日常編
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「やったわ!」
それは、ある日の夕方の事。
ツナは漫画を読んでいて、あたしは紅茶を飲んでいた時の事でした。
玄関からリビングに、勢い良く駆けこんで来た奈々さん。
『どうしたんですか?』
「お茶のペットボトルの抽選プレゼント、一等当たったの!今、ポストに!!」
『えっ!?すごいです!』
「マジ!?何当たったの!?」
「船に乗って、島に行く旅!!」
船、と聞いて、ツナは少しがっかりした。どうやら、船が苦手なようだ。
『行ってくればいいのに』
「それが、2名様なのよねー。母さん、ランボ君とイーピンちゃん達をおいて家を開けられないでしょ?」
『あ、それなら…あたしが面倒見てますから』
「檸檬が!?」
ツナは何故かすっごく驚いていた。
『ダメ?』
「……じゃないけど、いいの?」
『うん、大丈夫』
すると、何所からかリボーンとビアンキ姉さんが現れて、
「たまには親子水いらずで楽しんで来い」
「安心してちょうだい」
と言った。
こうして、ツナと奈々さんの2人旅が決定した。
でもまさか、“あの島”に行く事になっていたなんて…。
『ま、マフィアランド~~~~!!!??』
「そーだぞ」
あ、あの(あたしの中では)伝説の夢の国…
マフィアランドに行けるなんて!!
「実はツナとママンに渡したチケットは偽物なんだ。あれはお茶の景品なんかじゃないんだぞ」
『そーだったんだぁ』
憧れていたマフィアランド。
まだ、ツナ達と出会っていなかった頃、9代目に聞かされた話。
---「あの島はな、たくさんのマフィアが金を出して作った、夢のリゾート地なんだ。いつか檸檬も連れてってあげるよ」
---『ホントですか!?楽しみにしてますっ!!』
懐かしいなぁ。
あたしは感傷に浸っていた。
「檸檬、もう行くぞ」
『ま、待ってよーっ!!』
こうして、ツナと奈々さんが出発した20分後にあたし達は同じ船へと向かったのだった。
「素早く乗り込むぞ」
「分かったわ」
「ランボさんも!」
「%$>*”=¥!」
『えっ!?ちょ、ちょっとーーー!!!』
乗船してすぐ、あたしは皆から逸れてしまった。
人の波があたしを襲って、気付けばよく分からないところに辿り着いた。
『(ここ何所ーーー!!?)』
ひとりぼっちになった。
『あ…』
1人は嫌だ。
怖い、動けない……
蘇って来る昔の記憶。
あたしの大切なものは、とても脆いもの。
だから「幻想だ」と言われれば、認めざるを得なくなる。
『助けて……』
あたしは震えながらそこに座り込んだ。
もしも向こうに着いても合流出来なかったら…
怖いよ。
1人は、怖いんだよ……。
==============
その頃、沢田綱吉の名前で御馳走をいただき、ツナ達を待つことにしたリボーン、ビアンキ、ランボ、イーピン。
御馳走を楽しみにして、食堂にやって来たツナと奈々。
「沢田です」
「沢田様、ですか…?ん……先程召し上がられたはずですけど」
「えーー!!?」
ぼろぼろに食い散らかされたテーブルを見て、絶叫するツナ。
そして、そのテーブルの横には…
「もーいらない」
「食い倒れて寝てる奴いるーー!!」
お腹を膨らましたランボが。
「あら…?ランボ君、どーしたの?」
奈々に抱き起こされ目を覚ましたランボは、がしっと奈々に抱きついた。
「アホ牛ったら、ママンがいないって言ったら泣き出してさ」
ビアンキ登場。
「ってか何であんたもいるんだ!!」
「もう帰って来ないっていったら、この子まで泣き出して散々よ」
「イーピンも!?って事はまさかアイツも…」
キョロキョロと周りを見るツナ。
「ルネッサンス☆」
「服着ろ!!!」
ルネッサンスの彫刻のような変装をしたリボーンが、近くに立っていた。それは殆ど全裸状態。
「つーかどっから入ったんだよ!!」
「正面からだぞ。正々堂々ガードマンを倒してな」
「倒しただってーーー!!?」
その直後、食堂に入って来るガードマン達。
「ここら辺に不審な子供を見ませんでしたか?」
「いっ、いいえ」
「向こうだ」
ザッザッと去っていくガードマン達。
「探されてんじゃん!!」
机の下に隠れていた4人に、すかさずつっこむツナ。
「大丈夫、俺達はヒットマンだ。ガードマンを消す!」
「それ間違ってるーーー!!!」
ビシッと決めた4人に、ツナは呆れつつも絶叫した。
途端に走り出してしまった4人。
「おい!!何所行ったんだあいつら!?」
ツナはとりあえず探しに行った。
意外と早くランボを発見。
「吐きそ。」
「アホーーー!!」
その後、
「ここ何所でした?迷子になっちゃったみたいで」
「ここでちょっと待てば見慣れた道に戻るから!!本当だから!!」
イーピン確保。
だが、リボーンとビアンキはなかなか見つからなかった。
「(あいつ何かに変装してよく隠れてるよな…)」
そう思って、ふと目に止まった絵をジッと見てみる。
「(よく見るとこの絵、目の辺りが変…)」
「よく見破ったな」
「木の方ーーー!!?」
思わぬ展開に驚きを隠せないツナ。
確かにその絵にリボーンは隠れていたのだが、人ではなく木に変装していた。
「俺を見破ったからガードマンは消さないでいてやる。ビアンキはあっちだぞ」
「サンキュー!あとはビアンキのみ!!」
走り出したツナ。すると…
『ツナあーーーっ!!!!』
「い"っ!?」
横から飛び出して来た何かに抱きつかれた。
「いつつ………檸檬!!?」
『怖かったーーー!』
ぎゅーっと抱きついて離れない檸檬。ツナは当然真っ赤になる。
「檸檬、ど、どうして…?」
『リボーンがマフィアランドに連れてってくれるって言うからね、この船に乗ったんだけど…迷子になっちゃって…』
「(そう言えば檸檬って、1人になると極端に弱々しくなるんだよな…)」
ツナは檸檬の背中を摩った。
「俺、ビアンキを探してるんだけど、檸檬知らない?」
『見てないよ、あたしずっとココにいたけど……』
檸檬は落ち着いたらしく、漸くツナから離れた。
と、そこに…
「あれー?沢田ちゃ~ん!檸檬ちゃ~ん!2人もマフィアランドにデートしに行くのー!?」
「『ロンシャン!!』」
「なんだとおぅおお!!ボンゴレもマフィアランドにぃぃぃッ!!?」
『(出たよ…)』
マングスタの登場により、すっかり元に戻った檸檬。
「あの…さっきからマフィアランドって…」
『え?あ、そっか。ツナと奈々さんは知らないんだったね。この船は南の島、マフィアランドに向かってるんだよ』
「はぁぁぁぁ!!?」
檸檬の言葉に驚くツナ。
と、そこに、
「リボーン!」
「『ビアンキ(姉さん)!!』」
「おかしいわ…ガードマンは私達を探してるわけじゃないみたいなの」
「当然だぞ。俺が俺達の乗船の手続きは済ませたからな」
「じゃぁ、最初から…全部仕組まれてたのかよ!!って事は、この船は?この乗客は?」
「みんなマフィア関係者だぞ」
「(最悪ーー!!!)」
『ツナ!?大丈夫!!?』
“ムンクの叫び”のようなポーズをとるツナを、心配する檸檬。
『ツナ、マフィアランドはね、9代目もお勧めするリゾートアイランドなんだよ!』
「え?まぁ…すごそーではあるけど……」
「行ってみる価値あるって!!沢田ちゃん、せっかく檸檬ちゃんとデートしてるんでしょ!?」
「なっ!ち、違うよ!!」
ロンシャンの言葉に照れるツナ。
『わーいっ!ツナとデートーっ!!』
はしゃぐ檸檬。
すると、
『わーっ!!見て、ツナ!!』
「す、すげー遊園地!」
目の前にマフィアランドが見えて来た。
「(楽しみかも…)」
さぁ、この広大な島で一体どんな出来事が待ち受けるのか!
次回に続く。
ちなみに、無断乗船で指名手配されているのは獄寺でした☆
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それは、ある日の夕方の事。
ツナは漫画を読んでいて、あたしは紅茶を飲んでいた時の事でした。
玄関からリビングに、勢い良く駆けこんで来た奈々さん。
『どうしたんですか?』
「お茶のペットボトルの抽選プレゼント、一等当たったの!今、ポストに!!」
『えっ!?すごいです!』
「マジ!?何当たったの!?」
「船に乗って、島に行く旅!!」
船、と聞いて、ツナは少しがっかりした。どうやら、船が苦手なようだ。
『行ってくればいいのに』
「それが、2名様なのよねー。母さん、ランボ君とイーピンちゃん達をおいて家を開けられないでしょ?」
『あ、それなら…あたしが面倒見てますから』
「檸檬が!?」
ツナは何故かすっごく驚いていた。
『ダメ?』
「……じゃないけど、いいの?」
『うん、大丈夫』
すると、何所からかリボーンとビアンキ姉さんが現れて、
「たまには親子水いらずで楽しんで来い」
「安心してちょうだい」
と言った。
こうして、ツナと奈々さんの2人旅が決定した。
でもまさか、“あの島”に行く事になっていたなんて…。
『ま、マフィアランド~~~~!!!??』
「そーだぞ」
あ、あの(あたしの中では)伝説の夢の国…
マフィアランドに行けるなんて!!
「実はツナとママンに渡したチケットは偽物なんだ。あれはお茶の景品なんかじゃないんだぞ」
『そーだったんだぁ』
憧れていたマフィアランド。
まだ、ツナ達と出会っていなかった頃、9代目に聞かされた話。
---「あの島はな、たくさんのマフィアが金を出して作った、夢のリゾート地なんだ。いつか檸檬も連れてってあげるよ」
---『ホントですか!?楽しみにしてますっ!!』
懐かしいなぁ。
あたしは感傷に浸っていた。
「檸檬、もう行くぞ」
『ま、待ってよーっ!!』
こうして、ツナと奈々さんが出発した20分後にあたし達は同じ船へと向かったのだった。
「素早く乗り込むぞ」
「分かったわ」
「ランボさんも!」
「%$>*”=¥!」
『えっ!?ちょ、ちょっとーーー!!!』
乗船してすぐ、あたしは皆から逸れてしまった。
人の波があたしを襲って、気付けばよく分からないところに辿り着いた。
『(ここ何所ーーー!!?)』
ひとりぼっちになった。
『あ…』
1人は嫌だ。
怖い、動けない……
蘇って来る昔の記憶。
あたしの大切なものは、とても脆いもの。
だから「幻想だ」と言われれば、認めざるを得なくなる。
『助けて……』
あたしは震えながらそこに座り込んだ。
もしも向こうに着いても合流出来なかったら…
怖いよ。
1人は、怖いんだよ……。
==============
その頃、沢田綱吉の名前で御馳走をいただき、ツナ達を待つことにしたリボーン、ビアンキ、ランボ、イーピン。
御馳走を楽しみにして、食堂にやって来たツナと奈々。
「沢田です」
「沢田様、ですか…?ん……先程召し上がられたはずですけど」
「えーー!!?」
ぼろぼろに食い散らかされたテーブルを見て、絶叫するツナ。
そして、そのテーブルの横には…
「もーいらない」
「食い倒れて寝てる奴いるーー!!」
お腹を膨らましたランボが。
「あら…?ランボ君、どーしたの?」
奈々に抱き起こされ目を覚ましたランボは、がしっと奈々に抱きついた。
「アホ牛ったら、ママンがいないって言ったら泣き出してさ」
ビアンキ登場。
「ってか何であんたもいるんだ!!」
「もう帰って来ないっていったら、この子まで泣き出して散々よ」
「イーピンも!?って事はまさかアイツも…」
キョロキョロと周りを見るツナ。
「ルネッサンス☆」
「服着ろ!!!」
ルネッサンスの彫刻のような変装をしたリボーンが、近くに立っていた。それは殆ど全裸状態。
「つーかどっから入ったんだよ!!」
「正面からだぞ。正々堂々ガードマンを倒してな」
「倒しただってーーー!!?」
その直後、食堂に入って来るガードマン達。
「ここら辺に不審な子供を見ませんでしたか?」
「いっ、いいえ」
「向こうだ」
ザッザッと去っていくガードマン達。
「探されてんじゃん!!」
机の下に隠れていた4人に、すかさずつっこむツナ。
「大丈夫、俺達はヒットマンだ。ガードマンを消す!」
「それ間違ってるーーー!!!」
ビシッと決めた4人に、ツナは呆れつつも絶叫した。
途端に走り出してしまった4人。
「おい!!何所行ったんだあいつら!?」
ツナはとりあえず探しに行った。
意外と早くランボを発見。
「吐きそ。」
「アホーーー!!」
その後、
「ここ何所でした?迷子になっちゃったみたいで」
「ここでちょっと待てば見慣れた道に戻るから!!本当だから!!」
イーピン確保。
だが、リボーンとビアンキはなかなか見つからなかった。
「(あいつ何かに変装してよく隠れてるよな…)」
そう思って、ふと目に止まった絵をジッと見てみる。
「(よく見るとこの絵、目の辺りが変…)」
「よく見破ったな」
「木の方ーーー!!?」
思わぬ展開に驚きを隠せないツナ。
確かにその絵にリボーンは隠れていたのだが、人ではなく木に変装していた。
「俺を見破ったからガードマンは消さないでいてやる。ビアンキはあっちだぞ」
「サンキュー!あとはビアンキのみ!!」
走り出したツナ。すると…
『ツナあーーーっ!!!!』
「い"っ!?」
横から飛び出して来た何かに抱きつかれた。
「いつつ………檸檬!!?」
『怖かったーーー!』
ぎゅーっと抱きついて離れない檸檬。ツナは当然真っ赤になる。
「檸檬、ど、どうして…?」
『リボーンがマフィアランドに連れてってくれるって言うからね、この船に乗ったんだけど…迷子になっちゃって…』
「(そう言えば檸檬って、1人になると極端に弱々しくなるんだよな…)」
ツナは檸檬の背中を摩った。
「俺、ビアンキを探してるんだけど、檸檬知らない?」
『見てないよ、あたしずっとココにいたけど……』
檸檬は落ち着いたらしく、漸くツナから離れた。
と、そこに…
「あれー?沢田ちゃ~ん!檸檬ちゃ~ん!2人もマフィアランドにデートしに行くのー!?」
「『ロンシャン!!』」
「なんだとおぅおお!!ボンゴレもマフィアランドにぃぃぃッ!!?」
『(出たよ…)』
マングスタの登場により、すっかり元に戻った檸檬。
「あの…さっきからマフィアランドって…」
『え?あ、そっか。ツナと奈々さんは知らないんだったね。この船は南の島、マフィアランドに向かってるんだよ』
「はぁぁぁぁ!!?」
檸檬の言葉に驚くツナ。
と、そこに、
「リボーン!」
「『ビアンキ(姉さん)!!』」
「おかしいわ…ガードマンは私達を探してるわけじゃないみたいなの」
「当然だぞ。俺が俺達の乗船の手続きは済ませたからな」
「じゃぁ、最初から…全部仕組まれてたのかよ!!って事は、この船は?この乗客は?」
「みんなマフィア関係者だぞ」
「(最悪ーー!!!)」
『ツナ!?大丈夫!!?』
“ムンクの叫び”のようなポーズをとるツナを、心配する檸檬。
『ツナ、マフィアランドはね、9代目もお勧めするリゾートアイランドなんだよ!』
「え?まぁ…すごそーではあるけど……」
「行ってみる価値あるって!!沢田ちゃん、せっかく檸檬ちゃんとデートしてるんでしょ!?」
「なっ!ち、違うよ!!」
ロンシャンの言葉に照れるツナ。
『わーいっ!ツナとデートーっ!!』
はしゃぐ檸檬。
すると、
『わーっ!!見て、ツナ!!』
「す、すげー遊園地!」
目の前にマフィアランドが見えて来た。
「(楽しみかも…)」
さぁ、この広大な島で一体どんな出来事が待ち受けるのか!
次回に続く。
ちなみに、無断乗船で指名手配されているのは獄寺でした☆
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