未来編①
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「はぁ?何と言った!?死んでも許さないと言ったのか!?己の状況を見てからほざけ!!ボケがぁ!!」
「ぐっ…」
「許すも許さぬもあるか!!貴様は仲間の手によって苦しみながら死ぬのだ!!」
幻覚で出来た仲間に首を絞められ、ゆっくりと地に落ちて行くツナ。
「…このままではやられるぞ。」
「だがこれじゃ手も足も出ねぇ………」
何も出来ずただ見つめるスパナとリボーンの横で、蜜柑はリングに火を灯した。
超爆発
「蜜柑、何をする気だ?」
「もう…勝敗はついたわ。」
「それって…」
スパナが何か言いかけた時、ツナが左手を伸ばして諭し始めた。
「イーピン、ランボ……いつまでも泣いてないでどいてくれよ。なっ、」
驚くことに、コクリと頷いて言われるがままに2人は離れたのだ。
そして…
「皆も、手を放してくれ……」
了平にラルに獄寺、雲雀に山本にクロームに草壁、そして檸檬も、スウッと離れて行く。
これには、幻騎士も驚愕する。
「ば…バカな!!霧の炎で練られた幻覚が俺の意志に背くなど!!」
「……どうなってるんだ…?」
「なるほどな、皆の手を良く見てみろ。」
「…はっ、凍ってる!!」
「これが見えてたんだな、蜜柑。」
「そうだけど、それだけじゃない。」
目を細めて言う蜜柑に、リボーンは疑問符を浮かべる。
「ボンゴレが、零地点突破・初代エディションを使うのは推測出来たハズよ…普段の幻騎士なら。」
「そうか!死ぬ気の炎で出来た幻覚なら凍らせることができる!!」
「手を凍らせちまえば首を絞めることができねーってワケだ。それに、時間も稼げたみてーだな。」
ゴアアッ、
-「ライトバーナー、炎圧再上昇…」
「あの炎の逆噴射!!」
「来るわね…あの技が。」
-「23万…24万…更ニ上昇!!レッドゾーン突入!!」
「に…20万オーバー?…嘘だろ?想定した最大出力を超えてる!!」
パソコンのディスプレイを見たスパナが目を丸くした。
同時に、蜜柑は右手のリングの炎を腰の匣に注入する。
「出てきて、ピグ。」
「キィッ!」
現れたマーモセットは蜜柑の意志をくみ取ったようで、数メートル離れた所に立つ。
「蜜柑、何を…」
「……準備よ。」
スパナに応急処置をしてもらったとは言え、全く動かない蜜柑の左腕。
再び開匣した蜜柑は、銃を右手だけに持った。
「お前も全力で来い!幻騎士!!」
「何を!?青二才が生意気な!!」
ツナの首から手を放し、ふわりと浮いていた檸檬にもその光景は見えていた。
体は幻覚で作られているが、精神は本物と繋がっているのだ。
『ツナ…』
こんなに近くに見えているのに、
何も出来ないなんて。
幻騎士の…ヘルリングの波長に引きずられて操られてしまってたなんて。
『…ごめんね……』
何も出来なくて。
結局助けられちゃって。
泣きだしそうになるあたしの耳にも、聞こえる。
-「レフトバーナー、23万…24万……レッドゾーン突入!!」
「コンタクトは大丈夫なのか!!」
「それよりボンゴレの体が……あの炎圧にもつのか…」
-「ゲージシンメトリー!!発射スタンバイ!!」
「おのれ!!今度こそ真っ二つにしてくれる!!」
幻騎士は4つの分身を作りだす。
ツナは臆せず真っ直ぐ技を放った。
X BURNER 超爆発!!!
(ハイパー イクスプロージョン)
2人の攻撃がぶつかり合い、
辺りには物凄い衝撃波。
そんな中…
ズガガガンッ!
「蜜柑っ…?」
「さようならスパナ。もう…会わないと良いわね。」
「……え、」
「ピグ、行くわよ。」
「ガアァーッ!!」
5発の銃弾を食らったピグは、そのサイズを人間の倍ほどに増幅させた。
「凄い…初めて見た……」
同時に、ツナの炎とぶつかっていた幻騎士の分身のうち、1つがヒビを作って割れていく。
「なあ!!?」
そして、それに続くように他の分身も。
蜜柑には、最初からその結末が読めていたかのようだった。
「おい蜜柑、何処に行くつもりだ。」
「……私はボンゴレと戦わない、憎んでいるのは姉さんだけだから。」
リボーンの質問に、蜜柑は答えならざる答えを返した。
そして、側に屈んだピグの肩に座る。
「蜜柑、まだウチ…」
「私も少し興味があったわ。スパナが私としたがっていた、機械の話。」
「覚えてた…」
「一応。」
短く答えた蜜柑は、ピグに指示した。
「終わったら、行くわよ。」
「ガァッ!」
その頭上では、決着が。
「おのれえぇえ!!!図に…乗るなよ……所詮貴様らなど…白蘭様…の……掌の上で…踊っているに過ぎぬの………ドワァアア!!!」
「ピグ、」
「ガアァッ!」
ツナの炎に完全に飲み込まれた幻騎士。
蜜柑とピグは危険を顧みずその方向へと突っ込んで行った。
「蜜柑っ…!」
「多分、大丈夫だ。蜜柑ならな。」
思わず叫んだスパナに、リボーンは静かに言った。
幻騎士が倒されたことにより、辺りに浮遊していた仲間たちは消えていく。
そんな中、檸檬はスッとツナの方へ手を伸ばした。
『ツナ…、』
「檸檬…!」
作られた幻覚がやはり本物の精神と繋がっていたと知り、ツナは目を見開く。
だが目の前の檸檬はやんわりと微笑んで。
『あり、がと…』
「あっ…」
『きっと、もうすぐ…会える、から……』
「檸檬っ!!」
パアッ、
次の瞬間、檸檬の姿もサラサラと消えて行った。
そして、幻騎士を飲み込んだツナの炎は奥の壁にぶち当たる。
バラバラと降って来たのは、幻覚を作りだしていた海牛。
同様に、瓦礫や砂埃も降って来る。
「これは……ウチ、死亡…」
丸くうずくまったスパナの傍に、ツナが咄嗟に着地して炎のバリケードを作った。
「………ありがとボンゴレ。」
「よくやったな、ツナ。もっとも、最後の力で離脱した幻騎士を見逃したのは気にくわねーが……仕方ねぇ。」
「あぁ…」
「蜜柑が匣兵器と共に連れてっちまったしな。」
「え、じゃあ蜜柑も無事…?」
「アイツは死なねーつもりだぞ、檸檬を殺さねー限りはな。」
理由はどうであれ、蜜柑の無事をリボーンから聞いたスパナは安堵の表情を見せた。
と、その時。
「……あ。」
「お。」
煙が晴れてきたツナの背後を見て、スパナとリボーンは声をもらした。
ツナが振り向いたそこには……
探し求めていた、白く丸い装置が在った。
「ぐっ…」
「許すも許さぬもあるか!!貴様は仲間の手によって苦しみながら死ぬのだ!!」
幻覚で出来た仲間に首を絞められ、ゆっくりと地に落ちて行くツナ。
「…このままではやられるぞ。」
「だがこれじゃ手も足も出ねぇ………」
何も出来ずただ見つめるスパナとリボーンの横で、蜜柑はリングに火を灯した。
超爆発
「蜜柑、何をする気だ?」
「もう…勝敗はついたわ。」
「それって…」
スパナが何か言いかけた時、ツナが左手を伸ばして諭し始めた。
「イーピン、ランボ……いつまでも泣いてないでどいてくれよ。なっ、」
驚くことに、コクリと頷いて言われるがままに2人は離れたのだ。
そして…
「皆も、手を放してくれ……」
了平にラルに獄寺、雲雀に山本にクロームに草壁、そして檸檬も、スウッと離れて行く。
これには、幻騎士も驚愕する。
「ば…バカな!!霧の炎で練られた幻覚が俺の意志に背くなど!!」
「……どうなってるんだ…?」
「なるほどな、皆の手を良く見てみろ。」
「…はっ、凍ってる!!」
「これが見えてたんだな、蜜柑。」
「そうだけど、それだけじゃない。」
目を細めて言う蜜柑に、リボーンは疑問符を浮かべる。
「ボンゴレが、零地点突破・初代エディションを使うのは推測出来たハズよ…普段の幻騎士なら。」
「そうか!死ぬ気の炎で出来た幻覚なら凍らせることができる!!」
「手を凍らせちまえば首を絞めることができねーってワケだ。それに、時間も稼げたみてーだな。」
ゴアアッ、
-「ライトバーナー、炎圧再上昇…」
「あの炎の逆噴射!!」
「来るわね…あの技が。」
-「23万…24万…更ニ上昇!!レッドゾーン突入!!」
「に…20万オーバー?…嘘だろ?想定した最大出力を超えてる!!」
パソコンのディスプレイを見たスパナが目を丸くした。
同時に、蜜柑は右手のリングの炎を腰の匣に注入する。
「出てきて、ピグ。」
「キィッ!」
現れたマーモセットは蜜柑の意志をくみ取ったようで、数メートル離れた所に立つ。
「蜜柑、何を…」
「……準備よ。」
スパナに応急処置をしてもらったとは言え、全く動かない蜜柑の左腕。
再び開匣した蜜柑は、銃を右手だけに持った。
「お前も全力で来い!幻騎士!!」
「何を!?青二才が生意気な!!」
ツナの首から手を放し、ふわりと浮いていた檸檬にもその光景は見えていた。
体は幻覚で作られているが、精神は本物と繋がっているのだ。
『ツナ…』
こんなに近くに見えているのに、
何も出来ないなんて。
幻騎士の…ヘルリングの波長に引きずられて操られてしまってたなんて。
『…ごめんね……』
何も出来なくて。
結局助けられちゃって。
泣きだしそうになるあたしの耳にも、聞こえる。
-「レフトバーナー、23万…24万……レッドゾーン突入!!」
「コンタクトは大丈夫なのか!!」
「それよりボンゴレの体が……あの炎圧にもつのか…」
-「ゲージシンメトリー!!発射スタンバイ!!」
「おのれ!!今度こそ真っ二つにしてくれる!!」
幻騎士は4つの分身を作りだす。
ツナは臆せず真っ直ぐ技を放った。
X BURNER 超爆発!!!
(ハイパー イクスプロージョン)
2人の攻撃がぶつかり合い、
辺りには物凄い衝撃波。
そんな中…
ズガガガンッ!
「蜜柑っ…?」
「さようならスパナ。もう…会わないと良いわね。」
「……え、」
「ピグ、行くわよ。」
「ガアァーッ!!」
5発の銃弾を食らったピグは、そのサイズを人間の倍ほどに増幅させた。
「凄い…初めて見た……」
同時に、ツナの炎とぶつかっていた幻騎士の分身のうち、1つがヒビを作って割れていく。
「なあ!!?」
そして、それに続くように他の分身も。
蜜柑には、最初からその結末が読めていたかのようだった。
「おい蜜柑、何処に行くつもりだ。」
「……私はボンゴレと戦わない、憎んでいるのは姉さんだけだから。」
リボーンの質問に、蜜柑は答えならざる答えを返した。
そして、側に屈んだピグの肩に座る。
「蜜柑、まだウチ…」
「私も少し興味があったわ。スパナが私としたがっていた、機械の話。」
「覚えてた…」
「一応。」
短く答えた蜜柑は、ピグに指示した。
「終わったら、行くわよ。」
「ガァッ!」
その頭上では、決着が。
「おのれえぇえ!!!図に…乗るなよ……所詮貴様らなど…白蘭様…の……掌の上で…踊っているに過ぎぬの………ドワァアア!!!」
「ピグ、」
「ガアァッ!」
ツナの炎に完全に飲み込まれた幻騎士。
蜜柑とピグは危険を顧みずその方向へと突っ込んで行った。
「蜜柑っ…!」
「多分、大丈夫だ。蜜柑ならな。」
思わず叫んだスパナに、リボーンは静かに言った。
幻騎士が倒されたことにより、辺りに浮遊していた仲間たちは消えていく。
そんな中、檸檬はスッとツナの方へ手を伸ばした。
『ツナ…、』
「檸檬…!」
作られた幻覚がやはり本物の精神と繋がっていたと知り、ツナは目を見開く。
だが目の前の檸檬はやんわりと微笑んで。
『あり、がと…』
「あっ…」
『きっと、もうすぐ…会える、から……』
「檸檬っ!!」
パアッ、
次の瞬間、檸檬の姿もサラサラと消えて行った。
そして、幻騎士を飲み込んだツナの炎は奥の壁にぶち当たる。
バラバラと降って来たのは、幻覚を作りだしていた海牛。
同様に、瓦礫や砂埃も降って来る。
「これは……ウチ、死亡…」
丸くうずくまったスパナの傍に、ツナが咄嗟に着地して炎のバリケードを作った。
「………ありがとボンゴレ。」
「よくやったな、ツナ。もっとも、最後の力で離脱した幻騎士を見逃したのは気にくわねーが……仕方ねぇ。」
「あぁ…」
「蜜柑が匣兵器と共に連れてっちまったしな。」
「え、じゃあ蜜柑も無事…?」
「アイツは死なねーつもりだぞ、檸檬を殺さねー限りはな。」
理由はどうであれ、蜜柑の無事をリボーンから聞いたスパナは安堵の表情を見せた。
と、その時。
「……あ。」
「お。」
煙が晴れてきたツナの背後を見て、スパナとリボーンは声をもらした。
ツナが振り向いたそこには……
探し求めていた、白く丸い装置が在った。