番外編
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『Mafia Dream』番外編
(大人山本)
-----------
『はい武、また郵便だよ。』
「おっ、サンキュー檸檬!」
乱暴な字で宛名が書かれた茶封筒を渡すと、武はプレゼントを開ける子供みたいに袋を開けた。
『もう5つ目だよね?』
「あぁ、スクアーロからなんだ。」
『アロちゃんっ!?』
「檸檬も見るか?」
『武がいいなら…見たい、な…』
「ハハッ!いーぜ!」
ほら、と言われて見せられた袋の中身。
それは1枚のDVDだった。
「スクアーロさ、剣帝を名乗る為に100人斬りしてんだってよ。」
『それを、武に?』
「あぁ、俺にも剣、続けて欲しいみてーだな。」
『でも武……』
知ってるよ、野球が大好きなんだって。
大リーグ、目指してるんだよね?
いつも爽やかに笑ってる武が、この郵便を渡す時に限って複雑な顔するのも、
あたし、知ってるんだよ…?
「なぁ檸檬……俺、どっち行きゃいっかな…」
『え?』
「どっちもゾクゾクするし、どっちも好きなんだ。」
野球の世界と同じように、
この世界も好き、なの?
『あたしには、何も言えないよ…武が決めなくちゃ。』
「んー、参考までに!」
『さ、参考?う~ん……』
あたしだったら、どうしよう。
ううん、そうじゃなくて。
今、あたしに言える事は……
『武が、幸せでいられる道を選んで欲しいな。』
「俺、が?」
『うんっ♪正確には、寂しさや悔いがちょっとでも少ない方に行って欲しい。』
それでもしも、武がマフィアの世界に背を向けたとしても、
球場で武が笑ってると思えば、あたしは満足。
「やっぱ……ダチだよな。」
『えっ?』
「野球よりダチが大事だなっ!」
『武…』
「それに俺、檸檬に護られてばっかだからなー。1回くらい守りたいしな!」
『な、何言ってるのよ~。』
ふっと吹き出して、あたしは笑った。
同じように笑う武を前に、ほんの少しの罪悪感を抱いて。
(夢を追うからって、友達じゃなくなるワケじゃないのに)
(近くにいたい。他の誰でもなく、檸檬の)
(二つの言葉は心の中に)
fin.
(大人山本)
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『はい武、また郵便だよ。』
「おっ、サンキュー檸檬!」
乱暴な字で宛名が書かれた茶封筒を渡すと、武はプレゼントを開ける子供みたいに袋を開けた。
『もう5つ目だよね?』
「あぁ、スクアーロからなんだ。」
『アロちゃんっ!?』
「檸檬も見るか?」
『武がいいなら…見たい、な…』
「ハハッ!いーぜ!」
ほら、と言われて見せられた袋の中身。
それは1枚のDVDだった。
「スクアーロさ、剣帝を名乗る為に100人斬りしてんだってよ。」
『それを、武に?』
「あぁ、俺にも剣、続けて欲しいみてーだな。」
『でも武……』
知ってるよ、野球が大好きなんだって。
大リーグ、目指してるんだよね?
いつも爽やかに笑ってる武が、この郵便を渡す時に限って複雑な顔するのも、
あたし、知ってるんだよ…?
「なぁ檸檬……俺、どっち行きゃいっかな…」
『え?』
「どっちもゾクゾクするし、どっちも好きなんだ。」
野球の世界と同じように、
この世界も好き、なの?
『あたしには、何も言えないよ…武が決めなくちゃ。』
「んー、参考までに!」
『さ、参考?う~ん……』
あたしだったら、どうしよう。
ううん、そうじゃなくて。
今、あたしに言える事は……
『武が、幸せでいられる道を選んで欲しいな。』
「俺、が?」
『うんっ♪正確には、寂しさや悔いがちょっとでも少ない方に行って欲しい。』
それでもしも、武がマフィアの世界に背を向けたとしても、
球場で武が笑ってると思えば、あたしは満足。
「やっぱ……ダチだよな。」
『えっ?』
「野球よりダチが大事だなっ!」
『武…』
「それに俺、檸檬に護られてばっかだからなー。1回くらい守りたいしな!」
『な、何言ってるのよ~。』
ふっと吹き出して、あたしは笑った。
同じように笑う武を前に、ほんの少しの罪悪感を抱いて。
(夢を追うからって、友達じゃなくなるワケじゃないのに)
(近くにいたい。他の誰でもなく、檸檬の)
(二つの言葉は心の中に)
fin.