ヴァリアー編
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傷付きながらも、
強くなってくツナ。
それを見てたら、
昔の自分を思い出した。
改
「改?」
「構えが変わった!」
「一体何をする気だ?」
構えを変えて、再び炎が辺りに散ってゆく。
そんなツナの姿を見て、ボスはまた笑う。
「ふっ、まだ零地点突破とぬかしやがるか………何度ハッタリをかませば気が済む。」
『ボス……』
「本物の零地点突破に、そんな構えはねぇ!!」
ボスの言葉に反論するバジル。
「またアイツ………根拠もないクセに!!」
「まさかな……」
リボーンは静かに考え事。
「俺は俺の零地点突破を貫くだけだ。」
ツナがそう言うと、ボスはあたしに言った。
「檸檬、離れろ。」
『え?』
「聞こえなかったか?」
『わ、分かった……』
“気を付けて”
言いたかったけど、言えなかった。
その雰囲気に、圧倒されて。
あたしが退くと、ボスは今度はツナに言う。
「まったく小賢しいカスだ。2度とその名を言えぬようかっ消してやる。」
そして、自分の真横に銃を撃つ。
ツナの横に高速移動する為に。
「次元の差を……」
横からツナに蹴りを入れ、
吹っ飛ぶツナの真正面で銃を構える。
「思い知れ!!」
『(速い………!)』
「あぁ?」
ドウッ、
ドゴオォ、
「沢田殿!!」
『ツナ……』
地面を削りながら飛ばされたツナは、何とか起き上がった。
どうやら零地点突破を使っていたらしく、ダメージは軽減されてるっぽい。
それでも、起き上がった時の表情はつらそうで。
「よく残った、と言いてーが、やはりダメージを吸収しきれてねぇ。」
降り立ったボスは、ツナを見下す。
「何が“改”だ、話にならんな。」
次の瞬間、ボスは高速移動を始める。
ツナの周りを回って、あらゆる角度から炎を放つ。
“炎の蕾”!!!
(ボッチョーロ・ディ・フィアンマ)
「ぐあぁ!!」
ツナの悲鳴が聞こえた。
「あぁ?どーした?もう飛ぶ力すら残っていないか!?」
「あいつ……なぶり殺す気だ!」
「さ、沢田殿が!」
ボスは……笑ってた。
「ふはははは!!絶望を味わえクソモドキが!!」
次々と撃ち込まれてゆく炎の中、ツナはまだ諦めず、ボスを見る。
「(この絶望的状況で、あの面、あの目!!)」
ツナを見るボスは、何故か嫌悪感を漂わせる。
「(同じだ、あの時の老いぼれと…………ふざけやがって、カスが!)」
キュオオオオ……
「どいつもこいつも、カスの分際で!!」
『(すごい吸収量!!)』
「俺に楯突くんじゃねぇ!!!」
今までとは段違いの炎の弾丸。
大きく強く、熱い。
“決別の一撃”!!!
(コルポ・ダッディオ)
「やべぇ!!」
「とどめをさす気だ!!」
『ダメ………!』
あたし達の叫びも虚しく、
それは放たれる。
ドゴオッ!!
「沢田殿ーー!!!」
ううん、まだだ。
ツナのリズム、消えてない。
「永遠に散ってやがれ………ドカスが!」
炎を一気に放出したせいか、ボスの息も少し上がる。
不意に、その後ろから眩い光が。
それは、他でもない、
ツナの死ぬ気の炎による光。
『ツナ………!!』
---「大丈夫。」
さっきの言葉を思い出す。
そして、決意に満ちた瞳も。
すごいね、
どんどん強くなっていくね。
ボスの後ろに回り込んだツナの炎は、
さっきより大きいように感じた。
「次は俺の番だ、ザンザス。」
「なに!!」
驚きつつも再び宙に上がるボス。
「死に損ないが!!!」
上からツナに狙いを定めようとしたボスの目の前に、
すでにツナはいた。
『速い……!』
ツナは、そのまま宙返りしてボスの顎を蹴り上げた。
「ザンザスのスピードに、追い付いてる!!」
「ぬっ………のやろう!!!」
ツナに攻め寄ろうとするボスの目の前に、ツナは炎の壁を作る。
それにボスが気を取られている間に、背後に回り込み拳を喰らわす。
「ガハッ!」
ボスはそのまま地面に叩き落とされた。
「一体どーなってんだ!?まるで動きが違う!!」
コロネロが思わず声を上げる。
「おのれ!!」
上にいるツナに向かって銃を構えるボス。
ツナは、“改”の構えを作る。
大きな炎の塊となって、
ツナに襲い掛かる連射攻撃。
“炎の鉄槌”!!!
(マルテーロ・ディ・フィアンマ)
ゴオッ、
それは確かにツナに直撃する。
だけど……
『あ、あれは………!』
ツナの周りに、ドーム状の光が生まれる。
それは徐々に収縮していき、やがてツナの手の中に収められた。
そして、次の瞬間、
ゴアッ、
ツナの炎が大きく燃え上がった。
それを見て、リボーンが言う。
「なるほど、それで“改”なんだな。」
『ボスの炎を、自分の力に………!』
そんな事をされて、ボスが黙ってるはずがない。
「こんな事が…………こんな事が………………あるワケがねぇ!!!」
ボスとツナの腕が交差してぶつかる。
けど、ツナの力が予想以上に強かったのか、ボスは一瞬身を引いた。
「なぁっ!」
そこにすかさず、ツナのアッパーが決まる。
「がはぁ!!」
『ボスっ………!!』
そうだ、
あたしはボスの雲の守護者なんだ。
『(助けなきゃ!)』
吹っ飛ばされて行くボスの方に向かって、あたしは走る。
分解吸収が、だいぶ破られて来てる。
少しフラつく足を動かして、俊足を使う。
「檸檬殿っ!!?」
「ザンザスに向かってくぜコラ!」
ボスを…
ボスを護らなきゃ……
このままじゃ校舎に激突しちゃうから、
それはイヤだから。
『ボスっ!』
飛ばされるボスの後ろに回って、
受け止めた。
『(止まれーっ!!)』
足が地面を削って行く。
このままぶつかっても、ボスに伝わる衝撃は軽減されるよね?
ドゴオッ!!
『あうっ……!』
「檸檬殿が!!」
「そんなに檸檬ちゃんはザンザスのを庇いたいってのか!?」
「あぁ、今の檸檬は………ザンザスの雲の守護者なんだ。誰が何と言おうとな。」
「リボーンさん……」
思ったより痛かった。
壁に激突するなんて、何年ぶりだろう。
ストリートファイト時代………以来だなぁ。
『ボ…ス………大丈…夫?』
ボスの息は荒かった。
やっぱり、かなり苦戦してるんだろうな。
ツナ、強くなったし。
「檸檬、」
『え?』
「何してやがる……」
『だって、あたしは守護者だから………』
「言ったはずだ。お前は戦うな、と。」
『でも……』
ボスはゆっくりと起き上がる。
あたしも何とか起きあがる事が出来た。
「行け。」
『え?』
「大空のリングは取る。檸檬、お前は守護者のリングを集めて来い。」
『ボス………』
あたしが此所で見てるのは、
いけない事なのかな?
今庇ったのは、
ボスのプライドを傷付けちゃったのかな?
『分かった。頑張ってね、ボス。』
ボスは何も言わずにツナの方を睨んでいた。
あたしは俊足で走り出す。
あたしに科せられた任務。
リングの確保。
---
-------
同じ頃、校舎B棟にて。
「ふ~~、いやー参った。」
山本の声が響く。
「サンキュ!助かったぜ。」
お礼を言った相手は、雲雀だった。
彼は、何の躊躇いもなくこう返す。
「校内で死なれると風紀が乱れるんだ。死ぬなら外に行ってもらう。」
「あはは、何だそりゃ。」
言いながら立ち上がる山本。
ふと見ると、雲雀の足下はおぼつかず、壁にドンッとぶつかっている。
「おい、大丈夫か?」
「何の事だい?」
強がりな雲雀の返答に、山本は苦笑いする。
「交代だ。こっからは俺が引き受けた。」
雲雀を校舎B棟に残し、山本は走り出した。
まだ助けてない仲間を救う為に。
---
------
その頃、別の校舎脇にて。
「すまんな、タコ頭。」
「しばらくふらつくぜ。」
了平を助けに行ったのは、ランボを抱えた獄寺だった。
「俺は先に行って他の連中を助けに行く。アホ牛を預かってくれ。」
立ち上がる獄寺に、
「だったら俺達のリングも持って行け。お前が先に沢田に会う確率が高い。」
了平は晴と雷のリングを差し出した。
「わーった!」
「それと、ルッスーリアも助けてやりたいのだが……」
「なっ!」
思わぬ了平の頼みに、一瞬驚く獄寺。
しかし、
「しょーがねーな。10代目もそうするだろーしな。」
悲鳴を上げるルッスーリアにも、解毒を施した。
そして、獄寺は走り出す。
了平もランボを抱えて動きだした。
---
------
-----------
檸檬がクッションになったものの、やはり校舎にぶつかったダメージを受けたザンザス。
口元の血を拭い、ツナを睨む。
「この俺がまがい物の零地点突破ごときに、あんなカスごときに………」
険しくなってゆく表情。
恐ろしくなってゆく雰囲気。
「くそが…………くそが!!ド畜生がぁ!!!」
雄叫びと同時にザンザスの顔に傷が広がった。
『え……?』
伝わって来る、空気の震え。
駆け巡る、イヤな予感。
『ボス………』
どうか、
どうか無事でありますように。
強くなってくツナ。
それを見てたら、
昔の自分を思い出した。
改
「改?」
「構えが変わった!」
「一体何をする気だ?」
構えを変えて、再び炎が辺りに散ってゆく。
そんなツナの姿を見て、ボスはまた笑う。
「ふっ、まだ零地点突破とぬかしやがるか………何度ハッタリをかませば気が済む。」
『ボス……』
「本物の零地点突破に、そんな構えはねぇ!!」
ボスの言葉に反論するバジル。
「またアイツ………根拠もないクセに!!」
「まさかな……」
リボーンは静かに考え事。
「俺は俺の零地点突破を貫くだけだ。」
ツナがそう言うと、ボスはあたしに言った。
「檸檬、離れろ。」
『え?』
「聞こえなかったか?」
『わ、分かった……』
“気を付けて”
言いたかったけど、言えなかった。
その雰囲気に、圧倒されて。
あたしが退くと、ボスは今度はツナに言う。
「まったく小賢しいカスだ。2度とその名を言えぬようかっ消してやる。」
そして、自分の真横に銃を撃つ。
ツナの横に高速移動する為に。
「次元の差を……」
横からツナに蹴りを入れ、
吹っ飛ぶツナの真正面で銃を構える。
「思い知れ!!」
『(速い………!)』
「あぁ?」
ドウッ、
ドゴオォ、
「沢田殿!!」
『ツナ……』
地面を削りながら飛ばされたツナは、何とか起き上がった。
どうやら零地点突破を使っていたらしく、ダメージは軽減されてるっぽい。
それでも、起き上がった時の表情はつらそうで。
「よく残った、と言いてーが、やはりダメージを吸収しきれてねぇ。」
降り立ったボスは、ツナを見下す。
「何が“改”だ、話にならんな。」
次の瞬間、ボスは高速移動を始める。
ツナの周りを回って、あらゆる角度から炎を放つ。
“炎の蕾”!!!
(ボッチョーロ・ディ・フィアンマ)
「ぐあぁ!!」
ツナの悲鳴が聞こえた。
「あぁ?どーした?もう飛ぶ力すら残っていないか!?」
「あいつ……なぶり殺す気だ!」
「さ、沢田殿が!」
ボスは……笑ってた。
「ふはははは!!絶望を味わえクソモドキが!!」
次々と撃ち込まれてゆく炎の中、ツナはまだ諦めず、ボスを見る。
「(この絶望的状況で、あの面、あの目!!)」
ツナを見るボスは、何故か嫌悪感を漂わせる。
「(同じだ、あの時の老いぼれと…………ふざけやがって、カスが!)」
キュオオオオ……
「どいつもこいつも、カスの分際で!!」
『(すごい吸収量!!)』
「俺に楯突くんじゃねぇ!!!」
今までとは段違いの炎の弾丸。
大きく強く、熱い。
“決別の一撃”!!!
(コルポ・ダッディオ)
「やべぇ!!」
「とどめをさす気だ!!」
『ダメ………!』
あたし達の叫びも虚しく、
それは放たれる。
ドゴオッ!!
「沢田殿ーー!!!」
ううん、まだだ。
ツナのリズム、消えてない。
「永遠に散ってやがれ………ドカスが!」
炎を一気に放出したせいか、ボスの息も少し上がる。
不意に、その後ろから眩い光が。
それは、他でもない、
ツナの死ぬ気の炎による光。
『ツナ………!!』
---「大丈夫。」
さっきの言葉を思い出す。
そして、決意に満ちた瞳も。
すごいね、
どんどん強くなっていくね。
ボスの後ろに回り込んだツナの炎は、
さっきより大きいように感じた。
「次は俺の番だ、ザンザス。」
「なに!!」
驚きつつも再び宙に上がるボス。
「死に損ないが!!!」
上からツナに狙いを定めようとしたボスの目の前に、
すでにツナはいた。
『速い……!』
ツナは、そのまま宙返りしてボスの顎を蹴り上げた。
「ザンザスのスピードに、追い付いてる!!」
「ぬっ………のやろう!!!」
ツナに攻め寄ろうとするボスの目の前に、ツナは炎の壁を作る。
それにボスが気を取られている間に、背後に回り込み拳を喰らわす。
「ガハッ!」
ボスはそのまま地面に叩き落とされた。
「一体どーなってんだ!?まるで動きが違う!!」
コロネロが思わず声を上げる。
「おのれ!!」
上にいるツナに向かって銃を構えるボス。
ツナは、“改”の構えを作る。
大きな炎の塊となって、
ツナに襲い掛かる連射攻撃。
“炎の鉄槌”!!!
(マルテーロ・ディ・フィアンマ)
ゴオッ、
それは確かにツナに直撃する。
だけど……
『あ、あれは………!』
ツナの周りに、ドーム状の光が生まれる。
それは徐々に収縮していき、やがてツナの手の中に収められた。
そして、次の瞬間、
ゴアッ、
ツナの炎が大きく燃え上がった。
それを見て、リボーンが言う。
「なるほど、それで“改”なんだな。」
『ボスの炎を、自分の力に………!』
そんな事をされて、ボスが黙ってるはずがない。
「こんな事が…………こんな事が………………あるワケがねぇ!!!」
ボスとツナの腕が交差してぶつかる。
けど、ツナの力が予想以上に強かったのか、ボスは一瞬身を引いた。
「なぁっ!」
そこにすかさず、ツナのアッパーが決まる。
「がはぁ!!」
『ボスっ………!!』
そうだ、
あたしはボスの雲の守護者なんだ。
『(助けなきゃ!)』
吹っ飛ばされて行くボスの方に向かって、あたしは走る。
分解吸収が、だいぶ破られて来てる。
少しフラつく足を動かして、俊足を使う。
「檸檬殿っ!!?」
「ザンザスに向かってくぜコラ!」
ボスを…
ボスを護らなきゃ……
このままじゃ校舎に激突しちゃうから、
それはイヤだから。
『ボスっ!』
飛ばされるボスの後ろに回って、
受け止めた。
『(止まれーっ!!)』
足が地面を削って行く。
このままぶつかっても、ボスに伝わる衝撃は軽減されるよね?
ドゴオッ!!
『あうっ……!』
「檸檬殿が!!」
「そんなに檸檬ちゃんはザンザスのを庇いたいってのか!?」
「あぁ、今の檸檬は………ザンザスの雲の守護者なんだ。誰が何と言おうとな。」
「リボーンさん……」
思ったより痛かった。
壁に激突するなんて、何年ぶりだろう。
ストリートファイト時代………以来だなぁ。
『ボ…ス………大丈…夫?』
ボスの息は荒かった。
やっぱり、かなり苦戦してるんだろうな。
ツナ、強くなったし。
「檸檬、」
『え?』
「何してやがる……」
『だって、あたしは守護者だから………』
「言ったはずだ。お前は戦うな、と。」
『でも……』
ボスはゆっくりと起き上がる。
あたしも何とか起きあがる事が出来た。
「行け。」
『え?』
「大空のリングは取る。檸檬、お前は守護者のリングを集めて来い。」
『ボス………』
あたしが此所で見てるのは、
いけない事なのかな?
今庇ったのは、
ボスのプライドを傷付けちゃったのかな?
『分かった。頑張ってね、ボス。』
ボスは何も言わずにツナの方を睨んでいた。
あたしは俊足で走り出す。
あたしに科せられた任務。
リングの確保。
---
-------
同じ頃、校舎B棟にて。
「ふ~~、いやー参った。」
山本の声が響く。
「サンキュ!助かったぜ。」
お礼を言った相手は、雲雀だった。
彼は、何の躊躇いもなくこう返す。
「校内で死なれると風紀が乱れるんだ。死ぬなら外に行ってもらう。」
「あはは、何だそりゃ。」
言いながら立ち上がる山本。
ふと見ると、雲雀の足下はおぼつかず、壁にドンッとぶつかっている。
「おい、大丈夫か?」
「何の事だい?」
強がりな雲雀の返答に、山本は苦笑いする。
「交代だ。こっからは俺が引き受けた。」
雲雀を校舎B棟に残し、山本は走り出した。
まだ助けてない仲間を救う為に。
---
------
その頃、別の校舎脇にて。
「すまんな、タコ頭。」
「しばらくふらつくぜ。」
了平を助けに行ったのは、ランボを抱えた獄寺だった。
「俺は先に行って他の連中を助けに行く。アホ牛を預かってくれ。」
立ち上がる獄寺に、
「だったら俺達のリングも持って行け。お前が先に沢田に会う確率が高い。」
了平は晴と雷のリングを差し出した。
「わーった!」
「それと、ルッスーリアも助けてやりたいのだが……」
「なっ!」
思わぬ了平の頼みに、一瞬驚く獄寺。
しかし、
「しょーがねーな。10代目もそうするだろーしな。」
悲鳴を上げるルッスーリアにも、解毒を施した。
そして、獄寺は走り出す。
了平もランボを抱えて動きだした。
---
------
-----------
檸檬がクッションになったものの、やはり校舎にぶつかったダメージを受けたザンザス。
口元の血を拭い、ツナを睨む。
「この俺がまがい物の零地点突破ごときに、あんなカスごときに………」
険しくなってゆく表情。
恐ろしくなってゆく雰囲気。
「くそが…………くそが!!ド畜生がぁ!!!」
雄叫びと同時にザンザスの顔に傷が広がった。
『え……?』
伝わって来る、空気の震え。
駆け巡る、イヤな予感。
『ボス………』
どうか、
どうか無事でありますように。