬と京子は喋りながら帰り、あっという間にツナの家に着いた。
『何か…騒がしい??』
ドアを開ける気になれなかった檸檬に対し、京子はギイッと開けた。
「あの…とりこみ中?」
『(うわぉ、京子ってば勇者…!)』
中にいたツナが叫ぶ。
「京子ちゃん!どっ、どーしたの?」
「お兄ちゃんがツナ君をボクシング部に入れるの全然あきらめてなくて、ツナ君にボクシングの本を渡せって」
京子がそう言うと、ツナは目に涙を溜めた。
『(どうしたんだろ、ツナ)』
「あぁ、ツナ君、ボディペインティングしてるの~!?」
「いや、これは!違うんだ!(見ないで~っ!)」
『ん?』
檸檬はツナの腕を見て吃驚した。
『(あれって…!!)』
すると、家の奥から、誰かが出て来て京子に近づいて来た。
「君可愛いねー。チューしてあげる」
『あっ!あなたはまさか…!!』
檸檬は思わず声を上げた。
『あの、トライデント・シャマルさん!??』
「そうでーす!君も可愛いねーっ、チューしてあげる」
言いながら京子の肩を掴んだシャマル。
ツナが慌てて間に入る。
「あんた動物ですか!!っていうか京子ちゃんに近づかないで下さい!」
「なんでだよ、お前関係ないだろ。あと5分で死ぬんだし」
『えっ…??』
「あはは、さっきから変な事ばかり言って、面白いおじさん」
京子は心無しかニコニコしている。
それを聞いたツナの表情を見て、檸檬には全てが分かった。
『(ツナって、京子のこと………!)』
シャマルはツナをどけようとする。
「ほーら気に入られちゃった!チューはすぐそこ」
「そんなーっ!!」
シャマルはどんどん京子に近づこうとする。
そんな状況下でツナは、あの精神状態へと引きずられていった。
「(こんなことなら…死ぬ気で…)」
「ツナの奴、死ぬ気弾なしで死ぬ気になるつもりだな」
ツナが、自分から服を脱いだ。
「うおおおお!!!死ぬ気で京子ちゃんとを守るー!!!」
そこに書いてあるのはツナの秘密だった。
『(やっぱり、ドクロ病だ…アレ)』
シャマルも檸檬も京子も、その行動をじっと見ていた。
「ツナ君まで変な事言ってー…。わー、いろいろ書いてある~」
しかし京子のその一言がツナを元に戻して…
「やっぱりはずかしーよ!!秘密をさらすのも死ぬ気になるのも!!!」
ツナはその場にしゃがみ込んでしまった。
『ツナ……』
「わーった、わーった、治してやるよ。時間がねーんだ、さっさとシャツ着な」
「Dr.シャマル……」
『(良かったぁ…)』
檸檬はホッと胸を撫で下ろした。
シャマルとツナが部屋に行った後、檸檬は京子に言った。
『ごめんね、京子。ちょっと忙しそうだから…』
「ううん!あの、この本…」
『あたし、渡しておくから!』
「じゃぁ…お願いしていい??」
『うん!』
京子に別れを告げ、見送ると、檸檬は急いでツナの部屋に行った。
『ツナ!』
「檸檬…治ったよー……」
『良かった!本当に良かった!!』
「でも、どうして急に治してくれる気になったんですか?」
「ん?お前の背中の秘密を呼んだらお前の事が不憫に思えて来てなぁ」
「『え……?』」
檸檬とツナは首をかしげる。
「お前、京子ちゃんと話すまで女子と会話したこと無かったんだってな。悲惨すぎる」
「ほっといて下さい!!」
『(何はともあれ、ホントに良かった)』
檸檬がニコニコしていると、シャマルが檸檬に近寄って来た。
「それはそうと、君は誰?何でおじさんのこと知ってるの?」
『あっ!!あの、あたし、雨宮檸檬って言います!ボンゴレ9代目の命により、10代目の家庭教師補佐として来日しました!』
「へー、マフィアなのかー。じゃぁお近づきのチュー」
「えぇっ!?」
檸檬の頬に唇を近付けるシャマル。
ツナはハラハラしながらその光景を見ていた。
その時……
「ポイズンクッキング 2ー!!!!」
ビアンキが乱入し、シャマルを吹っ飛ばした。
『あ、あれ??』
「檸檬、こんな奴の口に触っちゃダメ。これは私の命令よ」
そう言って、ビアンキは檸檬を引き寄せた。
『命令……分かりました』
「そ、そんなぁ、ビアンキちゃ~ん…檸檬ちゃ~ん……」
起き上がって近づこうとするシャマルに、ビアンキはもう一発ポイズンクッキングを。
「死ね!!」
『シャマルさんっ…!!』
そんなこんなで、あたしはシャマルさんとチューはしなかったけど、お友達にはなれました。