日常編
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「う~~さぶっ」
雪が降り積もった中を歩く、ツナとリボーン。
「何でこんな時に学校で雪遊びなんだよ!!家の庭でランボやイーピンとやればいいだろ!?」
「ヤツらも来てるぞ」
リボーンの言葉で振り向くツナ。
そこには…
『こっこまでおいで~っ!』
雪の中を跳ね回る檸檬と、
「待つもんね檸檬!」
「”#%”+`*<!」
それを一生懸命追い掛けるランボとイーピン、
そして、
「すごいや!檸檬姉って身軽だね!!」
と感動してはしゃぐフゥ太がいた。
「(すごく賑やかだーーー!!)」
不意に、檸檬が少しだけ解けた雪に足を取られ、動きが鈍くなる。
すると、
「ガハハハハ!檸檬捕まえたもんね!」
と、ランボが背中に捕まる。
イーピンも便乗。
『あらら~、捕まっちゃった♪』
ペロッと舌を出す檸檬。
『じゃぁ、ランボちゃんは右肩、イーピンちゃんは左肩ね』
そう言うと、ランボとイーピンは言われた通りの所にちょこんと乗っかる。
すると、
「俺も乗るぞ」
ツナの隣で歩いていたリボーンが、檸檬の頭の上に乗った。
「あ!リボーンめ!ずるいもんね!」
「うるせー」
『リボーン、ランボちゃん、喧嘩しないで。明日ランボちゃんをてっぺんに乗せてあげるから、ね?』
「分かったもんね!」
檸檬はにっこりと笑う。
「檸檬姉!僕も!」
『じゃあフゥ太君は手ぇ繋ご!』
「うん!」
檸檬の左手とフゥ太の右手が繋がれた。
ツナはそれをポケーッと見ていて、いつの間にか追いこされていた。
『ツナ?』
檸檬が振り返る。
「えっ!あ、何!?」
『ツナも♪』
ツナに右手を差し出す檸檬。
「えっ、でも、あの…」
『いいじゃん!みんな一緒だとあったかいよ?』
「う、うん」
差し出された檸檬の右手をそっと握るツナ。
檸檬はより強くツナの左手を握り返す。
「何か…日曜日のパパ状態だ……」
『じゃぁ、あたしはママね!』
「えっ!?」
赤くなるツナに、リボーンが言う。
「別にツナと檸檬が夫婦ってワケじゃねーからな」
「わ、分かってるよ!」
『アハハ!リボーンってば何言ってんの~?』
けらけらと笑う檸檬。
握られた手をちらちら見ては、顔を赤くしているツナ。
そうして歩いていると、
「10代目!檸檬!」
不意に知ってる声がした。
「こっちっス!」
そこにいたのは、獄寺、山本、ディーノ、了平だった。
「あれー!?みんな何やってんのー!?」
『きゃーっ!全員集合って感じだね!』
檸檬は4人に駆け寄る。
ちゅ ×4
「「「な!」」」
山本以外が驚く。
特に、ディーノと獄寺は顔が真っ赤だ。
「今日はこいつらに呼ばれたんだ」
リボーンが言う。
「俺達もたまにはチビ達と遊んでやろーと思ってな」
「『えーーー!!!』」
ディーノの言葉に驚く檸檬とツナ。
「考えてみたら、10代目と檸檬はチビ達の世話ばっかですしね」
「こんな日ぐらい手伝うぜ」
「水くさいぞ、お前ら!!」
檸檬がふと見ると、隣にいるツナは涙目になっていた。
「(みんな、そこまで俺の事考えてくれたなんて…やっぱ大人だよなー)」
『ところで、何するの?』
「あぁ?やるならがぜん、雪合戦だろ」
「お!!燃えそうだな、それ!」
「かってー雪玉つくっか」
「合戦!!何と言ういい響き!」
はしゃぎだす4人。
檸檬は再びツナを見る。
今度はショックを受けたような顔をしていた。
「(いや!この人達子供だーー!!!)」
『(ツナ…ころころ表情変わって、面白い♪)』
と、いうワケで、雪合戦をする事になったツナ達。
チーム分けについて考えていると、「俺が決めてやったぞ。」と、戦国武将姿のリボーン登場。(←いつの間に)
そして結局…
東軍 (白マフラー)
ツナ
山本
イーピン
フゥ太
西軍 (赤マフラー)
ディーノ
獄寺
了平
ランボ
となった。
途中、獄寺がツナと同じチームじゃない事に抗議したが、あっけなく流された。
「ルールはこの日の為の特別ルール……檸檬争奪戦だ!!!」
『あっ、あたし!!?』
檸檬は急に名前を呼ばれて吃驚した。
『ってかさぁ、あたしも雪合戦したいよ~。何で争奪される役なのー??』
「檸檬が入ったチームはぜってー勝っちまうからな」
『そんな事ないと思うけどなぁ』
眉を下げる檸檬だが…
「リボーンの言う通りだと思うよ…」
「俺も」
「ハハハ!そーだな!」
「確かに…」
4人がそう言う中、了平は「俺は勝ってみせる!!」と言っていた。
「とにかく、両チームは30分間檸檬を奪い合うんだ。そして30分後に檸檬がいるチームが勝ちだぞ」
「「「(何か凄く昼メロ的な…)」」」
檸檬を奪い合う姿を想像してしまったツナと獄寺とディーノ。
「面白そ-じゃん」
「なんであろーが勝ぁつ!!」
『ま、いっか。で?リボーン、あたしはどうしてればいいの?』
「そこに作ってある雪の椅子に座ってろ。座布団はひいてあるから冷たくないぞ」
『了解っ!』
檸檬は雪の椅子に座った。
「ちなみに、雪玉にはいくら当たってもいいが、気絶したらリタイアだからな。んじゃ、雪玉と塹壕を作って30分後に開始だぞ」
---
-------
-------------
30分後。
「んじゃ、始めっぞ。開始」
ブオッ
リボーンがほら貝の笛を吹いた。
シーンとする両チーム。
「今出てったら集中放火だかんな」
「さっそく膠着状態か…」
「いいや!極限まで攻めずして、勝利は掴めん!!」
『了平さん!』
雪玉も持たずに檸檬の方に走って来る了平。
ハラハラする檸檬。
「んじゃ、こっちは定石通りに行くぜ」
山本が立ち上がった。
「そら!」
「わぁ!すごい!」
「出た!山本の野球フォーム!!」
物凄いスピードの雪玉が、了平目掛けて飛んで行く。
だが…
バゴォッ!
「「え!?」」
「「なっ!!」」
「そんななまくら玉、この“極限ストレート”の前ではマシュマロ同前!!」
了平は、山本が投げた雪玉をパンチで砕いたのだ。
『すっご~いっ!流石ボクシング部主将っ!!』
はしゃぐ檸檬。
「にゃろ…行くぜ!」
山本は次々と雪玉を投げるが、了平の“極限連射”が全て砕いていく。
「この2人のランキングは絶対欲しいよ~」
「今はダメだって!!俺達も山本を援護しないと!」
「そーだね、ツナ兄!!」
「それ!」
可愛く雪玉を投げるツナとフゥ太。
だが、了平には全く効かない。
「あの仁王みたいな人と京子姉が兄妹だなんて信じられないよ…」
フゥ太がぽつりと呟いた。
パンチで雪玉を砕いていく了平を見て、ディーノは言う。
「笹川のやつ、見直したぜ」
だが獄寺は、
「(10代目、あんな奴に何を手間取ってるんです!!)」
焦りの表情を浮かべていた。
と、その時。
イーピンが塹壕の前に飛び出して来た。
「「イーピン!!」」
「悪ぃが檸檬には近付かせないぜ!」
そう言って雪玉を投げるディーノだが、それはとことん違う方向へ。
『あははっ!ディーノってば~!(今日はダメなんだね…)』
獄寺が投げる雪玉を、華麗に打ち落とすイーピン。
『わぁっ!餃子拳だ!!』
観戦が楽しくなって来て、はしゃぎ出す檸檬。
だが、急にツナ達の様子がおかしくなった。
『(どーしたんだろ…)』
イーピンの餃子エキスが、風下であるツナ達の方へ流れていってるのだ。
「弾幕が薄いわ!!!檸檬はこっちが頂くぞ!!」
『ありゃ』
了平が檸檬の椅子まであと2メートルに迫ったその時。
ドガアンッ!
『爆弾っ!?』
「うおっ、無念!!」
了平は吹っ飛ばされて気絶してしまった。
「10代目、俺です……スパイ活動が終了したので、そちらに戻ります!」
『隼人!(何やってんの!?)』
「(獄寺君!!思いっきり寝返っちゃってるーーー!!)」
すると、何処からともなく別の声が。
「「「ならば我々も!ボスを守ーる!!!」」」
『ロマさん、ボノさん、イワンさん!』
「ディーノさんの部下ーーー!!?(ってか檸檬知り合いーーー!?)」
雪の中から、ロマ-リオ、ボノ、イワンが登場。
「遊びとは言え、ボスを敗軍の将にゃできねーからな」
「うー、寒かったぜ」
「お前らいつから潜ってたんだ!?」
ディーノも唖然としている。
「あーもー、めちゃくちゃになって来たぞ…。こんなんで良いのかよ、審判!!」
「うん、ぴったり予想通りだ」
「お前また遊んでんなー!!」
頭を抱えるツナ。
だが、やる気満々の獄寺。
「これで、ボンゴレ対キャバッロ-ネってワケだな。なら話は早い…………果てろ!!」
『また爆弾!(隼人ってば、あたしが爆風受ける事、考えてないでしょ………)』
ため息をつく檸檬。
「させるかよ、スモーキン・ボム。こいつでどうだ!!」
ムチを振るうディーノ。
それは見事に獄寺のダイナマイトを消し、雪玉をイーピンに当てた。
『わぁーっ!ディーノカッコいいっ!!』
「へへっ、サンキュー!檸檬」
ニカッと笑うディーノ。
「部下がいる時のディーノさんは、圧倒的だ!!」
ツナは敵なのに感動している。
「どーした?檸檬は頂くぞ?」
「(やっぱり…何か台詞が昼メロっぽくなってる……)」
ツナ、苦笑い。
ところが、
「そうは行かないわ。よくも私抜きで遊んでくれたわね。行くわよ、下僕たち」
「な!?」
『ビアンキ姉さん!』
すると、遊び疲れて倒れていたランボと、ディーノの雪玉に当たったイーピンが起き上がり、ビアンキの元へ駆け寄った。
「勝つのは私達、毒牛中華飯!!!」
そう言ってポーズをきめるビアンキ、ランボ、イーピン。
いつの間にかランボとイーピンは、ビアンキとお揃いのコスチュームを着ている。
「第3勢力だと!!」
「(どーなっちゃうの!?この雪合戦~~~!!?)」
慌てるツナとディーノの後ろで、楽しそうに笑うリボーンがいた。
雪が降り積もった中を歩く、ツナとリボーン。
「何でこんな時に学校で雪遊びなんだよ!!家の庭でランボやイーピンとやればいいだろ!?」
「ヤツらも来てるぞ」
リボーンの言葉で振り向くツナ。
そこには…
『こっこまでおいで~っ!』
雪の中を跳ね回る檸檬と、
「待つもんね檸檬!」
「”#%”+`*<!」
それを一生懸命追い掛けるランボとイーピン、
そして、
「すごいや!檸檬姉って身軽だね!!」
と感動してはしゃぐフゥ太がいた。
「(すごく賑やかだーーー!!)」
不意に、檸檬が少しだけ解けた雪に足を取られ、動きが鈍くなる。
すると、
「ガハハハハ!檸檬捕まえたもんね!」
と、ランボが背中に捕まる。
イーピンも便乗。
『あらら~、捕まっちゃった♪』
ペロッと舌を出す檸檬。
『じゃぁ、ランボちゃんは右肩、イーピンちゃんは左肩ね』
そう言うと、ランボとイーピンは言われた通りの所にちょこんと乗っかる。
すると、
「俺も乗るぞ」
ツナの隣で歩いていたリボーンが、檸檬の頭の上に乗った。
「あ!リボーンめ!ずるいもんね!」
「うるせー」
『リボーン、ランボちゃん、喧嘩しないで。明日ランボちゃんをてっぺんに乗せてあげるから、ね?』
「分かったもんね!」
檸檬はにっこりと笑う。
「檸檬姉!僕も!」
『じゃあフゥ太君は手ぇ繋ご!』
「うん!」
檸檬の左手とフゥ太の右手が繋がれた。
ツナはそれをポケーッと見ていて、いつの間にか追いこされていた。
『ツナ?』
檸檬が振り返る。
「えっ!あ、何!?」
『ツナも♪』
ツナに右手を差し出す檸檬。
「えっ、でも、あの…」
『いいじゃん!みんな一緒だとあったかいよ?』
「う、うん」
差し出された檸檬の右手をそっと握るツナ。
檸檬はより強くツナの左手を握り返す。
「何か…日曜日のパパ状態だ……」
『じゃぁ、あたしはママね!』
「えっ!?」
赤くなるツナに、リボーンが言う。
「別にツナと檸檬が夫婦ってワケじゃねーからな」
「わ、分かってるよ!」
『アハハ!リボーンってば何言ってんの~?』
けらけらと笑う檸檬。
握られた手をちらちら見ては、顔を赤くしているツナ。
そうして歩いていると、
「10代目!檸檬!」
不意に知ってる声がした。
「こっちっス!」
そこにいたのは、獄寺、山本、ディーノ、了平だった。
「あれー!?みんな何やってんのー!?」
『きゃーっ!全員集合って感じだね!』
檸檬は4人に駆け寄る。
ちゅ ×4
「「「な!」」」
山本以外が驚く。
特に、ディーノと獄寺は顔が真っ赤だ。
「今日はこいつらに呼ばれたんだ」
リボーンが言う。
「俺達もたまにはチビ達と遊んでやろーと思ってな」
「『えーーー!!!』」
ディーノの言葉に驚く檸檬とツナ。
「考えてみたら、10代目と檸檬はチビ達の世話ばっかですしね」
「こんな日ぐらい手伝うぜ」
「水くさいぞ、お前ら!!」
檸檬がふと見ると、隣にいるツナは涙目になっていた。
「(みんな、そこまで俺の事考えてくれたなんて…やっぱ大人だよなー)」
『ところで、何するの?』
「あぁ?やるならがぜん、雪合戦だろ」
「お!!燃えそうだな、それ!」
「かってー雪玉つくっか」
「合戦!!何と言ういい響き!」
はしゃぎだす4人。
檸檬は再びツナを見る。
今度はショックを受けたような顔をしていた。
「(いや!この人達子供だーー!!!)」
『(ツナ…ころころ表情変わって、面白い♪)』
と、いうワケで、雪合戦をする事になったツナ達。
チーム分けについて考えていると、「俺が決めてやったぞ。」と、戦国武将姿のリボーン登場。(←いつの間に)
そして結局…
東軍 (白マフラー)
ツナ
山本
イーピン
フゥ太
西軍 (赤マフラー)
ディーノ
獄寺
了平
ランボ
となった。
途中、獄寺がツナと同じチームじゃない事に抗議したが、あっけなく流された。
「ルールはこの日の為の特別ルール……檸檬争奪戦だ!!!」
『あっ、あたし!!?』
檸檬は急に名前を呼ばれて吃驚した。
『ってかさぁ、あたしも雪合戦したいよ~。何で争奪される役なのー??』
「檸檬が入ったチームはぜってー勝っちまうからな」
『そんな事ないと思うけどなぁ』
眉を下げる檸檬だが…
「リボーンの言う通りだと思うよ…」
「俺も」
「ハハハ!そーだな!」
「確かに…」
4人がそう言う中、了平は「俺は勝ってみせる!!」と言っていた。
「とにかく、両チームは30分間檸檬を奪い合うんだ。そして30分後に檸檬がいるチームが勝ちだぞ」
「「「(何か凄く昼メロ的な…)」」」
檸檬を奪い合う姿を想像してしまったツナと獄寺とディーノ。
「面白そ-じゃん」
「なんであろーが勝ぁつ!!」
『ま、いっか。で?リボーン、あたしはどうしてればいいの?』
「そこに作ってある雪の椅子に座ってろ。座布団はひいてあるから冷たくないぞ」
『了解っ!』
檸檬は雪の椅子に座った。
「ちなみに、雪玉にはいくら当たってもいいが、気絶したらリタイアだからな。んじゃ、雪玉と塹壕を作って30分後に開始だぞ」
---
-------
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30分後。
「んじゃ、始めっぞ。開始」
ブオッ
リボーンがほら貝の笛を吹いた。
シーンとする両チーム。
「今出てったら集中放火だかんな」
「さっそく膠着状態か…」
「いいや!極限まで攻めずして、勝利は掴めん!!」
『了平さん!』
雪玉も持たずに檸檬の方に走って来る了平。
ハラハラする檸檬。
「んじゃ、こっちは定石通りに行くぜ」
山本が立ち上がった。
「そら!」
「わぁ!すごい!」
「出た!山本の野球フォーム!!」
物凄いスピードの雪玉が、了平目掛けて飛んで行く。
だが…
バゴォッ!
「「え!?」」
「「なっ!!」」
「そんななまくら玉、この“極限ストレート”の前ではマシュマロ同前!!」
了平は、山本が投げた雪玉をパンチで砕いたのだ。
『すっご~いっ!流石ボクシング部主将っ!!』
はしゃぐ檸檬。
「にゃろ…行くぜ!」
山本は次々と雪玉を投げるが、了平の“極限連射”が全て砕いていく。
「この2人のランキングは絶対欲しいよ~」
「今はダメだって!!俺達も山本を援護しないと!」
「そーだね、ツナ兄!!」
「それ!」
可愛く雪玉を投げるツナとフゥ太。
だが、了平には全く効かない。
「あの仁王みたいな人と京子姉が兄妹だなんて信じられないよ…」
フゥ太がぽつりと呟いた。
パンチで雪玉を砕いていく了平を見て、ディーノは言う。
「笹川のやつ、見直したぜ」
だが獄寺は、
「(10代目、あんな奴に何を手間取ってるんです!!)」
焦りの表情を浮かべていた。
と、その時。
イーピンが塹壕の前に飛び出して来た。
「「イーピン!!」」
「悪ぃが檸檬には近付かせないぜ!」
そう言って雪玉を投げるディーノだが、それはとことん違う方向へ。
『あははっ!ディーノってば~!(今日はダメなんだね…)』
獄寺が投げる雪玉を、華麗に打ち落とすイーピン。
『わぁっ!餃子拳だ!!』
観戦が楽しくなって来て、はしゃぎ出す檸檬。
だが、急にツナ達の様子がおかしくなった。
『(どーしたんだろ…)』
イーピンの餃子エキスが、風下であるツナ達の方へ流れていってるのだ。
「弾幕が薄いわ!!!檸檬はこっちが頂くぞ!!」
『ありゃ』
了平が檸檬の椅子まであと2メートルに迫ったその時。
ドガアンッ!
『爆弾っ!?』
「うおっ、無念!!」
了平は吹っ飛ばされて気絶してしまった。
「10代目、俺です……スパイ活動が終了したので、そちらに戻ります!」
『隼人!(何やってんの!?)』
「(獄寺君!!思いっきり寝返っちゃってるーーー!!)」
すると、何処からともなく別の声が。
「「「ならば我々も!ボスを守ーる!!!」」」
『ロマさん、ボノさん、イワンさん!』
「ディーノさんの部下ーーー!!?(ってか檸檬知り合いーーー!?)」
雪の中から、ロマ-リオ、ボノ、イワンが登場。
「遊びとは言え、ボスを敗軍の将にゃできねーからな」
「うー、寒かったぜ」
「お前らいつから潜ってたんだ!?」
ディーノも唖然としている。
「あーもー、めちゃくちゃになって来たぞ…。こんなんで良いのかよ、審判!!」
「うん、ぴったり予想通りだ」
「お前また遊んでんなー!!」
頭を抱えるツナ。
だが、やる気満々の獄寺。
「これで、ボンゴレ対キャバッロ-ネってワケだな。なら話は早い…………果てろ!!」
『また爆弾!(隼人ってば、あたしが爆風受ける事、考えてないでしょ………)』
ため息をつく檸檬。
「させるかよ、スモーキン・ボム。こいつでどうだ!!」
ムチを振るうディーノ。
それは見事に獄寺のダイナマイトを消し、雪玉をイーピンに当てた。
『わぁーっ!ディーノカッコいいっ!!』
「へへっ、サンキュー!檸檬」
ニカッと笑うディーノ。
「部下がいる時のディーノさんは、圧倒的だ!!」
ツナは敵なのに感動している。
「どーした?檸檬は頂くぞ?」
「(やっぱり…何か台詞が昼メロっぽくなってる……)」
ツナ、苦笑い。
ところが、
「そうは行かないわ。よくも私抜きで遊んでくれたわね。行くわよ、下僕たち」
「な!?」
『ビアンキ姉さん!』
すると、遊び疲れて倒れていたランボと、ディーノの雪玉に当たったイーピンが起き上がり、ビアンキの元へ駆け寄った。
「勝つのは私達、毒牛中華飯!!!」
そう言ってポーズをきめるビアンキ、ランボ、イーピン。
いつの間にかランボとイーピンは、ビアンキとお揃いのコスチュームを着ている。
「第3勢力だと!!」
「(どーなっちゃうの!?この雪合戦~~~!!?)」
慌てるツナとディーノの後ろで、楽しそうに笑うリボーンがいた。