元最強、幸せを知る
何かおかしい、そう気づいたのは一種のカンだ。
例えば夜の電話がいつもより1時間ほど遅れているとか、次の日学校で会うと眠そうだなとかそれぐらい。
最初は探偵としての依頼で忙しいのかな、と思っていたけど、それが3日連続となるとさすがに声を掛けた。
それでも、真純の返答は貰えなかった。確かに忙しいとは言っていたけど、目の下に濃い隈ができるほどの睡眠ならば、こっちもつい言ってしまう。
そして、その結果・・・真純と喧嘩した。
と言っても真純が一方的に、もう放っておいて!、と言って連絡を絶っているだけ。こっちから毎日連絡してるけど返信はない。
メアリーさんに連絡したが、最近は仕事の関係でホテルに帰れていないそうだ。・・・まあメアリーさんならきっと真純を止めるだろうから、そうだろうなとは思っていたけど。
毛利や鈴木にそれとなく聞いてみたが、最近は一緒に帰っておらず彼女たちもわからないという。
困ったな、と思っているところに更に追い打ちで陣平くんから連絡が来た。
「もしもし?」
『おう、五条。まだお達しは先になるだろうが、お前には伝えておいた方がいいと思ってよ』
「うん、どしたの?」
『・・・10年前、女子児童2人を誘拐・監禁した野郎が逮捕されたんだが、そいつがつい先日釈放されたらしくてよ』
「へぇ・・それは怖いね」
『そいつがな、どうもまだ反省してねぇみたいでな。・・・『今は17歳になったのかな、ますみちゃん』と言っていたらしい。釈放された翌日から、『ますみ』という女子高校生をとことん調べまわっているらしいという不審者通報が相次いでる』
「それはまた。・・・で、うちの真純にも接触があるかもしれないって?」
『もしかしたらな。・・・なんか嫌な感じがするんだよ。杞憂で終わればいいんだが』
「うん、わかった。わざわざ連絡ありがとう」
『おう。また一緒に飯食いに行こうな!』
陣平くんの話がどこか引っかかる。もっと情報が欲しい、だがそこまでする必要があるか。
僕はすぐに降谷に連絡を入れた。この胸騒ぎは、真純のことでわからないからだと自分に言い聞かせながら。
その翌日の夜、降谷から送られてきた調査結果に僕はすぐに家を飛び出した。
例えば夜の電話がいつもより1時間ほど遅れているとか、次の日学校で会うと眠そうだなとかそれぐらい。
最初は探偵としての依頼で忙しいのかな、と思っていたけど、それが3日連続となるとさすがに声を掛けた。
それでも、真純の返答は貰えなかった。確かに忙しいとは言っていたけど、目の下に濃い隈ができるほどの睡眠ならば、こっちもつい言ってしまう。
そして、その結果・・・真純と喧嘩した。
と言っても真純が一方的に、もう放っておいて!、と言って連絡を絶っているだけ。こっちから毎日連絡してるけど返信はない。
メアリーさんに連絡したが、最近は仕事の関係でホテルに帰れていないそうだ。・・・まあメアリーさんならきっと真純を止めるだろうから、そうだろうなとは思っていたけど。
毛利や鈴木にそれとなく聞いてみたが、最近は一緒に帰っておらず彼女たちもわからないという。
困ったな、と思っているところに更に追い打ちで陣平くんから連絡が来た。
「もしもし?」
『おう、五条。まだお達しは先になるだろうが、お前には伝えておいた方がいいと思ってよ』
「うん、どしたの?」
『・・・10年前、女子児童2人を誘拐・監禁した野郎が逮捕されたんだが、そいつがつい先日釈放されたらしくてよ』
「へぇ・・それは怖いね」
『そいつがな、どうもまだ反省してねぇみたいでな。・・・『今は17歳になったのかな、ますみちゃん』と言っていたらしい。釈放された翌日から、『ますみ』という女子高校生をとことん調べまわっているらしいという不審者通報が相次いでる』
「それはまた。・・・で、うちの真純にも接触があるかもしれないって?」
『もしかしたらな。・・・なんか嫌な感じがするんだよ。杞憂で終わればいいんだが』
「うん、わかった。わざわざ連絡ありがとう」
『おう。また一緒に飯食いに行こうな!』
陣平くんの話がどこか引っかかる。もっと情報が欲しい、だがそこまでする必要があるか。
僕はすぐに降谷に連絡を入れた。この胸騒ぎは、真純のことでわからないからだと自分に言い聞かせながら。
その翌日の夜、降谷から送られてきた調査結果に僕はすぐに家を飛び出した。