番外編
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
『Mafia Dream』番外編
(大人獄寺)
------------
『いってきまーす♪』
「あ、気をつけて!」
タバコがきれたから買いに行こうと部屋を出た俺の耳に、10代目と檸檬の声が飛び込んで来た。
直後、トンッと背中を叩かれる。
『はーやと!どこ行くの?』
「…タバコ。」
『え~っ!ダメ!ちょっとは禁煙しなよーっ。』
「ヤダね。」
言い合いながら、2人で玄関に向かう。
「檸檬は…仕事か?」
『ん、ちょっとお遣い。ディーノんトコ行くの。』
「…そーか。」
早く行かなくていーのかよ。
俺とちんたら歩いてる場合じゃねーだろ。
そんなキツい言葉ばかり生み出す自分の思考回路を少し鬱陶しく思う。
『あっ!そーだ!』
「な、何だよ。」
『隼人にね、渡そうと思ってたの!』
「俺、に…?」
檸檬はごそっと鞄を漁り、四角い箱を1つ取り出した。
『はいっ♪ずーっと持ってたんだけど、なかなか会えなかったからさー。』
「あ、あぁ…」
待て、こらえろ、
赤くなんじゃねーぞ、俺。
受け取ったソレを見てみれば、思わず足が止まって。
『ちょっとはソレで、我慢してよね?』
「なっ…!///」
デジャヴってヤツだ、コレ。
つーか…前にも確かに同じ物……禁煙補助のガムを渡されて、同じように言われた。
ただ……
『隼人が肺ガンになっちゃったら、困るもの。』
「う、うっせーよ……///」
昔と違って今は、柔らかい笑顔が向けられてる。
だから、違ぇんだ。
だから、こんなに……
「つか…普通買いに行こうとしてる時に渡すかよ。」
『え?ダメ?』
心底不思議そうに首を傾げる檸檬を見て、「もういい」と諦める。
「ったく…」
本当に檸檬は、いつだってこうだ。
その言葉に、仕草に、知らねぇうちに心が引きつけられんだ。
「外に行く用事がなくなっちまったじゃねーか。」
『散歩でもすれば?ほら、健康第一!』
「誰がそんなジジくせぇ事するか!!」
『えー…じゃあ……』
「しょーがねーから、」
『え?』
目を丸くする檸檬の右手を、軽く掴んで。
表情を見られないように、前だけ見つめながら言った。
「キャバッローネまで付いてってやるよ。」
(よぉ檸檬!ん?獄寺も一緒か)
(悪ぃかよ)
(折角後で檸檬と食事行こうかと思ってたんだけどな、)
(付いて来て良かったぜ……)
fin.
(大人獄寺)
------------
『いってきまーす♪』
「あ、気をつけて!」
タバコがきれたから買いに行こうと部屋を出た俺の耳に、10代目と檸檬の声が飛び込んで来た。
直後、トンッと背中を叩かれる。
『はーやと!どこ行くの?』
「…タバコ。」
『え~っ!ダメ!ちょっとは禁煙しなよーっ。』
「ヤダね。」
言い合いながら、2人で玄関に向かう。
「檸檬は…仕事か?」
『ん、ちょっとお遣い。ディーノんトコ行くの。』
「…そーか。」
早く行かなくていーのかよ。
俺とちんたら歩いてる場合じゃねーだろ。
そんなキツい言葉ばかり生み出す自分の思考回路を少し鬱陶しく思う。
『あっ!そーだ!』
「な、何だよ。」
『隼人にね、渡そうと思ってたの!』
「俺、に…?」
檸檬はごそっと鞄を漁り、四角い箱を1つ取り出した。
『はいっ♪ずーっと持ってたんだけど、なかなか会えなかったからさー。』
「あ、あぁ…」
待て、こらえろ、
赤くなんじゃねーぞ、俺。
受け取ったソレを見てみれば、思わず足が止まって。
『ちょっとはソレで、我慢してよね?』
「なっ…!///」
デジャヴってヤツだ、コレ。
つーか…前にも確かに同じ物……禁煙補助のガムを渡されて、同じように言われた。
ただ……
『隼人が肺ガンになっちゃったら、困るもの。』
「う、うっせーよ……///」
昔と違って今は、柔らかい笑顔が向けられてる。
だから、違ぇんだ。
だから、こんなに……
「つか…普通買いに行こうとしてる時に渡すかよ。」
『え?ダメ?』
心底不思議そうに首を傾げる檸檬を見て、「もういい」と諦める。
「ったく…」
本当に檸檬は、いつだってこうだ。
その言葉に、仕草に、知らねぇうちに心が引きつけられんだ。
「外に行く用事がなくなっちまったじゃねーか。」
『散歩でもすれば?ほら、健康第一!』
「誰がそんなジジくせぇ事するか!!」
『えー…じゃあ……』
「しょーがねーから、」
『え?』
目を丸くする檸檬の右手を、軽く掴んで。
表情を見られないように、前だけ見つめながら言った。
「キャバッローネまで付いてってやるよ。」
(よぉ檸檬!ん?獄寺も一緒か)
(悪ぃかよ)
(折角後で檸檬と食事行こうかと思ってたんだけどな、)
(付いて来て良かったぜ……)
fin.