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JK探偵、恋人の秘密を知る

悟さんは途中で話を止めたりせず、最後までボクの話を聞いてくれた。

「・・・これで全部」
「・・・うん、真純が何を言いたいのかわかった。じゃあそれを踏まえて僕の思いも言っていい?」
「・・・うん」
「先に言っておくけど、真純のことを子供って思ってても恋人だと思ってるよ。ちゃんと好きだから。んー、なんて言ったらいいかな・・・僕にとって『女』は真純だけなんだ」
「へぁ?!///」
「だから真純が僕以外の男に話しかけてるのは、はっきり言っていい気はしない。でもそれだと束縛じゃん?ガチガチにしたくないし、僕としては昨日みたいに『特別扱い』してくれたらそれでいい」

・・・あ、昨日ボクが悟さんを甘やかしていたのは悟さんにとって『特別扱い』枠なんだ。覚えておこ。

「じゃあ僕はこれでいいとして。・・・真純はどうしてほしい?何が嫌な思いになる?多分、真純が欲しいものと僕が与えるものに食い違いが起きてるんだよね。だから真純がどうしたいか」
「ボクが・・・?」
「うん、これしてもらったら嬉しいとか。これは不安になるとか」
「・・・悟さんの周りに女の人がいるのはあんまり好きじゃない。悟さんが元気かすごく気になる。あとは・・・」
「うんうん」
「もっと悟さんを近くに感じたい・・・」

・・・ボク、何言ってるんだろ・・・
でも言って良かったみたい。悟さんの周りにお花が咲いたように、ものすごくニコニコしてる。

「そっか~僕をもっと近くに感じたいのかぁ♡」
「だ、だめ・・・?」
「うっ!!!///それは反則でしょ・・・」
「?」
「こほん、じゃあこうしよう。今まではお互い気が向いたらメールしたり電話したりだったけど、習慣化しよう」
「う、うん。例えば?」
「例えば・・・おはようおやすみの挨拶、今日はこんなことしたよーって写メもたくさん送っていいし、何時に通話・・・寝落ち通話もいいね~あ、でもマリちゃんがいるからそう簡単にはできないか」
「おはようおやすみ・・・」
「お、惹かれてるね?どう?・・・僕としては大歓迎だよ?」

両手を広げて待っている悟さんに、ボクは勢いよく抱きつく。

「する!!」
「お、じゃあ今日から早速スタートね。あとは・・・なんかおそろいのものでも買う?例えばルームウェアとかマグカップ・・・ストラップを携帯につけるでもいいよ?」

嬉しい提案がどんどん出てくる。
そのまま伝えると、じゃあ全部やるか!、と悟さんがウキウキになってそのまま買い物に出かけることに。
学校からそれなりに離れているところだから、多分誰もいない。
まあ今の悟さんは完全オフモードだから、気づく人はそうそういないと思うけど。


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