未来編①
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「見透かす力…超直感。またボンゴレはウチの想像を上回って来た……」
パソコンをいじりながら、スパナは言う。
「ますます、そんな男の編み出したX BURNERの完成形を見てみたい!待ってろボンゴレ。」
その横では、ツナと死茎隊の戦闘が続行していた。
メカニック魂
「えぇい何してんだいあんた達!!あんなガキ1人に手間取って!!」
倒れている死茎隊に空中から怒鳴るアイリス。
「そーかい、燃え足りないんだね!!あんた達の研究の成果を見せつけといで!!」
「プルァ!!」
「フォオオ!!」
再び鞭で叩かれた4人は、その大きさを増し、立ちあがった。
その光景に、驚かざるを得ないツナ。
「こいつら相当タフだぞ。あれだけ喰らってんのに持ち直しやがった。」
「行きな!!」
アイリスの声を合図に4人が一斉にツナに攻撃を仕掛ける。
その腕をサッとかわしたツナ。
正攻法では消耗すると考え、1体の周りを超速で周り始めた。
「(Xストリーム!!!)」
「ルルル…」
物凄い風が起こり、真ん中にいた1体は異形となって倒れる。
「凄い……新技…」
「遠心力で器官が全部偏っちまったな。あれじゃ肉の塊だぞ。」
これで1体の動きを封じた、ハズだった。
「ええい何をやってんだい!!カス男が!!あんたらコレしか能がないんだよ!あたいはゴミはいらないよ!!」
「プルァア!!」
再びアイリスの鞭がふるわれると、彼は自ら形を取り戻し始める。
「甘いねぇボンゴレ!!こいつらは死なない限り戦い続けるよ!!」
「(何て奴だ……)」
---
-----
------------
同じ頃、匣兵器実験場。
幻騎士の攻撃を受け、吹っ飛ばされた雲雀は瓦礫に埋もれた。
「雲雀恭弥と言えど、小童では話にならん。」
瓦礫を押しのけて起き上がった雲雀は、心底気に食わない様子で。
ムスッと幻騎士を睨んだ。
---
-------
一方、その付近の部屋では…
檸檬が驚くのも、無理はなかった。
蜜柑は、自分の匣兵器であるピグに向かって、4発撃ったのである。
「私の匣兵器の心配なんて、してていいの?」
『え…?』
「ピグ、行くわよ。」
「キィーイッ!!」
『うそ…!』
撃たれて立ちあがったピグの大きさは、人間サイズに戻っていた。
さっきまでの小さい姿が、まるで嘘のように。
『まさか銃弾で……』
「喋る暇なんて、あげないわ。」
「キィッ!」
ピグの鋭い爪が、檸檬に襲いかかる。
何度も何度も避けてかわして、壁際に追いつめられる檸檬。
『(やばっ…)』
ズガガガ、
追い詰められた檸檬に、ここぞとばかりに迫る蜜柑の銃弾。
そして……
「(何処に…)」
『探す暇なんて、あげないよっ!』
蜜柑がその声に反応した時にはもう、檸檬に後ろを取られていた。
咄嗟に空間移動を利用したのである。
「うっ…!」
再び背後から蹴りを喰らった蜜柑は、真っ直ぐ壁に飛ばされる。
激突は免れない、かのように思われた。
ズガンッ、
「キイッ!」
飛ばされながらもピグに撃ち込んだ蜜柑。
するとピグは更に巨大化し、蜜柑を壁の衝突から守った。
『やっぱりその匣…』
「私の銃弾を受ければ受ける程、ピグは巨大化する……チャージ式肥大化プログラムよ。」
『なるほどね、プログラム自体が蜜柑の自作ってワケか。』
「えぇ。」
そこで、檸檬の脳裏にある不安が過る。
もしもこの技術が、ミルフィオーレ全体に普及していたら…
それこそとんでもない力になりうる。
同時に、疑問もあった。
『1つ、いい?』
「拒否すると言ったら?」
答えながら、蜜柑は檸檬に連射する。
それをかわしつつ、檸檬は言った。
『あたしは…リング戦で一時的にヴァリアーの雲の守護者になった。フゥ太君からも、当初は雲系リングをつけてたって聞いてる。』
「それが何?」
『隼人とビア姉さんも同じ波動が一番強かった……なのにどうして蜜柑はっ…!』
「ピグ、炎弾…」
「キィーッ!」
放たれる光球をナイフで止める檸檬。
そしてそのまま、それを自分のブーツに移す。
『“炎弾”は、あたしには効かないよ。』
「どうかしら。」
Fブーツで空中に浮く檸檬に、蜜柑は妖しい笑みを見せる。
その表情に疑問を持つ檸檬。
直後、背後から何かが迫るのを感じ取った。
『なっ…!』
「攻撃で大切なのは、強力な一打じゃないわ。」
『破壊の死ぬ気弾……追尾型!?』
即座に空間移動を使って逃げたものの、檸檬は膝をついた。
既に負っている右脇腹の傷が、徐々に痛みだしたのである。
「攻撃手段の多彩さこそ、重要なのよ。」
『そう…だったね……』
蜜柑が一定の間“追尾型”を出さなかった事により、檸檬の中でその存在が薄れていった。
それは時に無自覚の忘却となる。
そこに、意表をつくかのように再び使用する。
『ホント、ヤダな……』
「こうして私に捕らえられることが?」
『んーん…蜜柑と戦うことが。』
檸檬の言葉に、蜜柑はピクリと眉を動かした。
---
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-----------
「スパナ、コンタクトはどうだ?」
「あとちょっと……」
「待ってろツナ、例のブツはもうすぐ完成だ。完璧なX BURNERならそいつらだって…………!」
「甘い甘~~いバァ~~!!」
リボーンの台詞は、途中で途切れた。
ツナを横から襲ったのは、見覚えのある無数の針型の爆発物。
アイリスはしびれを切らしたかのように怒鳴る。
「遅いじゃないか!ジンジャー・ブレッド!!」
「お待たせ♪」
白い服に身を包み、箒を持った人物が現れた。
「気をつけろボンゴレ、そのジンジャーは本体じゃなく人形だ。あんたの超直感は効かない。」
「フフッ……スパナ、本当に裏切ってんの♪お節介は、死刑決定な♪」
ジンジャーの箒がスパナに向けられる。
「避けろスパナ!」
咄嗟に叫んだツナの目に映ったのは…
「ウチのメカニック魂を見くびるな。させると言ったら必ず完成させる。」
爆風の中から走って逃げて来た、スパナだった。
その手は走りながらもパソコンを操作し、コンタクトを完成に近づけている。
それを見たアイリス言う。
「アイツ妙なもん作ろうとしてるね。先にやっちまった方がいいよ、ジンジャー。」
「賛成♪♪」
「(まずい!!)」
戦闘要員ではないスパナを攻撃から守るために向かおうとするツナを、死茎隊の腕が捕らえる。
その間にも、スパナはジンジャーの爆発物に追い詰められて。
「ホラホ~ラ♪」
「……あと少し……」
「バイバイ、スパナ♪」
「出来た…!」
「スパナ、上だ!!」
リボーンの声に、天井を見上げるスパナ。
その直後……
ドォォン、
物凄い爆発が起こり、辺りには煙が立ち込めた。
「ハハハハ!これが裏切り者の末路だよ。ざまーみろってんだ!!」
高笑いするアイリス。
しかしツナには見えた。
スパナが腕だけを上げ、自分に向かって“ソレ”を投げたのが。
「させないよ♪」
「ボンゴレを捕まえな!!」
2つの攻撃を避けながら、ツナは受け取った。
すぐにコンタクトを入れ、ゆっくりと目を開く。
「眠るのはまだ早いぞ、スパナ。」
その視界は、調整の結果きちんとクリアになっていて。
「お前が見たがっていた完璧なX BURNERを、見せてやる。」
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同じ頃、匣兵器実験場付近。
「今更何を言ってるの?殺し合いは、生まれた時から私たち双子の運命…」
『だってさ、思い出すんだもん……』
項垂れていた檸檬は、スッと顔を上げる。
その眼光に、蜜柑は一瞬だけ肩を震わせた。
『あたしが一番“死んでた”頃を………CRAZY DANCERの狂った踊り方を。』
檸檬の手はしっかりと力強く、ナイフを握り直した。
パソコンをいじりながら、スパナは言う。
「ますます、そんな男の編み出したX BURNERの完成形を見てみたい!待ってろボンゴレ。」
その横では、ツナと死茎隊の戦闘が続行していた。
メカニック魂
「えぇい何してんだいあんた達!!あんなガキ1人に手間取って!!」
倒れている死茎隊に空中から怒鳴るアイリス。
「そーかい、燃え足りないんだね!!あんた達の研究の成果を見せつけといで!!」
「プルァ!!」
「フォオオ!!」
再び鞭で叩かれた4人は、その大きさを増し、立ちあがった。
その光景に、驚かざるを得ないツナ。
「こいつら相当タフだぞ。あれだけ喰らってんのに持ち直しやがった。」
「行きな!!」
アイリスの声を合図に4人が一斉にツナに攻撃を仕掛ける。
その腕をサッとかわしたツナ。
正攻法では消耗すると考え、1体の周りを超速で周り始めた。
「(Xストリーム!!!)」
「ルルル…」
物凄い風が起こり、真ん中にいた1体は異形となって倒れる。
「凄い……新技…」
「遠心力で器官が全部偏っちまったな。あれじゃ肉の塊だぞ。」
これで1体の動きを封じた、ハズだった。
「ええい何をやってんだい!!カス男が!!あんたらコレしか能がないんだよ!あたいはゴミはいらないよ!!」
「プルァア!!」
再びアイリスの鞭がふるわれると、彼は自ら形を取り戻し始める。
「甘いねぇボンゴレ!!こいつらは死なない限り戦い続けるよ!!」
「(何て奴だ……)」
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同じ頃、匣兵器実験場。
幻騎士の攻撃を受け、吹っ飛ばされた雲雀は瓦礫に埋もれた。
「雲雀恭弥と言えど、小童では話にならん。」
瓦礫を押しのけて起き上がった雲雀は、心底気に食わない様子で。
ムスッと幻騎士を睨んだ。
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一方、その付近の部屋では…
檸檬が驚くのも、無理はなかった。
蜜柑は、自分の匣兵器であるピグに向かって、4発撃ったのである。
「私の匣兵器の心配なんて、してていいの?」
『え…?』
「ピグ、行くわよ。」
「キィーイッ!!」
『うそ…!』
撃たれて立ちあがったピグの大きさは、人間サイズに戻っていた。
さっきまでの小さい姿が、まるで嘘のように。
『まさか銃弾で……』
「喋る暇なんて、あげないわ。」
「キィッ!」
ピグの鋭い爪が、檸檬に襲いかかる。
何度も何度も避けてかわして、壁際に追いつめられる檸檬。
『(やばっ…)』
ズガガガ、
追い詰められた檸檬に、ここぞとばかりに迫る蜜柑の銃弾。
そして……
「(何処に…)」
『探す暇なんて、あげないよっ!』
蜜柑がその声に反応した時にはもう、檸檬に後ろを取られていた。
咄嗟に空間移動を利用したのである。
「うっ…!」
再び背後から蹴りを喰らった蜜柑は、真っ直ぐ壁に飛ばされる。
激突は免れない、かのように思われた。
ズガンッ、
「キイッ!」
飛ばされながらもピグに撃ち込んだ蜜柑。
するとピグは更に巨大化し、蜜柑を壁の衝突から守った。
『やっぱりその匣…』
「私の銃弾を受ければ受ける程、ピグは巨大化する……チャージ式肥大化プログラムよ。」
『なるほどね、プログラム自体が蜜柑の自作ってワケか。』
「えぇ。」
そこで、檸檬の脳裏にある不安が過る。
もしもこの技術が、ミルフィオーレ全体に普及していたら…
それこそとんでもない力になりうる。
同時に、疑問もあった。
『1つ、いい?』
「拒否すると言ったら?」
答えながら、蜜柑は檸檬に連射する。
それをかわしつつ、檸檬は言った。
『あたしは…リング戦で一時的にヴァリアーの雲の守護者になった。フゥ太君からも、当初は雲系リングをつけてたって聞いてる。』
「それが何?」
『隼人とビア姉さんも同じ波動が一番強かった……なのにどうして蜜柑はっ…!』
「ピグ、炎弾…」
「キィーッ!」
放たれる光球をナイフで止める檸檬。
そしてそのまま、それを自分のブーツに移す。
『“炎弾”は、あたしには効かないよ。』
「どうかしら。」
Fブーツで空中に浮く檸檬に、蜜柑は妖しい笑みを見せる。
その表情に疑問を持つ檸檬。
直後、背後から何かが迫るのを感じ取った。
『なっ…!』
「攻撃で大切なのは、強力な一打じゃないわ。」
『破壊の死ぬ気弾……追尾型!?』
即座に空間移動を使って逃げたものの、檸檬は膝をついた。
既に負っている右脇腹の傷が、徐々に痛みだしたのである。
「攻撃手段の多彩さこそ、重要なのよ。」
『そう…だったね……』
蜜柑が一定の間“追尾型”を出さなかった事により、檸檬の中でその存在が薄れていった。
それは時に無自覚の忘却となる。
そこに、意表をつくかのように再び使用する。
『ホント、ヤダな……』
「こうして私に捕らえられることが?」
『んーん…蜜柑と戦うことが。』
檸檬の言葉に、蜜柑はピクリと眉を動かした。
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「スパナ、コンタクトはどうだ?」
「あとちょっと……」
「待ってろツナ、例のブツはもうすぐ完成だ。完璧なX BURNERならそいつらだって…………!」
「甘い甘~~いバァ~~!!」
リボーンの台詞は、途中で途切れた。
ツナを横から襲ったのは、見覚えのある無数の針型の爆発物。
アイリスはしびれを切らしたかのように怒鳴る。
「遅いじゃないか!ジンジャー・ブレッド!!」
「お待たせ♪」
白い服に身を包み、箒を持った人物が現れた。
「気をつけろボンゴレ、そのジンジャーは本体じゃなく人形だ。あんたの超直感は効かない。」
「フフッ……スパナ、本当に裏切ってんの♪お節介は、死刑決定な♪」
ジンジャーの箒がスパナに向けられる。
「避けろスパナ!」
咄嗟に叫んだツナの目に映ったのは…
「ウチのメカニック魂を見くびるな。させると言ったら必ず完成させる。」
爆風の中から走って逃げて来た、スパナだった。
その手は走りながらもパソコンを操作し、コンタクトを完成に近づけている。
それを見たアイリス言う。
「アイツ妙なもん作ろうとしてるね。先にやっちまった方がいいよ、ジンジャー。」
「賛成♪♪」
「(まずい!!)」
戦闘要員ではないスパナを攻撃から守るために向かおうとするツナを、死茎隊の腕が捕らえる。
その間にも、スパナはジンジャーの爆発物に追い詰められて。
「ホラホ~ラ♪」
「……あと少し……」
「バイバイ、スパナ♪」
「出来た…!」
「スパナ、上だ!!」
リボーンの声に、天井を見上げるスパナ。
その直後……
ドォォン、
物凄い爆発が起こり、辺りには煙が立ち込めた。
「ハハハハ!これが裏切り者の末路だよ。ざまーみろってんだ!!」
高笑いするアイリス。
しかしツナには見えた。
スパナが腕だけを上げ、自分に向かって“ソレ”を投げたのが。
「させないよ♪」
「ボンゴレを捕まえな!!」
2つの攻撃を避けながら、ツナは受け取った。
すぐにコンタクトを入れ、ゆっくりと目を開く。
「眠るのはまだ早いぞ、スパナ。」
その視界は、調整の結果きちんとクリアになっていて。
「お前が見たがっていた完璧なX BURNERを、見せてやる。」
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同じ頃、匣兵器実験場付近。
「今更何を言ってるの?殺し合いは、生まれた時から私たち双子の運命…」
『だってさ、思い出すんだもん……』
項垂れていた檸檬は、スッと顔を上げる。
その眼光に、蜜柑は一瞬だけ肩を震わせた。
『あたしが一番“死んでた”頃を………CRAZY DANCERの狂った踊り方を。』
檸檬の手はしっかりと力強く、ナイフを握り直した。