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元最強、そろそろ動き始める

「・・・せ、?五条先生?大丈夫か?」
「・・・っと・・・ごめん、ちょっと意識飛んでた」

気づけば、目の前に真純がいた。
僕の受け答えに、彼女はますます顔をくしゃりとして言った。

「秋とはいえ少し暑いもんな。少し休んだ方が・・・」
「ううん、本当に大丈夫だよ。ありがとう、世良」
「先生、光に弱いんだから。休憩はこまめにとった方がいいよ」
「うん、そうするよ。あ、ほら毛利たちが呼んでるよ」
「・・・今行く!」

真純はまだ心配そうだったが、さすがに毛利たちに呼ばれたらそっちに戻っていった。
危ない危ない。
体調管理には気をつけろ、と生徒たちに言う立場なのに、僕が倒れちゃダメじゃん。
やっぱり京都だからかな。
・・・思い出したくないことも蘇ってくる。

「・・・っと、誰だよ。こんなときに」

振動しているのはプライベート用の携帯電話。
陣平くんたちには修学旅行だって言ってあるから、彼らじゃないと思うけど・・・

「・・・うげ、後でいいや」

画面に映った文字に、思わず顔を歪めてしまったのは夏休みごろからコンタクトしてくるうざいやつ。
ブロックしてやろ、と操作してその携帯電話の電源を落とした。




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