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珍しく任務のない、
ある昼下がり。
みんなでゆったり寛いでおりました。
トランプ大会
バンッ!
突然開かれる談話室のドア。
「う"お"ぉい!暇だぞぉ!!」
間。
「突然やって来て何を言い出すかと思えば……」
レヴィがため息をつく。
「前にも同じ事あったわねぇん。」
ルッスーリアがクッキーに手を伸ばす。
それをペチッと叩くマーモン。
「僕のだよ。」
あたしとベルは折り紙をやっていた。
『ここは、こう折るの。』
「こう?」
『そうそう!で、ここはこうして…』
「こう!」
『そうそう!ベル、器用だねー♪』
「うしし♪だって俺、王子だもん。」
それをジーッと見るスクアーロ。
「な、何作ってんだぁ?」
『ん?ベルがね、鶴の折り方教えてって言うから。』
檸檬の言葉に疑問符を浮かべるスクアーロに、ベルは言った。
「ししっ♪スクアーロに真っ黒な千羽鶴折ってやろーと思って。」
「う"お"ぉい!いつ俺が怪我をしたぁ!?いつ俺が入院したぁ!!?」
「え?これから俺が切り刻むんだよ。」
「う"お"ぉい!!ふざけんなぁ!!」
『ベル!あたしはてっきりアロちゃんが今現在入院生活まっただ中なんだと思ってたよ!』
「それも違ぇ!!」
すると、それまでルッスーリアとクッキーの取り合いをしていたマーモンが口を開く。
「スクアーロ、いいものがあるよ。」
「んん?」
「ちょっと待っててよ。」
クッキーの袋を持って、マーモンは部屋を出て行く。
アロちゃんはドカッと椅子に座った。
「そんなにカリカリしないで。ほら、紅茶よ。」
「けっ。」
ルッスーリアが差し出した紅茶を、ガバッと飲んだ。
数分後。
「はい、スクアーロ。」
「何だぁ?」
それは、随分とホコリをかぶっていた。
小さな箱。何の箱かは謎だが。
「部屋の奥にしまってあったんだ。遊びに使うらしいよ。」
「らしいって………う"お"ぉい。」
手の平サイズのその箱の、ホコリをパパッと払ってみる。
すると…
「トランプだぁ?」
『えっ!?』
飛びついたのは檸檬だった。
折り紙を放置し、スクアーロの方に駆け寄る。
『うわーっ!あたし、トランプ大好きなんだよねーっ!!』
「そ、そうなのかぁ?」
『うんっ!』
にっこりと笑う檸檬に、ドキリとするスクアーロ。
すると、
「じゃぁ、やってみねぇ?」
既に黒い鶴を1羽折ったベルが。
「そうしましょうか。」
紅茶を啜っていたルッスーリアも。
「暇だしな。」
窓の外を眺めていたレヴィも。
「僕もやるよ。トランプなんて、久しぶりだからね。」
クッキーの袋を抱えるマーモンも。
そして……
「早く丸くなって座れ。」
我らがボスはもう既にやる気満々。
こうして、ヴァリアー幹部7人(モスカ除く)でのトランプ大会が始まった。
「何をやるんだい?」
「ババ抜きなんてどうかしら?」
「おいカス、配れ。」
「何で俺なんだぁ!!?」
と言いつつ、配り始めるスクアーロ。
やはりやる気満々らしい。
そして…
「終わったぜぇ!」
『ご苦労様、アロちゃん♪』
「あぁ…///」
檸檬は手札を見て、満足そうに笑った。
『(なかなかいいの揃ってんじゃん♪)』
ポイ、ポイ、とペアを捨てる檸檬と反対に、スクアーロは自分の手札をずっと見つめていた。
「スクアーロ、そんなにトランプが好きなのかい?」
マーモンが意地悪く問う。
「いやぁ、その、アレだぁ。最近目が悪くてよぉ…。」
咄嗟にバカな嘘をついてしまったスクアーロ。
ともあれ、みんながペアを捨て終わったので、座っている順に反時計周りに引く事になった。
ルッスーリアがボスから引き、
ボスがベルから、
ベルは檸檬から、
檸檬はマーモンから、
マーモンはスクアーロから、
スクアーロはレヴィから、
レヴィはルッスーリアから、となった。
「引け。」
「はぁいvV」
ルッスーリアがボスから引くと、
「あら!ペアだわ!ボス、ありがとvV」
喜びのあまりボスに投げキッスをするルッスーリア。
すると、
『ん?』
「ぬお!!」
突然ボスの左手が光り出す。
『ちょっ、ボス!!』
「俺達まで巻き込む気かぁ!!?」
「単行本11巻より♪」
「ベル、宣伝してる場合じゃないよ。」
「うるせぇよチビ。」
「ム。」
『ちょっとちょっと!止めなくちゃ!!』
しかし、それは叶わぬ望みだった。
コォォォォ…
ガッ!!!
「きゃああああん!!」
『あちゃー…』
「うしし♪」
ルッスーリアは気絶した。
何はともあれ、次はボスの番。
「ベル、引かせろ。」
「ほい♪」
カードを引いた瞬間、ボスは得意そうな笑みをこぼす。
「ペアだ。」
「さすがです、ボス。」
「次は王子~。」
『はい、どーぞ♪』
ベルはさんざん悩んでから一枚引く。
「うしし♪」
『ペア出来たのー?いいなぁ。』
檸檬は反対側の隣に体を向ける。
と、
『………きゃー♪///』
「ム?」
マーモンの姿を見た瞬間、両手を自分の頬に当てて和む檸檬。
「う"お"ぉい!何だぁ!!」
『マーモン………可愛いっ!///』
確かに、小さい両手で一生懸命5枚のカードを持つマーモンは、格別可愛かった。
檸檬はゆっくりとカードを引く。
『わはっ!やったぁ!』
ペアになったカードを捨てた。
「スクアーロ、ペアが1つもなかったんだね。」
「う、うるせぇ!!」
マーモンはスクアーロの手札を数えて少し笑った。
真っ赤になるスクアーロ。
その手には、8枚のトランプが。
「ま、いーや。引くよ。」
「あぁ。」
マーモンも見事ペア完成。
スクアーロはレヴィの方を向く。
「引くぜぇ!!」
「早くしろ。」
スクアーロは試しに一枚つまんでみる、
が、
「(ぬ、抜けねぇ!!?)」
「(ふふふ…今度こそボスとワンツーフィニッシュ………!)」
順番に試していくと、一枚だけ緩いカードがあった。
「これだぁ!!」
スッ、と引き出したのは…
「(なっ…なにぃ!!)」
ババだった。
それから、ちゃくちゃくと進んでいったのだが、
スクアーロの手札からババが消える事はなかった。
「(う"お"ぉい……これはマズイんじゃねぇのかぁ!?一発逆転を………)」
しかし、どうしてかレヴィの引かせるカードはスクアーロの手札と相性が悪い。
そうこうしているうちに…
「あがったよ。」
「ちぇ、チビが一番かよ。」
---
「うふvV ボスのおかげかしら~♪」
「消えろ。」
コォォォォ…
ガッ!!
「きゃあああんん!!」
---
『やった!ベストスリー入り♪』
「何だとぉ!!?」
---
「上がりだ。」
「尊敬します、ボス。」
「ハンッ!」
---
「うししし♪王子上がり~♪」
「ぬ!?」
『って事はぁ、アロちゃんとレヴィの一騎打ち?』
「なっ……なにぃ!?」
レヴィの手札が1枚、
スクアーロの手札が2枚。
「(ここで、このスペードのキングを取られるワケにはいかねぇ!!!)」
「(人生ゲームの二の舞いになるワケにはいかん!!)」
睨み合う2人。
そして…
「上か下か、どっちだぁ!!?」
「…………上だ。」
スクアーロは上にあるカードを渡した。
レヴィはそれをそっと見る。
そして…
「ふっ……ふふふ…」
ポイ、
「なにぃ!!?」
慌てて自分の残った手札を確認するスクアーロ。
それは、間違いなくババだった。
「ししっ、スクアーロー、そのカード何ー?」
「うっ………うるせぇ!!!!」
ババを投げ捨てるスクアーロは、耳まで赤くしている。
『アロちゃんの負け~。』
「楽しかったよ。」
「そうねぇvvV」
「カスはやはりカスだな。」
みんなにいじられるスクアーロ。
最早、いじける領域に達しっつつある。
そこで慰めるのは、やはり檸檬で。
『アロちゃん、そんなに気ぃ落とす事ないって。ゲームだから、ね?』
「あ、あぁ……///」
「つーか何赤くなってんの?このムッツリロン毛。切り刻むよ?」
「おいカス、負けたんだからコーヒーでも持って来い。」
「私には紅茶をお願い♪」
「俺はカップスープ。」(ぇ)
「僕は金が欲しいな。一番だったしね。」
「う"お"ぉい!!何なんだぁ!てめーらぁ!!!」
抗議しようとするスクアーロだったが、
コォォォォォ…
「わ、分かったぁ!!!すぐに行って来るぞぉ!!」
ボスの炎には勝てない。
『アロちゃん、手伝おうかー?』
「ダーメ、檸檬は王子と折り紙やろー♪」
『鶴折るの?』
「うん♪」
見事にベルに止められた檸檬。
結局スクアーロは1人で、コーヒーと紅茶とカップスープを用意したとか。
更に…
「スクアーロ、早くちょうだいよ。」
「う"お"ぉい………」
渋々財布を開けて、マーモンにAランク任務分の金を払った。
「確かに受け取ったよ。」
「(ビリって…予想以上に屈辱だぜぇ………)」
その夜、少し泣きそうになりながら、
人生ゲームで負けたレヴィの気持ちが分かったな、
とスクアーロは思ったのでした。
ある昼下がり。
みんなでゆったり寛いでおりました。
トランプ大会
バンッ!
突然開かれる談話室のドア。
「う"お"ぉい!暇だぞぉ!!」
間。
「突然やって来て何を言い出すかと思えば……」
レヴィがため息をつく。
「前にも同じ事あったわねぇん。」
ルッスーリアがクッキーに手を伸ばす。
それをペチッと叩くマーモン。
「僕のだよ。」
あたしとベルは折り紙をやっていた。
『ここは、こう折るの。』
「こう?」
『そうそう!で、ここはこうして…』
「こう!」
『そうそう!ベル、器用だねー♪』
「うしし♪だって俺、王子だもん。」
それをジーッと見るスクアーロ。
「な、何作ってんだぁ?」
『ん?ベルがね、鶴の折り方教えてって言うから。』
檸檬の言葉に疑問符を浮かべるスクアーロに、ベルは言った。
「ししっ♪スクアーロに真っ黒な千羽鶴折ってやろーと思って。」
「う"お"ぉい!いつ俺が怪我をしたぁ!?いつ俺が入院したぁ!!?」
「え?これから俺が切り刻むんだよ。」
「う"お"ぉい!!ふざけんなぁ!!」
『ベル!あたしはてっきりアロちゃんが今現在入院生活まっただ中なんだと思ってたよ!』
「それも違ぇ!!」
すると、それまでルッスーリアとクッキーの取り合いをしていたマーモンが口を開く。
「スクアーロ、いいものがあるよ。」
「んん?」
「ちょっと待っててよ。」
クッキーの袋を持って、マーモンは部屋を出て行く。
アロちゃんはドカッと椅子に座った。
「そんなにカリカリしないで。ほら、紅茶よ。」
「けっ。」
ルッスーリアが差し出した紅茶を、ガバッと飲んだ。
数分後。
「はい、スクアーロ。」
「何だぁ?」
それは、随分とホコリをかぶっていた。
小さな箱。何の箱かは謎だが。
「部屋の奥にしまってあったんだ。遊びに使うらしいよ。」
「らしいって………う"お"ぉい。」
手の平サイズのその箱の、ホコリをパパッと払ってみる。
すると…
「トランプだぁ?」
『えっ!?』
飛びついたのは檸檬だった。
折り紙を放置し、スクアーロの方に駆け寄る。
『うわーっ!あたし、トランプ大好きなんだよねーっ!!』
「そ、そうなのかぁ?」
『うんっ!』
にっこりと笑う檸檬に、ドキリとするスクアーロ。
すると、
「じゃぁ、やってみねぇ?」
既に黒い鶴を1羽折ったベルが。
「そうしましょうか。」
紅茶を啜っていたルッスーリアも。
「暇だしな。」
窓の外を眺めていたレヴィも。
「僕もやるよ。トランプなんて、久しぶりだからね。」
クッキーの袋を抱えるマーモンも。
そして……
「早く丸くなって座れ。」
我らがボスはもう既にやる気満々。
こうして、ヴァリアー幹部7人(モスカ除く)でのトランプ大会が始まった。
「何をやるんだい?」
「ババ抜きなんてどうかしら?」
「おいカス、配れ。」
「何で俺なんだぁ!!?」
と言いつつ、配り始めるスクアーロ。
やはりやる気満々らしい。
そして…
「終わったぜぇ!」
『ご苦労様、アロちゃん♪』
「あぁ…///」
檸檬は手札を見て、満足そうに笑った。
『(なかなかいいの揃ってんじゃん♪)』
ポイ、ポイ、とペアを捨てる檸檬と反対に、スクアーロは自分の手札をずっと見つめていた。
「スクアーロ、そんなにトランプが好きなのかい?」
マーモンが意地悪く問う。
「いやぁ、その、アレだぁ。最近目が悪くてよぉ…。」
咄嗟にバカな嘘をついてしまったスクアーロ。
ともあれ、みんながペアを捨て終わったので、座っている順に反時計周りに引く事になった。
ルッスーリアがボスから引き、
ボスがベルから、
ベルは檸檬から、
檸檬はマーモンから、
マーモンはスクアーロから、
スクアーロはレヴィから、
レヴィはルッスーリアから、となった。
「引け。」
「はぁいvV」
ルッスーリアがボスから引くと、
「あら!ペアだわ!ボス、ありがとvV」
喜びのあまりボスに投げキッスをするルッスーリア。
すると、
『ん?』
「ぬお!!」
突然ボスの左手が光り出す。
『ちょっ、ボス!!』
「俺達まで巻き込む気かぁ!!?」
「単行本11巻より♪」
「ベル、宣伝してる場合じゃないよ。」
「うるせぇよチビ。」
「ム。」
『ちょっとちょっと!止めなくちゃ!!』
しかし、それは叶わぬ望みだった。
コォォォォ…
ガッ!!!
「きゃああああん!!」
『あちゃー…』
「うしし♪」
ルッスーリアは気絶した。
何はともあれ、次はボスの番。
「ベル、引かせろ。」
「ほい♪」
カードを引いた瞬間、ボスは得意そうな笑みをこぼす。
「ペアだ。」
「さすがです、ボス。」
「次は王子~。」
『はい、どーぞ♪』
ベルはさんざん悩んでから一枚引く。
「うしし♪」
『ペア出来たのー?いいなぁ。』
檸檬は反対側の隣に体を向ける。
と、
『………きゃー♪///』
「ム?」
マーモンの姿を見た瞬間、両手を自分の頬に当てて和む檸檬。
「う"お"ぉい!何だぁ!!」
『マーモン………可愛いっ!///』
確かに、小さい両手で一生懸命5枚のカードを持つマーモンは、格別可愛かった。
檸檬はゆっくりとカードを引く。
『わはっ!やったぁ!』
ペアになったカードを捨てた。
「スクアーロ、ペアが1つもなかったんだね。」
「う、うるせぇ!!」
マーモンはスクアーロの手札を数えて少し笑った。
真っ赤になるスクアーロ。
その手には、8枚のトランプが。
「ま、いーや。引くよ。」
「あぁ。」
マーモンも見事ペア完成。
スクアーロはレヴィの方を向く。
「引くぜぇ!!」
「早くしろ。」
スクアーロは試しに一枚つまんでみる、
が、
「(ぬ、抜けねぇ!!?)」
「(ふふふ…今度こそボスとワンツーフィニッシュ………!)」
順番に試していくと、一枚だけ緩いカードがあった。
「これだぁ!!」
スッ、と引き出したのは…
「(なっ…なにぃ!!)」
ババだった。
それから、ちゃくちゃくと進んでいったのだが、
スクアーロの手札からババが消える事はなかった。
「(う"お"ぉい……これはマズイんじゃねぇのかぁ!?一発逆転を………)」
しかし、どうしてかレヴィの引かせるカードはスクアーロの手札と相性が悪い。
そうこうしているうちに…
「あがったよ。」
「ちぇ、チビが一番かよ。」
---
「うふvV ボスのおかげかしら~♪」
「消えろ。」
コォォォォ…
ガッ!!
「きゃあああんん!!」
---
『やった!ベストスリー入り♪』
「何だとぉ!!?」
---
「上がりだ。」
「尊敬します、ボス。」
「ハンッ!」
---
「うししし♪王子上がり~♪」
「ぬ!?」
『って事はぁ、アロちゃんとレヴィの一騎打ち?』
「なっ……なにぃ!?」
レヴィの手札が1枚、
スクアーロの手札が2枚。
「(ここで、このスペードのキングを取られるワケにはいかねぇ!!!)」
「(人生ゲームの二の舞いになるワケにはいかん!!)」
睨み合う2人。
そして…
「上か下か、どっちだぁ!!?」
「…………上だ。」
スクアーロは上にあるカードを渡した。
レヴィはそれをそっと見る。
そして…
「ふっ……ふふふ…」
ポイ、
「なにぃ!!?」
慌てて自分の残った手札を確認するスクアーロ。
それは、間違いなくババだった。
「ししっ、スクアーロー、そのカード何ー?」
「うっ………うるせぇ!!!!」
ババを投げ捨てるスクアーロは、耳まで赤くしている。
『アロちゃんの負け~。』
「楽しかったよ。」
「そうねぇvvV」
「カスはやはりカスだな。」
みんなにいじられるスクアーロ。
最早、いじける領域に達しっつつある。
そこで慰めるのは、やはり檸檬で。
『アロちゃん、そんなに気ぃ落とす事ないって。ゲームだから、ね?』
「あ、あぁ……///」
「つーか何赤くなってんの?このムッツリロン毛。切り刻むよ?」
「おいカス、負けたんだからコーヒーでも持って来い。」
「私には紅茶をお願い♪」
「俺はカップスープ。」(ぇ)
「僕は金が欲しいな。一番だったしね。」
「う"お"ぉい!!何なんだぁ!てめーらぁ!!!」
抗議しようとするスクアーロだったが、
コォォォォォ…
「わ、分かったぁ!!!すぐに行って来るぞぉ!!」
ボスの炎には勝てない。
『アロちゃん、手伝おうかー?』
「ダーメ、檸檬は王子と折り紙やろー♪」
『鶴折るの?』
「うん♪」
見事にベルに止められた檸檬。
結局スクアーロは1人で、コーヒーと紅茶とカップスープを用意したとか。
更に…
「スクアーロ、早くちょうだいよ。」
「う"お"ぉい………」
渋々財布を開けて、マーモンにAランク任務分の金を払った。
「確かに受け取ったよ。」
「(ビリって…予想以上に屈辱だぜぇ………)」
その夜、少し泣きそうになりながら、
人生ゲームで負けたレヴィの気持ちが分かったな、
とスクアーロは思ったのでした。