日常編
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『(暇ー…)』
何かハプニングが起こるのを待っていた、ある日の授業中。
「何あのカッコ…」
「シマウマ?」
「パンダじゃない?」
「私は牛かと…」
急にざわつくクラス内。
まさかと思い、檸檬とツナが振り返る。
そこには、
『「ランボ(ちゃん)ーーー!!!」』
「ツナ、チャック壊れてシッコできない」
泣きながら訴えるランボを見て、みんな大爆笑。
『(みんな、酷いなぁ…)』
ツナがランボに近づく前に、檸檬が駆け寄った。
「え?雨宮?」
「どしたの?檸檬ちゃん」
「何してるの?」
再びざわつくクラス内。
檸檬が、バカな牛の子に近づいて行く事に驚いていた。
『ランボちゃん、あたしが一緒に行ってあげるから。泣かないで』
そう言って、ランボをトイレに連れて行こうとするが、先生まで檸檬をえこひいき。
「雨宮、その変なのは沢田に任せて、授業に戻りなさい」
“変なの”という言葉にカチンと来た檸檬は、くるっと振り返り、突き刺すような言葉を放った。
『先生、部外者の相手をし、帰らせるのは風紀の役目です。それに、こんな簡単でつまらない授業に戻りたくありません。では』
檸檬はランボをだっこして行ってしまい、クラス中は呆然としていた。
無事にトイレを済ませたランボは、にっこり笑ってお礼を言う。
「檸檬、ありがと」
『んーん♪』
「ランボさん、檸檬大好き」
『あたしも、ランボちゃん大好き』
その頃教室では、檸檬がいなくなったのはツナのせいだ、とみんなが殺気立っていた。
「(な、何でこーなるのーーー!!?)」
---
-------
『ランボちゃん、もうお家に帰ろう、ね?』
「ヤダもんね!檸檬と一緒にいるもんね!」
『(困ったなぁー。でも、さぼれるし……いっか!)』
ランボを抱きつつ校舎を歩き回る檸檬。
誰もいないから散歩し放題。の、ハズだった。
「檸檬、何してるの?」
不意に後ろから声を掛けられ、ビクッとする檸檬。
恐る恐る振り返る。
『恭弥!!』
そこには、出来れば今は会いたくなかった人物、雲雀がいた。
雲雀は、檸檬がだっこしているランボを見る。
「何、そいつ」
雲雀の殺気を感じたのか、ランボは震えながら檸檬にしがみついていた。
そのランボを雲雀はより一層睨む。
『この子、ランボちゃんってゆーの。あたしの事、本当のお姉さんだと思ってるみたいで、いつもはリボーンがストップ掛けてるんだけど、今日は学校までついて来ちゃったの』
慌ててペラペラと喋った檸檬。
『(うわぁ~、我ながらなんて嘘つき。ごめん恭弥!)』
「ふぅん。(気に食わない…)」
雲雀はランボをジーッと見つめる。
『きょ、恭弥?さっきから、物凄く目つきが怖いんだけど』
「そいつ、何かムカつく」
『えっ!?(やっぱり!恭弥って子供ダメなんだ!!)』
雲雀はトンファーを構えた。
「咬み殺す」
殺気を強くする雲雀、ランボは泣き出した。
『うわっ!ランボちゃん!!わわっ!恭弥、やめて!』
檸檬はランボをかばうように雲雀に背を向けた。
「何でかばうの?」
『何度も言わせないでよ~!!大事だから!』
檸檬は走って逃げた。突き当たりの窓から飛び下りる。
「うわぁぁぁん!」
ランボが泣きながら取り出したのは、あの10年バズーカ。(もう雲雀はいないのだが)
ドカァン!!
小さいランボを抱きしめていたはずの檸檬は、いつの間にか知らない男の人に抱き締められていた。
『なっ!(なんてカッコいい!!)』
今まで眠っていたのだろうか、その人は眠そうに目を開けると、目の前にいる檸檬を見て物凄く驚いた。
「な、何で抱き枕が檸檬さんになっているんですか!?」
『だっ、抱き枕?ってか、あなたは誰ですか?もしかして、15歳のランボちゃん?』
「これはこれは、お久しぶりです。親愛なる若き檸檬さん」
『うわーっ!すごいすごい!!初めまして!』
ちゅ、
「……その癖、相変わらずですね。ですが檸檬さん、“ランボちゃん”はやめてくれませんか?」
『……何か、さっき漏らしそうだった子とは思えない…』
「そんな事、言わないで下さいよ」
『それじゃあ、1つだけ聞いていい?』
「何でしょう?」
『未来のあたし、ランボちゃんの事、何て呼んでる?』
大人ランボは黙ってしまった。
檸檬も黙って返答を待つ。
「…………ランボちゃん……ですね」
『アハハ!やっぱりー!!』
---
-------
その頃、ツナ。
ランボに保育係を付けてやる、というリボーンの言葉を信じ、校舎裏に来ていた。
だが、そこにいたのは獄寺と山本。
「話が違うだろ!!」と怒っていた。
---
------
再び檸檬。
ぼふんっ
『あ。(戻っちゃった…)』
「檸檬ー!!」
『行こっか』
ランボと2人で下校しようと、校庭を歩いていると、
「あっ!ガハハハハ…」
『ちょっ、ランボちゃん!?』
ランボは檸檬の腕をするっと抜け、走って行ってしまった。
慌てて後を追う檸檬。
ランボが走って行った先にいたのは、ツナ達。
「んじゃ、ランボの保育係適性テストを始めるぞ」
リボーンが言った。
『何それ』
ツナから事情を聞く檸檬。
『なぁんだ、じゃぁあたし、やろっか?』
「「えぇ~~っ!!?」」
驚いたのはツナと獄寺。
「い、いいの?檸檬!」
「こんなアホ牛だぞ!?」
「えらいなー」
『あたし、子供好きなの♪ランボちゃん大歓迎~』
これでつまらない授業もさぼれる、なんて思ってたら。
「そのガキ、まだいたの?」
「「「雲雀(さん)ー!!?」」」
『恭弥!!』
雲雀はゆっくりと檸檬に歩み寄る。
「いい加減にしないと、本当に咬み殺すよ?」
『だっ、ダメだってば!!』
ランボを抱えて逃げる檸檬。
だが、
「今度は逃がさないよ」
雲雀は、ランボを抱えている檸檬の腰に、後ろから手を回した。
その追いかけっこを呆然と見ている3人。
面白がっているリボーン。
檸檬は後ろ向きにぎゅっと引き寄せられ。
『きょっ、恭弥!?こんなトコで…』
「それが?」
『恥ずかしいの!』
「ふぅん」
『ふぅん、って…!』
檸檬はため息をついた。
雲雀はそのまま後ろから檸檬を抱き締める。
「そのガキ邪魔だよ、放して」
『い、嫌だ…』
「放して」
『(うぅ……)』
黙る檸檬。
『は、放したら、もうランボちゃん苛めないって約束する?』
「うん。(そいつが檸檬にくっついてるのを見なければ)」
『(ホントかなぁ…。でも、この状況だとそれが一番の安全策…かも)』
檸檬は震えるランボを放してあげた。
ランボはツナの方に駆けて行く。
『(ごめんね、ランボちゃん)』
「檸檬、仕事がたまってるんだ。たくさん手伝うって、こないだ言ったよね?」
『言ったね。しょうがない、ごめんねツナ……あたし行くね』
「うん、いってらっしゃい…」
雲雀が怖くてそれしか言えないツナだった。
「じゃぁ、行こうか」
ふわっ
『え?』
檸檬の足が地面から離れた。
『(何?これ……)』
色々と混乱し始める檸檬。
姫だっこーーーー!!!!???
久しぶりだ!
すごく久しぶりだ!
イタリアで熱出して倒れて、ディーノに運ばれた時以来だ!
『(わーっ!わーっ!恥ずかしいーーー!!)』
檸檬はそのまま応接室に運ばれた。
残された3人は立ち尽くすばかり。
「相当気に入ってるみてーだな、雲雀のやつ」
リボーンが言った。
「うん…すごいね」
「気付かねー檸檬もすごいけどな!」
「あいつ、昔から馬鹿みたいにアホっスから……」
「意味分かんないよ、獄寺君…」
---
-------
その頃。
これでちょっとは見せつけられたかな?
檸檬は、僕のモノだって。
『…………や………恭弥、』
「何?」
『ずっと持ってるけど、重くない?』
恥ずかしそうに、檸檬は言う。
「軽すぎ。もっと食べなよ」
『だ、だってこないだ言ったでしょ?あたしは踊りながら戦うから……ってか戦ってる自覚はあんまないんだけど…とにかく余計な重量はカットしたいの』
「まったく…無理しない程度にね。着いたよ」
檸檬は、応接室の前にストッと下ろされた。
『(まさか、心配してくれた?)……ありがとうっ!恭弥っ!』
ちゅ、
檸檬がいつものように頬にキスをすると、やはり雲雀はいつものように、無言で檸檬を見つめた。
『(王子様フェイス…)あ、ごめん…』
その視線を未だに怒りと勘違いしていて謝る檸檬。
雲雀はふぅっとため息をついた。
「別にいいから、仕事するよ」
『はーい』
その後、聞かされた話だと、やはり保育係はツナになったらしい。
あたしが行った後、隼人と武がバトって、どっちもダメで、泣いちゃったランボちゃんのトコにハルがやって来た。
なんでも、新体操の交流試合だそうで、ハルが候補になったんだけど、ハルは大人ランボが苦手らしく、結局ツナになった、と。
『ホントにごめんね、ツナ』
「いいんだよ、檸檬は雲雀さんを怒らせないように…」
『ツナがそう言うなら…あたし頑張る!』
ツナって、ボスだよね??
10代目の、ボンゴレボスだよね??
ボスが保育係って、どうよ?
檸檬にとっては腑に落ちないまま終わってしまいました、とさ。
何かハプニングが起こるのを待っていた、ある日の授業中。
「何あのカッコ…」
「シマウマ?」
「パンダじゃない?」
「私は牛かと…」
急にざわつくクラス内。
まさかと思い、檸檬とツナが振り返る。
そこには、
『「ランボ(ちゃん)ーーー!!!」』
「ツナ、チャック壊れてシッコできない」
泣きながら訴えるランボを見て、みんな大爆笑。
『(みんな、酷いなぁ…)』
ツナがランボに近づく前に、檸檬が駆け寄った。
「え?雨宮?」
「どしたの?檸檬ちゃん」
「何してるの?」
再びざわつくクラス内。
檸檬が、バカな牛の子に近づいて行く事に驚いていた。
『ランボちゃん、あたしが一緒に行ってあげるから。泣かないで』
そう言って、ランボをトイレに連れて行こうとするが、先生まで檸檬をえこひいき。
「雨宮、その変なのは沢田に任せて、授業に戻りなさい」
“変なの”という言葉にカチンと来た檸檬は、くるっと振り返り、突き刺すような言葉を放った。
『先生、部外者の相手をし、帰らせるのは風紀の役目です。それに、こんな簡単でつまらない授業に戻りたくありません。では』
檸檬はランボをだっこして行ってしまい、クラス中は呆然としていた。
無事にトイレを済ませたランボは、にっこり笑ってお礼を言う。
「檸檬、ありがと」
『んーん♪』
「ランボさん、檸檬大好き」
『あたしも、ランボちゃん大好き』
その頃教室では、檸檬がいなくなったのはツナのせいだ、とみんなが殺気立っていた。
「(な、何でこーなるのーーー!!?)」
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『ランボちゃん、もうお家に帰ろう、ね?』
「ヤダもんね!檸檬と一緒にいるもんね!」
『(困ったなぁー。でも、さぼれるし……いっか!)』
ランボを抱きつつ校舎を歩き回る檸檬。
誰もいないから散歩し放題。の、ハズだった。
「檸檬、何してるの?」
不意に後ろから声を掛けられ、ビクッとする檸檬。
恐る恐る振り返る。
『恭弥!!』
そこには、出来れば今は会いたくなかった人物、雲雀がいた。
雲雀は、檸檬がだっこしているランボを見る。
「何、そいつ」
雲雀の殺気を感じたのか、ランボは震えながら檸檬にしがみついていた。
そのランボを雲雀はより一層睨む。
『この子、ランボちゃんってゆーの。あたしの事、本当のお姉さんだと思ってるみたいで、いつもはリボーンがストップ掛けてるんだけど、今日は学校までついて来ちゃったの』
慌ててペラペラと喋った檸檬。
『(うわぁ~、我ながらなんて嘘つき。ごめん恭弥!)』
「ふぅん。(気に食わない…)」
雲雀はランボをジーッと見つめる。
『きょ、恭弥?さっきから、物凄く目つきが怖いんだけど』
「そいつ、何かムカつく」
『えっ!?(やっぱり!恭弥って子供ダメなんだ!!)』
雲雀はトンファーを構えた。
「咬み殺す」
殺気を強くする雲雀、ランボは泣き出した。
『うわっ!ランボちゃん!!わわっ!恭弥、やめて!』
檸檬はランボをかばうように雲雀に背を向けた。
「何でかばうの?」
『何度も言わせないでよ~!!大事だから!』
檸檬は走って逃げた。突き当たりの窓から飛び下りる。
「うわぁぁぁん!」
ランボが泣きながら取り出したのは、あの10年バズーカ。(もう雲雀はいないのだが)
ドカァン!!
小さいランボを抱きしめていたはずの檸檬は、いつの間にか知らない男の人に抱き締められていた。
『なっ!(なんてカッコいい!!)』
今まで眠っていたのだろうか、その人は眠そうに目を開けると、目の前にいる檸檬を見て物凄く驚いた。
「な、何で抱き枕が檸檬さんになっているんですか!?」
『だっ、抱き枕?ってか、あなたは誰ですか?もしかして、15歳のランボちゃん?』
「これはこれは、お久しぶりです。親愛なる若き檸檬さん」
『うわーっ!すごいすごい!!初めまして!』
ちゅ、
「……その癖、相変わらずですね。ですが檸檬さん、“ランボちゃん”はやめてくれませんか?」
『……何か、さっき漏らしそうだった子とは思えない…』
「そんな事、言わないで下さいよ」
『それじゃあ、1つだけ聞いていい?』
「何でしょう?」
『未来のあたし、ランボちゃんの事、何て呼んでる?』
大人ランボは黙ってしまった。
檸檬も黙って返答を待つ。
「…………ランボちゃん……ですね」
『アハハ!やっぱりー!!』
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その頃、ツナ。
ランボに保育係を付けてやる、というリボーンの言葉を信じ、校舎裏に来ていた。
だが、そこにいたのは獄寺と山本。
「話が違うだろ!!」と怒っていた。
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再び檸檬。
ぼふんっ
『あ。(戻っちゃった…)』
「檸檬ー!!」
『行こっか』
ランボと2人で下校しようと、校庭を歩いていると、
「あっ!ガハハハハ…」
『ちょっ、ランボちゃん!?』
ランボは檸檬の腕をするっと抜け、走って行ってしまった。
慌てて後を追う檸檬。
ランボが走って行った先にいたのは、ツナ達。
「んじゃ、ランボの保育係適性テストを始めるぞ」
リボーンが言った。
『何それ』
ツナから事情を聞く檸檬。
『なぁんだ、じゃぁあたし、やろっか?』
「「えぇ~~っ!!?」」
驚いたのはツナと獄寺。
「い、いいの?檸檬!」
「こんなアホ牛だぞ!?」
「えらいなー」
『あたし、子供好きなの♪ランボちゃん大歓迎~』
これでつまらない授業もさぼれる、なんて思ってたら。
「そのガキ、まだいたの?」
「「「雲雀(さん)ー!!?」」」
『恭弥!!』
雲雀はゆっくりと檸檬に歩み寄る。
「いい加減にしないと、本当に咬み殺すよ?」
『だっ、ダメだってば!!』
ランボを抱えて逃げる檸檬。
だが、
「今度は逃がさないよ」
雲雀は、ランボを抱えている檸檬の腰に、後ろから手を回した。
その追いかけっこを呆然と見ている3人。
面白がっているリボーン。
檸檬は後ろ向きにぎゅっと引き寄せられ。
『きょっ、恭弥!?こんなトコで…』
「それが?」
『恥ずかしいの!』
「ふぅん」
『ふぅん、って…!』
檸檬はため息をついた。
雲雀はそのまま後ろから檸檬を抱き締める。
「そのガキ邪魔だよ、放して」
『い、嫌だ…』
「放して」
『(うぅ……)』
黙る檸檬。
『は、放したら、もうランボちゃん苛めないって約束する?』
「うん。(そいつが檸檬にくっついてるのを見なければ)」
『(ホントかなぁ…。でも、この状況だとそれが一番の安全策…かも)』
檸檬は震えるランボを放してあげた。
ランボはツナの方に駆けて行く。
『(ごめんね、ランボちゃん)』
「檸檬、仕事がたまってるんだ。たくさん手伝うって、こないだ言ったよね?」
『言ったね。しょうがない、ごめんねツナ……あたし行くね』
「うん、いってらっしゃい…」
雲雀が怖くてそれしか言えないツナだった。
「じゃぁ、行こうか」
ふわっ
『え?』
檸檬の足が地面から離れた。
『(何?これ……)』
色々と混乱し始める檸檬。
姫だっこーーーー!!!!???
久しぶりだ!
すごく久しぶりだ!
イタリアで熱出して倒れて、ディーノに運ばれた時以来だ!
『(わーっ!わーっ!恥ずかしいーーー!!)』
檸檬はそのまま応接室に運ばれた。
残された3人は立ち尽くすばかり。
「相当気に入ってるみてーだな、雲雀のやつ」
リボーンが言った。
「うん…すごいね」
「気付かねー檸檬もすごいけどな!」
「あいつ、昔から馬鹿みたいにアホっスから……」
「意味分かんないよ、獄寺君…」
---
-------
その頃。
これでちょっとは見せつけられたかな?
檸檬は、僕のモノだって。
『…………や………恭弥、』
「何?」
『ずっと持ってるけど、重くない?』
恥ずかしそうに、檸檬は言う。
「軽すぎ。もっと食べなよ」
『だ、だってこないだ言ったでしょ?あたしは踊りながら戦うから……ってか戦ってる自覚はあんまないんだけど…とにかく余計な重量はカットしたいの』
「まったく…無理しない程度にね。着いたよ」
檸檬は、応接室の前にストッと下ろされた。
『(まさか、心配してくれた?)……ありがとうっ!恭弥っ!』
ちゅ、
檸檬がいつものように頬にキスをすると、やはり雲雀はいつものように、無言で檸檬を見つめた。
『(王子様フェイス…)あ、ごめん…』
その視線を未だに怒りと勘違いしていて謝る檸檬。
雲雀はふぅっとため息をついた。
「別にいいから、仕事するよ」
『はーい』
その後、聞かされた話だと、やはり保育係はツナになったらしい。
あたしが行った後、隼人と武がバトって、どっちもダメで、泣いちゃったランボちゃんのトコにハルがやって来た。
なんでも、新体操の交流試合だそうで、ハルが候補になったんだけど、ハルは大人ランボが苦手らしく、結局ツナになった、と。
『ホントにごめんね、ツナ』
「いいんだよ、檸檬は雲雀さんを怒らせないように…」
『ツナがそう言うなら…あたし頑張る!』
ツナって、ボスだよね??
10代目の、ボンゴレボスだよね??
ボスが保育係って、どうよ?
檸檬にとっては腑に落ちないまま終わってしまいました、とさ。