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元最強、そろそろ動き始める

「くれぐれも他の人に迷惑かけないようにね。じゃあ解散!しっかり満喫しなよ~」
「「「はーい!」」」
「・・・あ、盛り上がりすぎて明日寝不足とかなしね。午後から班別行動なんだから」

うん、とりあえずホテルに着いたから一息つける。
まあ夜の見回りとかいろいろやることはあるけど。
この後、職員同士で一旦集まって報告会だっけ。
それまでに荷解きやっとこうかな。
自分の部屋に戻り、プライベート用の携帯電話の電源を何気なく入れたら・・・

「うわ、ほんとこの数はエグイな」

着信数、87件。
その全てが同じ電話番号からだった。
ふう、とため息をついていたらすぐにその番号からかかってくるもんだから困ったもの。
仕方なくその電話に出ると、向こうの第一声が、なぜ電話に出ない、だった。

「あのね、僕仕事中なんだけど。今も、空き時間で電話してるんだけど?」
『~!、・・・!!』
「あーはいはい。でもさ、ちゃんと先月の集まりには行ったでしょ?もうこれ以上は嫌なんだけど」
『、、、~!!!』
「知るか、そんなの。あの爺が死んだところで僕には何も関係ない」
『、、、、、!!!』
「あーうるさいうるさい。じゃあ仕事あるから切るね~」

まだ電話口でガチャガチャ言っていたけど、気にせず切った。
・・・どこの世界も腐ってるなあ。


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