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JK探偵、寝不足の朝は酷い

「・・・こんな朝早くに何してるんだよ」
「あ、おはよー!今日はいい天気だね~」

翌朝、ホテルのスタッフにお客様がお見えです、と連絡が来たときはどうしたことかと思ったよ。
ロビーにいたのは、目立つ銀色。
あ、悟さんだね、とすぐにわかった。

「あれー?なんか今日テンション低いね」
「今何時だと思ってる?」
「えーとね、朝の7時」

悪げもなくニコッと笑う悟さんを見て、とうとう堪忍袋の緒が切れた。

「今日は学校じゃない。もう少し遅くまで寝かせて。もし早く来るなら連絡して!」
「あー連絡すればよかったのか。いやーこの前ここまで送ったからホテルはわかるけれど部屋まではわかんないなーって」

ようやく気がついた、みたいなその態度に思わず寝不足な頭を抱える。
・・・昨日はあの後、悟さんに急遽用事ができたとかで先に帰ってしまったからそこら辺があやふやだ。
っていうか、デートっていうの本気だったんだ。

「本気だよ。ね、真純。これからデートしよ♪」
「・・・あと小一時間は寝たい」
「じゃあ一緒に二度寝しよ」

あれよあれよとエレベーターまでエスコートされて、部屋まで悟さんが来ることに。
・・・あれ?何か忘れているような・・・

「・・・あ、真純。誰が来てた、」
「あ!!!」
「ん?」

ママのこと忘れてた・・・!
いや、今のボクはとても寝不足なんだという言い訳はさせて。
それに、てっきりベッドにいると思ってたママが珍しく起きてて紅茶を淹れていたのも珍しかったんだ。
誰だこいつ、と高身長の悟さんを警戒するママと、不思議そうに首を傾げている悟さん。
・・・修羅場の完成だよね。
なんで寝ぼけてたんだよ、数分前のボクに怒りたい。


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