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JK探偵、恋人の秘密を知る

「僕のこの目は・・・現在だけでなく、過去、未来・・・全てを見ることができる」

それは人間の範疇を超えていた。
どこかの夢物語のように現実味を帯びていない。
それでも、光り輝くその青い瞳は、悟さんの説明を裏付ける何かがあるような気がした。

「あ、信じられないって顔してる」
「あ・・・」
「言いたいことはわかるよ。安室にだって、そんな顔されたし。だからこそ他の人に言いふらしたくないんだよね」
「・・・なんて言えばいいのかわから、」

すっと唇に指を添えられる。

「言わなくていいよ。自分が人外じみてることはよくわかってるから。ただ真純に知ってもらいたかっただけ。同情とか慰めはいらない。そんな年でもないしね。ただ、僕がこの力を持っているせいで悪い奴らが僕を狙って、真純を狙ってくるかもしれない。ここは、僕と父さんの力を狙った奴らに襲われた場所だから」
「・・・!」
「こんな重いことを真純に押しつけてごめん。でも俺が守るから。だから、俺から離れられないのは勘弁して?」

それは悟さんの懇願だった。

「・・・俺を、一人にしないでほしい。それだけはお願いしてもいい?」

悟さんがそう聞いてくるころにはボクは号泣していた。
悟さんの過去が辛くて、悲しくて・・・それが悟さんをここまで弱気にしている理由なんだと知って。
ボクは悟さんから離れない、悟さんを離さない。
謝るのはこっちの方だよ、悟さん。
しゃくりをあげながらのその言葉は悟さんに届いたかな。
悟さんに抱きしめられながら、ボクは一人雪の中にうずくまっている子供の姿を見たような気がした。


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