番外編
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『Mafia Dream』番外編
(大人ベル)
-----------
初めて出会った時から、俺たちは何も変わってない。
変わったのは、檸檬に一番大事な人が出来たって事だけ。
「檸檬ーっ♪」
『あ、ベル!』
「ししっ、任務行くのー?」
『うん、今日は簡単なヤツだから1人で。』
そう言って俺に笑いかけてくれる。
その笑顔すら、ちっとも変わらなくて。
「気ぃつけてね。」
『ありがとっ♪』
まぁ、俺の姫だからどんな任務でも楽勝なんだろうけど。
そこで見送りはやめようと俺だけ立ち止まった、
けど。
「待って檸檬、」
『えっ…?』
振り向きかける檸檬の肩に、両腕を回して。
後ろから、少しきつめに抱きついた。
『べ、ベル…!?///』
「檸檬……俺さ、」
俺、何言おうとしてんだろ。
こんな事いくら伝えたって、檸檬を苦しめるだけ。
そんなの、嫌という程わかってる。
なのに、さ。
「俺、まだ……檸檬のこと、愛してる。」
『ベル……』
ほら、困ってる。
わかってんだよ、檸檬が一番大事に想ってるのは、エース君。
それはきっと、これからも変わらない愛情なんだって。
『……あ、あたし…』
「分かってるよ、分かってんだよ………だから…」
嫌いだよって、突き放して欲しいんだ。
俺の事は好きになれないって、諦めさせてよ。
檸檬が変わらないから、
変わらない笑顔を見せるから、
俺も変わらないまま。
変わらず檸檬を想い続けてる。
「…俺の事、嫌いに…なって……」
今もさ、振り払って欲しいんだよ。
どーしてずっと、俺の腕の中で俯いてるの?
『………無理、だよ……そんなの、無理に決まってるじゃないっ…』
つぅっと檸檬の頬を伝った涙が、俺の袖にポタリと落ちた。
『嘘でも…言えないよぉ……ベルの事、嫌いじゃないもんっ……!』
「檸檬…」
『それに、ベルが初めて教えてくれた……“愛してる”の、あったかさを。あたしは……ベルを愛せなかったけど……ベルが好き…』
“愛してる”と“好き”を、檸檬が使い分けてるのは、分かってる。
分かってるのに、嬉しくなっちゃう俺もバカだよね。
あーあ、王子は天才なのに、檸檬の前ではバカにもなれるんだなー……
『あたしが嫌いって言えば、ベルは幸せになれる…?嘘でも、言うべきなの…?』
「…………やっぱ、ムリ。」
結局は、無理なんだ。
こんな素敵なお姫様を、俺が愛さないままでいるなんて。
「ごめんね檸檬……今の忘れて。」
『ベル…』
「俺、やっぱ諦めない事にしたし♪」
『えぇ!?///』
「うししっ、だって俺、王子だもん♪」
(傷つかずに諦めるなんて不可能)
(傷つけずに突き放すなんて不可能)
((だったらいっそ、このままで))
fin.
(大人ベル)
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初めて出会った時から、俺たちは何も変わってない。
変わったのは、檸檬に一番大事な人が出来たって事だけ。
「檸檬ーっ♪」
『あ、ベル!』
「ししっ、任務行くのー?」
『うん、今日は簡単なヤツだから1人で。』
そう言って俺に笑いかけてくれる。
その笑顔すら、ちっとも変わらなくて。
「気ぃつけてね。」
『ありがとっ♪』
まぁ、俺の姫だからどんな任務でも楽勝なんだろうけど。
そこで見送りはやめようと俺だけ立ち止まった、
けど。
「待って檸檬、」
『えっ…?』
振り向きかける檸檬の肩に、両腕を回して。
後ろから、少しきつめに抱きついた。
『べ、ベル…!?///』
「檸檬……俺さ、」
俺、何言おうとしてんだろ。
こんな事いくら伝えたって、檸檬を苦しめるだけ。
そんなの、嫌という程わかってる。
なのに、さ。
「俺、まだ……檸檬のこと、愛してる。」
『ベル……』
ほら、困ってる。
わかってんだよ、檸檬が一番大事に想ってるのは、エース君。
それはきっと、これからも変わらない愛情なんだって。
『……あ、あたし…』
「分かってるよ、分かってんだよ………だから…」
嫌いだよって、突き放して欲しいんだ。
俺の事は好きになれないって、諦めさせてよ。
檸檬が変わらないから、
変わらない笑顔を見せるから、
俺も変わらないまま。
変わらず檸檬を想い続けてる。
「…俺の事、嫌いに…なって……」
今もさ、振り払って欲しいんだよ。
どーしてずっと、俺の腕の中で俯いてるの?
『………無理、だよ……そんなの、無理に決まってるじゃないっ…』
つぅっと檸檬の頬を伝った涙が、俺の袖にポタリと落ちた。
『嘘でも…言えないよぉ……ベルの事、嫌いじゃないもんっ……!』
「檸檬…」
『それに、ベルが初めて教えてくれた……“愛してる”の、あったかさを。あたしは……ベルを愛せなかったけど……ベルが好き…』
“愛してる”と“好き”を、檸檬が使い分けてるのは、分かってる。
分かってるのに、嬉しくなっちゃう俺もバカだよね。
あーあ、王子は天才なのに、檸檬の前ではバカにもなれるんだなー……
『あたしが嫌いって言えば、ベルは幸せになれる…?嘘でも、言うべきなの…?』
「…………やっぱ、ムリ。」
結局は、無理なんだ。
こんな素敵なお姫様を、俺が愛さないままでいるなんて。
「ごめんね檸檬……今の忘れて。」
『ベル…』
「俺、やっぱ諦めない事にしたし♪」
『えぇ!?///』
「うししっ、だって俺、王子だもん♪」
(傷つかずに諦めるなんて不可能)
(傷つけずに突き放すなんて不可能)
((だったらいっそ、このままで))
fin.