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鉄壁の護り、
そう言われている所がある。
今回の任務は、
そこから書類を盗み出す事。
共同任務2
『それって、チャー●ーズエンジェルみたいじゃない!?』
間。
「………………は?」
「う"お"ぉい!何バカな事言ってんだぁ!!?」
こんにちは、檸檬です。
物凄い勢いでボスとアロちゃんにバカにされました…。
「大体アレは書類とかそんなレベルじゃないだろぉがぁ!!」
あれ?
ツッコミどころはそこなんだ。
意外。(笑)
「とにかくだ、今回は誰も殺すな。分かったな。」
『はーい!』
「分かったぞぉ!」
ボスの部屋を出る。
今回の任務は、アロちゃんとの共同任務。
ちょっと楽しみ。
潜り込むのは、“鉄壁の護り”と言われる、とあるファミリーの地下金庫。
その中に、彼らが開発した大量破壊兵器の設計図があるらしい。
それはとっても危ないものだから、開発を防ぐ為に盗んで破棄すると言う。
それで、あたし達が任命されたってワケ。
「う"お"ぉい!檸檬!行くぞぉ!」
『はーいっ!』
ちなみに、まだ夕方6時前。
何でこんな時間に行くかと言うと、あたしが調べた結果、一番護りが薄くなりやすい時間帯だから。
「本当なんだろうなぁ!!?」
『大丈夫!信じていいよ、アロちゃん♪』
「なっ……!アロちゃんはヤメロぉぉ!!」
『えへへっ♪』
真っ赤になるアロちゃんが可愛いし面白い。
そんなに怒る事ないのに。
(照れてるんです)
とにかく、走りながらだけどアロちゃんにも説明しなくちゃ。
『警護係は大体午前と午後で入れ替わるの。この時間帯は一番多く交替が行われる時間帯なの。』
「そうかぁ…」
アロちゃんは信じてくれたようだった。
あたしはホッとして走り続ける。
『アロちゃん、』
「何だぁ?」
『手っ取り早く終わらせちゃおうねっ!』
イヒヒ、と笑うと、アロちゃんは何故か目を逸らす。
どうしたんだろ。
『アロちゃん……?』
「あ、当たり前だろぉ!!!」
アロちゃんは再び真っ赤っか。
気合い入ってるな~。(違)
『あ、ここだ。』
「おぅ。」
そうこうしているうちに、目的地に到着した。
勿論、建物の目の前に立ったりはしない。小道から覗いてるだけ。
「どうやって入る。」
『えーっと……正面突破?』
「それじゃぁやりづらいだろーがぁ!!」
『けど、面白そうじゃない?』
あたしはニッと笑った。
.
『それとも、アロちゃんは怖いの?正面突破するのが。』
「なっ……んなバカな事があるかぁ!!」
ほーら、挑発に乗りやすい長髪。
あ、駄洒落??
ま、それは置いといて。
『でしょ?じゃ、決まり!』
「(はぁ……。)」
あたしは、目的の建物をジッと見た。
『ふぅん…』
とりあえず外には3人。
「う"お"ぉい、檸檬。」
『何?』
「中に何人いるか分かるかぁ?」
『えーっとね、ちょっと待って。』
中に入る人数を調べる為には、
第3能力を使うしかないね♪
『-----透視-----』
視神経に全てを集中させて、建物の中を“透視”する。
透視を使えば、熱反応をキャッチする事が出来る。
その中で、特別緊張している肉体を探せばいい。
それが、警護してる人って事。
まぁ、透視を使うといつも以上に疲れるんだけどね。
『(うーんと…)』
熱反応、ざっと60人。
その中で警護してるのは、12人。
『12人だよ、アロちゃん。』
「そうかぁ……」
『でも、何でそんな事聞くの?』
「今回の任務は殺し無しだからなぁ、たくさんいるとやりづれぇんだぁ。」
そっか、
アロちゃんも色々考えてたんだね。
『12人は、大丈夫?』
「余裕だぜぇ!!行くぞぉ、檸檬!」
『了解っ♪』
あたしとアロちゃんは、ハイスピードで建物に突撃していった。
たくさんの人の中を駆け抜けて、
あたしとアロちゃんはエレベーターまで走る。
「そこの2人!止まれ!!」
止まれと言われて止まるようじゃ、暗殺部隊はやらないよ♪
「檸檬!」
『何!?』
「エレベーターでいいのかぁ!?」
『別に、ちゃんと乗る気は無いよ。ドアをこじあければ、それでもう地下に行けるでしょ?』
「ハッ!なるほどなぁ!!」
アロちゃんは楽しそうな笑みを浮かべた。
やっぱ、正面突破にして正解だったじゃん♪
「止まれと言ってるんだ!!」
12人の警護隊が追って来る。
こんなスリルもたまにはいいんじゃない?
そして、辿り着いたエレベーターホール。
「かっさばくぜぇ!!」
『行けっ!』
ジャキンッ、
ドォォォォン、
ドアを切り裂いたアロちゃん。
その穴から飛び込んで地下へ侵入する。
『アロちゃん、』
「何だぁ!」
『楽しいねっ!!』
「……そうだなぁ!」
エレベーターのロープをつたって地下5階へ。
そこに広がるのは、明かり1つないような、真っ黒な空間。
『アロちゃん…』
「あ"?怖いのかぁ?」
アロちゃんの袖を掴むあたし。
暗闇は、ちょっと苦手。
「ったく、しょうがねぇなぁ。」
『え?』
次の瞬間、ギュッと握られるあたしの左手。
アロちゃんは手袋をしてたけど、あったかさが伝わって来る。
少し、嬉しくなった。
暗闇の向こうに明かりがちらっと見えた時、両側の壁からとんでもない人数が飛び出して来た。
『な、何!?』
「ちっ…。檸檬、殺すんじゃねぇぞぉ。」
『そっくりそのままお返しするよ!』
もう一度、ギュッと手を握り合って。
「突っ走れぇ!!!」
『了解っ!!!』
全力疾走するあたし達。
目の前の敵はジャンプして避けながら。
「止まれ!」
「向こうには行かせない!!」
発砲して来る敵の警護隊。
あたしは一瞬後ろを見る。
「う"お"ぉい!何してんだぁ!!」
『アロちゃんっ!奴らの銃はS&W M686!弾数は6~7、精密射撃には不向きだよ!』
「なっ…!!」
なんて奴だ。
正直、そう思った。
あの一瞬で銃の種類を見極めるなんざ、俺には出来ねぇ。
何にせよ、檸檬が言った情報によると、俺達は有利らしい。
当たらねぇ弾を怖がったって、意味ねぇからなぁ!!
「檸檬、速度上げるぞぉ!」
『オッケー!!』
暗い廊下を駆け抜けて行く。
はぐれないように、手を繋いで。
暗闇の中で活きて来るのは、自分のカン。
「奴らは絶対追いつけねぇ。」
『当たり前じゃんっ♪』
やっと抜け出た暗闇の道。
追い付かれないうちにドアを閉める。
『これで、ゆっくり盗めるね。』
「手っ取り早く終わらせんじゃなかったのかぁ!?」
『あはは!そうだった!』
檸檬が笑えば、何故だか俺の口角も上がる。
こんなに面白ぇ任務は初めてだ。
書類を回収して、(金庫は檸檬がすぐに開けた)俺達は帰路についた。
早くアジトに帰りたい、という檸檬の願望により、また走っている。
『楽しかったね、アロちゃん♪』
「それはヤメロって言ってんだろぉ!!」
『いいじゃん、可愛いから!』
他愛もない会話を、楽しんでいる俺がいた。
---
------
------------
『ただいまぁ!』
「帰ったぞぉ!!」
「あぁ。」
いつもみたいに報告書を渡す。
そして回収した書類も。
「おい、カス。」
「んな名前じゃねぇ!!」
「随分……遊んだんだな。」
「なっ…!!」
こいつには、全部分かるらしい。
が、
俺が味わった任務の楽しさは、決して分からないだろう。
『失礼しましたー。』
部屋を出た後、檸檬が言う。
『アロちゃん、今度は皆にお土産買って帰ろうね!』
「はぁ!?」
『だって、こんな時間帯の任務なのに、勿体なかったなぁって思って。』
「下らねぇ。」
下らねぇが…
そいつもいいかもしれない。
俺にとっちゃ、どんな任務も、
檸檬がいるだけで楽しくなるのかも知れない。
=======================
おまけ
自室に戻ったスクアーロ。
「はぁ…」
楽しかったが疲れたのだ。
ベッドに倒れ込もうとした、その時。
「ねぇ、スクアーロ。」
「あ"!!!??」
吃驚して振り向くと、ベルが立っていた。
「何だ、ベルかよ。」
「俺の檸檬に、何かしなかったよね?」
「は?何言って……」
ドシュッ、ドシュッ、
ベルのナイフがスクアーロの頬をかすって壁に刺さる。
「何も、しなかったよね??」
「あ、当たり前だろぉ…。」
「そ。じゃぁいいや♪」
ベルは何事も無かったかのように去っていった。
「う"、う"お"ぉい……」
何とも言えない微妙な恐怖がスクアーロに芽生えた瞬間だった…。
そう言われている所がある。
今回の任務は、
そこから書類を盗み出す事。
共同任務2
『それって、チャー●ーズエンジェルみたいじゃない!?』
間。
「………………は?」
「う"お"ぉい!何バカな事言ってんだぁ!!?」
こんにちは、檸檬です。
物凄い勢いでボスとアロちゃんにバカにされました…。
「大体アレは書類とかそんなレベルじゃないだろぉがぁ!!」
あれ?
ツッコミどころはそこなんだ。
意外。(笑)
「とにかくだ、今回は誰も殺すな。分かったな。」
『はーい!』
「分かったぞぉ!」
ボスの部屋を出る。
今回の任務は、アロちゃんとの共同任務。
ちょっと楽しみ。
潜り込むのは、“鉄壁の護り”と言われる、とあるファミリーの地下金庫。
その中に、彼らが開発した大量破壊兵器の設計図があるらしい。
それはとっても危ないものだから、開発を防ぐ為に盗んで破棄すると言う。
それで、あたし達が任命されたってワケ。
「う"お"ぉい!檸檬!行くぞぉ!」
『はーいっ!』
ちなみに、まだ夕方6時前。
何でこんな時間に行くかと言うと、あたしが調べた結果、一番護りが薄くなりやすい時間帯だから。
「本当なんだろうなぁ!!?」
『大丈夫!信じていいよ、アロちゃん♪』
「なっ……!アロちゃんはヤメロぉぉ!!」
『えへへっ♪』
真っ赤になるアロちゃんが可愛いし面白い。
そんなに怒る事ないのに。
(照れてるんです)
とにかく、走りながらだけどアロちゃんにも説明しなくちゃ。
『警護係は大体午前と午後で入れ替わるの。この時間帯は一番多く交替が行われる時間帯なの。』
「そうかぁ…」
アロちゃんは信じてくれたようだった。
あたしはホッとして走り続ける。
『アロちゃん、』
「何だぁ?」
『手っ取り早く終わらせちゃおうねっ!』
イヒヒ、と笑うと、アロちゃんは何故か目を逸らす。
どうしたんだろ。
『アロちゃん……?』
「あ、当たり前だろぉ!!!」
アロちゃんは再び真っ赤っか。
気合い入ってるな~。(違)
『あ、ここだ。』
「おぅ。」
そうこうしているうちに、目的地に到着した。
勿論、建物の目の前に立ったりはしない。小道から覗いてるだけ。
「どうやって入る。」
『えーっと……正面突破?』
「それじゃぁやりづらいだろーがぁ!!」
『けど、面白そうじゃない?』
あたしはニッと笑った。
.
『それとも、アロちゃんは怖いの?正面突破するのが。』
「なっ……んなバカな事があるかぁ!!」
ほーら、挑発に乗りやすい長髪。
あ、駄洒落??
ま、それは置いといて。
『でしょ?じゃ、決まり!』
「(はぁ……。)」
あたしは、目的の建物をジッと見た。
『ふぅん…』
とりあえず外には3人。
「う"お"ぉい、檸檬。」
『何?』
「中に何人いるか分かるかぁ?」
『えーっとね、ちょっと待って。』
中に入る人数を調べる為には、
第3能力を使うしかないね♪
『-----透視-----』
視神経に全てを集中させて、建物の中を“透視”する。
透視を使えば、熱反応をキャッチする事が出来る。
その中で、特別緊張している肉体を探せばいい。
それが、警護してる人って事。
まぁ、透視を使うといつも以上に疲れるんだけどね。
『(うーんと…)』
熱反応、ざっと60人。
その中で警護してるのは、12人。
『12人だよ、アロちゃん。』
「そうかぁ……」
『でも、何でそんな事聞くの?』
「今回の任務は殺し無しだからなぁ、たくさんいるとやりづれぇんだぁ。」
そっか、
アロちゃんも色々考えてたんだね。
『12人は、大丈夫?』
「余裕だぜぇ!!行くぞぉ、檸檬!」
『了解っ♪』
あたしとアロちゃんは、ハイスピードで建物に突撃していった。
たくさんの人の中を駆け抜けて、
あたしとアロちゃんはエレベーターまで走る。
「そこの2人!止まれ!!」
止まれと言われて止まるようじゃ、暗殺部隊はやらないよ♪
「檸檬!」
『何!?』
「エレベーターでいいのかぁ!?」
『別に、ちゃんと乗る気は無いよ。ドアをこじあければ、それでもう地下に行けるでしょ?』
「ハッ!なるほどなぁ!!」
アロちゃんは楽しそうな笑みを浮かべた。
やっぱ、正面突破にして正解だったじゃん♪
「止まれと言ってるんだ!!」
12人の警護隊が追って来る。
こんなスリルもたまにはいいんじゃない?
そして、辿り着いたエレベーターホール。
「かっさばくぜぇ!!」
『行けっ!』
ジャキンッ、
ドォォォォン、
ドアを切り裂いたアロちゃん。
その穴から飛び込んで地下へ侵入する。
『アロちゃん、』
「何だぁ!」
『楽しいねっ!!』
「……そうだなぁ!」
エレベーターのロープをつたって地下5階へ。
そこに広がるのは、明かり1つないような、真っ黒な空間。
『アロちゃん…』
「あ"?怖いのかぁ?」
アロちゃんの袖を掴むあたし。
暗闇は、ちょっと苦手。
「ったく、しょうがねぇなぁ。」
『え?』
次の瞬間、ギュッと握られるあたしの左手。
アロちゃんは手袋をしてたけど、あったかさが伝わって来る。
少し、嬉しくなった。
暗闇の向こうに明かりがちらっと見えた時、両側の壁からとんでもない人数が飛び出して来た。
『な、何!?』
「ちっ…。檸檬、殺すんじゃねぇぞぉ。」
『そっくりそのままお返しするよ!』
もう一度、ギュッと手を握り合って。
「突っ走れぇ!!!」
『了解っ!!!』
全力疾走するあたし達。
目の前の敵はジャンプして避けながら。
「止まれ!」
「向こうには行かせない!!」
発砲して来る敵の警護隊。
あたしは一瞬後ろを見る。
「う"お"ぉい!何してんだぁ!!」
『アロちゃんっ!奴らの銃はS&W M686!弾数は6~7、精密射撃には不向きだよ!』
「なっ…!!」
なんて奴だ。
正直、そう思った。
あの一瞬で銃の種類を見極めるなんざ、俺には出来ねぇ。
何にせよ、檸檬が言った情報によると、俺達は有利らしい。
当たらねぇ弾を怖がったって、意味ねぇからなぁ!!
「檸檬、速度上げるぞぉ!」
『オッケー!!』
暗い廊下を駆け抜けて行く。
はぐれないように、手を繋いで。
暗闇の中で活きて来るのは、自分のカン。
「奴らは絶対追いつけねぇ。」
『当たり前じゃんっ♪』
やっと抜け出た暗闇の道。
追い付かれないうちにドアを閉める。
『これで、ゆっくり盗めるね。』
「手っ取り早く終わらせんじゃなかったのかぁ!?」
『あはは!そうだった!』
檸檬が笑えば、何故だか俺の口角も上がる。
こんなに面白ぇ任務は初めてだ。
書類を回収して、(金庫は檸檬がすぐに開けた)俺達は帰路についた。
早くアジトに帰りたい、という檸檬の願望により、また走っている。
『楽しかったね、アロちゃん♪』
「それはヤメロって言ってんだろぉ!!」
『いいじゃん、可愛いから!』
他愛もない会話を、楽しんでいる俺がいた。
---
------
------------
『ただいまぁ!』
「帰ったぞぉ!!」
「あぁ。」
いつもみたいに報告書を渡す。
そして回収した書類も。
「おい、カス。」
「んな名前じゃねぇ!!」
「随分……遊んだんだな。」
「なっ…!!」
こいつには、全部分かるらしい。
が、
俺が味わった任務の楽しさは、決して分からないだろう。
『失礼しましたー。』
部屋を出た後、檸檬が言う。
『アロちゃん、今度は皆にお土産買って帰ろうね!』
「はぁ!?」
『だって、こんな時間帯の任務なのに、勿体なかったなぁって思って。』
「下らねぇ。」
下らねぇが…
そいつもいいかもしれない。
俺にとっちゃ、どんな任務も、
檸檬がいるだけで楽しくなるのかも知れない。
=======================
おまけ
自室に戻ったスクアーロ。
「はぁ…」
楽しかったが疲れたのだ。
ベッドに倒れ込もうとした、その時。
「ねぇ、スクアーロ。」
「あ"!!!??」
吃驚して振り向くと、ベルが立っていた。
「何だ、ベルかよ。」
「俺の檸檬に、何かしなかったよね?」
「は?何言って……」
ドシュッ、ドシュッ、
ベルのナイフがスクアーロの頬をかすって壁に刺さる。
「何も、しなかったよね??」
「あ、当たり前だろぉ…。」
「そ。じゃぁいいや♪」
ベルは何事も無かったかのように去っていった。
「う"、う"お"ぉい……」
何とも言えない微妙な恐怖がスクアーロに芽生えた瞬間だった…。