with VARIA(昔話)
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アロちゃんが選んでくれたドレスを着て、
ベルが貸してくれたティアラを乗せて、
ボスが持って来たヒールを履いて、
マーモンから貰ったシルクのスカーフを巻いて、
レヴィがくれたハンドバックを持って、
ルッスーリアが用意したネックレスを付けた。
パーティー
『♪~♪~♪~』
「御機嫌だね、檸檬。」
『マーモン!もう準備は出来たの?』
「檸檬と違って簡単だからね。」
『いいな~。』
みんなからアイテムを貰った檸檬は、何だか大忙し。
早くも着替え終わったマーモンが部屋にやって来たのだ。
「ドレスが着れれば、あとは早いと思ってたんだけどな。」
『髪の毛もとかすし、手袋や靴下、持ち物も碌に用意出来てないんだよ~~っ。』
焦る檸檬に、ため息を付くマーモン。
今日は、1年に1度のボンゴレファミリー主催のパーティー。
普段は参加しないヴァリアーなのだが、檸檬がいる為、強制参加になったらしい。
というのも、記者達が檸檬を一目見たいとボンゴレ本部まで押し掛けて来たのだ。
「ホントに、どこまで僕達を振り回すんだろうね、檸檬は…」
あたふたする檸檬の後ろで、マーモンがぽつりと呟いた。
---
------
-----------
「う"お"ぉい!面倒くせぇぞぉぉ!!」
「黙れ、カス。」
「なっ…!!」
大広間。
只今ザンザスとスクアーロとレヴィがいる。
他のメンバーを待っているのだが、なかなか来ない。
「遅いな……」
「う"お"ぉい!レヴィ!ちょっと見て来い!!」
「貴様に従う謂れはない。」
「何だとぉ!!?」
「黙ってろ。」
3人とも待ちくたびれて、相当イライラして来ていた。
それから15分。
ギィ、
ドアが開く。
「あれ?一番じゃない。」
「何だよ、ベルじゃねぇかぁ…。」
「え?何?俺じゃダメな事があったワケ?」
ベルはすらっとナイフを取り出す。
スクアーロは慌てて弁解。
「そっ、そういうワケじゃねぇぞぉ!!ただ、お前が1人で入って来たから意外だと思っただけだぁ!!」
「…………ふぅん。」
ベルは少し何か考える。
そして、ふっと顔を上げた。
「そう言えば変だよね、俺が檸檬連れて来ないなんて。姫をエスコートするのは王子だもんね。」
「あ"ぁ!!?」
「助言サンキュー、スクアーロ。んじゃ俺、檸檬迎えに行って来る。」
ベルは部屋を後にした。
残された3人の間には、妙な沈黙が流れていた。
---
------
-------------
『これでいいかなぁ?』
「うん、いいと思うよ。可愛いよ、檸檬。」
『へへっ、ありがと♪』
照れ笑いする檸檬に、頬を染めるマーモン。
そこに、
「檸檬~、終わったかしら~??」
『ルッスーリア!』
「あら!とっても可愛いじゃない!!スクアーロのチョイスもたまには信用出来るわねvV」
ルッスーリアも檸檬の可愛さに感激した。
その姿は本当に、オレンジ色のドレスを着た妖精のようなのだ。
「じゃぁ、行こうか。ルッスーリアも終わったんだろう?」
「えぇ、完璧よvV」
『隊服じゃない皆、初めて見るなぁ……楽しみ♪』
檸檬、マーモン、ルッスーリアが部屋から出たちょうどその時。
「あ、いたいた。」
『ベル!』
「うわ~っ!!本当にお姫さまみたいだよ、檸檬。」
『えっ!?///あ、ありがとう、ベル。』
照れ隠しに俯く檸檬。ベルはそんな檸檬の手を軽く握る。
「じゃ、行こうか。お姫さま♪」
『も~、ベルったら~。』
吃驚しちゃうじゃない。
だって、
スーツを着たベルはとってもカッコ良くて、
本当に王子様みたいなんだもん。
ほんの少しドキドキしながら、ベルと手を繋いで歩いていた。
「じゃじゃ~ん!」
「「おぉ~…………///」」
ボス、レヴィ、スクアーロの前に姿を現した檸檬。
当然3人はその可愛さに少し赤くなる。
「い、いいんじゃねぇのかぁ///」
「可憐だ…///」
「悪くねぇ。」
『ありがと!』
「じゃぁ、出発しましょvV」
『うんっ!』
大型リムジンに乗って、ヴァリアーの幹部達はパーティー会場であるボンゴレ本部に向かった。
---
-------
-------------
『わぁ~っ!ここに来るの、久しぶりだなぁ。』
「そっか、檸檬って本部から来たんだよね。」
『そうなの。』
長い廊下を歩いて、一番大きな広間に入る。
そこは、とても綺麗に装飾されていて、檸檬は思わず目を見開いた。
『キレーッ!!』
「随分と金がかかってるね。」
「うしし♪やっぱお前、ヤなチビだね。」
「ム、うるさいよ。」
ベルとマーモンの会話を聞き流して、あたしは御馳走へと走る。
『お、い、し、そ~っ!!』
イタリア料理だけじゃなく、フランス、ドイツ、スペイン、中華、韓国、日本料理も置いてあった。
流石ボンゴレファミリー!!
『いただきますっ!』
あたしは早速食べ始めた。
バイキング形式だから、どんだけ食べたって問題ないよね?
暫くすると、舞台上に9代目が上った。
「皆さん、楽しんでいらっしゃいますか?本日はボンゴレ主催の交流パーティーに起こし下さり、まことにありがとうございます。」
9代目…
あたしを闇から拾い上げてくれた人。
壇上に上がっている9代目を見て、
この人はちゃんと護ろう、
と、もう一度心に決めた。
にしても、暫く会わないと随分懐かしく感じるんだなぁ。
ま、それだけヴァリアーでの生活が楽しいって事か!
それはそれでいいんじゃない?
『(とにかく今は、食べる事に集中しなきゃ♪)』
全料理制覇するぞーっ!!
ちょっと意気込んでから、再び色々食べ始めた。
すると…
「檸檬じゃねーか!?」
『え?』
名前を呼ばれて振り向くと、
そこにはもう1人の懐かしい人が。
『ディーノっ!!』
食器を置いて、あたしはディーノに駆け寄った。
そして、珍しくスーツを着ているディーノに抱きついて、頬にキスをした。
「なっ!だから、それはやめろって…。」
『だから、クセなんだって。』
あたしが笑うと、ディーノも微笑み返してくれた。
「最近はどうだ?」
『楽しいよ!新しい仲間も出来たし。』
「そっか。」
ディーノは安心したように言った。
『あ~っ!また子供扱いするーっ!!』
「俺に比べたら、まだまだ子供だろ?」
『ディーノだって!9代目に比べたら子供でしょ?』
「お前…誰と比べてんだよ。」
『あははっ!』
ディーノと話すのは楽しくて、お料理全制覇しようなんて目標は、あっと言う間に崩れて行く。
「ところで檸檬、今は何処にいるんだ?門外顧問だっけ。」
『んーん、今いるのはね…』
あたしが言おうとすると、後ろから手が伸びて来て、ギュッと抱き締められた。
『え?』
「こんばんは、誰かと思えば、跳ね馬じゃん。」
「お前はっ……!」
顔を見なくても、声で分かった。
『ベル!』
「うしし♪檸檬、俺とはぐれて何処行ったと思ったら、跳ね馬と知り合いだったんだぁ。」
『うん、そうだよ!ディーノには色々お世話になったの。』
笑顔で答える檸檬に対し、ディーノは眉間に皺を寄せる。
「檸檬、まさか今いるのって…」
『そうだよ。独立暗殺部隊・ヴァリアー!!』
出来る事なら、
聞きたくなかった。
俺は檸檬に、
殺しをやって欲しくなかったから。
それはきっと9代目も同じはずなのに、
一体どうして…?
それに、今目の前にいる奴は、
檸檬に抱きついてる奴は、
プリンス・ザ・リッパー……
「(マジかよ…。)」
ほんの少しだけ、苦しくなった。
ベルが貸してくれたティアラを乗せて、
ボスが持って来たヒールを履いて、
マーモンから貰ったシルクのスカーフを巻いて、
レヴィがくれたハンドバックを持って、
ルッスーリアが用意したネックレスを付けた。
パーティー
『♪~♪~♪~』
「御機嫌だね、檸檬。」
『マーモン!もう準備は出来たの?』
「檸檬と違って簡単だからね。」
『いいな~。』
みんなからアイテムを貰った檸檬は、何だか大忙し。
早くも着替え終わったマーモンが部屋にやって来たのだ。
「ドレスが着れれば、あとは早いと思ってたんだけどな。」
『髪の毛もとかすし、手袋や靴下、持ち物も碌に用意出来てないんだよ~~っ。』
焦る檸檬に、ため息を付くマーモン。
今日は、1年に1度のボンゴレファミリー主催のパーティー。
普段は参加しないヴァリアーなのだが、檸檬がいる為、強制参加になったらしい。
というのも、記者達が檸檬を一目見たいとボンゴレ本部まで押し掛けて来たのだ。
「ホントに、どこまで僕達を振り回すんだろうね、檸檬は…」
あたふたする檸檬の後ろで、マーモンがぽつりと呟いた。
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「う"お"ぉい!面倒くせぇぞぉぉ!!」
「黙れ、カス。」
「なっ…!!」
大広間。
只今ザンザスとスクアーロとレヴィがいる。
他のメンバーを待っているのだが、なかなか来ない。
「遅いな……」
「う"お"ぉい!レヴィ!ちょっと見て来い!!」
「貴様に従う謂れはない。」
「何だとぉ!!?」
「黙ってろ。」
3人とも待ちくたびれて、相当イライラして来ていた。
それから15分。
ギィ、
ドアが開く。
「あれ?一番じゃない。」
「何だよ、ベルじゃねぇかぁ…。」
「え?何?俺じゃダメな事があったワケ?」
ベルはすらっとナイフを取り出す。
スクアーロは慌てて弁解。
「そっ、そういうワケじゃねぇぞぉ!!ただ、お前が1人で入って来たから意外だと思っただけだぁ!!」
「…………ふぅん。」
ベルは少し何か考える。
そして、ふっと顔を上げた。
「そう言えば変だよね、俺が檸檬連れて来ないなんて。姫をエスコートするのは王子だもんね。」
「あ"ぁ!!?」
「助言サンキュー、スクアーロ。んじゃ俺、檸檬迎えに行って来る。」
ベルは部屋を後にした。
残された3人の間には、妙な沈黙が流れていた。
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『これでいいかなぁ?』
「うん、いいと思うよ。可愛いよ、檸檬。」
『へへっ、ありがと♪』
照れ笑いする檸檬に、頬を染めるマーモン。
そこに、
「檸檬~、終わったかしら~??」
『ルッスーリア!』
「あら!とっても可愛いじゃない!!スクアーロのチョイスもたまには信用出来るわねvV」
ルッスーリアも檸檬の可愛さに感激した。
その姿は本当に、オレンジ色のドレスを着た妖精のようなのだ。
「じゃぁ、行こうか。ルッスーリアも終わったんだろう?」
「えぇ、完璧よvV」
『隊服じゃない皆、初めて見るなぁ……楽しみ♪』
檸檬、マーモン、ルッスーリアが部屋から出たちょうどその時。
「あ、いたいた。」
『ベル!』
「うわ~っ!!本当にお姫さまみたいだよ、檸檬。」
『えっ!?///あ、ありがとう、ベル。』
照れ隠しに俯く檸檬。ベルはそんな檸檬の手を軽く握る。
「じゃ、行こうか。お姫さま♪」
『も~、ベルったら~。』
吃驚しちゃうじゃない。
だって、
スーツを着たベルはとってもカッコ良くて、
本当に王子様みたいなんだもん。
ほんの少しドキドキしながら、ベルと手を繋いで歩いていた。
「じゃじゃ~ん!」
「「おぉ~…………///」」
ボス、レヴィ、スクアーロの前に姿を現した檸檬。
当然3人はその可愛さに少し赤くなる。
「い、いいんじゃねぇのかぁ///」
「可憐だ…///」
「悪くねぇ。」
『ありがと!』
「じゃぁ、出発しましょvV」
『うんっ!』
大型リムジンに乗って、ヴァリアーの幹部達はパーティー会場であるボンゴレ本部に向かった。
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『わぁ~っ!ここに来るの、久しぶりだなぁ。』
「そっか、檸檬って本部から来たんだよね。」
『そうなの。』
長い廊下を歩いて、一番大きな広間に入る。
そこは、とても綺麗に装飾されていて、檸檬は思わず目を見開いた。
『キレーッ!!』
「随分と金がかかってるね。」
「うしし♪やっぱお前、ヤなチビだね。」
「ム、うるさいよ。」
ベルとマーモンの会話を聞き流して、あたしは御馳走へと走る。
『お、い、し、そ~っ!!』
イタリア料理だけじゃなく、フランス、ドイツ、スペイン、中華、韓国、日本料理も置いてあった。
流石ボンゴレファミリー!!
『いただきますっ!』
あたしは早速食べ始めた。
バイキング形式だから、どんだけ食べたって問題ないよね?
暫くすると、舞台上に9代目が上った。
「皆さん、楽しんでいらっしゃいますか?本日はボンゴレ主催の交流パーティーに起こし下さり、まことにありがとうございます。」
9代目…
あたしを闇から拾い上げてくれた人。
壇上に上がっている9代目を見て、
この人はちゃんと護ろう、
と、もう一度心に決めた。
にしても、暫く会わないと随分懐かしく感じるんだなぁ。
ま、それだけヴァリアーでの生活が楽しいって事か!
それはそれでいいんじゃない?
『(とにかく今は、食べる事に集中しなきゃ♪)』
全料理制覇するぞーっ!!
ちょっと意気込んでから、再び色々食べ始めた。
すると…
「檸檬じゃねーか!?」
『え?』
名前を呼ばれて振り向くと、
そこにはもう1人の懐かしい人が。
『ディーノっ!!』
食器を置いて、あたしはディーノに駆け寄った。
そして、珍しくスーツを着ているディーノに抱きついて、頬にキスをした。
「なっ!だから、それはやめろって…。」
『だから、クセなんだって。』
あたしが笑うと、ディーノも微笑み返してくれた。
「最近はどうだ?」
『楽しいよ!新しい仲間も出来たし。』
「そっか。」
ディーノは安心したように言った。
『あ~っ!また子供扱いするーっ!!』
「俺に比べたら、まだまだ子供だろ?」
『ディーノだって!9代目に比べたら子供でしょ?』
「お前…誰と比べてんだよ。」
『あははっ!』
ディーノと話すのは楽しくて、お料理全制覇しようなんて目標は、あっと言う間に崩れて行く。
「ところで檸檬、今は何処にいるんだ?門外顧問だっけ。」
『んーん、今いるのはね…』
あたしが言おうとすると、後ろから手が伸びて来て、ギュッと抱き締められた。
『え?』
「こんばんは、誰かと思えば、跳ね馬じゃん。」
「お前はっ……!」
顔を見なくても、声で分かった。
『ベル!』
「うしし♪檸檬、俺とはぐれて何処行ったと思ったら、跳ね馬と知り合いだったんだぁ。」
『うん、そうだよ!ディーノには色々お世話になったの。』
笑顔で答える檸檬に対し、ディーノは眉間に皺を寄せる。
「檸檬、まさか今いるのって…」
『そうだよ。独立暗殺部隊・ヴァリアー!!』
出来る事なら、
聞きたくなかった。
俺は檸檬に、
殺しをやって欲しくなかったから。
それはきっと9代目も同じはずなのに、
一体どうして…?
それに、今目の前にいる奴は、
檸檬に抱きついてる奴は、
プリンス・ザ・リッパー……
「(マジかよ…。)」
ほんの少しだけ、苦しくなった。