作者のメモ的な・・・何か
以下、妄想です。唐突に小説が始まります。
~~~~~~~~~~~~
ちょうどボクの卒業式の日、悟さんは退院することになった。
・・・悟さんは、教員を退職することになった。
退院したとはいえ、まだ杖がなくては歩けない状態。
悟さんがいらないと断固拒否して、その右目は手術で摘出された。本当は左目も摘出したかったみたいだけど、そしたらボクの顔が見えなくなるからそれは嫌だったみたい。
それでも左目もわざと視力を少し落とした。
もうこれ以上、脳に負荷をかけないように。
視力をある一定に保つことで、見ようとして疲れることも見えすぎて疲れることもない。
そして、何より左脳に大きなダメージがあることからコミュニケーションをとるのが難しくなった。
言葉が出ないことはよくあるようで、『俺、言ったじゃん!』と言われるけどそれは大体悟さんの頭の中で済まされている。
そして、感情がどうしても前に出てしまうからか前よりも融通が利かない状態が多々ある。
悟さんもそんな自分が嫌になって、まさに負の連鎖。
それでもボクは懸命に悟さんを支えた。
ボクは悟さんの傍にずっといるから今ではそっとしておいた方がいいのか、話しかけたほうがいいのかわかるけれど、最初は戸惑いがあった。
ボクがお医者さんにいろいろ相談するだけでなく、悟さんもボクに歩み寄ってくれて二人でどうするべきか試行錯誤を繰り返してきた。
「世良さん。世良真純さん?」
「・・・あ、はい」
「大丈夫?具合でも悪い?」
「いえ・・・ぼーっとしてました。なんだか卒業とか、まだ実感がなくて」
「お、世良もそうなのか?俺もだよ~また明日ここに来ちゃいそう!」
「いや、それはないかな」
クラスメイトの男子が面白おかしくしたくれたおかげで、教室が笑いに包まれた。
・・・できれば悟さんに名前を呼ばれたかったな。
なーんて、思ってしまうのは悟さんに悪いか。
・・・そしたらさ、まさかその願いが叶うなんて思わないじゃん?
しかももう退職した先生だよ?
さすがに式には出てこなかったけど、まさか最後のHRに『五条先生』が来てくれるなんて・・・
「え、五条先生?!」
「先生、来てくれたんですか?」
「や、キミたち。卒業おめでとう」
まさかのサプライズにクラスがざわつく。
今や3年B組だけど、去年B組だった人が8割もいたし、五条先生の授業で知っていた人が多くいたからそれはもう活気づいた。
「先生、大丈夫なんですか?・・・ご病気、だったんですよね?」
「病気・・・うん、そうと言える。実は、さっき退院したばっかりなの」
「え、そうなの?!」
「○○先生、無理言って、申し訳ありません。この場を、作っていただいたこと、本当に、ありがとうございます」
「いいんですよ、五条先生。校長先生や教頭先生もぜひ五条先生にいらしてほしいとおっしゃっていましたから」
どうやら先生方で作戦を練っていたらしい。
ほんと、五条先生ってばこういうところがあるというかなんというか。
五条先生は、こほんと一つ咳払いをした後真剣な表情で話を始めた。
「みんな、知ってると思うけれど、僕はもう退職した。ちょっと、脳がダメージを受けて、コミュニケーションとか言語機能が、むずかしい。変な間ができて、聞きにくくてごめん」
教室は一瞬で静かになる。
みんな五条先生の言葉を聞き漏らさまいと必死だった。
「僕はさ、なんとなーく教師になった。子供好きだし、勉強好きだし。教師以外の道は興味なかったんだ。そんな理由でなったけど、もっと違う道があったんじゃないか、って悩んでたよ。だって僕は好き勝手やりたいもん。組織とかに縛られるのは、嫌いな方だ。・・・それでも、逃げることはしなかったよ。ずっと、将来の夢だったからここまで頑張れたと思うし、やりがいとか感じてた。大変だけどね。働くってやっぱ大変だよ、お金もらうんだし。僕はこうして病気して退職しちゃったけど」
ちょこちょこと軽いの入るのが先生らしい。
クラスメイトもクスクス笑っている子がいるし。なんなら担任の先生ですら笑ってる。
「そんな僕は新しい夢がありまーす!」
「「「「なあに~?」」」」
「僕ね、ちょっと本書こうかなって思ってるの。持ってる知識なんか生かしてさ。詩とかもいいなー」
「・・・マジ?先生、すげえ」
「ハハ!ありがとう。まだ未定だけどね。・・・僕が言いたいのは、道は一つじゃないよってこと。大変かもしれないけど、頑張った先には何かハッピーなことがきっとあるよ。計画は入念に。実行は大胆に。・・・だから僕は予約しようと思う」
「へ・・・?」
五条先生が教卓からボクの席に来て、膝をついた。
そして、久しぶりに見るその目隠しを外して・・・
「真純」
「ぁ・・・」
「真純の夢が叶ったらでいいからさ、そしたら僕と結婚しよ?」
「えぇ?!」
「え、やなの?」
・・・思わず叫んでしまったのは悟さんが悪い。
今まで五条先生だったのに、急に悟さんになるから・・・それにそういえばここ。
「ちょ、どういうこと?!」
「五条先生と世良ってできてたのか?」
「きゃあ///まさかのカップル誕生どころか夫婦誕生?」
「いや、待て。まだ世良が返事をしていないぞ」
バッとボクに視線が集まる。
それにビックリしたボクはわたわたするけれど、悟さんに両頬を掴まれて視線を固定される。
「ひぇ///」
今まで一番キラキラしてる。
悟さんは陽の光を受けて、それはもう輝いている。
「Will you marry me?」
子供が新しいおもちゃで遊びだすときのように、まさに期待と喜び。
しかも、ボクと悟さんが初めて会ったあの日のように、一緒の言葉。
・・・そんな顔されたら、いやボクに『いいえ』なんて言えると思ってるの?
「Of course.私をあなたのお嫁さんにしてくれますか?」
「っ、うん!」
そして、その場は拍手と歓声に包まれた。
幸せそうに笑う悟さんを見て、ほっとした。
・・・ボクは悟さんを幸せにできてる?
その幸せは、押し付けじゃない?
「なに辛気くさい顔してんの。嬉しいときは笑えばいいんだよ」
悟さんが、そう言って笑ってくれるから。
ボクも心から笑うことができた。
その後はもう阿鼻叫喚。
撮影やら、新一君の登場やらで教室は長く活気づいていた。
「いやーやっぱり体力が落ちてるのがわかるなあ」
帰り道、ボクは悟さんの家にお邪魔しようと悟さんと手をつないで歩いた。
・・・今までは周りを気にしてたから、外でもこうやって好きなようにできるのは嬉しい。
思わず腕を組んで、その腕に顔を押しつけた。
「あのぅ、真純さん。そういうことされるとキスしたくなっちゃうんだけど」
「・・・もう卒業したからいいんじゃない?」
「え?!いいの?じゃあ遠慮なく」
杖ありで、どこにそんな力があるのかと不思議に思う。
ボクが抱きついたその腕で、悟さんはボクを引き寄せてキスをした。
「ん・・・」
「・・・やっべ、可愛い。久しぶりに真純のこと堪能したいんだけど、ダメ?」
「ここ、外だから・・・」
「へぇ?外じゃなかったらいいんだ」
今はもう意地悪な顔してる。
悟さんがその顔をしてると、思わずドキドキしてしまう。
・・・この後、ボクは何をされてしまうんだろう。
そんな期待がわかったのか、悟さんは流し目で妖艶に笑った。
ボクはそれを見て更にドキドキしてしまう。
・・・色気の暴力!!!///
~~~~~~~~~~~~~~~~
というのを途中まで書いていました、続かなくてごめんなさい。
~~~~~~~~~~~~
ちょうどボクの卒業式の日、悟さんは退院することになった。
・・・悟さんは、教員を退職することになった。
退院したとはいえ、まだ杖がなくては歩けない状態。
悟さんがいらないと断固拒否して、その右目は手術で摘出された。本当は左目も摘出したかったみたいだけど、そしたらボクの顔が見えなくなるからそれは嫌だったみたい。
それでも左目もわざと視力を少し落とした。
もうこれ以上、脳に負荷をかけないように。
視力をある一定に保つことで、見ようとして疲れることも見えすぎて疲れることもない。
そして、何より左脳に大きなダメージがあることからコミュニケーションをとるのが難しくなった。
言葉が出ないことはよくあるようで、『俺、言ったじゃん!』と言われるけどそれは大体悟さんの頭の中で済まされている。
そして、感情がどうしても前に出てしまうからか前よりも融通が利かない状態が多々ある。
悟さんもそんな自分が嫌になって、まさに負の連鎖。
それでもボクは懸命に悟さんを支えた。
ボクは悟さんの傍にずっといるから今ではそっとしておいた方がいいのか、話しかけたほうがいいのかわかるけれど、最初は戸惑いがあった。
ボクがお医者さんにいろいろ相談するだけでなく、悟さんもボクに歩み寄ってくれて二人でどうするべきか試行錯誤を繰り返してきた。
「世良さん。世良真純さん?」
「・・・あ、はい」
「大丈夫?具合でも悪い?」
「いえ・・・ぼーっとしてました。なんだか卒業とか、まだ実感がなくて」
「お、世良もそうなのか?俺もだよ~また明日ここに来ちゃいそう!」
「いや、それはないかな」
クラスメイトの男子が面白おかしくしたくれたおかげで、教室が笑いに包まれた。
・・・できれば悟さんに名前を呼ばれたかったな。
なーんて、思ってしまうのは悟さんに悪いか。
・・・そしたらさ、まさかその願いが叶うなんて思わないじゃん?
しかももう退職した先生だよ?
さすがに式には出てこなかったけど、まさか最後のHRに『五条先生』が来てくれるなんて・・・
「え、五条先生?!」
「先生、来てくれたんですか?」
「や、キミたち。卒業おめでとう」
まさかのサプライズにクラスがざわつく。
今や3年B組だけど、去年B組だった人が8割もいたし、五条先生の授業で知っていた人が多くいたからそれはもう活気づいた。
「先生、大丈夫なんですか?・・・ご病気、だったんですよね?」
「病気・・・うん、そうと言える。実は、さっき退院したばっかりなの」
「え、そうなの?!」
「○○先生、無理言って、申し訳ありません。この場を、作っていただいたこと、本当に、ありがとうございます」
「いいんですよ、五条先生。校長先生や教頭先生もぜひ五条先生にいらしてほしいとおっしゃっていましたから」
どうやら先生方で作戦を練っていたらしい。
ほんと、五条先生ってばこういうところがあるというかなんというか。
五条先生は、こほんと一つ咳払いをした後真剣な表情で話を始めた。
「みんな、知ってると思うけれど、僕はもう退職した。ちょっと、脳がダメージを受けて、コミュニケーションとか言語機能が、むずかしい。変な間ができて、聞きにくくてごめん」
教室は一瞬で静かになる。
みんな五条先生の言葉を聞き漏らさまいと必死だった。
「僕はさ、なんとなーく教師になった。子供好きだし、勉強好きだし。教師以外の道は興味なかったんだ。そんな理由でなったけど、もっと違う道があったんじゃないか、って悩んでたよ。だって僕は好き勝手やりたいもん。組織とかに縛られるのは、嫌いな方だ。・・・それでも、逃げることはしなかったよ。ずっと、将来の夢だったからここまで頑張れたと思うし、やりがいとか感じてた。大変だけどね。働くってやっぱ大変だよ、お金もらうんだし。僕はこうして病気して退職しちゃったけど」
ちょこちょこと軽いの入るのが先生らしい。
クラスメイトもクスクス笑っている子がいるし。なんなら担任の先生ですら笑ってる。
「そんな僕は新しい夢がありまーす!」
「「「「なあに~?」」」」
「僕ね、ちょっと本書こうかなって思ってるの。持ってる知識なんか生かしてさ。詩とかもいいなー」
「・・・マジ?先生、すげえ」
「ハハ!ありがとう。まだ未定だけどね。・・・僕が言いたいのは、道は一つじゃないよってこと。大変かもしれないけど、頑張った先には何かハッピーなことがきっとあるよ。計画は入念に。実行は大胆に。・・・だから僕は予約しようと思う」
「へ・・・?」
五条先生が教卓からボクの席に来て、膝をついた。
そして、久しぶりに見るその目隠しを外して・・・
「真純」
「ぁ・・・」
「真純の夢が叶ったらでいいからさ、そしたら僕と結婚しよ?」
「えぇ?!」
「え、やなの?」
・・・思わず叫んでしまったのは悟さんが悪い。
今まで五条先生だったのに、急に悟さんになるから・・・それにそういえばここ。
「ちょ、どういうこと?!」
「五条先生と世良ってできてたのか?」
「きゃあ///まさかのカップル誕生どころか夫婦誕生?」
「いや、待て。まだ世良が返事をしていないぞ」
バッとボクに視線が集まる。
それにビックリしたボクはわたわたするけれど、悟さんに両頬を掴まれて視線を固定される。
「ひぇ///」
今まで一番キラキラしてる。
悟さんは陽の光を受けて、それはもう輝いている。
「Will you marry me?」
子供が新しいおもちゃで遊びだすときのように、まさに期待と喜び。
しかも、ボクと悟さんが初めて会ったあの日のように、一緒の言葉。
・・・そんな顔されたら、いやボクに『いいえ』なんて言えると思ってるの?
「Of course.私をあなたのお嫁さんにしてくれますか?」
「っ、うん!」
そして、その場は拍手と歓声に包まれた。
幸せそうに笑う悟さんを見て、ほっとした。
・・・ボクは悟さんを幸せにできてる?
その幸せは、押し付けじゃない?
「なに辛気くさい顔してんの。嬉しいときは笑えばいいんだよ」
悟さんが、そう言って笑ってくれるから。
ボクも心から笑うことができた。
その後はもう阿鼻叫喚。
撮影やら、新一君の登場やらで教室は長く活気づいていた。
「いやーやっぱり体力が落ちてるのがわかるなあ」
帰り道、ボクは悟さんの家にお邪魔しようと悟さんと手をつないで歩いた。
・・・今までは周りを気にしてたから、外でもこうやって好きなようにできるのは嬉しい。
思わず腕を組んで、その腕に顔を押しつけた。
「あのぅ、真純さん。そういうことされるとキスしたくなっちゃうんだけど」
「・・・もう卒業したからいいんじゃない?」
「え?!いいの?じゃあ遠慮なく」
杖ありで、どこにそんな力があるのかと不思議に思う。
ボクが抱きついたその腕で、悟さんはボクを引き寄せてキスをした。
「ん・・・」
「・・・やっべ、可愛い。久しぶりに真純のこと堪能したいんだけど、ダメ?」
「ここ、外だから・・・」
「へぇ?外じゃなかったらいいんだ」
今はもう意地悪な顔してる。
悟さんがその顔をしてると、思わずドキドキしてしまう。
・・・この後、ボクは何をされてしまうんだろう。
そんな期待がわかったのか、悟さんは流し目で妖艶に笑った。
ボクはそれを見て更にドキドキしてしまう。
・・・色気の暴力!!!///
~~~~~~~~~~~~~~~~
というのを途中まで書いていました、続かなくてごめんなさい。