日常編
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ツナがいつになくそわそわしてる。
挙動不審なその雰囲気が、何か面白い。
「今日は授業参観という事で皆緊張していることと思うが、肩の力を抜いていつも通りの姿を見せればいい。先生もいつも通りミスするからな」
最後の一言で教室が笑いに包まれる。
そんなに面白いかな?
むしろ今のあたしにとっては、ツナの方が面白いかも。
周りから見ればちょい怪しいくらい、あたしは後ろを向いてツナを見ていた。
「檸檬、どした?」
武に声を掛けられ、首の向きを元に戻す。
『ツナ、奈々さんが来るの相当楽しみにしてるっぽいの』
「ツナ?」
武が後ろを向こうとすると、
「今日はあえて数学の得意でない生徒から当てて行こうかな。山本、いってみるか」
「ちぇ、いきなりかよー」
「いつもの汚名返上といってくれ」
『(あらら、武ってば当てられちゃった)』
そう思ってツナの方を向くと、何やらホッとした表情。
あ、まだ奈々さんが来てないからか。(違)
「んじゃ、2分の1辺りで」
「コラ!」
『(わー、適当出たーー!!!それでも正解なんて、さっすが武!)』
「イエーイ!ラッキー!!」
武は思わず立ち上がった。
他の生徒も歓声をあげる。
「いいぞ、山本!!」
あたしがツナの観察をしてみると、ツナは口をあんぐり開けて驚いていた。
やっぱり面白いなぁ、今日のツナは。
「いーぞ武!!今夜は大トロだ!!」
「ったく親父~っ」
大トロかぁ、いいなぁ…
っていうか、まさに“親子”って感じだなぁ。
あんなお父さん、あたしも欲しかったな。
あたしの傍にいたのは…完璧な戦闘と多額の賞金を求める親。
出来なければ殺そうとするような、身勝手な奴ら……
『(あ~っ、もう何考えてんのよっ!ネガティブはダメ!!)』
自分にそう言い聞かせ、授業参観に思考を戻す。
気がついてみれば、先生に反抗した隼人が難問で当てられて、さらっと答えていた。
『やるじゃん、隼人』
「あれ?檸檬は俺の事誉めてくんねーの??」
『えっ!?』
独り言に返答されて、あたしは少しだけ吃驚した。
その声が先生の耳に入ったようだ。
「なんだ?じゃぁ次の問いは雨宮。」
『はい!?』
あたしは教科書をバッと見た。
あぁ、なーんだ。
---π=3.14の時、半径6cmの円の円周を求めよ。
『えっと、37.68cmです』
「(こいつも即答か…)正解だ」
先生のちょっと苛ついてる顔も面白かった。
当てられ終わった後、あたしは武に言う。
『さっきはすごかったよ、武。カンで当てるなんてマジで最高♪』
そう言ってにっこり笑うと、武も爽やかな笑顔を返してくれた。
「じゃぁ、今日は山本も頑張ったし、問4を沢田」
『(おっ、ついにツナに来た!)』
あたしはそうっとツナの顔色を伺う。
ツナは、全く分からないのか、すごく焦った表情をしていた。
「9!?」
『(何で!!?)』
直後、ツナの後頭部に何かがぶつかった。
あれは…草履!!?
首を伸ばして後ろを見ると、そこにはお母さんに変装したリボーンが。
『(ホントに来たんだ、リボーン)』
昨日の事は冗談だと思っていた。
それはツナも同じだったらしく、青ざめた表情に変わっていく。
『(ツナ、3だよ!3!!)』
ツナがずっと黙っている為、先生がツナのトコまで歩み寄っていく。
「沢田、どうした?」
「いや…あの……」
ツナがあたふたしていると、何処からか知っている声が聞こえて来た。
「はーい!!」
あたしは驚いてそっちを見る。
そこには…
『ランボちゃん!!』
「100兆万です」
「アレ、ツナんトコの牛ガキじゃん」
武はケラケラと笑っている。
だが、ランボちゃんはふざけて、ふざけて、黒板を消してしまった。
『なっ!!』
ツナは知らんぷりを通そうとしたみたいだったけど、奈々さんが「うちの子たちなんです~」と、登場。
そして見事にいろんな勘違いをされていた。
耐えられなくなったツナは、立ち上がる。
「母さん!何でチビ達連れて来たんだよ!!」
「さぁ…?」
「さぁ…って何だよ!?ワケわから…」
「私よ」
ツナの言葉を遮り、ドアの向こうから登場したのは、
『ビアンキ姉さん!』
「えっ!?」
「雨宮って、お姉さんがいたの!?」
やばっ、話ややこしくしちゃった!?
『違うよ、尊敬する人って事』
あ、待って…
ビアンキ姉さんが来たって事は………
「うがっ!ふげーっ!!」
どさっ
『隼人!!(やっぱり…)』
奈々さんと先生、ビアンキ姉さん(逆効果)とランボちゃん、イーピンちゃんが隼人と共に教室から出ていった。
授業参観としては異例の、自習になってしまった。
すると…
「はい注目~。俺が代理教師のリボ山だ」
『(リボーン!!?)』
「あいつ、何やってんのーーー!!?」
驚くあたし達をよそに、丁寧に挨拶するリボーン。
父兄の皆さんも受け入れちゃっている。
「えーっとでは、さっきの授業を引き継いで、まずはこれ。分かる奴」
そう言いながらリボーンは黒板いっぱいにぎっしりと長い式を書いた。
『(えぇ~っ!!?)』
「ちなみにこの問題を解いた奴は、いいマフィアの就職口を紹介するぞ」
あぁ、やっぱり、
リボーンてばぁ…
何だか可笑しくて、思わずクスッと笑ってしまった。
---
-----
最初はちょっと驚いたけど、よく見れば解けそうな問題だ。
『(よし!)』
暇つぶしにあたしはカリカリと解き始めた。
「おっ!檸檬、分かんのか!?」
隣の武があたしのノートを覗き込む。
そこには、見た事もないような長い式。
『解けそうなの♪』
あたしがそう言うと、父兄の皆さんがざわざわし始めた。
「あの子、この問題解けるみたいですわ」
「まぁ!頭がよろしいのね!」
「でも、女生徒なのに学ラン着てますわよ?おかしくなくって?」
『(うるさいなぁ……)』
でも別に口喧嘩するに値しないし。
そんな風に割り切ってたんだけど……
「ホントは不良なんじゃなくって?」
「あら、頭がいい不良なんて一番質が悪いですわ。」
なんて失礼なこと言い出した。
何?
大人しく問題解いてる生徒が、不良だとでも?
あたしはがたっと立ち上がった。
「檸檬?」
武の声が聞こえる。
けど、それをスルーして父兄の方に歩いていく。
誰が言ったかなんて分かってたから、その人の目の前に立った。
「(檸檬、何する気なのーー!!?)」
ツナの心の叫びを、あたしは知らない。
「な、何ですの!?」
ここで乱闘はまずいから…
あたしはにっこり作り笑いをした。
『失礼ながら言わせて頂きますね。この学ランは風紀委員の証、並盛の伝統を背負っているんです。それと、今日は授業参観で来ていらっしゃるんでしょう?文句たれに来たんなら、校長室にでも行って下さい。それとも、授業妨害者として風紀委員の敵になりたいですか?』
「なっ…!」
『もう一つ、不良という言葉の意味をご存じで?漢字表記すれば分かる通り“良くない”ってことです。真面目に問題解いてる姿の何処が良くないのか、簡潔にご説明願います』
青ざめていく誰かのお母さんの顔が面白い。
あたしは笑顔のままそこに立ち続け、返答を待った。
「な、何やってんだよ檸檬!!」
ツナが叫んだ。
『だって、うるさいんだもん。授業参観は“見る”ものでしょう?それに、気が散って問題解けない』
あたしはツナに向かって口を尖らせた。
「いいから、席につけって!あの、すいませんでした」
『何でツナが謝るの!?もーっ…』
あたしはしぶしぶ席に戻った。
「雨宮の他に、解ける奴はいねーのか?」
リボーンが聞いた。
すると…
「はいはーい!!」
威勢のいい声がして、見てみると、
「うんこ」
『(ランボちゃん!)』
「ぺけ」
そう言いながら、リボーンは爆弾を投げた。
『あちゃ~…』
更にもう1人、前のドアから隼人が登場。
「この問題、見た事があります……答えは√5だ!!」
『(すごーい隼人!)』
自分で答えに辿りつきたかったけど…まぁいっか。
しかし、
「お前はすでにマフィアだろ」
そう言ってリボーンはもう1つ爆弾を投げた。
黒焦げになった隼人とランボちゃん。
とうとうツナが叫んだ。
「おい!やり過ぎだぞ、リボーン!!」
「カチンときたからな、カチンと」
そんな会話の後ろで…
「やっぱり…沢田がらみだったんだ……」
「どーゆーつもりかしら」
「すんげーメ-ワク」
「(し、しまったー!!)」
物凄いツナのアウェーさを見てられなくて、思わずあたしも立ち上がる。
『ちょっと!ツナを責めないでよ!』
「檸檬!!」
「でも、沢田の責任だろ?」
「どーにかしろよ」
「追い出せよ」
「えっ、ちょっ……」
慌てふためくツナに、リボーンは銃を向ける。
「何とかしてやれ」
ズガン!!
「復活!!死ぬ気で俺が教える!!」
『ツナ!(分かるの!?)』
あたしの心配をよそに、ツナは怒鳴り出した。
「てめーらこれしきも分かんねーのか!!ぶっ飛ばすぞ!!」
「えっ!」
「嘘!」
「開き直った!?」
『(もう、めちゃくちゃだよ…)』
けど…
このめちゃくちゃな毎日が、あたしを助けてくれたんだよね。
ツナ達のおかげで、あたしは……
『ツナ!あたしも加勢するーっ!』
「えっ!?雨宮さん!?」
「檸檬ちゃん!!」
もう隼人が答えを言っちゃったから、とりあえず解き方指導すればいんだよね?
それならあたしも何となく分かるし。
『ココはこうなるから…はいっ、解いてみて!』
「「「「はははははいっ!!」」」」
こうして、クラスのアイドル雨宮檸檬によって、物凄く難しい問題を皆で解くという授業参観になりました、とさ。
挙動不審なその雰囲気が、何か面白い。
「今日は授業参観という事で皆緊張していることと思うが、肩の力を抜いていつも通りの姿を見せればいい。先生もいつも通りミスするからな」
最後の一言で教室が笑いに包まれる。
そんなに面白いかな?
むしろ今のあたしにとっては、ツナの方が面白いかも。
周りから見ればちょい怪しいくらい、あたしは後ろを向いてツナを見ていた。
「檸檬、どした?」
武に声を掛けられ、首の向きを元に戻す。
『ツナ、奈々さんが来るの相当楽しみにしてるっぽいの』
「ツナ?」
武が後ろを向こうとすると、
「今日はあえて数学の得意でない生徒から当てて行こうかな。山本、いってみるか」
「ちぇ、いきなりかよー」
「いつもの汚名返上といってくれ」
『(あらら、武ってば当てられちゃった)』
そう思ってツナの方を向くと、何やらホッとした表情。
あ、まだ奈々さんが来てないからか。(違)
「んじゃ、2分の1辺りで」
「コラ!」
『(わー、適当出たーー!!!それでも正解なんて、さっすが武!)』
「イエーイ!ラッキー!!」
武は思わず立ち上がった。
他の生徒も歓声をあげる。
「いいぞ、山本!!」
あたしがツナの観察をしてみると、ツナは口をあんぐり開けて驚いていた。
やっぱり面白いなぁ、今日のツナは。
「いーぞ武!!今夜は大トロだ!!」
「ったく親父~っ」
大トロかぁ、いいなぁ…
っていうか、まさに“親子”って感じだなぁ。
あんなお父さん、あたしも欲しかったな。
あたしの傍にいたのは…完璧な戦闘と多額の賞金を求める親。
出来なければ殺そうとするような、身勝手な奴ら……
『(あ~っ、もう何考えてんのよっ!ネガティブはダメ!!)』
自分にそう言い聞かせ、授業参観に思考を戻す。
気がついてみれば、先生に反抗した隼人が難問で当てられて、さらっと答えていた。
『やるじゃん、隼人』
「あれ?檸檬は俺の事誉めてくんねーの??」
『えっ!?』
独り言に返答されて、あたしは少しだけ吃驚した。
その声が先生の耳に入ったようだ。
「なんだ?じゃぁ次の問いは雨宮。」
『はい!?』
あたしは教科書をバッと見た。
あぁ、なーんだ。
---π=3.14の時、半径6cmの円の円周を求めよ。
『えっと、37.68cmです』
「(こいつも即答か…)正解だ」
先生のちょっと苛ついてる顔も面白かった。
当てられ終わった後、あたしは武に言う。
『さっきはすごかったよ、武。カンで当てるなんてマジで最高♪』
そう言ってにっこり笑うと、武も爽やかな笑顔を返してくれた。
「じゃぁ、今日は山本も頑張ったし、問4を沢田」
『(おっ、ついにツナに来た!)』
あたしはそうっとツナの顔色を伺う。
ツナは、全く分からないのか、すごく焦った表情をしていた。
「9!?」
『(何で!!?)』
直後、ツナの後頭部に何かがぶつかった。
あれは…草履!!?
首を伸ばして後ろを見ると、そこにはお母さんに変装したリボーンが。
『(ホントに来たんだ、リボーン)』
昨日の事は冗談だと思っていた。
それはツナも同じだったらしく、青ざめた表情に変わっていく。
『(ツナ、3だよ!3!!)』
ツナがずっと黙っている為、先生がツナのトコまで歩み寄っていく。
「沢田、どうした?」
「いや…あの……」
ツナがあたふたしていると、何処からか知っている声が聞こえて来た。
「はーい!!」
あたしは驚いてそっちを見る。
そこには…
『ランボちゃん!!』
「100兆万です」
「アレ、ツナんトコの牛ガキじゃん」
武はケラケラと笑っている。
だが、ランボちゃんはふざけて、ふざけて、黒板を消してしまった。
『なっ!!』
ツナは知らんぷりを通そうとしたみたいだったけど、奈々さんが「うちの子たちなんです~」と、登場。
そして見事にいろんな勘違いをされていた。
耐えられなくなったツナは、立ち上がる。
「母さん!何でチビ達連れて来たんだよ!!」
「さぁ…?」
「さぁ…って何だよ!?ワケわから…」
「私よ」
ツナの言葉を遮り、ドアの向こうから登場したのは、
『ビアンキ姉さん!』
「えっ!?」
「雨宮って、お姉さんがいたの!?」
やばっ、話ややこしくしちゃった!?
『違うよ、尊敬する人って事』
あ、待って…
ビアンキ姉さんが来たって事は………
「うがっ!ふげーっ!!」
どさっ
『隼人!!(やっぱり…)』
奈々さんと先生、ビアンキ姉さん(逆効果)とランボちゃん、イーピンちゃんが隼人と共に教室から出ていった。
授業参観としては異例の、自習になってしまった。
すると…
「はい注目~。俺が代理教師のリボ山だ」
『(リボーン!!?)』
「あいつ、何やってんのーーー!!?」
驚くあたし達をよそに、丁寧に挨拶するリボーン。
父兄の皆さんも受け入れちゃっている。
「えーっとでは、さっきの授業を引き継いで、まずはこれ。分かる奴」
そう言いながらリボーンは黒板いっぱいにぎっしりと長い式を書いた。
『(えぇ~っ!!?)』
「ちなみにこの問題を解いた奴は、いいマフィアの就職口を紹介するぞ」
あぁ、やっぱり、
リボーンてばぁ…
何だか可笑しくて、思わずクスッと笑ってしまった。
---
-----
最初はちょっと驚いたけど、よく見れば解けそうな問題だ。
『(よし!)』
暇つぶしにあたしはカリカリと解き始めた。
「おっ!檸檬、分かんのか!?」
隣の武があたしのノートを覗き込む。
そこには、見た事もないような長い式。
『解けそうなの♪』
あたしがそう言うと、父兄の皆さんがざわざわし始めた。
「あの子、この問題解けるみたいですわ」
「まぁ!頭がよろしいのね!」
「でも、女生徒なのに学ラン着てますわよ?おかしくなくって?」
『(うるさいなぁ……)』
でも別に口喧嘩するに値しないし。
そんな風に割り切ってたんだけど……
「ホントは不良なんじゃなくって?」
「あら、頭がいい不良なんて一番質が悪いですわ。」
なんて失礼なこと言い出した。
何?
大人しく問題解いてる生徒が、不良だとでも?
あたしはがたっと立ち上がった。
「檸檬?」
武の声が聞こえる。
けど、それをスルーして父兄の方に歩いていく。
誰が言ったかなんて分かってたから、その人の目の前に立った。
「(檸檬、何する気なのーー!!?)」
ツナの心の叫びを、あたしは知らない。
「な、何ですの!?」
ここで乱闘はまずいから…
あたしはにっこり作り笑いをした。
『失礼ながら言わせて頂きますね。この学ランは風紀委員の証、並盛の伝統を背負っているんです。それと、今日は授業参観で来ていらっしゃるんでしょう?文句たれに来たんなら、校長室にでも行って下さい。それとも、授業妨害者として風紀委員の敵になりたいですか?』
「なっ…!」
『もう一つ、不良という言葉の意味をご存じで?漢字表記すれば分かる通り“良くない”ってことです。真面目に問題解いてる姿の何処が良くないのか、簡潔にご説明願います』
青ざめていく誰かのお母さんの顔が面白い。
あたしは笑顔のままそこに立ち続け、返答を待った。
「な、何やってんだよ檸檬!!」
ツナが叫んだ。
『だって、うるさいんだもん。授業参観は“見る”ものでしょう?それに、気が散って問題解けない』
あたしはツナに向かって口を尖らせた。
「いいから、席につけって!あの、すいませんでした」
『何でツナが謝るの!?もーっ…』
あたしはしぶしぶ席に戻った。
「雨宮の他に、解ける奴はいねーのか?」
リボーンが聞いた。
すると…
「はいはーい!!」
威勢のいい声がして、見てみると、
「うんこ」
『(ランボちゃん!)』
「ぺけ」
そう言いながら、リボーンは爆弾を投げた。
『あちゃ~…』
更にもう1人、前のドアから隼人が登場。
「この問題、見た事があります……答えは√5だ!!」
『(すごーい隼人!)』
自分で答えに辿りつきたかったけど…まぁいっか。
しかし、
「お前はすでにマフィアだろ」
そう言ってリボーンはもう1つ爆弾を投げた。
黒焦げになった隼人とランボちゃん。
とうとうツナが叫んだ。
「おい!やり過ぎだぞ、リボーン!!」
「カチンときたからな、カチンと」
そんな会話の後ろで…
「やっぱり…沢田がらみだったんだ……」
「どーゆーつもりかしら」
「すんげーメ-ワク」
「(し、しまったー!!)」
物凄いツナのアウェーさを見てられなくて、思わずあたしも立ち上がる。
『ちょっと!ツナを責めないでよ!』
「檸檬!!」
「でも、沢田の責任だろ?」
「どーにかしろよ」
「追い出せよ」
「えっ、ちょっ……」
慌てふためくツナに、リボーンは銃を向ける。
「何とかしてやれ」
ズガン!!
「復活!!死ぬ気で俺が教える!!」
『ツナ!(分かるの!?)』
あたしの心配をよそに、ツナは怒鳴り出した。
「てめーらこれしきも分かんねーのか!!ぶっ飛ばすぞ!!」
「えっ!」
「嘘!」
「開き直った!?」
『(もう、めちゃくちゃだよ…)』
けど…
このめちゃくちゃな毎日が、あたしを助けてくれたんだよね。
ツナ達のおかげで、あたしは……
『ツナ!あたしも加勢するーっ!』
「えっ!?雨宮さん!?」
「檸檬ちゃん!!」
もう隼人が答えを言っちゃったから、とりあえず解き方指導すればいんだよね?
それならあたしも何となく分かるし。
『ココはこうなるから…はいっ、解いてみて!』
「「「「はははははいっ!!」」」」
こうして、クラスのアイドル雨宮檸檬によって、物凄く難しい問題を皆で解くという授業参観になりました、とさ。