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元最強、最後の戦い

「・・・ということで、ちょっと行ってくるね。真純」
「・・・・・・」

僕はコナンくんに意思表明してからすぐに真純に伝えた。
真純は重傷のメアリーさんの傍にいるだろうから、そして嘘はつかない、と真純と約束したから。

「ほんとうに、行くんだね」
「うん」
「自分の体がどれだけボロボロになっているかを知ってて、そう言ってるの?」
「・・・うん」
「もしかしたら途中で倒れるかもしれないんだよ?本当に、本当に死ぬかもしれな、」
「ごめん、真純。これはベル姉との約束なんだ、ベル姉の最期は僕が看取る」

確かに今の僕は相当体が弱っている。
よく息切れをするようになったし、風邪も引きやすく症状が重くなっていた。
そんな僕を、誰よりも心配してくれたのは真純だった。
真純はまだ言い足りなそうだったけど、それでも僕だって引かなかった。
緊迫した空気の中、真純ははっきりと言った。

「・・・じゃあボクも一緒に行く」
「え、」
「悟さんは無茶するから・・・邪魔しないから、傍にいさせて」
「・・・それこそ死ぬかもしれないよ?」
「それでもいい。悟さんを失うより、悟さんの傍に居られない方が辛い」
「そうだね・・・ずっと傍にいるって、約束だったもんね」

こくり。
真純は静かに頷く。
真純を幸せにすると決めた以上、これは避けられないことだったのかもしれない。
・・・結局、僕は真純を連れていくことにした。
でもあくまでも僕は僕たちで動く。
僕たちの目的は、ベル姉、そして組織のアジトにいるはずの五条家の人間。

「え、五条家って・・・悟さんと同じような力が?」
「うん、多分ね。もしいるなら、僕が終わらせないといけない」

さて、最後に会うのは誰なのか。


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