with VARIA(昔話)
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モスカに導かれるまま、あたしは大きな扉の前にやって来た。
その中には、ボスの他に5人の気配があった。
新しい仲間達
部屋の前に着くと、モスカはあたしに静かに、と合図した。
あたしは軽く頷く。
そして、耳をそばだたせた。
---「う"お"ぉい!集めたワケは何だぁ!!?」
---「落ち着きなさいよ、スクアーロ。」
---「まったくだな。」
---「でも、珍しいね。食事以外で皆が集められるなんて。」
---「何だろーね、楽しみ♪」
すると、ボスが一言。
---「モスカ、檸檬、入れ。」
名前を呼ばれた瞬間、体が震えた。すると、モスカが再び手を差し伸べる。
それをギュッと握って、あたしは言った。
『失礼しますっ!』
ギィ、
ボスの部屋に入る時とは、また違う緊張感。
ゆっくりゆっくり、1人1人の姿が見えて来る。
そして、ドアが全部開かれ、あたしはモスカに引っ張られながらボスの席の隣に立った。
「誰?」
金髪にティアラを乗せた人が聞く。
「可愛い子ね♪」
サングラスをかけた派手な人が言う。
『えっと…「新入りだ。」
あたしの言葉は、ボスに遮られた。
「ふぅん。」
黒いフードをかぶった小さい子が、ジーッと見る。
「なぬ!」
傘をたくさん背中に持ってる人が驚く。
「名乗れ。」
『了解♪』
さっきと同じように、あたしは少し大きめの声で言った。
『ボンゴレ本部より派遣されて来ました、9代目直属の雨宮檸檬です!これから1ヶ月間、仮入隊させて頂きますので、宜しくお願いします!』
最後に軽くお辞儀をした。
「おい、」
『え?』
ボスに声をかけられた。何だか物凄く不機嫌な感じ。
何かしたっけ?
えーと、
えーと…
『あ。』
敬語使っちゃった。
『やばっ!あ、ごめんねボス!その初対面だからやっぱ使った方がいいかと思って………えっと…今度から気を付けるから!』
「バカが。」
『ごめんってぇ~……。』
あーあ、いきなり約束敗っちゃったよ。
ボスはちゃんと檸檬って呼んでくれたのに。
物凄く、心の中で後悔していた。
ふと気が付くと、あたしはすごい注目を浴びていた。
『えっと、、何か?』
注目されるのって嫌。
あたしが思い切って聞いてみると、小さい子が机に上ってあたしの前まで歩いて来た。
近くで見ると、すっごく可愛い♪
「僕、君の事知ってるよ。」
『ホント!?』
「数カ月前、9代目がアメリカから連れて来た、ストリートファイト全米チャンピオンでしょ?」
『すごい!当たり!』
「僕はマーモン、宜しく。」
『うんっ!宜しくね!』
チュッ、
マ-モンを抱き上げて、ホッペにキスをした。
「ム?」
『あ、ごめん。クセなんだよね、コレ。挨拶代わりなの。』
「そーなんだ。」
マ-モンは「ふぅん」と言った後、あたしにキュッとくっついて来た。
『マ-モン?』
「僕、檸檬の事気に入ったよ。」
『わーい!ありがとーっ!』
それはそうと…
あたしまだ、他の人の名前知らない。
そう思っていると、
「マ-モン、いい加減離れろよ。」
「いいじゃないか。もう僕ら仲良しだし。」
金髪の人が席を立って近付いて来た。
「初めまして♪俺、ベルフェゴール。ベルでいいよ。」
そう言ってベルは、右手を差し出した。
『宜しくね、ベル!』
差し出された右手を握ると、ぶんぶんと振り回された。
「ってか、俺にもチュ-して♪」
『え??』
「マ-モンばっかズルイじゃん。」
『う、うん。』
チュッ
「ししし♪やりぃー。」
チュ、
『えぇ?』
「お返し!」
『あ、ありがとっ!』
お返しをされたのは初めてで、ちょっと赤くなってしまった。
ベルと打ち解けた事で、他の人達も席を立ち始めた。
「私、ルッスーリア。宜しくねん♪」
『うん!宜しく!』
「レヴィ・ア・タン。レヴィでいい。」
『宜しく、レヴィ!』
2人のホッペにもキスしようとしたら、ベルが止めた。
「やんない方がいいって。キモイのが移るから。」
「んまぁっ!失礼ね、ベルちゃん!」
「だって、俺も檸檬気に入っちゃったんだもん♪檸檬は俺のお姫さま決定ーっ!」
『お姫さま?』
抱きつくベルに、聞き返す檸檬。
「そっ!俺王子だからさ、俺が気に入った女の子はお姫さま。」
『ベルって王子様なの!?』
「まぁね♪」
わーっ!わーっ!感激!!
こんなトコで本物の王子様に出会えるなんて!!
そっかぁ、それでティアラしてるんだぁー。
妙に納得した後、もう1人いるのに気が付いた。
そっちを向くと、かなり不機嫌そうな顔をしていた。
「スクア-ロー、何嫌そーな顔してんの?」
ベルが聞く。
『(スクア-ロって言うんだぁ。長くて呼び辛いなぁ。)』
あたしがボーッとそんな事を考えていると、
「う"お"ぉい!俺は認めねぇぞぉ!!」
『へ?』
「おめーみてーなのがいきなり幹部なんざ、俺が許さねぇ!!」
スクア-ロは、随分厳しい人だったようで。
でも今、
“お前みたいなの”
って言ったよね?
あたしの事、
バカにしたよね?
.
考えるより先に、口が動いた。
『スクア-ロさん?あたしの事、バカにした?』
「あ"ァ?それがどーした。」
その返答に、カチンと来た。
あたしが大嫌いな事、
バカにされる事。
あたしが大好きな事、
あたしをバカにした人がひれ伏す事。
『じゃぁ、試してみない?』
「あ"?」
挑発的な笑みを見せて。
『タイマン勝負であたしが勝ったら、何か言う事聞いてよ。』
「はっ!俺に勝負持ちかけるなんざ、バカがやる事だなぁ!!」
ほら、またバカにした。
悪いけど、負ける気は全然しないよ。
「スクア-ロ、いいのかい?檸檬はタイマン勝負の全米チャンピオンだよ?」
「上等だぁ!!その名誉へし折ってやるぜぇ!!庭に来い!」
『了解♪』
あたしはスクア-ロに付いて行った。
綺麗な花がたくさん咲いてる、広い庭。
「檸檬、大丈夫なの?」
『心配ないよ、ベル。』
久しぶりに思いっきり戦えると思い、あたしは嬉しくて笑顔になった。
そして、ぽつりと呟く。
『あの自信、根こそぎ砕いてやるから。』
その目は、明らかに先程とは違うものだった。
その中には、ボスの他に5人の気配があった。
新しい仲間達
部屋の前に着くと、モスカはあたしに静かに、と合図した。
あたしは軽く頷く。
そして、耳をそばだたせた。
---「う"お"ぉい!集めたワケは何だぁ!!?」
---「落ち着きなさいよ、スクアーロ。」
---「まったくだな。」
---「でも、珍しいね。食事以外で皆が集められるなんて。」
---「何だろーね、楽しみ♪」
すると、ボスが一言。
---「モスカ、檸檬、入れ。」
名前を呼ばれた瞬間、体が震えた。すると、モスカが再び手を差し伸べる。
それをギュッと握って、あたしは言った。
『失礼しますっ!』
ギィ、
ボスの部屋に入る時とは、また違う緊張感。
ゆっくりゆっくり、1人1人の姿が見えて来る。
そして、ドアが全部開かれ、あたしはモスカに引っ張られながらボスの席の隣に立った。
「誰?」
金髪にティアラを乗せた人が聞く。
「可愛い子ね♪」
サングラスをかけた派手な人が言う。
『えっと…「新入りだ。」
あたしの言葉は、ボスに遮られた。
「ふぅん。」
黒いフードをかぶった小さい子が、ジーッと見る。
「なぬ!」
傘をたくさん背中に持ってる人が驚く。
「名乗れ。」
『了解♪』
さっきと同じように、あたしは少し大きめの声で言った。
『ボンゴレ本部より派遣されて来ました、9代目直属の雨宮檸檬です!これから1ヶ月間、仮入隊させて頂きますので、宜しくお願いします!』
最後に軽くお辞儀をした。
「おい、」
『え?』
ボスに声をかけられた。何だか物凄く不機嫌な感じ。
何かしたっけ?
えーと、
えーと…
『あ。』
敬語使っちゃった。
『やばっ!あ、ごめんねボス!その初対面だからやっぱ使った方がいいかと思って………えっと…今度から気を付けるから!』
「バカが。」
『ごめんってぇ~……。』
あーあ、いきなり約束敗っちゃったよ。
ボスはちゃんと檸檬って呼んでくれたのに。
物凄く、心の中で後悔していた。
ふと気が付くと、あたしはすごい注目を浴びていた。
『えっと、、何か?』
注目されるのって嫌。
あたしが思い切って聞いてみると、小さい子が机に上ってあたしの前まで歩いて来た。
近くで見ると、すっごく可愛い♪
「僕、君の事知ってるよ。」
『ホント!?』
「数カ月前、9代目がアメリカから連れて来た、ストリートファイト全米チャンピオンでしょ?」
『すごい!当たり!』
「僕はマーモン、宜しく。」
『うんっ!宜しくね!』
チュッ、
マ-モンを抱き上げて、ホッペにキスをした。
「ム?」
『あ、ごめん。クセなんだよね、コレ。挨拶代わりなの。』
「そーなんだ。」
マ-モンは「ふぅん」と言った後、あたしにキュッとくっついて来た。
『マ-モン?』
「僕、檸檬の事気に入ったよ。」
『わーい!ありがとーっ!』
それはそうと…
あたしまだ、他の人の名前知らない。
そう思っていると、
「マ-モン、いい加減離れろよ。」
「いいじゃないか。もう僕ら仲良しだし。」
金髪の人が席を立って近付いて来た。
「初めまして♪俺、ベルフェゴール。ベルでいいよ。」
そう言ってベルは、右手を差し出した。
『宜しくね、ベル!』
差し出された右手を握ると、ぶんぶんと振り回された。
「ってか、俺にもチュ-して♪」
『え??』
「マ-モンばっかズルイじゃん。」
『う、うん。』
チュッ
「ししし♪やりぃー。」
チュ、
『えぇ?』
「お返し!」
『あ、ありがとっ!』
お返しをされたのは初めてで、ちょっと赤くなってしまった。
ベルと打ち解けた事で、他の人達も席を立ち始めた。
「私、ルッスーリア。宜しくねん♪」
『うん!宜しく!』
「レヴィ・ア・タン。レヴィでいい。」
『宜しく、レヴィ!』
2人のホッペにもキスしようとしたら、ベルが止めた。
「やんない方がいいって。キモイのが移るから。」
「んまぁっ!失礼ね、ベルちゃん!」
「だって、俺も檸檬気に入っちゃったんだもん♪檸檬は俺のお姫さま決定ーっ!」
『お姫さま?』
抱きつくベルに、聞き返す檸檬。
「そっ!俺王子だからさ、俺が気に入った女の子はお姫さま。」
『ベルって王子様なの!?』
「まぁね♪」
わーっ!わーっ!感激!!
こんなトコで本物の王子様に出会えるなんて!!
そっかぁ、それでティアラしてるんだぁー。
妙に納得した後、もう1人いるのに気が付いた。
そっちを向くと、かなり不機嫌そうな顔をしていた。
「スクア-ロー、何嫌そーな顔してんの?」
ベルが聞く。
『(スクア-ロって言うんだぁ。長くて呼び辛いなぁ。)』
あたしがボーッとそんな事を考えていると、
「う"お"ぉい!俺は認めねぇぞぉ!!」
『へ?』
「おめーみてーなのがいきなり幹部なんざ、俺が許さねぇ!!」
スクア-ロは、随分厳しい人だったようで。
でも今、
“お前みたいなの”
って言ったよね?
あたしの事、
バカにしたよね?
.
考えるより先に、口が動いた。
『スクア-ロさん?あたしの事、バカにした?』
「あ"ァ?それがどーした。」
その返答に、カチンと来た。
あたしが大嫌いな事、
バカにされる事。
あたしが大好きな事、
あたしをバカにした人がひれ伏す事。
『じゃぁ、試してみない?』
「あ"?」
挑発的な笑みを見せて。
『タイマン勝負であたしが勝ったら、何か言う事聞いてよ。』
「はっ!俺に勝負持ちかけるなんざ、バカがやる事だなぁ!!」
ほら、またバカにした。
悪いけど、負ける気は全然しないよ。
「スクア-ロ、いいのかい?檸檬はタイマン勝負の全米チャンピオンだよ?」
「上等だぁ!!その名誉へし折ってやるぜぇ!!庭に来い!」
『了解♪』
あたしはスクア-ロに付いて行った。
綺麗な花がたくさん咲いてる、広い庭。
「檸檬、大丈夫なの?」
『心配ないよ、ベル。』
久しぶりに思いっきり戦えると思い、あたしは嬉しくて笑顔になった。
そして、ぽつりと呟く。
『あの自信、根こそぎ砕いてやるから。』
その目は、明らかに先程とは違うものだった。