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JK探偵、恋人との甘い日々を過ごす

「あのまま夢から覚めたくなかったなあ・・・って思っちゃうんだよね」


そう言う悟さんは寂しそうに笑った。
もう二度と会えない両親、それでも悟さんの記憶はそんな両親を鮮やかに映してるんだ。
・・・そんな顔しているのに、ハッピーな話なの?
確かに当時は楽しくて、幸せだったのかもしれない。
でも、今の悟さんを見るとそうは思えなかった。
まただ・・・雪の中でうずくまっているような。
迷子のように瞳を揺らす悟さんに、ボクはここにいると伝えたくて。
悟さんの頭を抱えるように自分の胸に引き寄せた。

「・・・真純?」
「悟さん。ボクは悟さんから離れないから。そうだ・・・心配ならさ、悟さんもボクをこうやってつかまえててよ」
「そうだね・・・真純はここにいるね」

そう言って抱きしめてくれたその腕は震えていていた。


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