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今日は、
全員がお休みの日。
談話室で、だらだらしてました。
ゲーム大会
「う"お"ぉい!!」
突然入って来たのは、それまで自分の部屋にいたアロちゃん。
「暇だぞぉ!!」
間。
「突然入って来て何を言うかと思えば…」
レヴィがため息をつく。
「うぜぇ。」
ボスは机に足を乗せたまま。
あたしとベルは、あやとりをやっていた。
『これは、こう取るの。』
「こう?」
『そうそう!そこをそーやって……』
「こう!」
『うん!上手いね、ベル!!』
「ししし♪だって俺、王子だもん。」
それを見るアロちゃん。
あやとりという、ちまちました動きにイライラして来る。
「何か面白ぇ事ねぇのかぁ!?」
「いいものがあるよ、スクアーロ。」
「んん?」
「ちょっと待っててよ。」
マーモンが部屋を出て行った。
アロちゃんは大人しくイスに座って待つ。
「そんなイライラしないで。ほら、紅茶よんvV」
「けっ。」
ルッスーリアに渡された紅茶をガバッと飲み込んだ。
数分後。
「はい、スクアーロ。」
「何だぁ?」
それは、随分とホコリをかぶっていた。
大きな箱。何の箱かは謎だが。
「部屋の奥にしまってあったんだ。遊びに使う箱らしいよ。」
「らしいって……う"お"ぉい。」
スクアーロはホコリを払ってみる。
すると、
「人生ゲームだぁ??」
『えっ!?』
飛びついたのは檸檬だった。
ベルにあやとりを預け、スクアーロの方に駆け寄る。
『うわーっ!人生ゲームだぁーっ!!』
「し、知ってんのかぁ?檸檬。」
『うん!すっごく面白いんだよ♪』
檸檬は楽しそうに笑う。
すると、
「じゃぁ、やってみねぇ?」
あやとりを手に巻き付けたベルが。
「僕もやってみるよ。まだ使ってないんだ。」
マーモンも乗って来た。
「じゃぁ私もやるわvV」
紅茶を啜っていたルッスーリアも。
「俺もやるぞ。」
大人しく座っていたレヴィも。
そして…
「おい、見せろ。」
我らがボスも、興味を示した様子。
『じゃぁ、ゲーム大会だ!!』
こうして、ヴァリアー幹部の7人(モスカ除く)で、人生ゲーム大会が行われる事になった。
じゃんけんをした結果、
1 レヴィ
2 マーモン
3 檸檬
4 ルッスーリア
5 ベル
6 スクアーロ
7 ザンザス
となった。
「じゃ、回すぞ。」
カラカラー…
「4か。」
「ム?落ちていた財布を交番に届ける。2マス進む。」
「うわ、レヴィぜってーやんなそう。」
「失礼な!」
「次、僕だね。」
カラカラー…
「5だね。」
『突然飛び出して来た車に引かれる。保険に入っていない場合、5万円払う。』
「う"お"ぉい!保険って何だぁ!!」
『あ、忘れてた。』
檸檬はルールブックを開く。
『始める前に、保険に入る事が出来るんだった。1万円払えばね。マーモン、入る?』
「じゃぁ入っておくよ。これで5万円は免除だね。」
「ずるっ!俺も入る。」
「私も。」
「俺も……」
『ボスは?』
「…………入る。」
『あたしも入ろーっと♪』
全員、初めの所持金が4万円になった。
『次、あたしだね!』
カラカラー…
『ありゃ、3だ。』
「お!自宅の庭から壷が出て来る。10万ゲットだって!!」
『ホントに!?やったーっ!』
「俺も3出したいなーっ。」
ベルは檸檬の手持ち金をうらやましそうに眺めた。
「私の番ねvV」
カラカラー…
「4だわ。」
「レヴィと同じだね。」
「2マス進めるぞ。」
「うふvV」
「キモいぞぉ!!」
「はい、次王子~。」
カラカラー…
「うっし!檸檬と一緒♪」
『わぁーっ!すごいね、ベル!!』
「王子だしね♪」
檸檬とベルの所持金、14万円。
「次俺の番だぞぉ!!」
カラカラー…
「う"…お"ぉい……」
「プ。」
『くすっ…。』
「うしし♪」
「ぬ…」
「はっ、カスが!」
.お察しの通り、スクアーロの出した数字は1。
「な…何だこのルーレットはぁ!!!」
「落ち着きなさいよ、スクアーロ!」
「時計を買った、1万払う。」
「何だとぉ!!?」
スクアーロ、所持金3万。
『次はボスだよ。』
「あぁ。」
カラカラー…
「6だ。」
「流石ねぇん、ボス。」
「当然だ。」
「う"お"ぉい!!髪の毛をカットする、2万円払う。だとよぉ。」
「…………ちっ。」
ボスの所持金、2万円。
(ちなみに最低額です/笑)
それからちゃくちゃくと進んで行く……
「ぬお!大量出費!!」
「あら~~(笑)」
-----
「ム!宝くじが当たったよ。」
『30万円!!?すごーい!』
--------
『好きな職業を選べる?じゃぁ……看護婦さんっ!』
「もっ、萌ぇ……「黙れムッツリ。」
--------
「父の花瓶を割る。弁償代15万!?」
「足りないね。」
『そーゆー時は借金だよ。はい、約束手形。』
--------
「うししっ♪家を買うんだって。」
「すごい出費だね。」
「ギリギリ~♪」
---------
「う"お"ぉい!!やったぞぉ!!」
『自転車を買う。4マス進む!』
「これでダントツだぜぇ!」
----------
「6だ。」
「ボス、さっきから6しか出てないね。」
「流石です、ボス。」
『つまんなくない?』
「「「「「(それ、禁句!!)」」」」」
---------
途中経過。
1位 ベル
所持金86万円
2位 檸檬
所持金80万円
3位 ザンザス
所持金72万円
4位 ルッスーリア
所持金65万円
5位 マーモン
所持金53万円
6位 スクアーロ
所持金30万円
7位 レヴィ
所持金-20万円
「借金地獄だ……」
「可哀想だけど、僕の金はあげないよ。」
「ししし、ヤなガキ。」
「もうすぐ半分行くわねぇ。」
気が付けば、2時間程続けていた。
『半分で2時間って……』
「あと2時間かかるって事かぁ。」
「先は長いな…。」
「早くしろ。」
「次、僕だね。」
カラカラー…
「ムム?」
『どしたの?マーモン。』
「幽霊に取り憑かれる。一回休み。」
「ししっ♪何それ。」
「う"お"ぉい…不吉だなぁ。」
---------
「人生最大のギャンブルですって?」
「数字を2つ選択して、どちらかが出たら所持金倍だってさ。」
「やるのか?ルッスーリア。」
「うふん、勿論vV」
『でも、負けたら所持金半分だよ。』
「う"お"ぉい!!とっととやれぇ!!」
そして、チャレンジした結果…
「負けちゃったわん……」
「金、没収しろ。」
「さようなら、私の33万円…。」
---------
『え?これって……』
「なぬ!!」
「ウソッ!」
「う"お"ぉいっ!!!」
「あらんvV」
「ム。」
「あぁ?」
檸檬が止まったマスは…
.
『結婚して子供が出来た。皆から15万円ずつ貰う………やったーっ♪大収穫っ!!』
「ぜぜ、絶対やらねぇぞぉお!!」
「王子も反対ーっ。」
「ざけんな。」
「許せん!」
大騒ぎする皆。
そんな中、マーモンとルッスーリアは。
「これ、ゲームだよ?」
「そうよぉ、本気にし・す・ぎvV」
「う"お"ぉい!!キモいんだよぉ!!」
『ねぇー、早く15万円頂戴よぉー。』
「絶対ヤダ。」
『どーしてー?皆のケチーっ。』
「檸檬、」
ザンザスが厳かな声で言う。
『なぁに?』
「もう一マス進め。」
『はい!!?』
「いいから進め。」
ボスの無言の圧力には勝てない檸檬。
大人しくもう一マス進んだ。
『お婆さんを助ける。5万貰う。』
「そ、それでいいじゃねぇかぁ。」
「うん、王子も賛成♪」
「5万貰えて良かったな、檸檬。」
『でも、さっきの方がたくさん貰えたのに…。』
「いーからそこにいろ。」
『…………はーい。』
とにかく、檸檬の結婚&出産はどうしても認められなかった4人。
「まったく、皆子供だね。」
「あなたが言う事じゃないわよ、マーモン。」
檸檬はプーッと頬を膨らませて、不満そうにしていた。
そして、ゲームはクライマックスへ。
.
「世界旅行だと!!?」
「あら。いってらっしゃい、レヴィ。」
「また大出費だ…。」
--------
「ムムム!株が大暴落だって!?」
「うしししし♪すんげー損失じゃね?」
「僕の金が…」
--------
『やったー!看護婦長さんに就任決定☆皆、お祝い金頂戴♪』
「し、仕方ねぇなぁ…」
『儲かった儲かったー♪』
---------
「う、宇宙旅行に行くですってぇーーー!!?」
「ずべこべ言わずにとっとと逝け。」
「ボス!漢字が違うわよん!!」
---------
「うしししし♪住居周辺の地価が上がったって。」
『うわーっ!いいなぁ。』
「俺も大儲けしちゃった。当然か、だって王子だしね。」
---------
「う"お"ぉい!!!競馬で儲かったぞぉ!!!」
「馬券なんて買ってたんだ。意外とギャンブラーだね、スクアーロ。」
「まぁなぁ!!」
---------
「6だ。」
「またですか?ボス…」
「ホント、6しか出ないのねぇ。」
『あ、保険満期。500万円もらう!!?』
「うわ~、マジかよ。」
「早くそこ止まりたいぜぇ。」
「ムぅ……。」
---
-------
-------------
その頃、
ゴーラ・モスカは1人、給湯室でお湯を沸かしていた。
ゲームに夢中になっている皆に、コーヒーでも入れてあげようという配慮である。
---------------------
「一番だ。」
「何だとぉ!!?」
「やっぱ、ずっと6出してたからね。」
「流石だわ、ボス。」
「尊敬します。」
『じゃぁ、2番は狙うからね!!』
.
そして…
「2番だぞぉ!う"お"ぉい!!」
「うしし♪3番。」
『4番かぁ、ベスト3に入りたかったなぁ。』
「ム、5位じゃないか。」
「ビリじゃなくて良かったわぁ。」
「最後……」
泣きそうになるレヴィ。
「はっ、カスが。」
ザンザスは鼻で笑う。
「結局借金返せなかったしなぁ!!」
スクアーロもバカにする。
「くそぅ…!!」
本気で悔しそうなレヴィ。
「ボスとワンツーフィニッシュしたかったのに…!!」
「キモいんだけど。」
ベルの辛辣なお言葉。
『レヴィ、そんなに肩落とさないでよ。あくまでコレはゲームなんだから、ね?』
「檸檬…///」
「何赤くなってんだよ、ムッツリー。」
ベルが檸檬を抱き寄せる。
「う"お"ぉい!ベル!!どさくさに紛れて抱きついてんじゃねぇ!!」
『どさくさって言うか、ベルっていつも抱きつくよね?』
「うしし♪まーね♪」
ニカッと笑うベル。
と、その時。
キュンキュン…
『モスカだ。』
「ん?何持ってんのー?」
「コーヒーかしら。」
モスカは丁寧にそれを1人1人に配って行く。
『ありがとう、モスカ。』
「ってか、モスカはやんなくて良かったワケ?」
「ムム…それは微妙なところだね。」
「何考えてるかわかんねぇしなぁ。」
.こうして、約4時間に渡るゲーム大会は、幕を閉じたのであった。
「ねぇ檸檬、あやとりの続きしようよ。」
『うん、いーよ♪』
「もう8時になっちゃったわねぇ。」
「お腹空いたよ。」
「確かにそうだな。」
「う"お"ぉい、飯まだかぁ!?」
「黙れ、カス。」
するとモスカが、ご飯の用意を頼みに厨房へ行ってくれた。
「モスカってば、気が聞くじゃないvV」
「流石、ボス補佐だね。」
「ぬぅ…」
その横で…
『ベル、上手くなったねぇ。』
「でしょ?やっぱ天才だね、俺。」
『うんっ!天才!!』
「う"お"ぉい!!俺にもやらせろぉ!!」
「ヤダね。」
『別にいいじゃん、ベルー。』
「ヤダ。檸檬と2人でやりたい。」
スクアーロに向かってベーッと舌を出すベル。
それを見た檸檬は、
我が儘王子様だな、
とか思っていた。
そして、
2人が言い合っている間に、夕食が運ばれる。
「食うぞ。」
「「「「「『いただきます!』」」」」」
これが、
任務のない日のヴァリアーの日常だったり。
全員がお休みの日。
談話室で、だらだらしてました。
ゲーム大会
「う"お"ぉい!!」
突然入って来たのは、それまで自分の部屋にいたアロちゃん。
「暇だぞぉ!!」
間。
「突然入って来て何を言うかと思えば…」
レヴィがため息をつく。
「うぜぇ。」
ボスは机に足を乗せたまま。
あたしとベルは、あやとりをやっていた。
『これは、こう取るの。』
「こう?」
『そうそう!そこをそーやって……』
「こう!」
『うん!上手いね、ベル!!』
「ししし♪だって俺、王子だもん。」
それを見るアロちゃん。
あやとりという、ちまちました動きにイライラして来る。
「何か面白ぇ事ねぇのかぁ!?」
「いいものがあるよ、スクアーロ。」
「んん?」
「ちょっと待っててよ。」
マーモンが部屋を出て行った。
アロちゃんは大人しくイスに座って待つ。
「そんなイライラしないで。ほら、紅茶よんvV」
「けっ。」
ルッスーリアに渡された紅茶をガバッと飲み込んだ。
数分後。
「はい、スクアーロ。」
「何だぁ?」
それは、随分とホコリをかぶっていた。
大きな箱。何の箱かは謎だが。
「部屋の奥にしまってあったんだ。遊びに使う箱らしいよ。」
「らしいって……う"お"ぉい。」
スクアーロはホコリを払ってみる。
すると、
「人生ゲームだぁ??」
『えっ!?』
飛びついたのは檸檬だった。
ベルにあやとりを預け、スクアーロの方に駆け寄る。
『うわーっ!人生ゲームだぁーっ!!』
「し、知ってんのかぁ?檸檬。」
『うん!すっごく面白いんだよ♪』
檸檬は楽しそうに笑う。
すると、
「じゃぁ、やってみねぇ?」
あやとりを手に巻き付けたベルが。
「僕もやってみるよ。まだ使ってないんだ。」
マーモンも乗って来た。
「じゃぁ私もやるわvV」
紅茶を啜っていたルッスーリアも。
「俺もやるぞ。」
大人しく座っていたレヴィも。
そして…
「おい、見せろ。」
我らがボスも、興味を示した様子。
『じゃぁ、ゲーム大会だ!!』
こうして、ヴァリアー幹部の7人(モスカ除く)で、人生ゲーム大会が行われる事になった。
じゃんけんをした結果、
1 レヴィ
2 マーモン
3 檸檬
4 ルッスーリア
5 ベル
6 スクアーロ
7 ザンザス
となった。
「じゃ、回すぞ。」
カラカラー…
「4か。」
「ム?落ちていた財布を交番に届ける。2マス進む。」
「うわ、レヴィぜってーやんなそう。」
「失礼な!」
「次、僕だね。」
カラカラー…
「5だね。」
『突然飛び出して来た車に引かれる。保険に入っていない場合、5万円払う。』
「う"お"ぉい!保険って何だぁ!!」
『あ、忘れてた。』
檸檬はルールブックを開く。
『始める前に、保険に入る事が出来るんだった。1万円払えばね。マーモン、入る?』
「じゃぁ入っておくよ。これで5万円は免除だね。」
「ずるっ!俺も入る。」
「私も。」
「俺も……」
『ボスは?』
「…………入る。」
『あたしも入ろーっと♪』
全員、初めの所持金が4万円になった。
『次、あたしだね!』
カラカラー…
『ありゃ、3だ。』
「お!自宅の庭から壷が出て来る。10万ゲットだって!!」
『ホントに!?やったーっ!』
「俺も3出したいなーっ。」
ベルは檸檬の手持ち金をうらやましそうに眺めた。
「私の番ねvV」
カラカラー…
「4だわ。」
「レヴィと同じだね。」
「2マス進めるぞ。」
「うふvV」
「キモいぞぉ!!」
「はい、次王子~。」
カラカラー…
「うっし!檸檬と一緒♪」
『わぁーっ!すごいね、ベル!!』
「王子だしね♪」
檸檬とベルの所持金、14万円。
「次俺の番だぞぉ!!」
カラカラー…
「う"…お"ぉい……」
「プ。」
『くすっ…。』
「うしし♪」
「ぬ…」
「はっ、カスが!」
.お察しの通り、スクアーロの出した数字は1。
「な…何だこのルーレットはぁ!!!」
「落ち着きなさいよ、スクアーロ!」
「時計を買った、1万払う。」
「何だとぉ!!?」
スクアーロ、所持金3万。
『次はボスだよ。』
「あぁ。」
カラカラー…
「6だ。」
「流石ねぇん、ボス。」
「当然だ。」
「う"お"ぉい!!髪の毛をカットする、2万円払う。だとよぉ。」
「…………ちっ。」
ボスの所持金、2万円。
(ちなみに最低額です/笑)
それからちゃくちゃくと進んで行く……
「ぬお!大量出費!!」
「あら~~(笑)」
-----
「ム!宝くじが当たったよ。」
『30万円!!?すごーい!』
--------
『好きな職業を選べる?じゃぁ……看護婦さんっ!』
「もっ、萌ぇ……「黙れムッツリ。」
--------
「父の花瓶を割る。弁償代15万!?」
「足りないね。」
『そーゆー時は借金だよ。はい、約束手形。』
--------
「うししっ♪家を買うんだって。」
「すごい出費だね。」
「ギリギリ~♪」
---------
「う"お"ぉい!!やったぞぉ!!」
『自転車を買う。4マス進む!』
「これでダントツだぜぇ!」
----------
「6だ。」
「ボス、さっきから6しか出てないね。」
「流石です、ボス。」
『つまんなくない?』
「「「「「(それ、禁句!!)」」」」」
---------
途中経過。
1位 ベル
所持金86万円
2位 檸檬
所持金80万円
3位 ザンザス
所持金72万円
4位 ルッスーリア
所持金65万円
5位 マーモン
所持金53万円
6位 スクアーロ
所持金30万円
7位 レヴィ
所持金-20万円
「借金地獄だ……」
「可哀想だけど、僕の金はあげないよ。」
「ししし、ヤなガキ。」
「もうすぐ半分行くわねぇ。」
気が付けば、2時間程続けていた。
『半分で2時間って……』
「あと2時間かかるって事かぁ。」
「先は長いな…。」
「早くしろ。」
「次、僕だね。」
カラカラー…
「ムム?」
『どしたの?マーモン。』
「幽霊に取り憑かれる。一回休み。」
「ししっ♪何それ。」
「う"お"ぉい…不吉だなぁ。」
---------
「人生最大のギャンブルですって?」
「数字を2つ選択して、どちらかが出たら所持金倍だってさ。」
「やるのか?ルッスーリア。」
「うふん、勿論vV」
『でも、負けたら所持金半分だよ。』
「う"お"ぉい!!とっととやれぇ!!」
そして、チャレンジした結果…
「負けちゃったわん……」
「金、没収しろ。」
「さようなら、私の33万円…。」
---------
『え?これって……』
「なぬ!!」
「ウソッ!」
「う"お"ぉいっ!!!」
「あらんvV」
「ム。」
「あぁ?」
檸檬が止まったマスは…
.
『結婚して子供が出来た。皆から15万円ずつ貰う………やったーっ♪大収穫っ!!』
「ぜぜ、絶対やらねぇぞぉお!!」
「王子も反対ーっ。」
「ざけんな。」
「許せん!」
大騒ぎする皆。
そんな中、マーモンとルッスーリアは。
「これ、ゲームだよ?」
「そうよぉ、本気にし・す・ぎvV」
「う"お"ぉい!!キモいんだよぉ!!」
『ねぇー、早く15万円頂戴よぉー。』
「絶対ヤダ。」
『どーしてー?皆のケチーっ。』
「檸檬、」
ザンザスが厳かな声で言う。
『なぁに?』
「もう一マス進め。」
『はい!!?』
「いいから進め。」
ボスの無言の圧力には勝てない檸檬。
大人しくもう一マス進んだ。
『お婆さんを助ける。5万貰う。』
「そ、それでいいじゃねぇかぁ。」
「うん、王子も賛成♪」
「5万貰えて良かったな、檸檬。」
『でも、さっきの方がたくさん貰えたのに…。』
「いーからそこにいろ。」
『…………はーい。』
とにかく、檸檬の結婚&出産はどうしても認められなかった4人。
「まったく、皆子供だね。」
「あなたが言う事じゃないわよ、マーモン。」
檸檬はプーッと頬を膨らませて、不満そうにしていた。
そして、ゲームはクライマックスへ。
.
「世界旅行だと!!?」
「あら。いってらっしゃい、レヴィ。」
「また大出費だ…。」
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「ムムム!株が大暴落だって!?」
「うしししし♪すんげー損失じゃね?」
「僕の金が…」
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『やったー!看護婦長さんに就任決定☆皆、お祝い金頂戴♪』
「し、仕方ねぇなぁ…」
『儲かった儲かったー♪』
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「う、宇宙旅行に行くですってぇーーー!!?」
「ずべこべ言わずにとっとと逝け。」
「ボス!漢字が違うわよん!!」
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「うしししし♪住居周辺の地価が上がったって。」
『うわーっ!いいなぁ。』
「俺も大儲けしちゃった。当然か、だって王子だしね。」
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「う"お"ぉい!!!競馬で儲かったぞぉ!!!」
「馬券なんて買ってたんだ。意外とギャンブラーだね、スクアーロ。」
「まぁなぁ!!」
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「6だ。」
「またですか?ボス…」
「ホント、6しか出ないのねぇ。」
『あ、保険満期。500万円もらう!!?』
「うわ~、マジかよ。」
「早くそこ止まりたいぜぇ。」
「ムぅ……。」
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その頃、
ゴーラ・モスカは1人、給湯室でお湯を沸かしていた。
ゲームに夢中になっている皆に、コーヒーでも入れてあげようという配慮である。
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「一番だ。」
「何だとぉ!!?」
「やっぱ、ずっと6出してたからね。」
「流石だわ、ボス。」
「尊敬します。」
『じゃぁ、2番は狙うからね!!』
.
そして…
「2番だぞぉ!う"お"ぉい!!」
「うしし♪3番。」
『4番かぁ、ベスト3に入りたかったなぁ。』
「ム、5位じゃないか。」
「ビリじゃなくて良かったわぁ。」
「最後……」
泣きそうになるレヴィ。
「はっ、カスが。」
ザンザスは鼻で笑う。
「結局借金返せなかったしなぁ!!」
スクアーロもバカにする。
「くそぅ…!!」
本気で悔しそうなレヴィ。
「ボスとワンツーフィニッシュしたかったのに…!!」
「キモいんだけど。」
ベルの辛辣なお言葉。
『レヴィ、そんなに肩落とさないでよ。あくまでコレはゲームなんだから、ね?』
「檸檬…///」
「何赤くなってんだよ、ムッツリー。」
ベルが檸檬を抱き寄せる。
「う"お"ぉい!ベル!!どさくさに紛れて抱きついてんじゃねぇ!!」
『どさくさって言うか、ベルっていつも抱きつくよね?』
「うしし♪まーね♪」
ニカッと笑うベル。
と、その時。
キュンキュン…
『モスカだ。』
「ん?何持ってんのー?」
「コーヒーかしら。」
モスカは丁寧にそれを1人1人に配って行く。
『ありがとう、モスカ。』
「ってか、モスカはやんなくて良かったワケ?」
「ムム…それは微妙なところだね。」
「何考えてるかわかんねぇしなぁ。」
.こうして、約4時間に渡るゲーム大会は、幕を閉じたのであった。
「ねぇ檸檬、あやとりの続きしようよ。」
『うん、いーよ♪』
「もう8時になっちゃったわねぇ。」
「お腹空いたよ。」
「確かにそうだな。」
「う"お"ぉい、飯まだかぁ!?」
「黙れ、カス。」
するとモスカが、ご飯の用意を頼みに厨房へ行ってくれた。
「モスカってば、気が聞くじゃないvV」
「流石、ボス補佐だね。」
「ぬぅ…」
その横で…
『ベル、上手くなったねぇ。』
「でしょ?やっぱ天才だね、俺。」
『うんっ!天才!!』
「う"お"ぉい!!俺にもやらせろぉ!!」
「ヤダね。」
『別にいいじゃん、ベルー。』
「ヤダ。檸檬と2人でやりたい。」
スクアーロに向かってベーッと舌を出すベル。
それを見た檸檬は、
我が儘王子様だな、
とか思っていた。
そして、
2人が言い合っている間に、夕食が運ばれる。
「食うぞ。」
「「「「「『いただきます!』」」」」」
これが、
任務のない日のヴァリアーの日常だったり。