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???

「蘭君」
「なあに?真純ちゃん」
「結婚おめでとう。・・・子供出来たらさ、時間に追われるようになるから今のうちに二人の時間を大切にな?」
「フフフ、先輩ママがそう言うんだから本当なんだね。・・・うん、ありがとう」
「なんだ、そんな浮かない顔して」
「いや・・・実はね」

まだ新一にも話していないことを真純ちゃんの耳にそっと話した。
・・・実はここ最近ちょっと調子が悪くて、今も食べ物の匂いにやられてる。
これって病気かな?、と真純ちゃんに言うと。
私の言葉に真純ちゃんは大層驚いて、それはもう一気に顔が険しくなった。

「・・・蘭君。まだ新一君には話してないんだね?」
「うん」
「じゃあちょっと意地悪しよ」

それはもう何かを企んだ悪い顔に嫌な予感がする。
すうっと息を吸うと、大きなめな声で真純ちゃんは言った。

「えー?蘭君、最近熱っぽいの?しかも最近食べられてないって、大丈夫?」
「あ、うん・・・」
「全く、新一君は何してるのかな。こんな可愛いお嫁さんを放って。探偵やめてもやっぱり鈍感?」
「え、蘭。調子悪いのか・・・!?」
「あ、そんな心配するもんのじゃ・・・」
「さっき心底どうしよって顔でボクに教えてくれたじゃないか。ほら控室に行って休もうか。・・・これで病気とかしてたら新一君はどうする気なんだ?」
「あ・・・」
「ちょ、真純ちゃん、本当に気になる程度だからそんな・・・!」
「じゃあ子供か?それこそおめでたいな」

真純ちゃんのその言葉に、思わず動きが止まった。
・・・え、子供?
そんなありえない・・・でも、それは本当?
まさか、そんな・・・でも可能性は拭えない。


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