元最強、最後の戦い
「・・・ごじょ、」
「なに?あ、硝子なら僕の母親だったよ。残念だね、会えなくて」
「もう、いいの。それでも私は自分の好きなようにできた」
「へえ?よくあんな目にあったのに、そういうこと言えるね。やっぱり弱姫だねぇ」
「こんの、ゲホッ!」
「あーあ、それ以上喋ると苦しみながら死ぬことになるけど?」
「・・・いいわよ、べつに。で、あんたはこれからどうするわけ?」
「どうしよっかね~とりあえず歌姫を結果的に処理できたからあとはもう一人に会うだけかな?」
「処理って・・・なに、あんたがすんの?」
「うん。こういうことにならなかったら、僕が歌姫を殺してたよ」
僕が迷わずそう言ったからか、歌姫はようやく安心したように笑った。
・・・それがなぜかなんて僕にはよくわかっていた。
五条家の並みならぬその力は、いろんな人にとって狙われる。
死後でさえ、その体を解剖されるかもしれない。
だから、歌姫はうかつに死ねなかった。
例えそれが自分の身を削る行為だとしても、人の身に余る力でもう誰も傷つけないように。
「悟さん、それって・・・」
「ふふ、真純も僕が死ぬときは灰すら残さないでね」
この子にはあまり責任を負わせたくないのだけど、それでも真純にしか頼めないことだから。
この子には全てではないけど、ある程度の僕の能力について話していたから。僕が普通ではないことを知っているから。
「ごじょ・・・あんたに話さないといけないこと、が・・・」
「・・・聞くよ」
きっと遺言か何かだろうと思っていた。しかし、歌姫の心が呟いたのは僕が知らない、五条家の呪いの話ーーーー
「なに?あ、硝子なら僕の母親だったよ。残念だね、会えなくて」
「もう、いいの。それでも私は自分の好きなようにできた」
「へえ?よくあんな目にあったのに、そういうこと言えるね。やっぱり弱姫だねぇ」
「こんの、ゲホッ!」
「あーあ、それ以上喋ると苦しみながら死ぬことになるけど?」
「・・・いいわよ、べつに。で、あんたはこれからどうするわけ?」
「どうしよっかね~とりあえず歌姫を結果的に処理できたからあとはもう一人に会うだけかな?」
「処理って・・・なに、あんたがすんの?」
「うん。こういうことにならなかったら、僕が歌姫を殺してたよ」
僕が迷わずそう言ったからか、歌姫はようやく安心したように笑った。
・・・それがなぜかなんて僕にはよくわかっていた。
五条家の並みならぬその力は、いろんな人にとって狙われる。
死後でさえ、その体を解剖されるかもしれない。
だから、歌姫はうかつに死ねなかった。
例えそれが自分の身を削る行為だとしても、人の身に余る力でもう誰も傷つけないように。
「悟さん、それって・・・」
「ふふ、真純も僕が死ぬときは灰すら残さないでね」
この子にはあまり責任を負わせたくないのだけど、それでも真純にしか頼めないことだから。
この子には全てではないけど、ある程度の僕の能力について話していたから。僕が普通ではないことを知っているから。
「ごじょ・・・あんたに話さないといけないこと、が・・・」
「・・・聞くよ」
きっと遺言か何かだろうと思っていた。しかし、歌姫の心が呟いたのは僕が知らない、五条家の呪いの話ーーーー