元最強、幸せを知る
真純side
やっと重い荷物を下ろせたような、そんな爽快感がある。
それでも、悟さんがボクを軽蔑しなかったから、悟さんが変わらずに愛を囁いてくれたから。
だから、こんなに安心できるんだ。
・・・あの男に言い寄られたとき、もう終わりだと思った。
もう悟さんに会えなくなるんじゃないかって。
これで人生終わりじゃないかって。
それでも悟さんは助けにきてくれた。
怯えて震えることしかできなかったボクの手を引っ張ってくれた。
何度悟さんに助けられたことか。
その恩返しがしたい。
でも、きっと悟さんは見返りなんか求めていない。
いつだってそう、悟さんはずっと前を向いて歩いている。その先が絶望だとしても自分を見失わない。
そんな人がボクを選んでくれた。
ボクが自分の帰る居場所だと、自分の半身だと言ってくれた。
ようやく悟さんの隣に立てたような、対等になったような感覚。
だから、幸せに『なってほしい』じゃなくて、『一緒になる』。
ボクの幸せは、悟さんと全てを共有すること。
時間を、笑いを、泣きを、家族を・・・そんな未来を築きたい。
その日は初めて悟さんの家に泊まった。
悟さんは一緒のベッドで寝てくれなかったけど、何かあったら困るからって同じ部屋で寝てくれた。
おやすみ、と直接言われるのは嬉しい。
その夜中、激しい咳と荒い息で起きた。
パッと起き上がって悟さんの布団を捲ったら、そこは月明かりでもわかるほど真っ赤に染まっていた。
やっと重い荷物を下ろせたような、そんな爽快感がある。
それでも、悟さんがボクを軽蔑しなかったから、悟さんが変わらずに愛を囁いてくれたから。
だから、こんなに安心できるんだ。
・・・あの男に言い寄られたとき、もう終わりだと思った。
もう悟さんに会えなくなるんじゃないかって。
これで人生終わりじゃないかって。
それでも悟さんは助けにきてくれた。
怯えて震えることしかできなかったボクの手を引っ張ってくれた。
何度悟さんに助けられたことか。
その恩返しがしたい。
でも、きっと悟さんは見返りなんか求めていない。
いつだってそう、悟さんはずっと前を向いて歩いている。その先が絶望だとしても自分を見失わない。
そんな人がボクを選んでくれた。
ボクが自分の帰る居場所だと、自分の半身だと言ってくれた。
ようやく悟さんの隣に立てたような、対等になったような感覚。
だから、幸せに『なってほしい』じゃなくて、『一緒になる』。
ボクの幸せは、悟さんと全てを共有すること。
時間を、笑いを、泣きを、家族を・・・そんな未来を築きたい。
その日は初めて悟さんの家に泊まった。
悟さんは一緒のベッドで寝てくれなかったけど、何かあったら困るからって同じ部屋で寝てくれた。
おやすみ、と直接言われるのは嬉しい。
その夜中、激しい咳と荒い息で起きた。
パッと起き上がって悟さんの布団を捲ったら、そこは月明かりでもわかるほど真っ赤に染まっていた。