ヴァリアー編
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「時雨蒼燕流を………昔潰しただって!?」
左肩を斬られた武は、
そのまま水の中に座り込んでいた。
上から流れ落ちる水は、
まるで絶望の雨のよう。
雨の守護者の使命
剣帝を倒したアロちゃんは、自分で極めた剣を試す為に強い相手を探してた。
それで、完全無欠の剣が東洋で細々と継承されてるって噂を聞いた。
それが、時雨蒼燕流。
継承者と弟子を見つけたアロちゃんは、8つの型を受け、見切り、切り刻んだって………
「恐らく本当の話だぞ。スクアーロの技の見切りは反射レベルよりワンランク早い。」
「なんて奴だ……!山本殿の時雨蒼燕流まで。」
やっぱり、
剣帝を倒したのは伊達じゃないんだ。
「じゃぁ、山本の技はもう全部効かないって事?」
ツナが、絶望的な事を言う。
でもそれは、紛れもない事実。
覚悟しなきゃ。
日本を離れる覚悟を。
「聞いてねーな、そんな話。」
『武っ……!』
ふらつきながらも立ち上がる武。
「ん"ん?」
「俺の聞いた時雨蒼燕流は、完全無欠・最強無敵なんでね。」
どんな時も笑みを絶やさない。
武は、信じてるんだ。
あたしが武を信じと決めたように、
武も時雨蒼燕流を信じてるんだ。
「あくまで山本殿は……」
「いかん!!」
武のその選択に、アロちゃんは言う。
「う"お"ぉい!!バカか貴様は!!」
「やってみなきゃわかんねーって。」
「もう……加減はしねぇぞぉ。」
『(うわ…!)』
アロちゃんの殺気、物凄い。
「スクアーロが、牙を剥く。」
ザッ、
2人が同時に駆け出す。
アロちゃんの剣から火薬が放たれる。
武はサッとよけるけど、アロちゃんはニヤリと笑って剣を振る。
ギャン、
振られた剣は、柱を抉り破片を散らせる。
そして…
『危ないっ!!』
それは武の左目にヒットした。
「ああ!!」
「柱の破片が!!」
「ぐあっ!!」
倒れる武にアロちゃんは攻撃を止める事なく突っ込んでいく。
「動きだしたら止まらねーぞぉ!!」
「くっ、」
急いで起き上がった武は、技をくり出す。
「あの技は!」
『(五月雨……)』
でも、
それは通じない。
『(来るっ!!)』
アロちゃんの上がった口角は、武のピンチを示してる。
ガキィィィィィィ………………ン
刃がぶつかりあった瞬間、武の動きが止まった。
「山本…?」
「何故動かない!!」
「死ねっ!!」
武は右拳で左手を殴る。
と、その瞬間、
ザンッ、
「がっ!」
アロちゃんの剣が武の腹部を切り裂いた。
「山本!!」
『武っ……!』
どうして?
大切な仲間が傷付くのに、
どうして見てる事しか出来ないの?
あたしは…
護る為に強くなったのに。
「う"お"ぉい!」
「っつ~~……」
アロちゃんの技の1つ
“鮫衝撃”
(アタッコ・ディ・スクアーロ)
渾身の一振りを強力な振動波に変えて、相手の腕を麻痺させる。
あたしも、受けた事がある。
ガキが何を使うかと思えば、
前に倒した時雨蒼燕流だった。
下らねぇなぁ。
相手が檸檬だったら、
もう少し楽しめたのによぉ。
---
------
-----------
---「う"お"ぉい檸檬!勝負しやがれぇ!!」
---『唐突にどしたの?』
---「てか、今檸檬は俺とあやとりやってんの。忙しいからダメ。」
檸檬の部屋に行くと、檸檬はベルとあやとりをやっていた。
ベルはいつも檸檬にくっついてやがる。
初めて檸檬に負けたあの日、俺は必ずリベンジすると心に決めた。
だから…
暇が出来れば勝負を挑みにいっていた。
---『んー、じゃぁやってみる。』
---「マジでー?あやとりはー?」
---『後で続きやろうよ。』
---「そうこなくちゃなぁ!!」
殺る気満々で挑む。
---「はーい、じゃー1本勝負だから。」
檸檬がベルに審判を頼んで、バトル開始。
俺はあの時も“鮫衝撃”を放った。
しかし…
---『うっわ、何これぇ!』
檸檬の腕が回復するまで2秒とかからなかった。
すぐに檸檬は俺に切り返して来たんだ。
---「なっ……!」
---『言わなかったっけ?あたしは脳を使う者、細胞を使う者だって。』
にんまりと笑った檸檬と、攻防を続ける。
---『あたしの細胞はあたしのモノ。脳の命令が最優先されるんだよ♪』
---「聞いてねぇぞぉ!!」
---『あはは、ごっめーん♪』
その後の事は…
忘れてぇ。
俺はすぐ檸檬に負けた。
---『アロちゃんてばぁ~、仕掛けて来るのに生かせてないっ!』
---「う、うるせぇっ!」
---「やっぱ檸檬って強ぇ~♪さすがお姫さま♪」
---『へへっ、ありがとーベル♪』
あやとりの続きをやる為に部屋に戻ろうとする檸檬とベル。
だが、檸檬はくるっと振り向いて。
---『こないだよりは良かったよ、アロちゃんのリズム。』
---「なっ……」
---『速くなってた!その調子っ♪』
そう言って檸檬は綺麗に笑った。
悔しいが、赤面しちまう。
---「助言なんていらねーって。スクアーロ強くなったらどーすんだよ。」
---『いーんじゃないの?』
---「別にいーけどさー、王子には絶対勝てないし。」
---「う"お"ぉい!ベル!!」
ベルは嫌味ったらしく笑って、歩いていった。
---『あっ、待ってよベル~っ!』
檸檬がベルの後を追い掛ける。
俺は呆然とその後ろ姿を見つめていた。
---「何で……あんなに強ぇんだよ………。」
その答えは、未だによく分からない。
この戦いが終わったら聞いてやろう。
「う"お"ぉい!どーした!顔色が悪いぞぉーっ!!」
アロちゃんがまた武に詰め寄る。
武は咄嗟に1つ上の階に昇った。
「う"お"ぉい!!逃がすかぁ!!」
2階に降り立った武は、痺れる左手に息を吹き掛ける。
その時、下から何かの衝撃がやって来る。
ガガガガガガ…
『(パワー全開だよ、アロちゃんってば。)』
1階から、2階の床を剣で突いていく。
それはいつしか床を壊し、
武を刺していく。
「散れ。」
『(武っ……!)』
あれは、
初めてあたしがアロちゃんと戦った時に受けた技。
「山本ー!!」
「なんて剣撃だ………突く、刺す、というより、空間をかじるような!!」
“鮫の牙”
(ザンナ・ディ・スクアーロ)
剣を極めたアロちゃんだから出来る技。
やっぱり、あの時より威力が上がってる。
体育館の上、
薄い霧の中、静かに観戦していた3人のうちの1人が呟く。
「あれでは……」
まるで、山本の負けを確信したかのように。
「S・スクアーロ……………恐ろしい男………」
もう、決まるの?
ツナ達が殺されちゃうの?
まぁその時は…
何があっても護るつもりだけど、
でも…
あたし、
何考えてんだろ。
あたしは中立。
勝敗や結果に文句言っちゃいけない。
『まだ…』
まだ、ちゃんと頷けない。
今決まっても、喜べない。
あたしは…
まだ並盛にいたい。
もう少しだけ…
本当に、もう少しだけ………
その為には、武が勝つしかない。
って事は、アロちゃんが負けるって事。
そんなの、この状況では無理かもしれない。
だけど……!
.願って、いいのかな?
望んで、いいのかな?
今夜だけ。
武は、アロちゃんを殺さないって言った。
アロちゃんは、武を殺しに行ってる。
だったら…
だったらあたしは……!
意識的に両手を組む。
祈りのポーズ。
嵐戦の時は、何の為か分からないままだったけど、
今はちゃんと分かる。
あたしは…
武に勝って欲しい。
この絶望的状況で、
どうすれば勝てるか分からないけれど。
「何年経っても………変わりばえのしねー野郎だ。」
ボスの声が聞こえた。
「流石スクアーロ、というところかな。ちゃんと最後に雨の守護者の使命を体現している。」
---戦いを清算し流れた血を洗い流す、鎮魂歌(レクイエム)の雨
「さぁ小僧!!心臓を切り刻んでやるぞぉ!!」
「山本……!!」
アロちゃんの言葉に、ツナは震える。
1階に落とされて、ダメージで動けなくなった武は、
「ちくしょ~、こーも一方的かよ……負けたなんて知ったら、オヤジ怒るんだろーな…………」
『武っ……!』
そーだった、
檸檬はベルって奴の彼女になっちまうんだった…
こりゃ、みんなに殺されるな、俺。
「う"お"ぉい、まだやるかぁ?得意の時雨蒼燕流で。」
2階からスクアーロが見下ろしてやがる……
もうやらねーよ。
だって全部見切られてんじゃねーか。
「どぉしたぁ!!継承者は全ての型を見せてくれたぜぇ。最後に八の型・秋雨を放ったと同時に無惨に散ったがなぁ!!!」
あれ……?
今…
八の型・秋雨?
何だよそりゃ…………聞いた事無いぜ…………
普段使わねー頭でぐるぐる考えてみる。
答えは、すぐに出た。
「そーゆー事かよ、オヤジ。」
『(武が…笑った??)』
何かに気が付いた。
それが逆転のチャンスになればいい。
あたしは今、
心からそう思っていた。
左肩を斬られた武は、
そのまま水の中に座り込んでいた。
上から流れ落ちる水は、
まるで絶望の雨のよう。
雨の守護者の使命
剣帝を倒したアロちゃんは、自分で極めた剣を試す為に強い相手を探してた。
それで、完全無欠の剣が東洋で細々と継承されてるって噂を聞いた。
それが、時雨蒼燕流。
継承者と弟子を見つけたアロちゃんは、8つの型を受け、見切り、切り刻んだって………
「恐らく本当の話だぞ。スクアーロの技の見切りは反射レベルよりワンランク早い。」
「なんて奴だ……!山本殿の時雨蒼燕流まで。」
やっぱり、
剣帝を倒したのは伊達じゃないんだ。
「じゃぁ、山本の技はもう全部効かないって事?」
ツナが、絶望的な事を言う。
でもそれは、紛れもない事実。
覚悟しなきゃ。
日本を離れる覚悟を。
「聞いてねーな、そんな話。」
『武っ……!』
ふらつきながらも立ち上がる武。
「ん"ん?」
「俺の聞いた時雨蒼燕流は、完全無欠・最強無敵なんでね。」
どんな時も笑みを絶やさない。
武は、信じてるんだ。
あたしが武を信じと決めたように、
武も時雨蒼燕流を信じてるんだ。
「あくまで山本殿は……」
「いかん!!」
武のその選択に、アロちゃんは言う。
「う"お"ぉい!!バカか貴様は!!」
「やってみなきゃわかんねーって。」
「もう……加減はしねぇぞぉ。」
『(うわ…!)』
アロちゃんの殺気、物凄い。
「スクアーロが、牙を剥く。」
ザッ、
2人が同時に駆け出す。
アロちゃんの剣から火薬が放たれる。
武はサッとよけるけど、アロちゃんはニヤリと笑って剣を振る。
ギャン、
振られた剣は、柱を抉り破片を散らせる。
そして…
『危ないっ!!』
それは武の左目にヒットした。
「ああ!!」
「柱の破片が!!」
「ぐあっ!!」
倒れる武にアロちゃんは攻撃を止める事なく突っ込んでいく。
「動きだしたら止まらねーぞぉ!!」
「くっ、」
急いで起き上がった武は、技をくり出す。
「あの技は!」
『(五月雨……)』
でも、
それは通じない。
『(来るっ!!)』
アロちゃんの上がった口角は、武のピンチを示してる。
ガキィィィィィィ………………ン
刃がぶつかりあった瞬間、武の動きが止まった。
「山本…?」
「何故動かない!!」
「死ねっ!!」
武は右拳で左手を殴る。
と、その瞬間、
ザンッ、
「がっ!」
アロちゃんの剣が武の腹部を切り裂いた。
「山本!!」
『武っ……!』
どうして?
大切な仲間が傷付くのに、
どうして見てる事しか出来ないの?
あたしは…
護る為に強くなったのに。
「う"お"ぉい!」
「っつ~~……」
アロちゃんの技の1つ
“鮫衝撃”
(アタッコ・ディ・スクアーロ)
渾身の一振りを強力な振動波に変えて、相手の腕を麻痺させる。
あたしも、受けた事がある。
ガキが何を使うかと思えば、
前に倒した時雨蒼燕流だった。
下らねぇなぁ。
相手が檸檬だったら、
もう少し楽しめたのによぉ。
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---「う"お"ぉい檸檬!勝負しやがれぇ!!」
---『唐突にどしたの?』
---「てか、今檸檬は俺とあやとりやってんの。忙しいからダメ。」
檸檬の部屋に行くと、檸檬はベルとあやとりをやっていた。
ベルはいつも檸檬にくっついてやがる。
初めて檸檬に負けたあの日、俺は必ずリベンジすると心に決めた。
だから…
暇が出来れば勝負を挑みにいっていた。
---『んー、じゃぁやってみる。』
---「マジでー?あやとりはー?」
---『後で続きやろうよ。』
---「そうこなくちゃなぁ!!」
殺る気満々で挑む。
---「はーい、じゃー1本勝負だから。」
檸檬がベルに審判を頼んで、バトル開始。
俺はあの時も“鮫衝撃”を放った。
しかし…
---『うっわ、何これぇ!』
檸檬の腕が回復するまで2秒とかからなかった。
すぐに檸檬は俺に切り返して来たんだ。
---「なっ……!」
---『言わなかったっけ?あたしは脳を使う者、細胞を使う者だって。』
にんまりと笑った檸檬と、攻防を続ける。
---『あたしの細胞はあたしのモノ。脳の命令が最優先されるんだよ♪』
---「聞いてねぇぞぉ!!」
---『あはは、ごっめーん♪』
その後の事は…
忘れてぇ。
俺はすぐ檸檬に負けた。
---『アロちゃんてばぁ~、仕掛けて来るのに生かせてないっ!』
---「う、うるせぇっ!」
---「やっぱ檸檬って強ぇ~♪さすがお姫さま♪」
---『へへっ、ありがとーベル♪』
あやとりの続きをやる為に部屋に戻ろうとする檸檬とベル。
だが、檸檬はくるっと振り向いて。
---『こないだよりは良かったよ、アロちゃんのリズム。』
---「なっ……」
---『速くなってた!その調子っ♪』
そう言って檸檬は綺麗に笑った。
悔しいが、赤面しちまう。
---「助言なんていらねーって。スクアーロ強くなったらどーすんだよ。」
---『いーんじゃないの?』
---「別にいーけどさー、王子には絶対勝てないし。」
---「う"お"ぉい!ベル!!」
ベルは嫌味ったらしく笑って、歩いていった。
---『あっ、待ってよベル~っ!』
檸檬がベルの後を追い掛ける。
俺は呆然とその後ろ姿を見つめていた。
---「何で……あんなに強ぇんだよ………。」
その答えは、未だによく分からない。
この戦いが終わったら聞いてやろう。
「う"お"ぉい!どーした!顔色が悪いぞぉーっ!!」
アロちゃんがまた武に詰め寄る。
武は咄嗟に1つ上の階に昇った。
「う"お"ぉい!!逃がすかぁ!!」
2階に降り立った武は、痺れる左手に息を吹き掛ける。
その時、下から何かの衝撃がやって来る。
ガガガガガガ…
『(パワー全開だよ、アロちゃんってば。)』
1階から、2階の床を剣で突いていく。
それはいつしか床を壊し、
武を刺していく。
「散れ。」
『(武っ……!)』
あれは、
初めてあたしがアロちゃんと戦った時に受けた技。
「山本ー!!」
「なんて剣撃だ………突く、刺す、というより、空間をかじるような!!」
“鮫の牙”
(ザンナ・ディ・スクアーロ)
剣を極めたアロちゃんだから出来る技。
やっぱり、あの時より威力が上がってる。
体育館の上、
薄い霧の中、静かに観戦していた3人のうちの1人が呟く。
「あれでは……」
まるで、山本の負けを確信したかのように。
「S・スクアーロ……………恐ろしい男………」
もう、決まるの?
ツナ達が殺されちゃうの?
まぁその時は…
何があっても護るつもりだけど、
でも…
あたし、
何考えてんだろ。
あたしは中立。
勝敗や結果に文句言っちゃいけない。
『まだ…』
まだ、ちゃんと頷けない。
今決まっても、喜べない。
あたしは…
まだ並盛にいたい。
もう少しだけ…
本当に、もう少しだけ………
その為には、武が勝つしかない。
って事は、アロちゃんが負けるって事。
そんなの、この状況では無理かもしれない。
だけど……!
.願って、いいのかな?
望んで、いいのかな?
今夜だけ。
武は、アロちゃんを殺さないって言った。
アロちゃんは、武を殺しに行ってる。
だったら…
だったらあたしは……!
意識的に両手を組む。
祈りのポーズ。
嵐戦の時は、何の為か分からないままだったけど、
今はちゃんと分かる。
あたしは…
武に勝って欲しい。
この絶望的状況で、
どうすれば勝てるか分からないけれど。
「何年経っても………変わりばえのしねー野郎だ。」
ボスの声が聞こえた。
「流石スクアーロ、というところかな。ちゃんと最後に雨の守護者の使命を体現している。」
---戦いを清算し流れた血を洗い流す、鎮魂歌(レクイエム)の雨
「さぁ小僧!!心臓を切り刻んでやるぞぉ!!」
「山本……!!」
アロちゃんの言葉に、ツナは震える。
1階に落とされて、ダメージで動けなくなった武は、
「ちくしょ~、こーも一方的かよ……負けたなんて知ったら、オヤジ怒るんだろーな…………」
『武っ……!』
そーだった、
檸檬はベルって奴の彼女になっちまうんだった…
こりゃ、みんなに殺されるな、俺。
「う"お"ぉい、まだやるかぁ?得意の時雨蒼燕流で。」
2階からスクアーロが見下ろしてやがる……
もうやらねーよ。
だって全部見切られてんじゃねーか。
「どぉしたぁ!!継承者は全ての型を見せてくれたぜぇ。最後に八の型・秋雨を放ったと同時に無惨に散ったがなぁ!!!」
あれ……?
今…
八の型・秋雨?
何だよそりゃ…………聞いた事無いぜ…………
普段使わねー頭でぐるぐる考えてみる。
答えは、すぐに出た。
「そーゆー事かよ、オヤジ。」
『(武が…笑った??)』
何かに気が付いた。
それが逆転のチャンスになればいい。
あたしは今、
心からそう思っていた。