元最強、最後の戦い
・・・五条家が不思議な力を持つようになったのは、平安時代の五条の姫が神隠しに遭ってから。
神隠しに遭ったその姫は、白髪碧眼となって家に戻ってきた。
その日から、姫のそばで摩訶不思議なことが次々と起こったそうだ。
曰く、不治の病を一瞬で治した、日照りが続く中雨を降らした、長雨で川が氾濫しそうになったところを防いだ、などなど。
周りの人々はみんな、その姫に感謝を伝えた。
その時、姫はこう言った。
『これは神に祈りを捧げ、神がその願いを承っただけのこと。我々はその神を永久に奉らなければならない』
その姫は、神の声を聴く巫女として丁寧に扱われるようになった。
しかし、それは長くは続かなかった。
元々、その力は姫の命を代償に発揮されていた。
周りの願いを叶えるためにその命を削って、どうすればその願いを叶えられるのか『方法を見ていた』だけ。
姫は最後に自分の弟に、その力・・・『方法を見通す力』を明け渡した。
・・・それが、その先1200年以上も続く負の遺産とは知らずに。
神隠しに遭ったその姫は、白髪碧眼となって家に戻ってきた。
その日から、姫のそばで摩訶不思議なことが次々と起こったそうだ。
曰く、不治の病を一瞬で治した、日照りが続く中雨を降らした、長雨で川が氾濫しそうになったところを防いだ、などなど。
周りの人々はみんな、その姫に感謝を伝えた。
その時、姫はこう言った。
『これは神に祈りを捧げ、神がその願いを承っただけのこと。我々はその神を永久に奉らなければならない』
その姫は、神の声を聴く巫女として丁寧に扱われるようになった。
しかし、それは長くは続かなかった。
元々、その力は姫の命を代償に発揮されていた。
周りの願いを叶えるためにその命を削って、どうすればその願いを叶えられるのか『方法を見ていた』だけ。
姫は最後に自分の弟に、その力・・・『方法を見通す力』を明け渡した。
・・・それが、その先1200年以上も続く負の遺産とは知らずに。