ヴァリアー編
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もうすぐ、
分解吸収が完了する。
そうしたら、
まず何をすればいい?
守護者復活!
ツナの真正面に立つザンザスの手には、
それまでは無かった銃が。
「銃だって………!?」
「ボンゴレには色んな戦闘スタイルのボスがいたが、銃を使ったのは7代目だけだ。」
射撃の腕だけではなく、
炎の性質からも銃をチョイスしたと言われる。
「どんな炎の性質だ?」
「7代目の炎は歴代ボスの中でも一際弱かったんだ。」
銃の中に入っている弾は、死ぬ気弾によく似たモノ。
それが炎を吸収して、圧縮し、一気に解放する事で攻撃力を上げた。
「………待って下さい!!」
そこで、バジルが思い付く。
「ザンザスの炎は7代目と違い、破壊力抜群の憤怒の炎です!そんな炎を蓄積して一点に集中させたら…………」
「あぁ、とてつもない破壊力、貫通力になるだろーな。」
だから、最悪の組み合わせとなる。
「あの一撃を喰らったら、ツナと言えど相当やべーぞ。」
攻撃を仕掛けて来ないツナに、ザンザスは言う。
「あぁ?とっとと片付けるんじゃなかったのか?それとも超直感が死を予感したか。」
するとツナは、フッと身構えてからザンザスに攻め寄る。
「ダニが。高速移動がてめーの専売特許と、思ってんなよ。」
ツナの拳が迫る直前に、ザンザスは下に向かって銃を撃ち、空中へ飛び上がった。
ツナはすぐに後を追うが、なかなか為留められない。
「弾を推進力にしてやがる。これで機動力は並ばれたぜ。」
「なんて奴だ。あんな動き2代目も7代目も出来なかったはずだ。」
そして、いつしかツナの速さをザンザスが上回り……
「散れ。」
後ろに回って銃を向けた。
ツナは素早くザンザスの方に向き直る。
が、
一瞬だけ背後を見た。
その行動を疑問に思うザンザス。
しかし、躊躇いもなく弾を発射する。
「うっ!」
ツナは炎のシールドを作り、少しだけ凌いだ。
「(何故あんな避け方を?)」
バジルの疑問をリボーンは読み取ったらしい。
「あの方向はやべーんだ。」
そう、ザンザスが撃った炎が向かう先は……
「体育館!!」
「あそこにゃあ確か………」
「霧の守護者が!!」
「髑髏!」
体育館の屋根は半壊したが、ツナが一瞬引き付けたおかげで髑髏もマーモンも無事だった。
そのまま壁に着地する2人。
「そうか……」
ザンザスが口を開く。
「ほざいていたな、守護者は誰も死なせんと。それで貴様は、何を得た。」
その言葉に疑問符を浮かべるツナ。
「俺は部下が死のうがどーでもいいが、見ろ。」
各フィールドにいるヴァリアー側の守護者に視線を向けるツナ。
晴、
「お願いボス!助けて!!な、何だってしちゃう!!」
霧、
「もう、負けないよ!!一生ついてくよ!財産も半分あげるから!」
嵐、
「リング…集めんの………手伝うからさ~~……」
雷、
「お助けを………そして何なりと、ご命令を!!」
雲、
『ボス………もうすぐだから………』
「ふははは!これこそが大空だ!!」
高らかに笑い、炎を凝縮する。
そして……
「施しだ!!」
両手で別々の方向に撃った。
すると……
ガッ、
ドコオッ、
「なに!?」
「嵐と雷のポールが!!」
綺麗に倒れて、上にあったリングはヴァリアー側の守護者の元へ。
「ししし♪助かった~。」
「有り難き幸せ!」
「り…リングが奴らに!!」
ベルとレヴィの毒が解毒され、2人は立ち上がった。
それを見てザンザスは得意気に言う。
「どーしたもどき。このやり方は想定外だったか?」
無言を貫くツナ。
だが、焦りの色は隠せない。
「お前もやりたきゃグローブでも投げ付けろ!!ぶっはははははは!!」
思いっきり笑うザンザス。
「くそ、あいつ………!こんなの反則だ!!」
「まずいぜ、解毒された敵の守護者が野放しになる…………」
シャマルの言う通り、ベルとレヴィは動き出す。
「爆弾少年には毒でもがき苦しみ死んでもらって…………さーてと♪」
松葉杖を持ったベルは、3階の窓から飛び下りる。
一方、煙の立ち篭める屋上でレヴィは、
「まず牛ガキを殺す。」
と。
自分の守護者の身を案じ、高速で移動するツナ。
しかし、ザンザスからは逃げられず。
「あぁ?何処へ行く。」
「くっ………!」
するとリボーンが。
「ツナの奴、何焦ってんだ?確かにザンザスも型破りな男だが、お前の守護者もただもんじゃねーはずだぞ。」
その言葉に、バジルとシャマルは疑問符を浮かべた。
---
-------
「こっからだと、雨が近いか。」
地面に降り立ち呟いたベルは、ふと何かの気配を感じる。
咄嗟に動いてかわしたが、
“それ”は左手首のリストバンドに当たり、
嵐のリングは3階へと弾かれた。
「お前は………」
「ふぅん、よくかわしたね。」
体勢を立て直すベルの前に現れたのは、
「君……天才なんだって?」
ツナ側の雲の守護者、雲雀恭弥だった。
それをモニターで見た一同は、驚きを隠せない。
「あいつぁ、」
「雲雀殿!!?」
「何故………あれは一体………」
戸惑うチェルベッロは、雲の守護者のポールが倒れている事に気が付く。
「雲雀の奴、自分で倒して解毒したな。」
「あ…あり得ない………」
「デスヒーターは野生の象ですら歩行不能となる猛毒………」
「束縛を嫌う奴の意地の力だ。だからこそアイツは、」
何者にも捕われる事なく、独自の立場からファミリーを守る孤高の浮き雲!!
「待って下さい!檸檬殿はまだ倒れて………」
「檸檬も、今解毒してるぞ。」
ポールの側に横たわる檸檬は、目を閉じ静かに呼吸していた。
---
------
-----------
ポールを倒した後、すぐに檸檬に駆け寄った。
でも、檸檬のリストバンドにはこのリングが合わなくて。
「檸檬、解毒してるの?」
『うん、もうすぐ終わる………』
うっすら目を開けた檸檬は、微笑を浮かべた。
『恭弥は………解毒出来た?』
「当たり前でしょ。」
『そう………あたしのリストバンド、雲のリングじゃ無理でしょ。』
「………………うん。」
僕の返事を聞くと、檸檬はまた微笑した。
僕は檸檬の手を握りしめる。
『行って。』
荒い息を整えながら、檸檬は言った。
『恭弥………他の人を助けてあげて。』
「ヤだ。檸檬の側に………」
『もう…解毒終わるから。』
そう言えば、さっきより顔色が良くなってる。
『早く………みんなを。』
再び目を閉じた檸檬。
僕は握っていた手を放した。
ねぇ檸檬、
僕が大切にしてる人は、
檸檬だけだよ。
僕は檸檬に笑顔でいて欲しい。
その為には………
檸檬が大切にするアイツらを……。
「すぐ、来るんだよね。」
『うん…でも………』
「何?」
『敵の心配なんて、しちゃダメだよ。』
「………うるさいよ。」
檸檬は敵じゃない。
僕の大切な…………
「先に行くから。」
『行ってらっしゃい♪』
大丈夫なんだよね?檸檬。
僕は歩き出した。
助ける前に、潰したい奴がいる。
それは、
ベルっていう、天才。
---
------
------------
『ふぅっ………』
上半身を起こす檸檬を見て、チェルベッロが言う。
「何故………檸檬様の解毒能力をもってしても、塩素系農薬は解毒されないはず!」
「甘かったな、チェルベッロ。」
リボーンが口を挟んだ。
「第5能力・解毒には、2種類の使い方があるんだぞ。」
「な…………!」
---
------
同じ頃、屋上。
「おのれ牛ガキ、何処へ行った?焼け死んだか?」
煙の中、レヴィの耳に入ったのは、ランボが咳き込む声。
それが聞こえた方を見れば、ランボの姿が。
「今ミンチにしてやるぞ!その忌々しい才能と共に!!」
傘に手をかけ走るレヴィ。
しかし……
「待ちな。」
飛んで来るダイナマイト。
「ぬおっ!な、何だ?」
レヴィが振り向いた先には……
「隼人………!」
嵐のリングを指にはめた獄寺が、ボムを構えて立っていた。
「本物の守護者の関係性は、リングに酷似するんだぞ。」
「えっ………?」
リボーンの言葉に閃くバジル。
「そうか!雲雀殿は嵐のリングを、獄寺殿に弾いたんだ!」
「始めようか、天才君。」
雲雀はベルを挑発し、
「大空戦で余計な雑音は、立てさせねぇ。」
獄寺はレヴィを睨んだ。
---
------
『終わったぁ………』
チェルベッロってば、酷い毒を入れたもんね。
でも、分解吸収をすれば“一応”大丈夫。
毒そのものを原子に分解して、
体内の物質に化合させ、
無害な物として取り込む。
それが“分解吸収”
これを使えば毒はほとんどなくなる。
けど……
今回入ってるDDTは、本来体内に存在しない塩素系の物質。
分解すると、塩素が大量に発生する。
これが有害なんだよね。
有害なままの物質を、体内にそのままとどめておくのは難しい事。
だから、より無害なモノに変換しなくちゃいけない。
この場合……
元の毒に戻す事、なんだよね。
ちょっとリスクが大きいけど、これしか方法はない。
だって、あたしの毒をきちんと解毒出来るのは……
大空のリングなんだから。
---
------
「フン、いきがりやがって。鬱陶しいカス共が。」
「おい、」
モニターを睨むザンザスに、ツナが呼び掛ける。
「俺との戦いに集中しろ。」
2人のボスをサポートするように立ち上がったのは、
右腕と従者、
天才と最強、
そして、
彼らを護り、
彼らに護られる、
強くて弱い、1人の少女。
分解吸収が完了する。
そうしたら、
まず何をすればいい?
守護者復活!
ツナの真正面に立つザンザスの手には、
それまでは無かった銃が。
「銃だって………!?」
「ボンゴレには色んな戦闘スタイルのボスがいたが、銃を使ったのは7代目だけだ。」
射撃の腕だけではなく、
炎の性質からも銃をチョイスしたと言われる。
「どんな炎の性質だ?」
「7代目の炎は歴代ボスの中でも一際弱かったんだ。」
銃の中に入っている弾は、死ぬ気弾によく似たモノ。
それが炎を吸収して、圧縮し、一気に解放する事で攻撃力を上げた。
「………待って下さい!!」
そこで、バジルが思い付く。
「ザンザスの炎は7代目と違い、破壊力抜群の憤怒の炎です!そんな炎を蓄積して一点に集中させたら…………」
「あぁ、とてつもない破壊力、貫通力になるだろーな。」
だから、最悪の組み合わせとなる。
「あの一撃を喰らったら、ツナと言えど相当やべーぞ。」
攻撃を仕掛けて来ないツナに、ザンザスは言う。
「あぁ?とっとと片付けるんじゃなかったのか?それとも超直感が死を予感したか。」
するとツナは、フッと身構えてからザンザスに攻め寄る。
「ダニが。高速移動がてめーの専売特許と、思ってんなよ。」
ツナの拳が迫る直前に、ザンザスは下に向かって銃を撃ち、空中へ飛び上がった。
ツナはすぐに後を追うが、なかなか為留められない。
「弾を推進力にしてやがる。これで機動力は並ばれたぜ。」
「なんて奴だ。あんな動き2代目も7代目も出来なかったはずだ。」
そして、いつしかツナの速さをザンザスが上回り……
「散れ。」
後ろに回って銃を向けた。
ツナは素早くザンザスの方に向き直る。
が、
一瞬だけ背後を見た。
その行動を疑問に思うザンザス。
しかし、躊躇いもなく弾を発射する。
「うっ!」
ツナは炎のシールドを作り、少しだけ凌いだ。
「(何故あんな避け方を?)」
バジルの疑問をリボーンは読み取ったらしい。
「あの方向はやべーんだ。」
そう、ザンザスが撃った炎が向かう先は……
「体育館!!」
「あそこにゃあ確か………」
「霧の守護者が!!」
「髑髏!」
体育館の屋根は半壊したが、ツナが一瞬引き付けたおかげで髑髏もマーモンも無事だった。
そのまま壁に着地する2人。
「そうか……」
ザンザスが口を開く。
「ほざいていたな、守護者は誰も死なせんと。それで貴様は、何を得た。」
その言葉に疑問符を浮かべるツナ。
「俺は部下が死のうがどーでもいいが、見ろ。」
各フィールドにいるヴァリアー側の守護者に視線を向けるツナ。
晴、
「お願いボス!助けて!!な、何だってしちゃう!!」
霧、
「もう、負けないよ!!一生ついてくよ!財産も半分あげるから!」
嵐、
「リング…集めんの………手伝うからさ~~……」
雷、
「お助けを………そして何なりと、ご命令を!!」
雲、
『ボス………もうすぐだから………』
「ふははは!これこそが大空だ!!」
高らかに笑い、炎を凝縮する。
そして……
「施しだ!!」
両手で別々の方向に撃った。
すると……
ガッ、
ドコオッ、
「なに!?」
「嵐と雷のポールが!!」
綺麗に倒れて、上にあったリングはヴァリアー側の守護者の元へ。
「ししし♪助かった~。」
「有り難き幸せ!」
「り…リングが奴らに!!」
ベルとレヴィの毒が解毒され、2人は立ち上がった。
それを見てザンザスは得意気に言う。
「どーしたもどき。このやり方は想定外だったか?」
無言を貫くツナ。
だが、焦りの色は隠せない。
「お前もやりたきゃグローブでも投げ付けろ!!ぶっはははははは!!」
思いっきり笑うザンザス。
「くそ、あいつ………!こんなの反則だ!!」
「まずいぜ、解毒された敵の守護者が野放しになる…………」
シャマルの言う通り、ベルとレヴィは動き出す。
「爆弾少年には毒でもがき苦しみ死んでもらって…………さーてと♪」
松葉杖を持ったベルは、3階の窓から飛び下りる。
一方、煙の立ち篭める屋上でレヴィは、
「まず牛ガキを殺す。」
と。
自分の守護者の身を案じ、高速で移動するツナ。
しかし、ザンザスからは逃げられず。
「あぁ?何処へ行く。」
「くっ………!」
するとリボーンが。
「ツナの奴、何焦ってんだ?確かにザンザスも型破りな男だが、お前の守護者もただもんじゃねーはずだぞ。」
その言葉に、バジルとシャマルは疑問符を浮かべた。
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「こっからだと、雨が近いか。」
地面に降り立ち呟いたベルは、ふと何かの気配を感じる。
咄嗟に動いてかわしたが、
“それ”は左手首のリストバンドに当たり、
嵐のリングは3階へと弾かれた。
「お前は………」
「ふぅん、よくかわしたね。」
体勢を立て直すベルの前に現れたのは、
「君……天才なんだって?」
ツナ側の雲の守護者、雲雀恭弥だった。
それをモニターで見た一同は、驚きを隠せない。
「あいつぁ、」
「雲雀殿!!?」
「何故………あれは一体………」
戸惑うチェルベッロは、雲の守護者のポールが倒れている事に気が付く。
「雲雀の奴、自分で倒して解毒したな。」
「あ…あり得ない………」
「デスヒーターは野生の象ですら歩行不能となる猛毒………」
「束縛を嫌う奴の意地の力だ。だからこそアイツは、」
何者にも捕われる事なく、独自の立場からファミリーを守る孤高の浮き雲!!
「待って下さい!檸檬殿はまだ倒れて………」
「檸檬も、今解毒してるぞ。」
ポールの側に横たわる檸檬は、目を閉じ静かに呼吸していた。
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------
-----------
ポールを倒した後、すぐに檸檬に駆け寄った。
でも、檸檬のリストバンドにはこのリングが合わなくて。
「檸檬、解毒してるの?」
『うん、もうすぐ終わる………』
うっすら目を開けた檸檬は、微笑を浮かべた。
『恭弥は………解毒出来た?』
「当たり前でしょ。」
『そう………あたしのリストバンド、雲のリングじゃ無理でしょ。』
「………………うん。」
僕の返事を聞くと、檸檬はまた微笑した。
僕は檸檬の手を握りしめる。
『行って。』
荒い息を整えながら、檸檬は言った。
『恭弥………他の人を助けてあげて。』
「ヤだ。檸檬の側に………」
『もう…解毒終わるから。』
そう言えば、さっきより顔色が良くなってる。
『早く………みんなを。』
再び目を閉じた檸檬。
僕は握っていた手を放した。
ねぇ檸檬、
僕が大切にしてる人は、
檸檬だけだよ。
僕は檸檬に笑顔でいて欲しい。
その為には………
檸檬が大切にするアイツらを……。
「すぐ、来るんだよね。」
『うん…でも………』
「何?」
『敵の心配なんて、しちゃダメだよ。』
「………うるさいよ。」
檸檬は敵じゃない。
僕の大切な…………
「先に行くから。」
『行ってらっしゃい♪』
大丈夫なんだよね?檸檬。
僕は歩き出した。
助ける前に、潰したい奴がいる。
それは、
ベルっていう、天才。
---
------
------------
『ふぅっ………』
上半身を起こす檸檬を見て、チェルベッロが言う。
「何故………檸檬様の解毒能力をもってしても、塩素系農薬は解毒されないはず!」
「甘かったな、チェルベッロ。」
リボーンが口を挟んだ。
「第5能力・解毒には、2種類の使い方があるんだぞ。」
「な…………!」
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------
同じ頃、屋上。
「おのれ牛ガキ、何処へ行った?焼け死んだか?」
煙の中、レヴィの耳に入ったのは、ランボが咳き込む声。
それが聞こえた方を見れば、ランボの姿が。
「今ミンチにしてやるぞ!その忌々しい才能と共に!!」
傘に手をかけ走るレヴィ。
しかし……
「待ちな。」
飛んで来るダイナマイト。
「ぬおっ!な、何だ?」
レヴィが振り向いた先には……
「隼人………!」
嵐のリングを指にはめた獄寺が、ボムを構えて立っていた。
「本物の守護者の関係性は、リングに酷似するんだぞ。」
「えっ………?」
リボーンの言葉に閃くバジル。
「そうか!雲雀殿は嵐のリングを、獄寺殿に弾いたんだ!」
「始めようか、天才君。」
雲雀はベルを挑発し、
「大空戦で余計な雑音は、立てさせねぇ。」
獄寺はレヴィを睨んだ。
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------
『終わったぁ………』
チェルベッロってば、酷い毒を入れたもんね。
でも、分解吸収をすれば“一応”大丈夫。
毒そのものを原子に分解して、
体内の物質に化合させ、
無害な物として取り込む。
それが“分解吸収”
これを使えば毒はほとんどなくなる。
けど……
今回入ってるDDTは、本来体内に存在しない塩素系の物質。
分解すると、塩素が大量に発生する。
これが有害なんだよね。
有害なままの物質を、体内にそのままとどめておくのは難しい事。
だから、より無害なモノに変換しなくちゃいけない。
この場合……
元の毒に戻す事、なんだよね。
ちょっとリスクが大きいけど、これしか方法はない。
だって、あたしの毒をきちんと解毒出来るのは……
大空のリングなんだから。
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「フン、いきがりやがって。鬱陶しいカス共が。」
「おい、」
モニターを睨むザンザスに、ツナが呼び掛ける。
「俺との戦いに集中しろ。」
2人のボスをサポートするように立ち上がったのは、
右腕と従者、
天才と最強、
そして、
彼らを護り、
彼らに護られる、
強くて弱い、1人の少女。