「すっげー！！屋台だ、屋台だー！！」
「世良ちゃん、下駄で走ったら転んじゃうよ？」
「それにしても誘ってくれた五条先生の方が来られないなんて、残念ね」
「なんか急に役員の会議が入ったんだって。すごく残念がってたよ」

今日は、悟さんに誘われて花火大会に来ている。
蘭君、園子君、そして少年探偵団と阿笠博士も一緒♪
もれなく園子君の伝手で浴衣のレンタルを予約してもらって、みーんな浴衣を着ている。
・・・まあ肝心の悟さんは欠席だけど。
今まで気が滅入っていたから、こんな風に気分がパーって晴れることをするのは気持ちいい。
・・・ボクが部屋に引きこもっている間、悟さんは可能な限り一緒にいてくれた。
何度もあの日のことを夢に見て、日中もやる気が出なくて、怯えていた私を安心させてくれたのは悟さんだ。

『真純、大丈夫。大丈夫だよ』

そう言われて、どれほど安心したことか。
と言ってもあんまりその間のことは覚えてないんだけど。
ボクが悟さんに、悟さんの手料理が食べたい、と言った時、悟さんがこれでもかっていうほど安心した表情をしていたから。
それから少しずつ眠れるようになってきて、今では悟さんとメールでおしゃべりするまでに落ち着いた。

本当は今日も会いたかったけど・・・用事ができちゃったんだから仕方がないよね。
その代わり、と言って悟さんが提案してくれたのは・・・