未来編①
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ツナの炎とキング・モスカの炎がぶつかり合う。
体をぶれさせながらも、その純粋な炎によりツナはモスカを堕とせた。
しかし、その炎圧に自分でも耐えきれず……
決着
「………負けた。」
モスカの操縦をしていたスパナは、拳銃を手に取り中から出て来た。
「キング・モスカをあそこまで破壊するなんて、何て凄い技だ……だが、これは…」
上を見れば、壁に大きく出来た人型のくぼみ。
そしてその真下に…
「…未完成のようだね。」
力尽きたかのように倒れたツナの姿があった。
スパナはゆっくりとその場にしゃがむ。
「任務は迎撃……」
手にしていた拳銃が、向けられた。
「さいなら。」
---
------
------------
「聞こえたか?」
先ほどのダクトを抜け、再び裏道を進んでいた檸檬達。
不意に獄寺が無線に手を当て、3人にそう尋ねた。
「どうした、タコ頭!?」
「リボーンさんの声がした…」
「あ…もしかして無線の雑音ぽいやつか?」
「ああ、間違いねぇ!!」
ハッキリ答える獄寺に、了平は「でかした」と。
恐らく警備システムを破壊したことで通信妨害がなくなったのだ、と。
しかし、その中で檸檬は1人、眉を寄せていた。
「どした?檸檬。」
『うん、ちょっと……』
山本に微笑を見せてから、不安そうに元来た道の方……ツナが戦っているであろう方向み目をやる。
それを見た獄寺はハッとした。
「まさか10代目に良くないことが!!」
「待てぃっ!!」
「おっと獄寺!!」
「ぐわっ!」
走り出そうとした獄寺に、ラルを背負った了平と、山本が抑えるように乗る。
「10代目にもしもの事があったら……そうだろ!?檸檬!」
『え?あ、うん……』
潰されながらも呼びかけた獄寺は、檸檬の躊躇いがちな返事に疑問を抱いた。
「おい、どーかしたのか檸檬…」
『さっき、ね……』
了平と山本が退いて、起き上がれた獄寺。
3人は未だ向こうを見つめる檸檬の言葉に耳を傾ける。
『大きなエネルギーのぶつかり合いが…あった……』
「何っ!?」
『ちょうど、ノイズの直後だったと思う。』
安否確認に行けない悔しさを、拳を握って表す檸檬。
しかし、急に頭を左右に振って、笑顔で振り向く。
『でもツナなら大丈夫だよねっ!さっきのノイズも、リボーンがツナにアドバイスしたんだよ、きっと。だったらツナが負けるワケない。』
「ああ!」
「うむ。」
「そ、そーだな…」
『やっと地下12階まで来れたんだし、あたし達は進まなくちゃ。』
檸檬の言葉に皆が頷いた後、獄寺はふと了平に背負われているラルを見る。
「どうだ?ラル・ミルチは。」
「ああ、変わりはない……意識を失ったままだ…。」
『ラル……』
ラルを早く休ませる為にも、一刻も早く目的地へ。
「あと20分というところか…、最初の標的・例の白くて丸い装置までは。」
---
------
----------
その頃、通信指令室にて。
「どうなんだ?スパナからの連絡はあったか?」
「未だありません。しかし、用水路での爆発が確認されています。」
「……戦闘だな!?誰とだ!?」
「分かりません、強制的にモニター通信を開きましょうか?」
「………いや、いい。」
ペットボトルを置きながら、入江は言う。
気が散るのを防ぐために戦闘中はスパナへの通信しないようにしている、と。
「それに、ピンチの時も終わった後にも、何かしら知らせが来るハズだ。」
「(知らせ、ね……)」
入江とチェルベッロ2人から少し離れた場所で、蜜柑はその会話を聞いていた。
そして、チェルベッロが予想した敵の破壊対象と、対策シュミレーションにも耳を傾ける。
「確認された敵の人数は6名。」
彼女達の予想では、敵の向かう先はメインコンピュータールーム、通信指令室、入江の研究室という順らしい。
「ですが、我々はどれもボンゴレの手に落とすつもりはありません。」
「ん?あぁ…そうだな。」
「そこで戦力を3点に分け、それぞれに配備し警護する事を提案します。」
敵が集中していた場合はその場に向かわせる、という作戦だ。
謹慎中のアフェランドラ隊も、大きな戦力になる為、加わる事になった。
「では、現在基地にいるC++ランク以上の戦士をリストアップします。」
第3部隊、電光のγ…ブラックスペル
同じく、嵐炎の太猿…ブラックスペル
第12部隊、妖花アイリス・へプバーン及び死茎隊…ホワイトスペル
第8部隊、魔導師の人形ジンジャー・ブレッド…ホワイトスペル
第7部隊、白の殺戮者バイシャナ…ホワイトスペル
第9部隊、鬼熊使いニゲラ・ベアバンクル…ブラックスペル
「そして幻騎士、ブラックスペル。」
「残るは……」
チェルベッロの1人が、蜜柑の方を向く。
その視線に気付き、蜜柑は軽く首を傾けた。
「……あら、私も含まれるの。」
「はい。本部パフィオペディラム所属、LIGHT・雨宮蜜柑様。」
「まさか、蜜柑さんまで3つの配置に組み込むんじゃ……!」
「それは致しません。蜜柑様は限定的な状況においての戦力ですので。」
その返答に、入江は安心したように一息つく。
しかし、研究室の配置を聞いた途端、再び血相を変えた。
「あの男を野放しにするな!!静止する力が必要だ。」
「(バイシャナの、危険な匣…?)」
「では、幻騎士を研究室に向かわせます。」
「そうしてくれ。」
研究室で何かあってはシャレにならない、
そう考える入江の微妙な表情を、蜜柑は無言で見つめていた。
まるで、その奥を探るように。
---
------
----------
「フーッ、ダクトは細くて適わんな。」
「お疲れっス!次に横切る展示室ってのは広いっスよ。」
『あ…!』
了平と檸檬は同時に身を震わせて唇に人差し指を当てる。
そう、次に横切る展示室の扉の前で、既に敵の気配を察知したのだ。
「(気付かれてんな…)」
「(行くぜ、)」
山本と獄寺が武器を構えながらバッと飛び出した。
が、しかし、
「はがあっ!」
現れたのは、血を流し既にダメージを負った男。
「あれ程…とは……俺の…熊が……」
「なっ、何だコイツ!」
『熊、って…?』
ワケが分からず混乱する獄寺、山本、檸檬。
ただ了平は、倒れた男の入れ墨を見て言った。
「コイツは鬼熊使いのニゲラ・ベアバンクル!」
『ミルフィオーレの人…!?』
すると、その部屋の奥から、年配の男の声。
「待っておったぞ。」
一斉にそちらを向いた檸檬達の前に、白いターバンを身につけ絨毯に乗る人物が。
「我…所望す……」
体をぶれさせながらも、その純粋な炎によりツナはモスカを堕とせた。
しかし、その炎圧に自分でも耐えきれず……
決着
「………負けた。」
モスカの操縦をしていたスパナは、拳銃を手に取り中から出て来た。
「キング・モスカをあそこまで破壊するなんて、何て凄い技だ……だが、これは…」
上を見れば、壁に大きく出来た人型のくぼみ。
そしてその真下に…
「…未完成のようだね。」
力尽きたかのように倒れたツナの姿があった。
スパナはゆっくりとその場にしゃがむ。
「任務は迎撃……」
手にしていた拳銃が、向けられた。
「さいなら。」
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「聞こえたか?」
先ほどのダクトを抜け、再び裏道を進んでいた檸檬達。
不意に獄寺が無線に手を当て、3人にそう尋ねた。
「どうした、タコ頭!?」
「リボーンさんの声がした…」
「あ…もしかして無線の雑音ぽいやつか?」
「ああ、間違いねぇ!!」
ハッキリ答える獄寺に、了平は「でかした」と。
恐らく警備システムを破壊したことで通信妨害がなくなったのだ、と。
しかし、その中で檸檬は1人、眉を寄せていた。
「どした?檸檬。」
『うん、ちょっと……』
山本に微笑を見せてから、不安そうに元来た道の方……ツナが戦っているであろう方向み目をやる。
それを見た獄寺はハッとした。
「まさか10代目に良くないことが!!」
「待てぃっ!!」
「おっと獄寺!!」
「ぐわっ!」
走り出そうとした獄寺に、ラルを背負った了平と、山本が抑えるように乗る。
「10代目にもしもの事があったら……そうだろ!?檸檬!」
『え?あ、うん……』
潰されながらも呼びかけた獄寺は、檸檬の躊躇いがちな返事に疑問を抱いた。
「おい、どーかしたのか檸檬…」
『さっき、ね……』
了平と山本が退いて、起き上がれた獄寺。
3人は未だ向こうを見つめる檸檬の言葉に耳を傾ける。
『大きなエネルギーのぶつかり合いが…あった……』
「何っ!?」
『ちょうど、ノイズの直後だったと思う。』
安否確認に行けない悔しさを、拳を握って表す檸檬。
しかし、急に頭を左右に振って、笑顔で振り向く。
『でもツナなら大丈夫だよねっ!さっきのノイズも、リボーンがツナにアドバイスしたんだよ、きっと。だったらツナが負けるワケない。』
「ああ!」
「うむ。」
「そ、そーだな…」
『やっと地下12階まで来れたんだし、あたし達は進まなくちゃ。』
檸檬の言葉に皆が頷いた後、獄寺はふと了平に背負われているラルを見る。
「どうだ?ラル・ミルチは。」
「ああ、変わりはない……意識を失ったままだ…。」
『ラル……』
ラルを早く休ませる為にも、一刻も早く目的地へ。
「あと20分というところか…、最初の標的・例の白くて丸い装置までは。」
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その頃、通信指令室にて。
「どうなんだ?スパナからの連絡はあったか?」
「未だありません。しかし、用水路での爆発が確認されています。」
「……戦闘だな!?誰とだ!?」
「分かりません、強制的にモニター通信を開きましょうか?」
「………いや、いい。」
ペットボトルを置きながら、入江は言う。
気が散るのを防ぐために戦闘中はスパナへの通信しないようにしている、と。
「それに、ピンチの時も終わった後にも、何かしら知らせが来るハズだ。」
「(知らせ、ね……)」
入江とチェルベッロ2人から少し離れた場所で、蜜柑はその会話を聞いていた。
そして、チェルベッロが予想した敵の破壊対象と、対策シュミレーションにも耳を傾ける。
「確認された敵の人数は6名。」
彼女達の予想では、敵の向かう先はメインコンピュータールーム、通信指令室、入江の研究室という順らしい。
「ですが、我々はどれもボンゴレの手に落とすつもりはありません。」
「ん?あぁ…そうだな。」
「そこで戦力を3点に分け、それぞれに配備し警護する事を提案します。」
敵が集中していた場合はその場に向かわせる、という作戦だ。
謹慎中のアフェランドラ隊も、大きな戦力になる為、加わる事になった。
「では、現在基地にいるC++ランク以上の戦士をリストアップします。」
第3部隊、電光のγ…ブラックスペル
同じく、嵐炎の太猿…ブラックスペル
第12部隊、妖花アイリス・へプバーン及び死茎隊…ホワイトスペル
第8部隊、魔導師の人形ジンジャー・ブレッド…ホワイトスペル
第7部隊、白の殺戮者バイシャナ…ホワイトスペル
第9部隊、鬼熊使いニゲラ・ベアバンクル…ブラックスペル
「そして幻騎士、ブラックスペル。」
「残るは……」
チェルベッロの1人が、蜜柑の方を向く。
その視線に気付き、蜜柑は軽く首を傾けた。
「……あら、私も含まれるの。」
「はい。本部パフィオペディラム所属、LIGHT・雨宮蜜柑様。」
「まさか、蜜柑さんまで3つの配置に組み込むんじゃ……!」
「それは致しません。蜜柑様は限定的な状況においての戦力ですので。」
その返答に、入江は安心したように一息つく。
しかし、研究室の配置を聞いた途端、再び血相を変えた。
「あの男を野放しにするな!!静止する力が必要だ。」
「(バイシャナの、危険な匣…?)」
「では、幻騎士を研究室に向かわせます。」
「そうしてくれ。」
研究室で何かあってはシャレにならない、
そう考える入江の微妙な表情を、蜜柑は無言で見つめていた。
まるで、その奥を探るように。
---
------
----------
「フーッ、ダクトは細くて適わんな。」
「お疲れっス!次に横切る展示室ってのは広いっスよ。」
『あ…!』
了平と檸檬は同時に身を震わせて唇に人差し指を当てる。
そう、次に横切る展示室の扉の前で、既に敵の気配を察知したのだ。
「(気付かれてんな…)」
「(行くぜ、)」
山本と獄寺が武器を構えながらバッと飛び出した。
が、しかし、
「はがあっ!」
現れたのは、血を流し既にダメージを負った男。
「あれ程…とは……俺の…熊が……」
「なっ、何だコイツ!」
『熊、って…?』
ワケが分からず混乱する獄寺、山本、檸檬。
ただ了平は、倒れた男の入れ墨を見て言った。
「コイツは鬼熊使いのニゲラ・ベアバンクル!」
『ミルフィオーレの人…!?』
すると、その部屋の奥から、年配の男の声。
「待っておったぞ。」
一斉にそちらを向いた檸檬達の前に、白いターバンを身につけ絨毯に乗る人物が。
「我…所望す……」