JK探偵、恋人の秘密を知る
「まっすみ~♪」
「・・・急にどうしたの?電話なんかしてきて」
「えー?そろそろ寂しがってるんじゃないかなって思ってね。今日は何してたの?」
「今日は・・・」
ある日の夜。
悟さんから急に、今電話してもいい?、というメールが入って、了承の返事を送信したと同時に電話がかかってきた。
・・・なんだか、あんまり元気ないみたい。
空元気というか、無理やり笑っているみたいな。
それでも、ボクに質問させないように次から次へと話題が尽きない。
「・・・ふぅ」
「満足した?さすがにあんだけ喋れば疲れるよ」
「いやーなんかハイになっててさ、こう、落ち着かないんだよね。ごめんね」
「謝らないでよ。その、時間が合えば話ぐらい聞くから」
「・・・うん、ありがと」
よかった、ちょっと肩の力が抜けたみたい。
今日は確か学校で仕事してたんだっけ。
ボクはまだ長期休みだけど・・・公務員に休みはないよね。
あっつ、となんか食べてる悟さんは最近調子がいいみたいで寝込むことはない。
・・・ということは、仕事関係で何かあったんだな。
まあわざわざ悟さんが言わないから、ボクの方からも聞かないけど。
こうやって電話をしてみるとよくわかる。
ああ、ボクは子供で、悟さんは大人なんだな。
その線引きが最近重くのしかかってくるようで、どこか息苦しい。
「そのとき、、、でさ~・・・ってどうした?眠くなっちゃった?」
「・・・ううん、大丈夫。ちょっとぼーっとしてた」
「おいおい、大丈夫かぁ?ま、大事を取って今日は寝なさいな。また明日もゆっくりするんでしょ?」
・・・なんかいつもは気にならないのに、今日だけはその言葉が気になって。
思わず口に出してしまった。
「~っ!明日はある人と一緒に食事をする予定なんだ!」
「あ、そうなの?あんまり遅くならないように気をつけ・・・」
「男の依頼主さんと・・・」
「へぇ~そうなんだ」
そんな予定、全くないけど。
つい張り切ってしまった。
でも言ってしまった以上、もう取り下げはできない。
「楽しんでおいでね」
・・・あ、それは聞きたくなかった。
悟さんはボクに嫉妬しないの?
悟さんの『好き』とボクの『好き』は違うんじゃないの?
ボクは・・・悟さんに何を求めているんだろう。
電話はいつの間にか切れていた。
「真純?おい、真純。どうした?」
「ま、ママ・・・・・・どうしよ」
「何があった?言ってみろ」
「私、このままじゃ悟さんに・・・嫌われちゃうぅ・・・!」
心配してくれるママに勢いよく抱きつく。
わからないんだ、何が正解なのか。
不安で仕方なくて、悟さんを疑ってしまう自分が嫌でしょうがない。
・・・ママもこんな思いになったことある?
「真純、忘れるな。恋人に大人も子供も関係ない。対等なんだよ。だからそれを全部奴にぶつけてやれ。好きなんだろ?想いは繋がっているんだろ?」
大丈夫だとママはいつも通り頭を撫でてくれた。
ママが大丈夫だと言うなら、大丈夫かな。
ちょっと自信持てた気がする。
まだ不安であることに変わりはないけど。
・・・悟さんに謝ろう。
でも、その日に話すのは難しそうだから、明日改めて連絡しよう。
無理やり目をつぶって、布団をかぶった。
「・・・急にどうしたの?電話なんかしてきて」
「えー?そろそろ寂しがってるんじゃないかなって思ってね。今日は何してたの?」
「今日は・・・」
ある日の夜。
悟さんから急に、今電話してもいい?、というメールが入って、了承の返事を送信したと同時に電話がかかってきた。
・・・なんだか、あんまり元気ないみたい。
空元気というか、無理やり笑っているみたいな。
それでも、ボクに質問させないように次から次へと話題が尽きない。
「・・・ふぅ」
「満足した?さすがにあんだけ喋れば疲れるよ」
「いやーなんかハイになっててさ、こう、落ち着かないんだよね。ごめんね」
「謝らないでよ。その、時間が合えば話ぐらい聞くから」
「・・・うん、ありがと」
よかった、ちょっと肩の力が抜けたみたい。
今日は確か学校で仕事してたんだっけ。
ボクはまだ長期休みだけど・・・公務員に休みはないよね。
あっつ、となんか食べてる悟さんは最近調子がいいみたいで寝込むことはない。
・・・ということは、仕事関係で何かあったんだな。
まあわざわざ悟さんが言わないから、ボクの方からも聞かないけど。
こうやって電話をしてみるとよくわかる。
ああ、ボクは子供で、悟さんは大人なんだな。
その線引きが最近重くのしかかってくるようで、どこか息苦しい。
「そのとき、、、でさ~・・・ってどうした?眠くなっちゃった?」
「・・・ううん、大丈夫。ちょっとぼーっとしてた」
「おいおい、大丈夫かぁ?ま、大事を取って今日は寝なさいな。また明日もゆっくりするんでしょ?」
・・・なんかいつもは気にならないのに、今日だけはその言葉が気になって。
思わず口に出してしまった。
「~っ!明日はある人と一緒に食事をする予定なんだ!」
「あ、そうなの?あんまり遅くならないように気をつけ・・・」
「男の依頼主さんと・・・」
「へぇ~そうなんだ」
そんな予定、全くないけど。
つい張り切ってしまった。
でも言ってしまった以上、もう取り下げはできない。
「楽しんでおいでね」
・・・あ、それは聞きたくなかった。
悟さんはボクに嫉妬しないの?
悟さんの『好き』とボクの『好き』は違うんじゃないの?
ボクは・・・悟さんに何を求めているんだろう。
電話はいつの間にか切れていた。
「真純?おい、真純。どうした?」
「ま、ママ・・・・・・どうしよ」
「何があった?言ってみろ」
「私、このままじゃ悟さんに・・・嫌われちゃうぅ・・・!」
心配してくれるママに勢いよく抱きつく。
わからないんだ、何が正解なのか。
不安で仕方なくて、悟さんを疑ってしまう自分が嫌でしょうがない。
・・・ママもこんな思いになったことある?
「真純、忘れるな。恋人に大人も子供も関係ない。対等なんだよ。だからそれを全部奴にぶつけてやれ。好きなんだろ?想いは繋がっているんだろ?」
大丈夫だとママはいつも通り頭を撫でてくれた。
ママが大丈夫だと言うなら、大丈夫かな。
ちょっと自信持てた気がする。
まだ不安であることに変わりはないけど。
・・・悟さんに謝ろう。
でも、その日に話すのは難しそうだから、明日改めて連絡しよう。
無理やり目をつぶって、布団をかぶった。