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唯一の弱点…
“孤独”
眠る時は、
最高潮に怖くて…
就寝
「んじゃ、おやすみ檸檬。」
『おやすみ、ベル、マ-モン。』
挨拶をかわして、自分の部屋に戻る。
すると…
『やっぱダメだ………。』
急に怖くなって来る。
恐怖に支配されて行くのが分かる。
あたしは、
未だにこの弱点を克服出来ないようだ。
『このままじゃ、また迷惑かけちゃうよぉ……。』
ボンゴレ本部では、いつも誰かが一緒の部屋で寝ていた。だから怖くなかったんだけど……。
『しょーがない。』
あたしは部屋を出て、隣の部屋のドアの前に立った。
『-----透視-----』
部屋の中には、ちゃんと熱反応がある。
それが誰かは、あんまり気にならなかった。
とりあえず、今夜はここで寝よう。
部屋から毛布を引っ張って来て、あたしはドアの横に座り込んだ。
「ぉい……」
『…………ん……?』
「う"お"ぉい!!」
『ふぁ?』
五月蝿い声が聞こえて来て、そちらを見る。
ぼんやりと視界に映ったのは、アロちゃんの長い銀髪。
『あー…ここ、アロちゃんの部屋だったんだぁ。』
「だったんだぁ、じゃねぇ!!何でこんなトコにいやがる!」
『ごめんごめん、ふぁ~あ。』
あたしはそのまま部屋に戻って、身支度をした。
朝になれば、怖くない。
だって、皆が動いてる気配がちゃんとするから。
あたしを取り巻いている人達が、本物だって思えるから。
髪の毛を軽く整えて、服を着替えて、食堂に向かう。
『ふぁ~あ。』
欠伸を1つすると、
「あら。おはよう、檸檬。」
『ルッスーリア…おはよう。』
「随分眠そうだな。」
『レヴィ………そーなの。すっごく眠くて……。』
欠伸をして、目を少し潤ませる檸檬を見て、2人は思った。
「「(可愛い………)」」
食堂に入ると、マ-モンとモスカ、ボスが座っていた。
『おはよう!』
「あぁ………。」
「おはよう、檸檬。」
檸檬、ルッスーリア、レヴィも席につく。
すると…
ドタドタ…
「う"お"ぉい!」
スクア-ロが登場。
そして、マ-モンが呟く。
「ベルがいないね……。」
「ったく、あいつは………」
ため息をつくザンザス。
『ルッスーリア、ベルって起きれないの?』
「そうなのよ、毎朝誰が起こしに行くかもめるの。」
『もめる?何で?』
「だってベルちゃん、寝起き悪いんだもの。」
ひそひそ話を終えると、檸檬は言った。
『じゃぁ、あたし起こして来るね♪』
「「「え!?」」」
食堂を出て、パタパタと駆けて行く檸檬。
残されたメンバーは呆然。
「いいのかしら……。」
「危ないな……。」
「ナイフ投げて来るんだぜぇ?」
「檸檬なら避けるんじゃない?」
「………賭けるか。」
誰1人、加勢に行こうとはしなかった。
---
------
-----------
コンコン、
『ベル?起きてる?』
外からじゃ様子が分からない。
よし。
『-----透視-----』
視神経を集中させて、熱反応を見る。
ベッドの上に、1つ。
『(あー、寝てるわ。)』
しょうがない、入ってみようか。
『失礼しまーす。』
あたしはそうっと部屋に入った。ベルは、うつ伏せになってスヤスヤ眠っていた。
『(綺麗な寝顔………。)』
何だか、ちょっと赤面。
ってか、そんな場合じゃないって!
起こさなきゃ!!
『ベル、ベル、朝だよ。』
「う"~………。」
そうっと体を揺さぶる。
『ベル、ご飯冷めちゃうよー。』
「ん~…………??」
それでもまだ、起きてくれない。
いつもと、
違う気がした。
いつもは低い男の声なのに、
今日は可愛い声だった。
聞いてても別に気分悪くなんない。
何だろ。
『ベル~。』
ほら、また。
眠い頭で色々考えて、やっと気が付いた。
これは、
檸檬の声だって。
『ベル、起きて。皆待ってるよー?』
起き上がる気になった。
やっぱ、王子を起こすのは姫だよね♪
「ん~………」
パチ、
『ベル~………』
そっか、目が隠れてるから起きたか分からないんだ。
「おはよう、檸檬。」
『あ、おはよう!』
チュッ、
起きた途端に、嬉しいキス。
『早く行こう、みんなお腹空かして待ってるよ。』
「オッケー、着替えるから待ってて。」
『うん。』
寝起き、悪くないじゃん。
そう思いながら部屋を出た。
ベルは5分経たないうちに出て来た。
『早いね。』
「だって俺、王子だもん。」
『あはは!そっか!』
ベルと仲良く手を繋いで食堂に戻ると、皆驚いていた。
「檸檬、怪我無かった?」
『うん。ってか、寝起き悪くなかったよ?』
「ししし♪」
「「「「(檸檬だから……?)」」」」
その後、皆で楽しく朝食をとりました。
「檸檬、」
『何?ボス。』
部屋に戻ろうとすると、ボスに声を掛けられた。
「檸檬、1人で寝れないだろ。」
『えっ!!?』
な、何で!?
誰にも言ってないのに……!
「マーモン連れて、ベルの部屋行け。」
『ま、毎晩??』
「そうだ。」
『で、でも………!』
「2人には言っておく。」
うわぁ…
ボスって、ボスって……
凄いんだなぁ……。
コートをなびかせて去って行く姿が、とってもカッコ良く見えた。
その夜、ベルの部屋。
「聞いたよ、檸檬。」
「でも、何で急に??」
『ちょっと色々あって。』
苦笑いをする檸檬。
「にしても、どーしてベルの部屋なんだろうね。僕だけでもいいのに。」
「何言ってんだよ、エロチビ。そんなの、俺が王子だからに決まってんじゃん。」
『もしかして…………』
「「ん?」」
『あたしがベルを起こす為??』
「成る程ね、檸檬が起こせばベルは寝起き悪くならないし。」
「一石二鳥って事か。でも、それじゃマーモンはいらなくね?」
「ベルだけじゃ心配なんだよ、ボスは。」
「何それ、ひどっ。」
「ま。とにかく宜しくね、檸檬。」
『うん!』
にっこりと笑った檸檬。
だが、いまいち2人は気にかかっていた。
何故、1人で眠れないのか。
「ねぇ、檸檬。」
『ん?』
「誰にも言わないからさ、教えてよ。」
「1人で寝れない理由。」
『え………?』
だって、
恥ずかしいもん。
「お願い、檸檬。」
ベルはパチンと手を合わせた。
マーモンも檸檬をジッと見る。
色々葛藤していたが、
ついに負けた。
『あたし、、アメリカではずっと独りだったから………今の幸せな生活が無くなるのが怖いの。』
キュッと拳を握る。
『勿論、眠りから覚めて消えるような事は無いって分かってる。分かってるけど………怖くなるの。どうしても克服出来なくて……。』
泣きそうになる檸檬を、ベルはギュッと抱きしめた。
『ベル……』
「ごめんね、話してくれてありがとう。」
マーモンもベルの肩に乗り、檸檬の頭をそっと撫でる。
「檸檬、僕達が付いてるから。」
『あ、ありがと……。』
檸檬はその温かさに目を閉じた。
「じゃぁ、僕は檸檬とベルの間ね。」
「は?何言ってんの?王子と姫の仲を邪魔する奴がある?」
「そうならない為に僕がいるんだよ。」
『喧嘩しないでよ~っ!』
結局、マーモンの意見が通った。
檸檬とベルが向い合わせで寝て、その間にマーモン。
3人で眠ると、とっても温かい事に気が付いた。
“孤独”
眠る時は、
最高潮に怖くて…
就寝
「んじゃ、おやすみ檸檬。」
『おやすみ、ベル、マ-モン。』
挨拶をかわして、自分の部屋に戻る。
すると…
『やっぱダメだ………。』
急に怖くなって来る。
恐怖に支配されて行くのが分かる。
あたしは、
未だにこの弱点を克服出来ないようだ。
『このままじゃ、また迷惑かけちゃうよぉ……。』
ボンゴレ本部では、いつも誰かが一緒の部屋で寝ていた。だから怖くなかったんだけど……。
『しょーがない。』
あたしは部屋を出て、隣の部屋のドアの前に立った。
『-----透視-----』
部屋の中には、ちゃんと熱反応がある。
それが誰かは、あんまり気にならなかった。
とりあえず、今夜はここで寝よう。
部屋から毛布を引っ張って来て、あたしはドアの横に座り込んだ。
「ぉい……」
『…………ん……?』
「う"お"ぉい!!」
『ふぁ?』
五月蝿い声が聞こえて来て、そちらを見る。
ぼんやりと視界に映ったのは、アロちゃんの長い銀髪。
『あー…ここ、アロちゃんの部屋だったんだぁ。』
「だったんだぁ、じゃねぇ!!何でこんなトコにいやがる!」
『ごめんごめん、ふぁ~あ。』
あたしはそのまま部屋に戻って、身支度をした。
朝になれば、怖くない。
だって、皆が動いてる気配がちゃんとするから。
あたしを取り巻いている人達が、本物だって思えるから。
髪の毛を軽く整えて、服を着替えて、食堂に向かう。
『ふぁ~あ。』
欠伸を1つすると、
「あら。おはよう、檸檬。」
『ルッスーリア…おはよう。』
「随分眠そうだな。」
『レヴィ………そーなの。すっごく眠くて……。』
欠伸をして、目を少し潤ませる檸檬を見て、2人は思った。
「「(可愛い………)」」
食堂に入ると、マ-モンとモスカ、ボスが座っていた。
『おはよう!』
「あぁ………。」
「おはよう、檸檬。」
檸檬、ルッスーリア、レヴィも席につく。
すると…
ドタドタ…
「う"お"ぉい!」
スクア-ロが登場。
そして、マ-モンが呟く。
「ベルがいないね……。」
「ったく、あいつは………」
ため息をつくザンザス。
『ルッスーリア、ベルって起きれないの?』
「そうなのよ、毎朝誰が起こしに行くかもめるの。」
『もめる?何で?』
「だってベルちゃん、寝起き悪いんだもの。」
ひそひそ話を終えると、檸檬は言った。
『じゃぁ、あたし起こして来るね♪』
「「「え!?」」」
食堂を出て、パタパタと駆けて行く檸檬。
残されたメンバーは呆然。
「いいのかしら……。」
「危ないな……。」
「ナイフ投げて来るんだぜぇ?」
「檸檬なら避けるんじゃない?」
「………賭けるか。」
誰1人、加勢に行こうとはしなかった。
---
------
-----------
コンコン、
『ベル?起きてる?』
外からじゃ様子が分からない。
よし。
『-----透視-----』
視神経を集中させて、熱反応を見る。
ベッドの上に、1つ。
『(あー、寝てるわ。)』
しょうがない、入ってみようか。
『失礼しまーす。』
あたしはそうっと部屋に入った。ベルは、うつ伏せになってスヤスヤ眠っていた。
『(綺麗な寝顔………。)』
何だか、ちょっと赤面。
ってか、そんな場合じゃないって!
起こさなきゃ!!
『ベル、ベル、朝だよ。』
「う"~………。」
そうっと体を揺さぶる。
『ベル、ご飯冷めちゃうよー。』
「ん~…………??」
それでもまだ、起きてくれない。
いつもと、
違う気がした。
いつもは低い男の声なのに、
今日は可愛い声だった。
聞いてても別に気分悪くなんない。
何だろ。
『ベル~。』
ほら、また。
眠い頭で色々考えて、やっと気が付いた。
これは、
檸檬の声だって。
『ベル、起きて。皆待ってるよー?』
起き上がる気になった。
やっぱ、王子を起こすのは姫だよね♪
「ん~………」
パチ、
『ベル~………』
そっか、目が隠れてるから起きたか分からないんだ。
「おはよう、檸檬。」
『あ、おはよう!』
チュッ、
起きた途端に、嬉しいキス。
『早く行こう、みんなお腹空かして待ってるよ。』
「オッケー、着替えるから待ってて。」
『うん。』
寝起き、悪くないじゃん。
そう思いながら部屋を出た。
ベルは5分経たないうちに出て来た。
『早いね。』
「だって俺、王子だもん。」
『あはは!そっか!』
ベルと仲良く手を繋いで食堂に戻ると、皆驚いていた。
「檸檬、怪我無かった?」
『うん。ってか、寝起き悪くなかったよ?』
「ししし♪」
「「「「(檸檬だから……?)」」」」
その後、皆で楽しく朝食をとりました。
「檸檬、」
『何?ボス。』
部屋に戻ろうとすると、ボスに声を掛けられた。
「檸檬、1人で寝れないだろ。」
『えっ!!?』
な、何で!?
誰にも言ってないのに……!
「マーモン連れて、ベルの部屋行け。」
『ま、毎晩??』
「そうだ。」
『で、でも………!』
「2人には言っておく。」
うわぁ…
ボスって、ボスって……
凄いんだなぁ……。
コートをなびかせて去って行く姿が、とってもカッコ良く見えた。
その夜、ベルの部屋。
「聞いたよ、檸檬。」
「でも、何で急に??」
『ちょっと色々あって。』
苦笑いをする檸檬。
「にしても、どーしてベルの部屋なんだろうね。僕だけでもいいのに。」
「何言ってんだよ、エロチビ。そんなの、俺が王子だからに決まってんじゃん。」
『もしかして…………』
「「ん?」」
『あたしがベルを起こす為??』
「成る程ね、檸檬が起こせばベルは寝起き悪くならないし。」
「一石二鳥って事か。でも、それじゃマーモンはいらなくね?」
「ベルだけじゃ心配なんだよ、ボスは。」
「何それ、ひどっ。」
「ま。とにかく宜しくね、檸檬。」
『うん!』
にっこりと笑った檸檬。
だが、いまいち2人は気にかかっていた。
何故、1人で眠れないのか。
「ねぇ、檸檬。」
『ん?』
「誰にも言わないからさ、教えてよ。」
「1人で寝れない理由。」
『え………?』
だって、
恥ずかしいもん。
「お願い、檸檬。」
ベルはパチンと手を合わせた。
マーモンも檸檬をジッと見る。
色々葛藤していたが、
ついに負けた。
『あたし、、アメリカではずっと独りだったから………今の幸せな生活が無くなるのが怖いの。』
キュッと拳を握る。
『勿論、眠りから覚めて消えるような事は無いって分かってる。分かってるけど………怖くなるの。どうしても克服出来なくて……。』
泣きそうになる檸檬を、ベルはギュッと抱きしめた。
『ベル……』
「ごめんね、話してくれてありがとう。」
マーモンもベルの肩に乗り、檸檬の頭をそっと撫でる。
「檸檬、僕達が付いてるから。」
『あ、ありがと……。』
檸檬はその温かさに目を閉じた。
「じゃぁ、僕は檸檬とベルの間ね。」
「は?何言ってんの?王子と姫の仲を邪魔する奴がある?」
「そうならない為に僕がいるんだよ。」
『喧嘩しないでよ~っ!』
結局、マーモンの意見が通った。
檸檬とベルが向い合わせで寝て、その間にマーモン。
3人で眠ると、とっても温かい事に気が付いた。