元最強、頑張ってくる
そこからは怒涛のスピードで羽田の尋問が始まった。
「そもそもさ、再会したんならそれを僕にも教えてほしいな。しかも君からのメール。君、僕になんて送信した?なにが『成長したね』?ねえ、もしかしてうちの大切な妹をそういう目で見てるってこと?はい?」
「いや、そういう目で見なきゃ告白しな、」
「しかもその告白もさ、『結婚を前提に』?はい?」
「そう約束してたから・・・果たさないとって、」
「あのね、いくら約束でも10年前って言ったらまだ幼い。僕は子供だましの約束かと思ってたんだよ?」
「そんなわけあるか!・・・いくら羽田でもそれは怒るぞ・・・!」
まさかの発言に、僕も思わずかっとなってしまった。
別に僕がどんだけ悪く言われようといいけど、この想いは本物だ。
僕が真純に向ける本物か偽物かなんて・・・そんなんで門前払いされてたまるか。
俺 が、羽田を真っ直ぐ見ると、羽田も僕の思いに気づいてくれたのか、長いため息をついた。
「・・・わかってるよ。君が真純を思うその想いは本物だ。10年前からずっと、君にとって真純は特別なんだろうなと感じていたから。・・・でも僕ら家族の、大切な真純をもらっていくんだ。ちょっとは言わせて」
「え、もらっていっていいんで、」
「まだ渡さないけどね」
「・・・ハイ」
相変わらず鋭いことで・・・でも、ふんわりと羽田の空気が優しくなった。
・・・これは認められた、のか?
と思っていたら、
「僕なんかより、母さん・・・いや、兄さんの方が大変かもね」
「え、真純と上のお兄さんってそんなに仲良くないんじゃ・・・」
「真純に何かあったときにすぐさま駆けつけるのは兄さんだ。たとえアメリカでも鬼電をしてくるような人だからね」
「・・・上のお兄さんってさ、今その、いないんじゃ・・・」
「・・・わからないよ?死者の世界から蘇るかもね?」
盛大に釘を刺された。
・・・まあ確かに上のお兄さん生きてるしな。僕、一発殴られるかも。
「まあ半殺しにされる覚悟はしておいた方がいいよ。ちなみに母さんからは三発ほど蹴られるかもね」
「そんな?!」
・・・やべぇ、羽田がそう言うなら本当なんだろうな。
「それだけ真純が大切、ってことだよ」
「・・・そっか」
「・・・五条くん、君がどこまで知っているかはわからない。でも、真純は本当に辛い思いをしてきたんだ。うちの妹を幸せにしてくれなきゃ怒るからね?」
「ああ、もちろん。・・・真純は俺が幸せにする、絶対守るとお前に誓う」
ふと昔の口調に戻ってしまった。でも、それだけ真剣なんだと羽田には伝わった。
よろしく頼むよ、と笑いながら羽田はそう言った。
その後は、いつも通り美味しいご飯を食べてたわいのない話をしていた。
・・・帰り際、真純に嫌がることはしない、泊まりは禁止、門限は・・・などの細かな条件が書かれた誓約書にサインした。
マジでこいつ根っからのシスコンだな!!!
「そもそもさ、再会したんならそれを僕にも教えてほしいな。しかも君からのメール。君、僕になんて送信した?なにが『成長したね』?ねえ、もしかしてうちの大切な妹をそういう目で見てるってこと?はい?」
「いや、そういう目で見なきゃ告白しな、」
「しかもその告白もさ、『結婚を前提に』?はい?」
「そう約束してたから・・・果たさないとって、」
「あのね、いくら約束でも10年前って言ったらまだ幼い。僕は子供だましの約束かと思ってたんだよ?」
「そんなわけあるか!・・・いくら羽田でもそれは怒るぞ・・・!」
まさかの発言に、僕も思わずかっとなってしまった。
別に僕がどんだけ悪く言われようといいけど、この想いは本物だ。
僕が真純に向ける本物か偽物かなんて・・・そんなんで門前払いされてたまるか。
「・・・わかってるよ。君が真純を思うその想いは本物だ。10年前からずっと、君にとって真純は特別なんだろうなと感じていたから。・・・でも僕ら家族の、大切な真純をもらっていくんだ。ちょっとは言わせて」
「え、もらっていっていいんで、」
「まだ渡さないけどね」
「・・・ハイ」
相変わらず鋭いことで・・・でも、ふんわりと羽田の空気が優しくなった。
・・・これは認められた、のか?
と思っていたら、
「僕なんかより、母さん・・・いや、兄さんの方が大変かもね」
「え、真純と上のお兄さんってそんなに仲良くないんじゃ・・・」
「真純に何かあったときにすぐさま駆けつけるのは兄さんだ。たとえアメリカでも鬼電をしてくるような人だからね」
「・・・上のお兄さんってさ、今その、いないんじゃ・・・」
「・・・わからないよ?死者の世界から蘇るかもね?」
盛大に釘を刺された。
・・・まあ確かに上のお兄さん生きてるしな。僕、一発殴られるかも。
「まあ半殺しにされる覚悟はしておいた方がいいよ。ちなみに母さんからは三発ほど蹴られるかもね」
「そんな?!」
・・・やべぇ、羽田がそう言うなら本当なんだろうな。
「それだけ真純が大切、ってことだよ」
「・・・そっか」
「・・・五条くん、君がどこまで知っているかはわからない。でも、真純は本当に辛い思いをしてきたんだ。うちの妹を幸せにしてくれなきゃ怒るからね?」
「ああ、もちろん。・・・真純は俺が幸せにする、絶対守るとお前に誓う」
ふと昔の口調に戻ってしまった。でも、それだけ真剣なんだと羽田には伝わった。
よろしく頼むよ、と笑いながら羽田はそう言った。
その後は、いつも通り美味しいご飯を食べてたわいのない話をしていた。
・・・帰り際、真純に嫌がることはしない、泊まりは禁止、門限は・・・などの細かな条件が書かれた誓約書にサインした。
マジでこいつ根っからのシスコンだな!!!