ヴァリアー編
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救いを望むボスは、
破壊を望むボスの前に立ち、
綺麗な炎を披露する。
ゴーラ・モスカ
「あれは………」
「じゅ、10代目!!」
ツナ側の守護者は、それぞれ安堵の表情を見せる。
(多分恭弥は違う)
モスカと向かい合うツナを見て、ボスが呟く。
「来たか………だが、」
その瞬間、モスカの背中から色んな砲撃が発射され、校舎を破壊していく。
そこに、バジルとリボーンが来た。
「一体どーなっているんだ!?」
「モスカの奴、全てを破壊し尽くすつもりだな。」
尋常じゃない動き、
即ち“暴走”。
『モスカ…』
もう、やめて。
左手を差し伸べてくれたモスカは、
どこに行っちゃったの?
「檸檬、大丈夫?」
『ベル……』
あたしは知らないうちに震えていたようで。
ベルにもそれが伝わってた。
『うん……』
とりあえず返事をするけど、
何か怖いの。
体の奥から伝わって来る、
直感的な恐怖。
.「カスから消えて行く、それに変わりはねぇ。」
ボスがそう言うと同時に、ツナに弾が降り注ぐ。
『ツナっ……!』
途端に、グローブから炎が噴射されて、ツナは空中を飛び始めた。
そして、炎を四方八方に散らして弾を全て溶かしてゆく。
「な、何ー!?」
「と、飛んでる!!」
ヴァリアーも並盛メンバーも驚く事態。
そんな中あたしは、
震えを止められずにいた。
あのモスカは………
違うの。
あたしが1年前に出会ったモスカじゃない。
でも、
何が違うか分からない。
ツナは熱いグローブでモスカの左腕をちぎった。
「な、何をしたんだ!?何だ?今の動きは!?」
レヴィが驚いていても、ボスはピクリとも動こうとしない。
それどころか、ツナとモスカの戦いをジッと見てる。
「おい、デクの棒、」
千切ったモスカの腕を壊しながら、ツナは言う。
「お前の相手は俺だ。」
---
------
------------
イタリアにて。
「9代目が日本に!!?」
家光の情報を聞き、オレガノ達は声を上げる。
「争奪戦をコントロールするのなら、より間近での観戦が有利だ。」
「では9代目は、ザンザスを後継者にする為に日本へ?」
「チェルベッロ機関も9代目の手足だと考えれば、説明がつく。」
「た、確かに!」
「親方様、どうなされます?」
オレガノの問いに、家光は即答する。
「あの方には聞きたい事が山程ある。日本へ…………ぐっ!」
「無理なさらないで下さい!」
大量出血している家光は、急に立ち上がる事も困難だった。
すると、今までその会話を聞いていたのか、9代目の影がにやりと口角を上げた。
「ヒャハハハハ!!」
その笑い声は、地下道に響く。
「9代目に聞きたい事?手遅れだな。」
「何を言っている!?」
「ヒャハハ~~!手遅れなんだよぉ!!」
その顔は、少し楽しそうでもあり、
門外顧問達はほんの少し寒気を感じた。
---
------
-----------
ツナに挑発されたモスカは、更に多くの弾を浴びせる。
ツナはそれを軽く避けてる。
「さ、沢田が!!」
「全弾が10代目に!!」
「モスカの奴、ターゲットを絞ったな。」
「檸檬………?」
『っ……!』
ベルに握られた右手はそのまま。
あたしは左手で頭を抑えた。
「どしたの?」
『何か………変……』
さっきから流れて来る、
電波のようなモノ。
信号のようなモノ。
『(何………?)』
---ピピーッ、ガガッ、
頭…痛い……
それに、怖い。
『ベル…どうしよ…………あたし…怖いよっ……。』
震えを止められないなんて、初めてだった。
これはホントに、心の奥底からの震え。
「大丈夫だよ、檸檬。」
ベルはあたしを抱き寄せる。
肩をしっかり支えてくれた。
「大丈夫だから、檸檬。」
『ベル……』
脳内に響く電波は、止まらない。
体の震えも、止まらない。
モスカの砲撃を避けて空を舞うツナ。
そこに、先回りしていたモスカが現れる。
「10代目!!」
腹部からの圧縮粒子砲。
『やめて………』
どっちが?
『やめてよ………』
どっちに言ってる?
ドカッ、
『モスカっ!』
ツナが腹部を殴り、モスカは地面に向かって落ちて行く。
『ベル、ごめん。あたし……行くね。』
「檸檬っ!!」
震えは止まらない。
だけど、このまま地面に激突するのはダメなの。
ねぇ、
何でこんなにイヤな予感しかしないの?
『モスカっ!』
「檸檬っ!!?」
落ちて来るモスカを受け止める。
ボディが熱くなってる。
『つっ………!!』
熱い、
火傷しちゃったかな?
衝撃が強すぎて、地面を削りながら後ろに下がって行く。
それでも、必死にブレーキをかけて、
早く止まるように。
『(あたしのかかと………頑張れ!!)』
ヴァリアーのコートのおかげで、火傷は酷くならないみたい。
ズザザザザザ…
「檸檬っ!!」
「アイツ、何て事してんだ!!」
「足が折れてしまうぞ!!」
いいの、いいの、
あたしの足なんて。
それでモスカが止まるなら、
それでイヤな予感が止まるなら、
ザザーッ……
『はぁっ………はぁっ………』
「と、止めた………!」
モスカをちゃんと立たせて、あたしは前に立つ。
『モスカ!もうやめて!止まってよ!!』
その光景を見て、レヴィはボスに呼び掛ける。
「ぼ…ボス……」
けど、ボスはゆるい笑みを見せていた。
---
------
-----------
「何がおかしい!!?」
地下道に響くのは、ターメリックの声。
9代目の影の胸ぐらを掴みながら怒鳴る。
「何が手遅れなんだ!?返答しだいではただではおかんぞ!」
しかし、彼はにやりと笑ったまま。
「お前らよぉ、ボンゴレが軍がもみ消そうとした兵器を造ってたの、知ってっか?」
「ヴァリアーに届けられた、あの人型兵器のことかしら?」
「そーだ。ゴーラ・モスカだ。」
その言葉に、ぴくりと反応する家光。
「モスカ………!?」
「何故あれを戦後、軍が躍起になってもみ消したかは知らねーだろ。」
影の言葉に、疑問符を浮かべる一同。
「人道に反する平気だからだ。あれは人の命を喰って動いてる。」
「何を言ってんだ?」
「厳密には、ある特殊な人間からのみ採取される、炎の生命エネルギーを動力源としている………」
その言葉に、顔面蒼白になる家光。
「ま、まさか……」
「親方様?」
「中止だ!!」
家光は突然立ち上がる。
「今すぐ雲のリングの争奪戦を、中止させるんだ!!!」
---
------
----------
「檸檬殿っ!!」
「あぶねーぞ、檸檬!!」
周りの声なんて耳に入れない。
モスカに、止まって欲しいだけなの。
『ねぇ…戻って………どうして変わっちゃったの?』
「“変わった”………?」
あたしの言葉に、ツナが反応した。
そして、リボーンも疑問点を口にする。
「妙だな、」
「え?」
「モスカを全力で雲雀と戦わせて勝ち越しを決めてから皆殺しにする事も考えられたはずだ。何故こんな回りくどいんだ?」
「ザンザス………一体これは…………」
ツナがボスに話しかけたその時。
『モスカっ!!』
「?」
モスカがツナに向かって突進する。
『いやっ………いやっ……やめてぇ!!!』
機械に叫んでも、届かない。
ツナは片手で受け止めて、モスカをぐっと押さえ込む。
そして、
『ヤだ…………』
もう片方の手で、
『ダメ…………』
ズバッ……
「おお!!」
「やったぜ!!」
モスカを切り裂いた。
『はっ…………!』
---ピピーッ、ガガッ、
『あうっ…………!』
流れて来る、電波。
頭を抱えながら、モスカの最期を見る。
ツナが切った切り口から、
出て来る1つの影。
いつしかそれは、
生身の肉体と判断出来るようになり、
そして、
大切な人だと分かる。
ドサッ、
『え………?』
鳴りやんだ電波。
どうしてそれがSOSだと、
気が付かなかったんだろう。
震える体はそのままで、
足の力も抜けたはず。
なのに、
座り込む事も出来なかった。
破壊を望むボスの前に立ち、
綺麗な炎を披露する。
ゴーラ・モスカ
「あれは………」
「じゅ、10代目!!」
ツナ側の守護者は、それぞれ安堵の表情を見せる。
(多分恭弥は違う)
モスカと向かい合うツナを見て、ボスが呟く。
「来たか………だが、」
その瞬間、モスカの背中から色んな砲撃が発射され、校舎を破壊していく。
そこに、バジルとリボーンが来た。
「一体どーなっているんだ!?」
「モスカの奴、全てを破壊し尽くすつもりだな。」
尋常じゃない動き、
即ち“暴走”。
『モスカ…』
もう、やめて。
左手を差し伸べてくれたモスカは、
どこに行っちゃったの?
「檸檬、大丈夫?」
『ベル……』
あたしは知らないうちに震えていたようで。
ベルにもそれが伝わってた。
『うん……』
とりあえず返事をするけど、
何か怖いの。
体の奥から伝わって来る、
直感的な恐怖。
.「カスから消えて行く、それに変わりはねぇ。」
ボスがそう言うと同時に、ツナに弾が降り注ぐ。
『ツナっ……!』
途端に、グローブから炎が噴射されて、ツナは空中を飛び始めた。
そして、炎を四方八方に散らして弾を全て溶かしてゆく。
「な、何ー!?」
「と、飛んでる!!」
ヴァリアーも並盛メンバーも驚く事態。
そんな中あたしは、
震えを止められずにいた。
あのモスカは………
違うの。
あたしが1年前に出会ったモスカじゃない。
でも、
何が違うか分からない。
ツナは熱いグローブでモスカの左腕をちぎった。
「な、何をしたんだ!?何だ?今の動きは!?」
レヴィが驚いていても、ボスはピクリとも動こうとしない。
それどころか、ツナとモスカの戦いをジッと見てる。
「おい、デクの棒、」
千切ったモスカの腕を壊しながら、ツナは言う。
「お前の相手は俺だ。」
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イタリアにて。
「9代目が日本に!!?」
家光の情報を聞き、オレガノ達は声を上げる。
「争奪戦をコントロールするのなら、より間近での観戦が有利だ。」
「では9代目は、ザンザスを後継者にする為に日本へ?」
「チェルベッロ機関も9代目の手足だと考えれば、説明がつく。」
「た、確かに!」
「親方様、どうなされます?」
オレガノの問いに、家光は即答する。
「あの方には聞きたい事が山程ある。日本へ…………ぐっ!」
「無理なさらないで下さい!」
大量出血している家光は、急に立ち上がる事も困難だった。
すると、今までその会話を聞いていたのか、9代目の影がにやりと口角を上げた。
「ヒャハハハハ!!」
その笑い声は、地下道に響く。
「9代目に聞きたい事?手遅れだな。」
「何を言っている!?」
「ヒャハハ~~!手遅れなんだよぉ!!」
その顔は、少し楽しそうでもあり、
門外顧問達はほんの少し寒気を感じた。
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-----------
ツナに挑発されたモスカは、更に多くの弾を浴びせる。
ツナはそれを軽く避けてる。
「さ、沢田が!!」
「全弾が10代目に!!」
「モスカの奴、ターゲットを絞ったな。」
「檸檬………?」
『っ……!』
ベルに握られた右手はそのまま。
あたしは左手で頭を抑えた。
「どしたの?」
『何か………変……』
さっきから流れて来る、
電波のようなモノ。
信号のようなモノ。
『(何………?)』
---ピピーッ、ガガッ、
頭…痛い……
それに、怖い。
『ベル…どうしよ…………あたし…怖いよっ……。』
震えを止められないなんて、初めてだった。
これはホントに、心の奥底からの震え。
「大丈夫だよ、檸檬。」
ベルはあたしを抱き寄せる。
肩をしっかり支えてくれた。
「大丈夫だから、檸檬。」
『ベル……』
脳内に響く電波は、止まらない。
体の震えも、止まらない。
モスカの砲撃を避けて空を舞うツナ。
そこに、先回りしていたモスカが現れる。
「10代目!!」
腹部からの圧縮粒子砲。
『やめて………』
どっちが?
『やめてよ………』
どっちに言ってる?
ドカッ、
『モスカっ!』
ツナが腹部を殴り、モスカは地面に向かって落ちて行く。
『ベル、ごめん。あたし……行くね。』
「檸檬っ!!」
震えは止まらない。
だけど、このまま地面に激突するのはダメなの。
ねぇ、
何でこんなにイヤな予感しかしないの?
『モスカっ!』
「檸檬っ!!?」
落ちて来るモスカを受け止める。
ボディが熱くなってる。
『つっ………!!』
熱い、
火傷しちゃったかな?
衝撃が強すぎて、地面を削りながら後ろに下がって行く。
それでも、必死にブレーキをかけて、
早く止まるように。
『(あたしのかかと………頑張れ!!)』
ヴァリアーのコートのおかげで、火傷は酷くならないみたい。
ズザザザザザ…
「檸檬っ!!」
「アイツ、何て事してんだ!!」
「足が折れてしまうぞ!!」
いいの、いいの、
あたしの足なんて。
それでモスカが止まるなら、
それでイヤな予感が止まるなら、
ザザーッ……
『はぁっ………はぁっ………』
「と、止めた………!」
モスカをちゃんと立たせて、あたしは前に立つ。
『モスカ!もうやめて!止まってよ!!』
その光景を見て、レヴィはボスに呼び掛ける。
「ぼ…ボス……」
けど、ボスはゆるい笑みを見せていた。
---
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「何がおかしい!!?」
地下道に響くのは、ターメリックの声。
9代目の影の胸ぐらを掴みながら怒鳴る。
「何が手遅れなんだ!?返答しだいではただではおかんぞ!」
しかし、彼はにやりと笑ったまま。
「お前らよぉ、ボンゴレが軍がもみ消そうとした兵器を造ってたの、知ってっか?」
「ヴァリアーに届けられた、あの人型兵器のことかしら?」
「そーだ。ゴーラ・モスカだ。」
その言葉に、ぴくりと反応する家光。
「モスカ………!?」
「何故あれを戦後、軍が躍起になってもみ消したかは知らねーだろ。」
影の言葉に、疑問符を浮かべる一同。
「人道に反する平気だからだ。あれは人の命を喰って動いてる。」
「何を言ってんだ?」
「厳密には、ある特殊な人間からのみ採取される、炎の生命エネルギーを動力源としている………」
その言葉に、顔面蒼白になる家光。
「ま、まさか……」
「親方様?」
「中止だ!!」
家光は突然立ち上がる。
「今すぐ雲のリングの争奪戦を、中止させるんだ!!!」
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「檸檬殿っ!!」
「あぶねーぞ、檸檬!!」
周りの声なんて耳に入れない。
モスカに、止まって欲しいだけなの。
『ねぇ…戻って………どうして変わっちゃったの?』
「“変わった”………?」
あたしの言葉に、ツナが反応した。
そして、リボーンも疑問点を口にする。
「妙だな、」
「え?」
「モスカを全力で雲雀と戦わせて勝ち越しを決めてから皆殺しにする事も考えられたはずだ。何故こんな回りくどいんだ?」
「ザンザス………一体これは…………」
ツナがボスに話しかけたその時。
『モスカっ!!』
「?」
モスカがツナに向かって突進する。
『いやっ………いやっ……やめてぇ!!!』
機械に叫んでも、届かない。
ツナは片手で受け止めて、モスカをぐっと押さえ込む。
そして、
『ヤだ…………』
もう片方の手で、
『ダメ…………』
ズバッ……
「おお!!」
「やったぜ!!」
モスカを切り裂いた。
『はっ…………!』
---ピピーッ、ガガッ、
『あうっ…………!』
流れて来る、電波。
頭を抱えながら、モスカの最期を見る。
ツナが切った切り口から、
出て来る1つの影。
いつしかそれは、
生身の肉体と判断出来るようになり、
そして、
大切な人だと分かる。
ドサッ、
『え………?』
鳴りやんだ電波。
どうしてそれがSOSだと、
気が付かなかったんだろう。
震える体はそのままで、
足の力も抜けたはず。
なのに、
座り込む事も出来なかった。