未来編②
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「わ……来た……」
「こいつで終わりだ!」
ミルフィオーレ基地ユニットで一人座るデイジーに、山本は刀を振るう。
しかし……
ババババ!
刀は、その基地ユニット内に1ミリも入れなかった。
「あれ…?桔梗?」
-「ハハン、シンプルな我々の基地ユニットの唯一の緊急装置ですよ。」
チャージした炎エネルギーによって発生するバリアが備え付けてあったのだ。
不安げなデイジーを落ち着かせるように、桔梗は言う。
「幻騎士を倒したその剣士ならば2分は足止め出来るでしょう。そして……2分あれば、入江正一の炎を消すにはお釣りがきますよ。」
抵抗
一方、檸檬と蜜柑を映していたモニター内では、大爆発による煙が徐々に晴れてきていた。
息を飲む京子・ハル・ビアンキ。
眉間に皺を寄せる雲雀。
未だ全体像が窺えない中、それまで無かった鳴き声が1つ。
「コァーッ!」
「え…?」
「今のって…」
モニターの中でキラリと光る、美しい銀色。
それは、しなやかなフォームを現して。
煙が完全に晴れた時、そこには目を見開く蜜柑の姿があった。
最大級の炎弾を放ち、小さくなったピグを肩に乗せて。
「……まさか、これが…」
爆風に目を瞑っていた檸檬も、その姿に驚く。
『セレネ、なの…?』
「コァーッ、」
檸檬の呼び掛けに、一声鳴いたその動物は……
「銀の…白鳥……」
雲雀が小さく零し、京子達も口をぽかんと開けた。
「あれが、セレネちゃんですか?」
「小さいヒナだったのに…」
炎弾が放たれる前の雲ヒナの姿は何処にも無く、檸檬の前には2メートル近い全長を持つ白鳥が。
それだけではない。
あれだけ巨大な炎弾を放たれたにも関わらず、その白鳥にも檸檬にも、ダメージを負った様子は全く無かったのだ。
観覧席がそれらの事象を疑問に思う一方で、蜜柑は大部分を理解しているようだった。
「…利用したのね、」
『結構危険な賭けだったけど、ね。』
その会話を聞いて、リボーンが察する。
「なるほどな。檸檬のヤツ、上手く炎弾を利用したんだ。」
「炎弾を利用、ですか?」
疑問符を浮かべるバジル。
だがディーノとスクアーロはリボーンの言葉で理解したようだった。
「そうか…ピグが最大級の炎弾を放つ直前に、檸檬は蜜柑の声で叫んだんだ。」
---『{C to “S”!!}』
「そーだぞ。だからピグの属性は瞬時に晴に切り替わってたんだ。」
「何にせよ……アレがセレネの真の姿だったってことだぁ。」
持ち主である檸檬も、何度も交戦してきた蜜柑も、その姿を見たのは初めてだった。
檸檬は思わず笑みをこぼす。
『白鳥の…ヒナだったんだね…』
「コァーッ!」
立ち上がり、セレネの頭を撫でようとした檸檬だが、ふと手を止めた。
そこには、ボンゴレの紋章が刻まれたペンタゴンが埋め込まれていたのだ。
『(何だろ、コレ……ヒナの時には無かったのに…)』
と、不意にセレネが羽を使って檸檬を後ろに突き飛ばす。
『わわっ…!』
「コアッ!」
「あんまり油断してると、死ぬわよ。」
成長したセレネの姿に気を取られていた檸檬を狙って、蜜柑が数発撃っていたのだ。
「(確かに、成長した雲ヒナの戦闘力は未解析……)」
しかし、蜜柑にとって一番の問題は、そこではなかった。
セレネの助けで銃弾を回避した檸檬に、問いかける。
「何故、炎変換のコードが分かったの?」
『えっ…まぁ半分は賭けだった。ほら、蜜柑の作った匣は英語で呼ばれてるでしょ?だからコードも英語がもとになってるんじゃないかって。』
最初の変換は雨=Rain、
次は雲=Cloud、
次は嵐=Hurricane、
更には霧=Fog、
そして雷=Thunder…
『それで晴は本来“Fine”だけど“F”がかぶるから“Sun”の“S”だと思ったの。ちなみに“C to”ってのは“Change to”の略でしょ?』
「……さすが、と言っておいてあげるわ。」
銃をくるくると回し、再び握りしめる蜜柑。
「けど、遅すぎたわね。」
『何が?』
「チョイスは…もうじき終わる。」
---
------
-------------
ボンゴレ基地ユニットにて。
山本がバリアに阻まれているのを知るスパナと入江。
入江は炎の流出によりだいぶ生命エネルギーを消耗しているらしく、チョイス開始時より息が荒くなっていた。
と、その時。
桔梗の炎反応の接近をブザーが知らせる。
「桔梗接近、距離600!!」
「迎撃用レーザートラップはどれだけ取りつけられてる?」
「83%取りつけ完了。」
桔梗に照準を合わせ、レーザーを発射する。
「桔梗にレーザー命中!!出力98%!」
「頼むぞ……」
しかし……
「ハハン、こんなものが通用するとでも?」
桔梗は全くの無傷で、更に生成した大量の雲桔梗でレーザートラップを破壊した。
「トラップ全滅…」
「来るぞ!!少しでも時間を稼ぐんだ。基地を走行モードにする。キャタピラを出してくれ。」
「分かった。」
そこに、ツナからの通信が入る。
-「ボンゴレ基地は!?そっちはどうなってる!?」
「綱吉君かい?」
-「ああ。」
「桔梗は目前に迫っている……もう逃げるしか打つ手はない…君の方は?」
-「……ダメだ…超高速で異空間を突っ切ろうとしてみたが脱出も出来ずトリカブトも現れない…」
狙いは恐らく、ツナの足止め。
デイジーの元にも行かせず、桔梗の迎撃もさせないつもりのようだ。
「くそう!!ミルフィオーレの戦法の方が上手だったっていうのか!!」
悔しさを拳にして叩きつける入江。
桔梗との距離はもう300メートルしかない。
「ハハン、ついに捕えましたよ。」
「マズイ!!」
「リングも匣兵器もない入江さん達では…!!」
そこに、突如聞こえてくるミサイルのような音。
飛んできた何かは桔梗を取り巻くように爆発する。
「やらせねぇ!!」
バイクで追って来た獄寺が、ロケットボムを投げていたのだ。
ところが、桔梗は涼しい顔で「邪魔ですよ」と。
雲の炎を帯びた草が投げられ、それは獄寺のバイクを爆発させる。
「いよいよメインディッシュです。」
同じ草を放ち、ボンゴレ基地ユニットを走行不能にさせた。
---
------
-----------
『今の爆発音…!』
「言ったでしょう?チョイスは、じき終わるって。」
『そうね……武が必ずそっちの標的を倒すよ!』
「逆よ。」
空間移動で背後を取ろうとする檸檬だったが、やはり蜜柑は出現位置を予測している。
なかなか戦いが進展しない理由は、檸檬と蜜柑の戦闘力が拮抗している以外にもあった。
「ピグ、C to “R”、炎弾。」
「ガァアーッ!!」
接近戦に持ち込もうとする檸檬を少しでも遠ざける為に、蜜柑はピグに援護させようとする。
しかし…
『セレネ!』
「コァーッ!」
一声鳴き、セレネが両翼を紫色に光らせる。
すると…
「(白鳥の翼から、羽が抜けていく…?)」
抜けた羽はそれぞれに増殖し、檸檬とピグの間に弾幕を作る。
炎弾はそれにより防がれた。
しかも、雲の増殖によりセレネには元通りに羽が生えている。
『ありがとセレネっ♪』
「コァッ、」
檸檬と蜜柑だけでなく、それぞれの匣の戦力も拮抗しているのだ。
「…なら、あの白鳥を先に潰すまでよ。ピグ、C to“H”。」
「ガァーッ!」
ピグの纏う炎が嵐属性になる。
分解の炎に触れればダメージを負うのは確実。
『セレネ、ピグの炎に当たっちゃダメ!』
「コァッ!」
檸檬の言葉に反応し、セレネは大きな翼を目いっぱい羽ばたかせた。
ピグに強風がぶち当たる。
「強行突破。」
「ガァッ!」
蜜柑の指示通り強風の中を行こうとするピグだったが、それはただの風ではなく…
『甘いね、セレネの増殖は“自分にだけ”作用するワケじゃないんだよ。』
「(…まさか、)」
徐々に立ち位置すら後退させるその強風こそ、増殖効果がもたらされた対象。
ピグが風に耐えている間に、その属性は嵐から大空に戻ってしまう。
「初見だわ、風を増殖……いえ、増強させるなんて。」
『ま、ぶっちゃけあたしも初見だけどね。』
白鳥になったセレネの姿は、檸檬も先ほど初めて見たのだ。
しかし、その頼もしさは既に実感できている。
『これで…チョイスが終わるまで話し合えそうだね、蜜柑。』
「一体あと何秒かしらね…」
---
------
蜜柑の言う通り、終わりは近づいていた。
スパナの無事を確認した入江は1人で基地ユニットから出て走っていた。
「勝つぞ…絶対に勝つんだ!!」
その後ろ、上空から攻撃しようとした桔梗。
と、その時、辺りに地響きが起こる。
-「異空間を脱出した。」
X BURNERで異空間ごと一帯を吹き飛ばしたのだ。
「良くやった綱吉君……山本君と標的を倒すんだ……」
-「ダメだ!!」
無線から聞こえるツナの声には、若干の焦りもこもっていた。
「山本!!敵の標的を頼めるか!俺は正一のいる基地に戻る!!」
「こいつで終わりだ!」
ミルフィオーレ基地ユニットで一人座るデイジーに、山本は刀を振るう。
しかし……
ババババ!
刀は、その基地ユニット内に1ミリも入れなかった。
「あれ…?桔梗?」
-「ハハン、シンプルな我々の基地ユニットの唯一の緊急装置ですよ。」
チャージした炎エネルギーによって発生するバリアが備え付けてあったのだ。
不安げなデイジーを落ち着かせるように、桔梗は言う。
「幻騎士を倒したその剣士ならば2分は足止め出来るでしょう。そして……2分あれば、入江正一の炎を消すにはお釣りがきますよ。」
抵抗
一方、檸檬と蜜柑を映していたモニター内では、大爆発による煙が徐々に晴れてきていた。
息を飲む京子・ハル・ビアンキ。
眉間に皺を寄せる雲雀。
未だ全体像が窺えない中、それまで無かった鳴き声が1つ。
「コァーッ!」
「え…?」
「今のって…」
モニターの中でキラリと光る、美しい銀色。
それは、しなやかなフォームを現して。
煙が完全に晴れた時、そこには目を見開く蜜柑の姿があった。
最大級の炎弾を放ち、小さくなったピグを肩に乗せて。
「……まさか、これが…」
爆風に目を瞑っていた檸檬も、その姿に驚く。
『セレネ、なの…?』
「コァーッ、」
檸檬の呼び掛けに、一声鳴いたその動物は……
「銀の…白鳥……」
雲雀が小さく零し、京子達も口をぽかんと開けた。
「あれが、セレネちゃんですか?」
「小さいヒナだったのに…」
炎弾が放たれる前の雲ヒナの姿は何処にも無く、檸檬の前には2メートル近い全長を持つ白鳥が。
それだけではない。
あれだけ巨大な炎弾を放たれたにも関わらず、その白鳥にも檸檬にも、ダメージを負った様子は全く無かったのだ。
観覧席がそれらの事象を疑問に思う一方で、蜜柑は大部分を理解しているようだった。
「…利用したのね、」
『結構危険な賭けだったけど、ね。』
その会話を聞いて、リボーンが察する。
「なるほどな。檸檬のヤツ、上手く炎弾を利用したんだ。」
「炎弾を利用、ですか?」
疑問符を浮かべるバジル。
だがディーノとスクアーロはリボーンの言葉で理解したようだった。
「そうか…ピグが最大級の炎弾を放つ直前に、檸檬は蜜柑の声で叫んだんだ。」
---『{C to “S”!!}』
「そーだぞ。だからピグの属性は瞬時に晴に切り替わってたんだ。」
「何にせよ……アレがセレネの真の姿だったってことだぁ。」
持ち主である檸檬も、何度も交戦してきた蜜柑も、その姿を見たのは初めてだった。
檸檬は思わず笑みをこぼす。
『白鳥の…ヒナだったんだね…』
「コァーッ!」
立ち上がり、セレネの頭を撫でようとした檸檬だが、ふと手を止めた。
そこには、ボンゴレの紋章が刻まれたペンタゴンが埋め込まれていたのだ。
『(何だろ、コレ……ヒナの時には無かったのに…)』
と、不意にセレネが羽を使って檸檬を後ろに突き飛ばす。
『わわっ…!』
「コアッ!」
「あんまり油断してると、死ぬわよ。」
成長したセレネの姿に気を取られていた檸檬を狙って、蜜柑が数発撃っていたのだ。
「(確かに、成長した雲ヒナの戦闘力は未解析……)」
しかし、蜜柑にとって一番の問題は、そこではなかった。
セレネの助けで銃弾を回避した檸檬に、問いかける。
「何故、炎変換のコードが分かったの?」
『えっ…まぁ半分は賭けだった。ほら、蜜柑の作った匣は英語で呼ばれてるでしょ?だからコードも英語がもとになってるんじゃないかって。』
最初の変換は雨=Rain、
次は雲=Cloud、
次は嵐=Hurricane、
更には霧=Fog、
そして雷=Thunder…
『それで晴は本来“Fine”だけど“F”がかぶるから“Sun”の“S”だと思ったの。ちなみに“C to”ってのは“Change to”の略でしょ?』
「……さすが、と言っておいてあげるわ。」
銃をくるくると回し、再び握りしめる蜜柑。
「けど、遅すぎたわね。」
『何が?』
「チョイスは…もうじき終わる。」
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-------------
ボンゴレ基地ユニットにて。
山本がバリアに阻まれているのを知るスパナと入江。
入江は炎の流出によりだいぶ生命エネルギーを消耗しているらしく、チョイス開始時より息が荒くなっていた。
と、その時。
桔梗の炎反応の接近をブザーが知らせる。
「桔梗接近、距離600!!」
「迎撃用レーザートラップはどれだけ取りつけられてる?」
「83%取りつけ完了。」
桔梗に照準を合わせ、レーザーを発射する。
「桔梗にレーザー命中!!出力98%!」
「頼むぞ……」
しかし……
「ハハン、こんなものが通用するとでも?」
桔梗は全くの無傷で、更に生成した大量の雲桔梗でレーザートラップを破壊した。
「トラップ全滅…」
「来るぞ!!少しでも時間を稼ぐんだ。基地を走行モードにする。キャタピラを出してくれ。」
「分かった。」
そこに、ツナからの通信が入る。
-「ボンゴレ基地は!?そっちはどうなってる!?」
「綱吉君かい?」
-「ああ。」
「桔梗は目前に迫っている……もう逃げるしか打つ手はない…君の方は?」
-「……ダメだ…超高速で異空間を突っ切ろうとしてみたが脱出も出来ずトリカブトも現れない…」
狙いは恐らく、ツナの足止め。
デイジーの元にも行かせず、桔梗の迎撃もさせないつもりのようだ。
「くそう!!ミルフィオーレの戦法の方が上手だったっていうのか!!」
悔しさを拳にして叩きつける入江。
桔梗との距離はもう300メートルしかない。
「ハハン、ついに捕えましたよ。」
「マズイ!!」
「リングも匣兵器もない入江さん達では…!!」
そこに、突如聞こえてくるミサイルのような音。
飛んできた何かは桔梗を取り巻くように爆発する。
「やらせねぇ!!」
バイクで追って来た獄寺が、ロケットボムを投げていたのだ。
ところが、桔梗は涼しい顔で「邪魔ですよ」と。
雲の炎を帯びた草が投げられ、それは獄寺のバイクを爆発させる。
「いよいよメインディッシュです。」
同じ草を放ち、ボンゴレ基地ユニットを走行不能にさせた。
---
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『今の爆発音…!』
「言ったでしょう?チョイスは、じき終わるって。」
『そうね……武が必ずそっちの標的を倒すよ!』
「逆よ。」
空間移動で背後を取ろうとする檸檬だったが、やはり蜜柑は出現位置を予測している。
なかなか戦いが進展しない理由は、檸檬と蜜柑の戦闘力が拮抗している以外にもあった。
「ピグ、C to “R”、炎弾。」
「ガァアーッ!!」
接近戦に持ち込もうとする檸檬を少しでも遠ざける為に、蜜柑はピグに援護させようとする。
しかし…
『セレネ!』
「コァーッ!」
一声鳴き、セレネが両翼を紫色に光らせる。
すると…
「(白鳥の翼から、羽が抜けていく…?)」
抜けた羽はそれぞれに増殖し、檸檬とピグの間に弾幕を作る。
炎弾はそれにより防がれた。
しかも、雲の増殖によりセレネには元通りに羽が生えている。
『ありがとセレネっ♪』
「コァッ、」
檸檬と蜜柑だけでなく、それぞれの匣の戦力も拮抗しているのだ。
「…なら、あの白鳥を先に潰すまでよ。ピグ、C to“H”。」
「ガァーッ!」
ピグの纏う炎が嵐属性になる。
分解の炎に触れればダメージを負うのは確実。
『セレネ、ピグの炎に当たっちゃダメ!』
「コァッ!」
檸檬の言葉に反応し、セレネは大きな翼を目いっぱい羽ばたかせた。
ピグに強風がぶち当たる。
「強行突破。」
「ガァッ!」
蜜柑の指示通り強風の中を行こうとするピグだったが、それはただの風ではなく…
『甘いね、セレネの増殖は“自分にだけ”作用するワケじゃないんだよ。』
「(…まさか、)」
徐々に立ち位置すら後退させるその強風こそ、増殖効果がもたらされた対象。
ピグが風に耐えている間に、その属性は嵐から大空に戻ってしまう。
「初見だわ、風を増殖……いえ、増強させるなんて。」
『ま、ぶっちゃけあたしも初見だけどね。』
白鳥になったセレネの姿は、檸檬も先ほど初めて見たのだ。
しかし、その頼もしさは既に実感できている。
『これで…チョイスが終わるまで話し合えそうだね、蜜柑。』
「一体あと何秒かしらね…」
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蜜柑の言う通り、終わりは近づいていた。
スパナの無事を確認した入江は1人で基地ユニットから出て走っていた。
「勝つぞ…絶対に勝つんだ!!」
その後ろ、上空から攻撃しようとした桔梗。
と、その時、辺りに地響きが起こる。
-「異空間を脱出した。」
X BURNERで異空間ごと一帯を吹き飛ばしたのだ。
「良くやった綱吉君……山本君と標的を倒すんだ……」
-「ダメだ!!」
無線から聞こえるツナの声には、若干の焦りもこもっていた。
「山本!!敵の標的を頼めるか!俺は正一のいる基地に戻る!!」