「・・・へえ。ようやくくっついたんだ。まあまだ真純は未成年だし、君の教え子なのには変わりないけど」
「うっ！！そこを突っ込まれると・・・でも、そうでもしなきゃ真純が死んじゃうかと・・・」
「そもそも・・・僕、五条くんの勤務先が真純の高校だって知らないんだけど？しかも、担任だって？」
「・・・あ、はい」
「そこら辺も全部説明してもらおうか」

・・・本当、こいつってシスコンだよな。
僕は何もかも、全部洗いざらい話したのだった。
そして、全部話し終えたころには羽田の周りには吹雪が吹いているようで、僕の生気を全て吸われたような気がした。

「・・・うん。よくわかった。全部話してありがとう、五条くん」
「はい・・・」
「で、僕に言いたいことはなんだい？・・・もうはっきりしてしまおう、一言でいいよ」

・・・一言でいいよ、とか言ってるけど、それはもう一言で済ませろ、だよね？
よし、ここで押すしかない！

「妹さんを僕にください！！！」
「まだ妹はやるか！！！」

・・・一世一代の言葉は、即座に切り捨てられた。・・・解せぬ。