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未来編②

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ツナ達が転送装置にぶつけた炎の光を見て、逃げまどう街の人々。

そんな中、黒いフードをかぶった“彼ら”は物陰からその光を見つめていた。


「アニキ…」



元ブラックスペル第3部隊の、γ、太猿、野猿の3人だった。










チョイス開始!










「てめーら遅ぇぞ!」


神社にて、時間ギリギリでやって来た山本と雲雀を睨む獄寺。


「わりーわりー、」

山本は素直に軽く謝るものの、


「僕は個人として来てるんだ、君達とは関係ないよ。」
「キュ。」

雲雀はいつもと変わらぬ態度。



『またそんなこと言って…』

「ちっ…」


呆れる檸檬、舌打ちする獄寺。



「だが沢田、よく来ると分かったな!!」

「……いや、分かってたのは全員揃わなくては白蘭には勝てないということだけだ。」

『(ツナ…)』



ともかく、見事500万FVを超えて装置に十分な炎を与えられたツナ達に、白蘭は最初のチョイスを始めよう、と。


「まずはフィールドの“チョイス”をするんだけど…君達のその素晴らしい炎を讃えて、フィールドのチョイス権は君達にあげよう。」


直後、パラララ…と列を織りなしながら出てくる無数のカード。


「何かしら?」

「トランプ…ですか?」


「正チャンからチョイスのルールは聞いてるだろ?」



チョイスは選択のゲーム。

まずは戦うフィールドと戦士のチョイスが行われなければならないのだ。

つまり、今ツナの前に連なるカードはフィールド選択の為のカード。


「しかし敵の作ったカードでは…」

「大丈夫!白蘭サンは、チョイスでは不正をしない男だ。」

『(チョイス、では…)』


檸檬はやや疑いの視線をそのカードに向けたが、ツナはチョイスをすると宣言する。

スッと前に右手を伸ばし、引いたカードは……



「お。フィールドのカードは……雷。じゃあ行こう。」


次の瞬間、装置が作動し始め、ボンゴレサイドの人間、匣アニマル、基地ユニットが宙に浮いた。



ボウッ、

ヴゥゥゥゥン…


「ぐ、」

「きゃっ!」

「お~…いて~!!」


転送装置で空から落とされたツナ達。


『つっ…』

檸檬?」

『大丈夫……強い炎にちょっと脳が気押されただけ。』


檸檬はふらりと立ち上がり、声をかけた雲雀に微笑む。



「み、みんな大丈夫?」

「ええ。」

「こっちも大丈夫です!」


ビアンキやバジルの返答を聞き安心するツナに、クロームが呼びかけた。



「ボス…何か埋まってる。」

「え?」


見るとそれは、黒くてモジャモジャした…


「それ、ランボだよ。」

「あ…、」

「痛い~~~!」


小さなランボは衝撃で地面に軽くめり込んでいたようだ。



「しかし本当に凄まじい炎を消費してんな…瓜が匣に戻っちまった。」

『恭弥のハリネズミちゃんも…』

「うん、戻ってる。」



ツナの超死ぬ気モードも溶けてしまうほどの炎の消費。

辺りにはまだ煙が立ち込める。

その中から、檸檬はぞくりと複数の気配を感じ取る。


「ようこそ、チョイス会場へ。」

「びゃっ、白蘭!?……んな!?」



白蘭の声が聞こえた方に振り向いたツナは、思わず目を見開いた。

煙がはれていくに連れ、他のメンバーも同じように驚く。


「え?」

「な、何ということだ!」

「ココは…」

「超高層ビル群のド真ん中!!!」


ツナがチョイスした雷のフィールドは、超雷炎硬層高層ビル。



「何度も会っているような気がするけど、僕と会うのは初めてかい?綱吉君。」

「でっ、出たー!!白蘭と真6弔花!!そ、それに…」

蜜柑…』



ツナ達が降り立ったのは、高層ビルの屋上だった。

そこには、白蘭を中心に真6弔花と、少し離れて立つ蜜柑の姿。

真っ直ぐな檸檬の視線に、蜜柑は冷たい視線を返す。


「まさか、まだ“話をしたい”なんて言わないわよね?」

『残念でした、あたしは蜜柑と話をしに来たんだよ。』

「…無駄なことを。」


吐き捨てるように返し、蜜柑は口を閉ざした。



「感動の再会は終わっていいかな?檸檬チャン。」

『……どうぞ、話を進めて。』


皮肉を込める白蘭から目を逸らしつつ答える檸檬



「じゃあ、ココで戦闘をするからね。」

「こ、こんな人の多い所で戦えるワケないでしょ!!」

「そう言うと思って、人はぜーんぶ除けといたよ。ココには僕ら以外、人っこ一人居ないんだ。」

「…どういうことだ?」

「おって説明するよ。」

『大丈夫だよツナ、本当にあたし達以外の気配は無いみたい。』

「な、ならいいんだけど…」


檸檬の言葉にホッと安堵するツナ。

と、白蘭の左手側にいた真6弔花の一人、ブルーベルが笑いながら言った。


「なはーんだ、ちびっ子ばっかりじゃない。こんなのぜ~んぶ、ブルーベル一人で殺せちゃうもんねっ。」


スッと上に伸ばされた彼女の手は、瞬時に雨の炎で創られた刃のようになる。



「ひい!!手がー!!」

「ハハンッ、慌てないで、ブルーベル。」

「ニュ!?」


見れば今度は、ブルーベルの手だった刃に何かが巻きついて動きを抑制させている。

その正体はどうやら、白蘭の右に立っていた男、桔梗の左手らしい。

証拠に、彼の左袖より下にあるべき手はなく、そこは空になっていた。


「白蘭様が楽しみにしておられたお祭りなのですよ。ゆっくり楽しみましょう。」


「こ…今度は何!?」

「マグマ風呂といい…こいつら人間じゃねーのか!?」

『確かに、普通じゃないみたいね…』



驚きと警戒心を露わにするツナ達。

ただ雲雀は、一人トンファーを構えてリングに紫の炎を灯した。


すると、それを見た桔梗がハハンと笑う。


「どうやら私と同じ雲属性の守護者は学生服の君のようですね。私は桔梗、以後お見知りおきを。」

「すぐに始めようよ。」

『ちょっ、恭弥…!』

「だーからダメなんだって、ひっばーりチャン♪次のチョイスを始めなきゃ。」


白蘭が取りだしたのは、ジャイロルーレットだった。

先端には炎が灯り、各属性のマークが描かれた横には数字1つ分の穴。



「皆が見やすいように映しだそうね。」


ジャイロルーレットから、拡大された表が空中に現れる。


「何だこの記号の羅列は……紋章に、属性?」


「リングの手を側面に添えて、綱吉君。」

「え…?」

「ほら、こうするんだ。」


ぴた、とルーレットに手を当てる白蘭。

それを見たツナは、同じように手を当てる。



「こ…こう?」

「チョイスの掛け声で歯車を右に回すよ。」

「え……ちょ、ちょっと待っ…」

「チョイス。」

「わっ!」


ツナの心の準備が整わないうちに、白蘭は掛け声を発する。

途端にガラガラと回り始めるルーレット。

その回転は、徐々に遅くなっていき、
上から順に、数字が決まって行く。



「ん、止まるね。」


全てのルーレットが止まった時、拡大された表にもその数値が示されていた。



『まさか、この数字……』


「これで決まったからね。」

「え!?」

「バトル参加者♪」
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