毒を喰らわば、
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文字通り、地に足が着いていない感覚。霞む視界で、少女は投げ出された己の手を見つめる。浅く、速くなった呼吸を繰り返す度、鉄の匂いと、苦いようで爽やかな香りが胸を満たす。
黒衣に包まれた男の長い指が、冷えていく少女の左手首を掴んだ。
「生まれ変わったら、お前は何がしたい?」
「わ、たしは……」
吐息のような、か細い答えを聞き届け、男は金色の輝きを放つ輪を少女の薬指にはめた。
その行為に神聖さはなく、まして愛もない。そこにいたのは、容れ物ごと毒を喰らうことを選んだ人間だけだった。
黒衣に包まれた男の長い指が、冷えていく少女の左手首を掴んだ。
「生まれ変わったら、お前は何がしたい?」
「わ、たしは……」
吐息のような、か細い答えを聞き届け、男は金色の輝きを放つ輪を少女の薬指にはめた。
その行為に神聖さはなく、まして愛もない。そこにいたのは、容れ物ごと毒を喰らうことを選んだ人間だけだった。
