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元最強、小学生と仲良くなる

毛利をトロピカルランドで励ました数日後・・・
毛利にはなんか弟ができたっぽい。へぇー良かったね。
と声をかけたら、弟じゃなくて居候として毛利探偵事務所に来た子らしい。
『江戸川コナン』くん?・・・おいおい、なにそのふざけた名前は。

「すごく頭が良い子で・・・五条先生とも波長合いそう!」

なーんて毛利は言ってた。でも小学生でしょ?
そう思ったことは記憶に新しい。



その数日後、僕は小学生にしてはありえない子を見つけた。
小学生にしては中身が大人びているような・・・しかも、工藤にそっくり・・・ていうか、工藤じゃん!
なんで幼児化してんの?呪力とか何もない子の世界でも、そんなありえないことが起きるんだ!

「キミ・・・何者?ううん、僕は知ってるね。そうだろ?工藤」
「へ・・・?な、なんのことかなぁ?」
「クスクス、そうやってごまかしたって無駄だよ。僕にはそういう変装とかはすぐ見破っちゃうんだ。まあ人が幼児化したのは初めて見たけどね。だから隠さなくていいよ」
「・・・五条先生こそ何者なの?」
「クスクス、そうだなぁ・・・強いて言うなら『最強』?」
「ど、どういうこと?」
「まあ細かいことは気にしない気にしない。それで、ちょっと話そうか」

僕は『江戸川コナン』くんを連れて、信用のおけると言う阿笠博士の家に向かうことになった。
そこで詳しく話を聞くと、怪しい男を追いかけて別の仲間に頭を殴られて薬飲まされて・・・で、幼児化した。

「毛利には話してないんだね」
「はい。危険なことはよくわかってるんで」
「そっか・・・じゃあそんなキミにこれから注意することを挙げていこう。今のキミは子供。その小さい体ではできないことも多いだろう。でもきっとキミならそこの博士と協力したり他の人の力を借りたりするんだろうけど・・・忘れてはいけないよ?工藤の帰りは毛利が待ってる。あの子をそんなに悲しませないように」
「・・・わかりました」
「まあ本当に生きていることを隠すんだったら、その姿でも表立った行動は控えるんだね。特にテレビは危険だ。まあ困ったときは大人を頼りなさい、僕でも誰でもいいから。ってことでハイ」
「これって・・・」
「僕のプライベートの連絡先だよ。平日は学校やらで忙しいけどそれでも力になることはあるだろうから。それから工藤のご両親に直接お会いしたい。できるかな?」
「父と母に、ですか?海外にいるので時間はかかると思いますけど・・・」
「構わないよ。キミが小学生になっている以上、高校側も何か手を打たないとね。じゃあご両親によろしく伝えて。日にちはいつでも僕が合わせる。僕の連絡先だって伝えていいから」
「わかりました。そう伝えておきます」

僕は彼の小さな頭の上に手を置いた。

「これから敬語とか遠慮は一切なし!友人としてキミに協力するよ、『コナンくん』」
「!ありがとう、五条先生!」

若人よ、それぐらいで自分の生き方を見失うな。
キミには僕という心強い味方がいるんだから胸を張って前に進めばいい。
僕は大人だから、子供は大事にするよ。


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Good!