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JK探偵、夏休み最後の息抜きのお話

「真純」

急に声が低くなったと思ったら手を握られて。
・・・そんな、真剣な顔で見ないで。
そんな、目隠しを外して素顔で覗き込まないで。
その澄んだ青は、何もかもを見透かす。
それが、ボクにとっての深い海。

「・・・ふふ」
「ど、どうしたの?」
「やっぱり真純だけは全然読めないや。でも、それがすごく安心するんだよね」
「?ボクだけ読めない、ってそれは・・・」
「また機会があったら話すよ。・・・にしても、さっき真純ってば僕に見惚れてたでしょ」
「!///な、なんだよ・・・悪い?」
「ううん。可愛いな、って思って」
「・・・まーたそういうこと言う。なに、悟さんは言わないと気が済まないの?」
「んー気が済まないというか、真純のことが大事で大事で仕方ないんだよね。だから、そうやって僕のことだけを見ててよ」

心底愛おしいというその表情にボクは負けた。


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