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JK探偵、恋人の秘密を知る

「・・・ねえ真純?その、この服着てほしいって渡したら真純は嫌?」
「え、嫌じゃないけど・・・一回選んでもらったの着たことあるし」

・・・ちょっと嫌なこと思い出しちゃった。
すると、悟さんは繋いでいた手をぐいっと引っ張ってボクの頬にその大きな手を添えた。

「まーすみ」
「あ・・・」
「思ってること教えて。全部ちょーだいって言った」
「う・・・えーと、前に服選んでもらったとき、嬉しかったけどちょっと悲しかった」
「悲しかった?」
「慣れているというか・・・他の人の選んだことあるのかな、とか・・・」

・・・こんなことを言って呆れられたりしないだろうか。
内心ビクビクしていると、悟さんはアハハ!、と笑った。

「もう~そんなこと気にしてたの?確かにいろんなものを見てきて知ってるから目とか舌とか肥えてるなあ、って自負しているところはあるけど。あのね、真純。僕が後にも先にも服を選ぶのは真純だけ。僕には真純しかいらないの」
「・・・///」
「照れてるの?・・・可愛い」
「か、可愛くない!!!///」
「フフッ、そういうところ全部可愛くて好きだよ」

あ・・・そうか、悟さんはボクを可愛くて好きだと思ってくれているんだ。
悟さんの『可愛い』は子供に対しての思いじゃなかった。
真純に何を着てもらおうかな、とウキウキしている悟さんを見て、ようやく今日知った。

「・・・悟さん」
「ん?」

そっと背伸びをすると、悟さんが合わせてかがんでくれた。

「だーい好き」
「?!///それはずるいよ・・・」
「悟さんは?」

そう聞いたのは昨日、ボクが大好きと言ったのに悟さんは寝てて聞けなかったから。
ちょっとした悪戯心。
顔を真っ赤にした悟さんに腰を引き寄せられて、そのまま耳元で囁かれる。
その声と言葉に腰が砕けてしまったボクに合わせて、その日のデートはそこまでとなった。
・・・うれしい、嬉しい・・・!!
悟さん、ずーっと一緒にいようね?






















「愛してるよ、真純」


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