未来編①
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「あの男…」
「ああ、忘れっかよ……アイツは、」
ドアが開いた先に、檸檬が感じ取った波動の持ち主がいた。
「『電光のγ!!』」
「何か騒がしいと思ったら、お前らが来てたのか。何しに来てんだ?」
相変わらず余裕を含んだ笑みで話しかけるγ。
「のやろー…生きてやがったのか。」
『でもココって確か…』
「ああ、白い装置の部屋のハズだ!」
「……言われてみりゃあ…何だ?ココは……」
辺りを見回す獄寺。
その様子を見て、基地を壊しにでも来たのかとγは問う。
「なぁに、驚いてんのはお前らだけじゃない。俺は司令室に向かっていたんだ……お前らのいる展示室とは逆にあるな。」
『えっ…?』
「何!?」
「どうやらこの基地のおかしな構造は、この時の為にあったみてーだな。」
「おかしな構造?」
「てめー何言ってやがんだ!!」
獄寺がつっかかると、γはおおまかな事を話した。
この基地は実は立方体に区切る事が出来て、空洞の部屋が存在する。
よって立体パズルのように動かす事が可能だ、と。
VS.γ
「では、あの黒い部屋は空洞だったのか!!」
「…空洞の隙間に生えたカビも関係してんのか!?」
「(カビ…入江の晴の炎の“活性”が作用してんのか……)」
γは気に食わない、という表情を檸檬達に見せつつも、最後には眼光を鋭くして、
「この決闘には感謝する。」
と。
「これであの方に、報いられるってもんだ。」
『(あの方…?)』
「やはり黙って行かせてはくれないか…」
「行く気もねぇしな!!」
首を傾げる檸檬の横で、了平は呟き獄寺は身構える。
ところが、
「待て、タコ頭。」
「うるせっ…………うっ!」
『えぇっ!?』
了平はいつの間にか匣を開けていて、そこから飛び出した縄が獄寺を拘束した。
更に、肩を貸して立たせていた檸檬をその場に座らせる。
バランスが取れなくなりうつ伏せに倒れた獄寺は了平に向かって怒鳴る。
「てめっ、何のつもりだ!!」
「死ぬ気の炎で強化された縄だ。戦い終わったら解いてやる。」
「…まさか!!」
「中学生のお前達にはハンデがあってしかるべきだが、俺は単身で挑まなければ男が廃る。ココは任せておけ。」
爽やかな笑顔でそう言う了平に、獄寺は自分がサシで挑むと訴える。
が、了平はそれを拒絶した。
『了平さん、だったらあたしと隼人で…!』
「檸檬、先ほどの疲労はまだ抜けてないだろう。そこにいろ。」
『でもっ………うっ…』
立ち上がろうとするも、足に力が入らないままうずくまる檸檬。
その姿を見たγが不思議そうに問いかける。
「かの有名なDARQは、もうリタイア状態なのか?」
『う、うっさい…』
「檸檬、入江の炎は強いのか?」
『慣れるには、多少の時間が……』
息を落ち着かせながら、檸檬は了平に答える。
今、その体を苦しめているのは入江の炎エネルギーに包まれている部屋そのものだった。
檸檬にとっては部屋全体が強い波長でコーティングされているようなもの。
強い波長が終始流れ込むその状況こそが、檸檬に負担を与えていた。
檸檬の返答を聞いた了平は、真剣な目で言った。
「やはり、お前達ではまだ勝てまい。だからこそ俺が出る。」
「ほう…まるで自分なら勝てるとでも言いたげだな、晴の守護者・笹川了平。」
話しかけられ視線を移す了平に、γは続けた。
「言っておくが、今の俺には雲雀恭弥を2人引っ張ってこようが勝てねぇぜ。」
『な、何言ってるの!?恭弥が2人いたら、貴方が10人いたって適わないもん!!』
思わず反発した檸檬を見て、γは眉間に皺を寄せた。
「ダーク……チッ、お前の顔を見るだけで苛つくぜ。」
『え?』
「瓜二つのヤツを思い出してな。」
『……まさか、蜜柑が何か…?』
「どーだかな。何にせよお前は生け捕り、他のヤツはリングと匣を置いてってもらう。」
「大した自信だな、何を根拠に言っておる。」
「女神が…微笑んだのさ。」
言いながら、お互いがリングに炎を灯した。
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「お~~~いつつつ…」
基地の酷い揺れにより、スパナの部屋ではドラム缶が転がっていた。
頭をぶつけたツナは、そのドラム缶達の真ん中で縮こまる。
ところが、蜜柑は何事も無かったかのように同じ場所に立っていた。
スパナはツナと同じように、激しい揺れで体勢を崩したようだ。
「酷い揺れだったな…」
「そうね。」
「今の、地震……?(皆、大丈夫だったかな…)」
不安になりながらも、ツナは蜜柑を見上げた。
何かを考えて、決意したように中指のリングに炎を灯す。
「なっ…!」
「……何か?」
「あ、えと、俺と同じ色…だったから……」
ツナの返答に、蜜柑は興味が無いとでも言うようにそっぽを向き、腰にあった匣を1つ開匣した。
出て来たのは、先ほどスパナの部屋に行く際に道案内をした、半分機械のような姿の小さい猿。
「スパナ、一瞬ドア開けてくれる?」
「ああ、構わないよ。」
「見て来て頂戴、“マー”。」
「キィッ!」
蜜柑の指示に一声鳴いて、猿はドアの隙間から飛び出して行った。
一連の動作を見たツナは、蜜柑に尋ねた。
「あの…何を調べるんですか?」
「……動いたから。」
「え?」
「基地が動いたの、分からなかった?大体のブロックは記憶してある。あとはマーが映す情報を見て、どう動いたかを解くだけ。」
淡々と答えた蜜柑は、ツナから視線を逸らして真正面を見た。
「蜜柑さん…?」
「あ、それって。」
「やっぱり知ってるのね、スパナも。」
「え?え?」
蜜柑とスパナの会話の意味が分からず、ツナは混乱するばかり。
「うん、ウチもそのコンタクトは便利だと思うから。」
「網膜の乾燥が難点だけど。」
「なるほど…」
スパナは顎に手を当て頷いた。
「そのコンタクト、蜜柑の匣と連動してるのか?」
「ええ、マーの映したものを私も見る為に。」
「じゃあ、そっちのイヤホンも?」
「同じよ。」
「凄いな、やっぱり蜜柑も頭がいい。」
目をキラキラさせるスパナに、蜜柑は「貴方も」と返す。
「理解力が高い人間と話すのは、嫌いじゃないわ。」
「ありがとう、蜜柑。」
ここで蜜柑は小型マイクを取り出し、マーに戻るよう指示する。
すると、数秒と掛からないうちにマーは蜜柑の元に戻って来た。
「だいぶ動いたみたいね。」
「キイッ!」
鳴きながら、マーは自ら匣に戻る。
そして蜜柑も、スパナに向かって言った。
「じゃあ、私はもう行くわ。」
「蜜柑、動いたって基地が?」
「ええそうよ。恐らく、ボンゴレが持っている携帯情報端末はもう無意味でしょうね。」
「えっ!?」
所持品が何故分かったのか、という疑問を思い切り表情に出すツナを見て、蜜柑は言った。
「敵のアジトに地図無しで潜入する愚者ではないでしょうから。」
「はぁ…」
「じゃあ蜜柑、またいつか。」
「………ええ。」
スパナが開いたドアの外へ、蜜柑は姿を消した。
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漢我流を出し、晴のFシューズにより宙に飛んだ了平。
そして、一気に炎を噴射し下方にいるγに向かって行く。
「行くぞ!!極限イングラム!!!」
コンテナの付近から、砂埃が起こる。
「やったのか…?」
『ううん、上に…!』
檸檬と獄寺が見上げた先から、γの声。
「コンテナを破壊できなかった事は気にしなくて良い。トレーニング用の部屋だからな、ちいっと頑丈に出来てんだ。」
彼もまた、自身のFシューズに雷の炎を灯し、飛んでいた。
そして、その口元を緩ませる。
「俺の番だ………ショットプラズマ!」
「(あの技だ!!)」
「(これが獄寺と山本の言っていた、ショットプラズマ!!)」
了平は咄嗟にコンテナの後ろに回り込む。
ショットプラズマは球に帯電させていた電気を地中でスパークさせる技。
本来なら回避可能な状況なのだが…
「おい、誰の入れ知恵か知らねーが、その避け方じゃ間に合わないぜ。」
『あっ…!』
瞬時に空中に浮上するビリヤードの球。
そして、
「エレクトリック・タワー!」
「な!!」
『空中での放電!?』
複数の球に囲われた空間に、夥しい電流が流された。
獄寺と檸檬の目には、コンテナの向こうから吹き出す血が見える。
「芝生!!!」
『了平さんっ!!!』
空中から了平が倒れる姿を見たγは、得意気に言った。
「前に会った時の俺とは違うんだ、生憎な。」
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蜜柑が帰った後、スパナはツナに言った。
「じゃあ、ハイパーモードになってよ。」
「ええ!?」
「実際やって試すから。」
「えっ、いや…でも!ハイパーモードになったら…俺、逃げちゃえると思うんですが…」
「逃げてどーすんの?うちの連中は強い。次は殺されるぞ。さっき蜜柑が見逃したのもラッキーだったんだ。」
スパナの言葉に思わず詰まったツナ。
すると、どこからともなく第3者の声が。
「スパナの言う事も一理あるな。X BURNERを完成させないと、この先厳しいかもしんねぇ。」
「わ、分かったって!!………ん?」
ついいつもの調子で返事をしたツナは、ふと気がつき振り返る。
そして、目を丸くした。
「……え!?」
「ただし、あまり時間はねーがな。」
「リボーン!!?」
ボンゴレアジトにいるはずの家庭教師が、そこにいた。
「ああ、忘れっかよ……アイツは、」
ドアが開いた先に、檸檬が感じ取った波動の持ち主がいた。
「『電光のγ!!』」
「何か騒がしいと思ったら、お前らが来てたのか。何しに来てんだ?」
相変わらず余裕を含んだ笑みで話しかけるγ。
「のやろー…生きてやがったのか。」
『でもココって確か…』
「ああ、白い装置の部屋のハズだ!」
「……言われてみりゃあ…何だ?ココは……」
辺りを見回す獄寺。
その様子を見て、基地を壊しにでも来たのかとγは問う。
「なぁに、驚いてんのはお前らだけじゃない。俺は司令室に向かっていたんだ……お前らのいる展示室とは逆にあるな。」
『えっ…?』
「何!?」
「どうやらこの基地のおかしな構造は、この時の為にあったみてーだな。」
「おかしな構造?」
「てめー何言ってやがんだ!!」
獄寺がつっかかると、γはおおまかな事を話した。
この基地は実は立方体に区切る事が出来て、空洞の部屋が存在する。
よって立体パズルのように動かす事が可能だ、と。
VS.γ
「では、あの黒い部屋は空洞だったのか!!」
「…空洞の隙間に生えたカビも関係してんのか!?」
「(カビ…入江の晴の炎の“活性”が作用してんのか……)」
γは気に食わない、という表情を檸檬達に見せつつも、最後には眼光を鋭くして、
「この決闘には感謝する。」
と。
「これであの方に、報いられるってもんだ。」
『(あの方…?)』
「やはり黙って行かせてはくれないか…」
「行く気もねぇしな!!」
首を傾げる檸檬の横で、了平は呟き獄寺は身構える。
ところが、
「待て、タコ頭。」
「うるせっ…………うっ!」
『えぇっ!?』
了平はいつの間にか匣を開けていて、そこから飛び出した縄が獄寺を拘束した。
更に、肩を貸して立たせていた檸檬をその場に座らせる。
バランスが取れなくなりうつ伏せに倒れた獄寺は了平に向かって怒鳴る。
「てめっ、何のつもりだ!!」
「死ぬ気の炎で強化された縄だ。戦い終わったら解いてやる。」
「…まさか!!」
「中学生のお前達にはハンデがあってしかるべきだが、俺は単身で挑まなければ男が廃る。ココは任せておけ。」
爽やかな笑顔でそう言う了平に、獄寺は自分がサシで挑むと訴える。
が、了平はそれを拒絶した。
『了平さん、だったらあたしと隼人で…!』
「檸檬、先ほどの疲労はまだ抜けてないだろう。そこにいろ。」
『でもっ………うっ…』
立ち上がろうとするも、足に力が入らないままうずくまる檸檬。
その姿を見たγが不思議そうに問いかける。
「かの有名なDARQは、もうリタイア状態なのか?」
『う、うっさい…』
「檸檬、入江の炎は強いのか?」
『慣れるには、多少の時間が……』
息を落ち着かせながら、檸檬は了平に答える。
今、その体を苦しめているのは入江の炎エネルギーに包まれている部屋そのものだった。
檸檬にとっては部屋全体が強い波長でコーティングされているようなもの。
強い波長が終始流れ込むその状況こそが、檸檬に負担を与えていた。
檸檬の返答を聞いた了平は、真剣な目で言った。
「やはり、お前達ではまだ勝てまい。だからこそ俺が出る。」
「ほう…まるで自分なら勝てるとでも言いたげだな、晴の守護者・笹川了平。」
話しかけられ視線を移す了平に、γは続けた。
「言っておくが、今の俺には雲雀恭弥を2人引っ張ってこようが勝てねぇぜ。」
『な、何言ってるの!?恭弥が2人いたら、貴方が10人いたって適わないもん!!』
思わず反発した檸檬を見て、γは眉間に皺を寄せた。
「ダーク……チッ、お前の顔を見るだけで苛つくぜ。」
『え?』
「瓜二つのヤツを思い出してな。」
『……まさか、蜜柑が何か…?』
「どーだかな。何にせよお前は生け捕り、他のヤツはリングと匣を置いてってもらう。」
「大した自信だな、何を根拠に言っておる。」
「女神が…微笑んだのさ。」
言いながら、お互いがリングに炎を灯した。
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「お~~~いつつつ…」
基地の酷い揺れにより、スパナの部屋ではドラム缶が転がっていた。
頭をぶつけたツナは、そのドラム缶達の真ん中で縮こまる。
ところが、蜜柑は何事も無かったかのように同じ場所に立っていた。
スパナはツナと同じように、激しい揺れで体勢を崩したようだ。
「酷い揺れだったな…」
「そうね。」
「今の、地震……?(皆、大丈夫だったかな…)」
不安になりながらも、ツナは蜜柑を見上げた。
何かを考えて、決意したように中指のリングに炎を灯す。
「なっ…!」
「……何か?」
「あ、えと、俺と同じ色…だったから……」
ツナの返答に、蜜柑は興味が無いとでも言うようにそっぽを向き、腰にあった匣を1つ開匣した。
出て来たのは、先ほどスパナの部屋に行く際に道案内をした、半分機械のような姿の小さい猿。
「スパナ、一瞬ドア開けてくれる?」
「ああ、構わないよ。」
「見て来て頂戴、“マー”。」
「キィッ!」
蜜柑の指示に一声鳴いて、猿はドアの隙間から飛び出して行った。
一連の動作を見たツナは、蜜柑に尋ねた。
「あの…何を調べるんですか?」
「……動いたから。」
「え?」
「基地が動いたの、分からなかった?大体のブロックは記憶してある。あとはマーが映す情報を見て、どう動いたかを解くだけ。」
淡々と答えた蜜柑は、ツナから視線を逸らして真正面を見た。
「蜜柑さん…?」
「あ、それって。」
「やっぱり知ってるのね、スパナも。」
「え?え?」
蜜柑とスパナの会話の意味が分からず、ツナは混乱するばかり。
「うん、ウチもそのコンタクトは便利だと思うから。」
「網膜の乾燥が難点だけど。」
「なるほど…」
スパナは顎に手を当て頷いた。
「そのコンタクト、蜜柑の匣と連動してるのか?」
「ええ、マーの映したものを私も見る為に。」
「じゃあ、そっちのイヤホンも?」
「同じよ。」
「凄いな、やっぱり蜜柑も頭がいい。」
目をキラキラさせるスパナに、蜜柑は「貴方も」と返す。
「理解力が高い人間と話すのは、嫌いじゃないわ。」
「ありがとう、蜜柑。」
ここで蜜柑は小型マイクを取り出し、マーに戻るよう指示する。
すると、数秒と掛からないうちにマーは蜜柑の元に戻って来た。
「だいぶ動いたみたいね。」
「キイッ!」
鳴きながら、マーは自ら匣に戻る。
そして蜜柑も、スパナに向かって言った。
「じゃあ、私はもう行くわ。」
「蜜柑、動いたって基地が?」
「ええそうよ。恐らく、ボンゴレが持っている携帯情報端末はもう無意味でしょうね。」
「えっ!?」
所持品が何故分かったのか、という疑問を思い切り表情に出すツナを見て、蜜柑は言った。
「敵のアジトに地図無しで潜入する愚者ではないでしょうから。」
「はぁ…」
「じゃあ蜜柑、またいつか。」
「………ええ。」
スパナが開いたドアの外へ、蜜柑は姿を消した。
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漢我流を出し、晴のFシューズにより宙に飛んだ了平。
そして、一気に炎を噴射し下方にいるγに向かって行く。
「行くぞ!!極限イングラム!!!」
コンテナの付近から、砂埃が起こる。
「やったのか…?」
『ううん、上に…!』
檸檬と獄寺が見上げた先から、γの声。
「コンテナを破壊できなかった事は気にしなくて良い。トレーニング用の部屋だからな、ちいっと頑丈に出来てんだ。」
彼もまた、自身のFシューズに雷の炎を灯し、飛んでいた。
そして、その口元を緩ませる。
「俺の番だ………ショットプラズマ!」
「(あの技だ!!)」
「(これが獄寺と山本の言っていた、ショットプラズマ!!)」
了平は咄嗟にコンテナの後ろに回り込む。
ショットプラズマは球に帯電させていた電気を地中でスパークさせる技。
本来なら回避可能な状況なのだが…
「おい、誰の入れ知恵か知らねーが、その避け方じゃ間に合わないぜ。」
『あっ…!』
瞬時に空中に浮上するビリヤードの球。
そして、
「エレクトリック・タワー!」
「な!!」
『空中での放電!?』
複数の球に囲われた空間に、夥しい電流が流された。
獄寺と檸檬の目には、コンテナの向こうから吹き出す血が見える。
「芝生!!!」
『了平さんっ!!!』
空中から了平が倒れる姿を見たγは、得意気に言った。
「前に会った時の俺とは違うんだ、生憎な。」
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蜜柑が帰った後、スパナはツナに言った。
「じゃあ、ハイパーモードになってよ。」
「ええ!?」
「実際やって試すから。」
「えっ、いや…でも!ハイパーモードになったら…俺、逃げちゃえると思うんですが…」
「逃げてどーすんの?うちの連中は強い。次は殺されるぞ。さっき蜜柑が見逃したのもラッキーだったんだ。」
スパナの言葉に思わず詰まったツナ。
すると、どこからともなく第3者の声が。
「スパナの言う事も一理あるな。X BURNERを完成させないと、この先厳しいかもしんねぇ。」
「わ、分かったって!!………ん?」
ついいつもの調子で返事をしたツナは、ふと気がつき振り返る。
そして、目を丸くした。
「……え!?」
「ただし、あまり時間はねーがな。」
「リボーン!!?」
ボンゴレアジトにいるはずの家庭教師が、そこにいた。